大理石 御影石 ライムストーンの床

マンション玄関 大理石 くすみ汚れを研磨 光沢・質感・色柄を元に戻す方法

東京都世田谷区のマンションにて、玄関に貼られた大理石のメンテナンスをさせていただきました。

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拭いても、這いつくばってキュッキュと丹念に拭いても...いっこうにキレイになりません。

大理石の床は、拭き掃除では何時間、いえ何日かけて拭いたとて、ツルツル・ツヤツヤに戻ることはありません。

表面に細かな傷が無数に生じ、崩れているから光沢が無いのです。

そして、その表面の傷や崩れに汚れが入り込んでいるから、黒ずんで汚れて見えるのです。

もし、「私の努力や根性が不足しているから、生活習慣がアレだから、キレイではないのだ」 とションボリされている方がおられましたら、

生活してれば、大理石はどんな努力をしていても汚くなるよ。でも汚さは、ウォッシュテックでメンテしたら直るよ。ツヤツヤに戻るよ。 と教えて差し上げたいのです。

そして。石のタイルって、他には無い強い建材なのだよ。とも知っていただきたい。

石に限っては、たとえばフローリングやウォシュレットなどのような一定期間で交換する前提の人工物ではありません。

玄関に大理石が貼ってあるならば、たまに数万円のメンテをしておれば、美観やステイタスを一切低下させずに、建物そこに在る限りズーーーッと使い続けられるのです。

「大理石は弱いから、もうヤメたい。張り替えたい。」と仰る方、たまにおられます。

もし、「石の汚れや光沢の失せはメンテすれば元に戻せる技術」をご存じでないならば、そうかもナァです。

むしろ、これほど不老長寿というか美魔女というか、これほどローコストに現役をキープできる床材は他にありません。

かくして、ウォッシュテックにて数万円のメンテナンスを完了した玄関の大理石はこの通りです。

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本来あったはずの大理石の光沢、色合い、マーブル模様に戻りました。

石は不老長寿の床材という事実、お分かりになりますでしょうか。

もちろん、表面に塗料やコーティング剤を塗布してマニキュア状の光沢を演出しているわけではございません。

完全にドライ、ダイヤモンドディスクと水で研磨しただけの大理石です。

化学的な加工をしてしまえば、天然石でも天然とはいえません。つまり、不老長寿とはいえなくなります。

石は、石のまま、ずーっと石のままで未来永劫使い続けるもの。というのがウォッシュテックの考え方です。

光沢の輝きは、数値でもご確認いただけます。ご覧ください。

メンテナンス レストレーション以前の大理石の数値は、19です。

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研磨後の数値は、101です。

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なお、ウォッシュテックの光度計は、点数辛め、忖度無しのスコアを出すでおなじみの堀場製作所製です。

そして接写の画像でご覧いただくと、よりお分かりになるかと思います。

細かく小さな傷が無数にあって、その傷一本一本に汚れがたまって、全体が薄汚れて黒ずんで見えていたのだなーって。

「大理石はすぐダメになる。セラミックタイルや陶製タイルに張り替えたいわ!」

そのようにイラっとされている方にこそ、ウォッシュテックの石材メンテナンスをお勧めします。

人工の床材は、メンテナンスを定期的に重ねて重ねてギリギリまでもたせても数十年で回復不能となり、高額リフォームで貼替です。

大理石なら、何十年経っても回復可能、ライフは未来永劫です。もちろん貼替リフォーム工事の費用はゼロです。

実は、石、ぜんっぜんダメにならない床材です。

ウォッシュテックと繋がりある住宅ならば、ですけども。

日時:2024年2月 2日 PM 03:00
マンション玄関の大理石 研磨メンテナンスで本来の光沢と色を再現します

横浜市のマンションにて、大理石の玄関タイルを研磨させていただきました。

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マンションの玄関で最も多く拝見する 白地にグレーのマーブル柄 の大理石です。

大理石といえば...で、一番に思い浮かぶ色柄かと思います。

同時に、艶やかな光沢がある状態もイメージされると思うのです。

しかしマンション玄関は土足歩行。日々靴の裏に付着した汚れや砂粒をギュッあるいはグリッとねじ込まれ、専有部で最もハードな環境にある床と言えます。

今回の画像は築16年。何となく薄汚れて、ツヤはなくなりカサついた印象になっています。

汚れが表面にくっついて光沢が失われているわけではありません。

無数のランダムな傷が原因です。

そのため、拭き掃除では改善しません。

1)大理石は、酸・アルカリ・市販の洗剤に触れると、一瞬で溶けて崩れて、見た目に違和感が生じます。

2)大理石は、汚れを含んだ水分をスポンジのように含むため、けっこうあっけなくシミになります。

改善どころか深刻なトラブルを引き起こすかもしれず、上記2点を厳守しないお掃除テクニックの鵜呑みは、ぜひともお避けください。

新築時のイメージを取り戻すためには、仕上がり確実の専門業者 ウォッシュテック にご依頼いただくのがノーリスクです。

6時間ほどかけて執拗に研ぎ直しますと、このように仕上がります。

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靴箱の下面に設置された照明のフォルムがくっきり映り込む光沢になりました。

仕掛けが丸見えになっていいのか?蛍光灯と配線がモロに見えてるけど?とお思いかもしれません。

大理石の光沢感が一目瞭然となる画像にするため、玄関ドア付近、床から数センチのところから撮影しています。つまり 「ふだん絶対ここから見ない視点」 の画像です。

電灯の明かりが足元を舐めるような角度で差し込んで来るのみ。日常生活中の立位では、装置の姿は全く見えません。

ご安心ください!

大理石本来の光沢とともに、色合いも新築時の美しさを再現できています。

石材メンテナンス以前は、ちょっとセピアがかったウォームグレーかと思いきや、汚れの黄ばみ・茶ばみだったのだなと発見です。

こちらの大理石の本当の色柄は、青みを帯びた淡いグレーから濃いグレーの微妙なグラデーションであったということです。

汚れや傷がある状態では、微妙なグラデーションがかき消されてしまいます。

また、ほんの少し透けたような深みのあるマーブル模様を感じ取ることができません。

爪がツヤツヤに磨かれていると、気分が上がりますよね。

うっとり、ずっと眺めてたくなります。これが本来の私の美しさよ、と自信も出ます。

日本のマンションの玄関面積は、2平米ほどです。

その面積でいっぺんにツヤツヤに変わる...と、イメージされてみてください。

それはもう、ド迫力の上がり方と思います。

今回のブログの画像と同じ状態のようでしたら、石の研ぎ直し、ぜひ!

日時:2024年1月 9日 PM 06:23
2024年も住宅石材メンテナンス 精進します☆

2023年も住宅の汚れのさまざまなお悩みに対応させて頂き、ありがとうございました。

ウォッシュテック、マンションや戸建て住宅の大理石の研磨(研ぎ直し)メンテナンス専門業者としての実績多数ございますが、

2023年現在、大理石のみならず、御影石など硬~い天然石の研ぎ直しもご依頼可能です。

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画像下部が、製品出荷段階のタイルの裏側そのままの状態。

接着しやすいようにあえて凹凸に削られており、おろし金のようにガッサガサです。

そして、画像上部が、下部の状態から磨き上げた状態です。

石材本来の深みある輝きが鮮明に、表面は鏡面のように滑らかです。

「このような粗い凹凸からも、滑らかで鏡面に回復出来ますよ」 という見本です。

ズームで見てみます。

境界がグラデーション状に磨けているなーとお分かりになるかと思います。機器を手で当てるのでクッキリここから!とは区切れないのです。

そして、画像下の磨いてない部分はセメントのように灰色です。表面ツルツルでないと、黒い石もこのように白く濁って見えます。

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御影石は、大理石と比べて目が詰まっていて固い石です。

固い石の研磨には相当量のパワーが必要となるため、お住まいの状態の住宅で、家庭用電源を使用しての現場研磨は「物理的に不可能」が常識でした。

特に黒御影の光沢復元は「できるはずがない」と言われてました。

黒塗りの車のボディは、指紋やわずかな擦り傷でもメチャ目立つ。それと同じように、黒御影もちょっとも傷とムラを残せば目立ってしまうので、どなたもに美しいと感じて頂けるレベルに仕上げるとなると更に更に難易度が高いということです。

しかし!ウォッシュテックなら黒御影石も対応可能です。

最難度の黒御影石が対応可能ということは、どんな石でも対応可能ということです。

御影石や大理石は、フローリングやセラミックタイルといった人工物ではありません。

劣化することなく永遠に使い続けられます。他の床材では成し得ない耐久性と環境性です。

しかし、人は使ううちに 「汚らしいな~ダサいな~劣化した?」と勘違いして悪く言って、張り替えようとします。

バキバキに砕いて運んでセメントの材料にリサイクルです。工事は高くて工期は長い。うるさいし環境的負荷も大きい。

あるいは、「ガラスっぽいコーティング剤を上塗りしよう」という方向にもなりがちです。

塗れば、見かけと感触はコーティング剤そのもの、ネイルと生爪のように違うものになります。そして、コーティング剤は人工物ですから数年後に劣化し陳腐化してきます。

石は、ホントは交換や上塗りは一切不要。磨けばよいだけです。コスパ最強の床材です。

建物を取り壊すその日まで、美しい印象のまま使い続けられます。メンテナンスさえすれば。

私は、その真実が日本の「ふつう・誰でも知ってる」になればいいなと思っています。

「石は磨けばよいじゃないの」と思いつくのは簡単なことですが、実際の現場で実装できるかどうかは別問題です。

言うは易し行うは難し。だから、なかなか世に広まらないのです。

真顔で 「石を貼替とか上塗りとか、ナンセンス。磨けばよいじゃないの」 と言うには、事実磨けるウォッシュテックでなくては説得力がありません。

ですから日々精進させて頂きます。

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よろしくお願いします☆

日時:2023年12月29日 PM 12:05
白い大理石の研ぎ直し 白く艶やかに回復可能です

横浜市都筑区のマンションにて、玄関大理石のメンテナンスを承りました。

中古マンションご購入後、ご入居前の空室全体ハウスクリーニングに併せてのご依頼です。

白色の大理石です。

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これがふつうだ。こんなもんだ。と。思われる方もいらっしゃるでしょう。

ダイヤモンドディスクで段階的に研ぎ直しますと、その日の夕方にはこの通り!一度でリフレッシュできます。

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メンテナンスをされるまでにご覧になっていた石の表面は

靴の裏にひっついた細かな砂粒が引っ掻いた跡やアスファルトの油分がビッチリの状態であり、

本当の大理石の美しさは隠されていた、ということです。

周囲の色かたち明るさを真っすぐ映し込む光沢と、それでいて象牙のような温かな風合い...、

ツヤと質感こそが大理石本来の美しさであり、他の床材には無い強みです。

「 うちの玄関、パッとしないナァ~ 」

と感じる理由は、大理石にそもそも備わっていたはずの 光沢・色合い・質感 が迷子になっているからです。

ウォッシュテックで研ぎ直すメンテナンスをされますと、本来の大理石のコンディションに回復できます。

つまり、たんなる使用感アリの床タイルから一気に パッ☆ とした玄関に戻ります。

同じ画像を切り取ってご覧ください。

大理石表面にビッチリ蓄積した細かな傷や汚れが、お分かりになりますでしょうか。

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これ全て、以前ご生活されていた売主さん成分100%の傷と汚れです。

メンテナンス研磨しますと、このように変わります!

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ウォッシュテックで研ぎ直せば、売主さんの生活の痕跡はゼロに!まるでなかったかのように戻ります。

メンテナンスが無ければ、年々傷や汚れは増すばかり。

玄関が大理石のマンションの販売価格や家賃は、陶製タイルや化学床のマンションと比べて強気かと思います。

キレイな大理石であれば「高さ」も合点がゆきます。

しかし生活感や使用感たっぷりの黒ずんでカサカサの大理石のままであれば、「ボロいくせに高い」と説得力がなくなります。

玄関を見るたび 「高くで買っちゃった?」 とか 「このボロい家が自分にはお似合い」 とか どうしようもないモヤリがよぎるなど、もったいないことです。

リフォームやリノベのような高額な出費をせずにこんだけキレイになりますので、

ご購入された中古マンションに石が使われているならば、空室マンション全体ハウスクリーニングに併せ、

ぜひウォッシュテックの専門的なメンテナンスをなさってみてください。

石は、きちんと磨き直したら パッ☆ に直せます。

本物の石には、本物のメンテナンスでなければ、むしろものすごくダサくなります。それだと安かったとしても完全に無駄遣いです。

どこの誰に頼むのかで全く違います。画像や実績数から、よくよく見極めてくださいね。

日時:2023年12月19日 PM 12:13
マンション玄関 傷ついて白く見える大理石を本来の色ツヤに戻す

東京都世田谷区のマンションで、玄関大理石タイルのメンテナンス研磨を承りました。

白い部分と濃いグレーのグラデーション?なんだろうこのモヤモヤ。

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同じ画像を切り取ってズームで見てみます。

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無数にできた細かな傷の重なりが、白く濁った印象にしていることが分かります。

傷ができているのは、靴を脱いで廊下に上がるためにギュギュっと身もだえさせるゾーンです。

傷の出来方は、スケートリンクと同じです。

真ん中の、みんなよく使うところは削れて凹凸に、隅っこは氷を作ったときのツルツルからさほど変わらない、のような。

スケートリンクではさほど目立たないかもしれませんが、こちらのマンションの玄関のように濃色の石ですと、質感の差は一目瞭然となります。

メンテナンスを終えた大理石タイルの仕上がりは、このように。

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全面均一な色合い、滑らかな質感に回復しました。

大部分がハレーションを起こして真っ白にぼやけていましたが、深みを感じる黒色からウォームグレーのマーブル模様が出現。

「石としてもうアカン?」のような風情でしたが、ひとたび専門的な石材メンテナンスをしてみれば、ぜんぜん現役なのでした。

石なのに、こんなに傷ができるもんですか?とお疑いの方も多いのではないでしょうか。

いえいえ、大理石は柔らかい石ですので、生活習慣由来の傷、けっこう多く拝見します。

・マンションのエントランスから専有部の玄関ドアに至るまで、靴裏にくっついた土砂粒や汚れを落とし切れない床材である。

・スパイク付きのシューズを玄関で脱ぎ履きする。

・カートや遊具などいろいろ置いていて、砂粒が玄関タイル上に持ち込まれやすい。

といった状況では、玄関タイルの石、傷ができやすいです。

今、ツルツル滑らかな大理石の方は、マンションエントランスに敷かれた足ふきマットでツイスト的なステップを踏まれて、足の裏をよく拭いてからご自宅に入られてください。

もし、今すでに傷・くすみ・にごりが見られる大理石になっちゃっているということであれば、ウォッシュテックにご用命ください。

傷や汚れを除き、まだまだ美しく使えるコンディションに回復させて頂きます。

大理石の耐用年数は、フローリングやタイルのような人工物とは比べ物ならない、「永遠」です。

正確には、その建物が取り壊される日まで、です。

永遠というライフを備えておりながら、最初の数年だけピッカピカ、あとは薄汚れてカサカサのままで過ごす?

ツヤがなくなったからとワックスやコーティングを塗布、化学薬品で加工、ライフを中断させる?

どちらも大変もったいないことです。

いつまでも変わらない品質で、美しく清潔に使い続けられる床材は他にはありません。石材だけの特権です。

今すでに、玄関に石が嵌っているならば、この特権を活かされてみてください。

なお、メンテナンスにお金がかかると言えど、5~10年に1度ですから、他の床材よりも維持管理費は断トツ安あがり。

石は、磨いて戻せるウォッシュテックからすれば、他には無いローコストでSDGsな床材です。

ぜひ正しいメンテナンスで未来永劫エンジョイなさってください。

日時:2023年11月21日 PM 03:18
玄関 赤色の大理石 光沢と色柄を新品同様に戻す方法

横浜市のマンションにて、大理石の玄関を磨かせていただきました。

中古マンションご購入に際しての全体ハウスクリーニング に併せての石材メンテナンスです。

今回の石種は、ロッソマニャボスキ。赤銅色と言うのでしょうか、褐色から朱色が重なり合うような大理石です。

でも、築15年、パサパサと薄汚れた印象になっています。

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石ってだいたい、こんなふうに汚れてくすんでるもんじゃない?

いいえ。新築の時は、こんなにくすんでなかったですよね。

このくすみは、前居住者である売主さんがつけた傷であり、汚れです。

フローリングやカーペットといった人間が化学の力で作り上げた人工物は、20年も生活すればボロボロに崩れて交換せねばならない状態に至りますが、

大理石は、正しく磨けば、20年前のコンディションに戻ることができます。

なぜなら大理石は、人間が作ったものではないからです。

何万年も火山のマグマで焚かれて地下で押しつぶされてきて出来たもので、言うたら神様がお作りになられたものです。

20年やそこら、神様からすればあっという間。なんぼ人間が踏んで歩いたとて、美しく磨き直すことができるのです。

それを、 「もう20年も経っているものだから、石も汚くなるわよね。リフォームして張り替えるしか方法はないわ。それか、ワックス(化学物質)を上から塗るとか? 」 なんて、人間の勘違いです。

神様が作られた大理石に人間ができるのは、地中から掘り出して切り出して、磨くことだけです。

掘り出した大理石をいっぺん家に貼ったなら、ただ磨くだけで、マンションを取り壊すその日まで、若々しく美しいままに使い続けることができます。

他の床材 セラミックタイル・カーペット・フローリング なんかとは次元が違うSDGsといえます。

かくして、こちら。正しく磨いた赤色の大理石です。

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時が戻ったかのような、鮮やかな赤色マーブル!

このマーブル模様は、マグマが吹き上がる道筋や地層がグニャリと曲がった跡であったり、太古の時代の動植物が堆積して化石化したものなんだそうです。

その物語が鮮明に読み取れるようになると、とてもロマンティックで神聖に思えるのではないでしょうか。

そしてコンディションが良い天然石だけが醸せる高級感!

大理石は、だれしも服従したくなる迫力を備えているものです。ただし、美しいならば、という条件付きです。

「...こんなキレイな石が、我が家の玄関にあるだなんて...!」 と、お客様。

そうでしょう?素敵なおうちですよね!

実際に研磨されてみるまでは、「石なんて、こんなもんじゃない?」 って思われていたのが、ひっくり返りますよね。

これが、本当の大理石の姿です。

表面の滑らかさ、光沢がよくお分かりいただける箇所を拡大してみます。

このボンヤリにごった大理石が、

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石材研磨後は、こうなります。

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窓ガラスの細かな凹凸、張り巡らされたハリガネ、そこまでクッキリ目視できるようになりました。

これだけの勢いで明るさを真っすぐ反射させますので、玄関も一段明るく感じるようになります。

ドアを開けて、ご自宅に足を一歩踏み入れる、その玄関をメンテナンスされると、家全体が「ちゃんとしてる」印象となります。

玄関は、くつろぐとか体を洗い浄めるところではなく、その家を一目で印象付ける場所ですから、

中古マンションご購入後、ご入居前の全体ハウスクリーニングに併せて、大理石の磨き直しをご依頼いただくのは、とても有効と思います。

そして、売主さんの痕跡を削って消して、新品みたいに滑らかでツヤツヤにし直すって、この物件を手に入れたという満足を実感できて、気持ちよいです。

全体清掃とワンストップで、大理石の色を問わず間違いない確かな仕上がりでお引渡しできるのは、ウォッシュテックだけです。

神様がお作りになられた素敵な石が入っているおうちにお住まいになるなら、ぜひ、健康で美しいコンディションをキープするためのメンテナンスを取り入れられてみてください。

日時:2023年10月24日 PM 01:30
マンション売却に向けての大理石メンテナンス

ただいまウォッシュテック、マンション売却を有利にする目的でのクリーニング、ご依頼が増えています。

なかでも実績数が多いのは、玄関、大理石タイルのメンテナンスです。

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大理石は、ご自身の掃除では美観と清潔を保つことができません。

洗剤、あるいは重曹・オキシクリーン・炭酸塩・クエン酸に触れれば瞬時にシュワっと溶けてしまいますし、ワックスを塗ったらヌラヌラの人工的なツヤ感になりますし、ブラシやメラミンスポンジで擦れば傷になって光沢が変になります。

大理石の日常のお手入れは、堅絞りにしたマイクロファイバークロスでの拭き掃除のみ。汚れや土足歩行による細かな傷は、掃除では解決できません。

でもこんなふうに、玄関だから汚れるし、大理石だから傷になります。それは避けられない。

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もともとの光沢・色柄を取り戻すならば、

ダイヤモンド砥石で傷や汚れがある部分を削り取り、新たな面を繰り出して工場出荷同等の滑らかさまで研ぎ直す「専門的なメンテナンス」の実施。

これ一択です。

ということはつまり、中古マンションの大理石をキレイにツヤツヤにしておくと、「この物件は、専門的なメンテナンスをしています」 と、内覧で物件に入った一歩目、一瞬で知らしめられるということです。

中古マンションの価格が高騰する2023年9月、競合する売却物件は同じマンション内にも近隣マンションにも、多数ありという状況です。

さて、もしご自身がマンションを買う立場だったとして。

立地、築年数など条件が同じマンションである場合、

A) 掃除をしていない部屋

B) 掃除を頑張っている部屋

C) 掃除はもちろん、専門的なメンテナンスをしている部屋

どれを選ばれるでしょうか。

この部屋は安心だ、信頼できる。ちゃんとしている。と選ばれるのは、「C:専門性が高いメンテナンス業者に適宜依頼している物件 」 と思うのです。

そして、専門性が高いメンテナンス業者に外注しているということは、他の箇所もしっかりチェック&メンテナンスされているでしょう、という説得力も帯びてきます。

ポジティブな印象を得られ、有利な商談となるでしょう。

売却前のメンテナンスは、たとえば車種・年式・走行距離が同じ中古自動車を選ぶなら、セルフ車検だったかかディーラー車検だったか、どっち選ぶ?とか、

親密なお付き合いをするなら、歯磨きしない人?歯磨きとフロスを頑張ってる人?歯磨きとフロスに加え歯科用内視鏡カメラでクリーニングしている人?とか、

のような、ちょっと差で競った時は より知識があり、より技術力が高い外注先があり、よりコストを割いている方 が選ばれるという、あらがいようのない「強み」となります。

メンテナンス後の玄関大理石。

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黒色が鮮やか!カサカサに白く濁っていた印象が一変です。

壁の額も天井のダウンライトも、鮮やかに歪み無く映り込んで、大迫力です。

この玄関を見れば 「中古だから生活感や汚れは、ある程度、仕方ないわね」 なんてセリフは出てきません。

「うちは、他と違って、ちゃんとしてますよ。住宅を良いコンディションで管理する知識と美意識があるし、それを実現できるコネクションも財力もありますよ。だから、安心してお買いください。この前に内覧に来られた方も同じこと仰ってたので、お早めに!」

などと、ぐいぐいセールストークしなくても、メンテナンスされた大理石が雄弁に語ってくれます。

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天然石の証といえる化石たち。

化石や模様がクッキリ見えていないと、そもそもこれは大理石なの?それすら分かりません。

せっかくもともと高級に思ってもらいたくて大理石を設えているマンションなわけですから、そこいらの人工的なタイルと同じに見られるなど、もったいないことです。

今すでに嵌っている大理石を、最大限ステキに高見えさせるのがよろしいでしょう。

マンションを売却される方は、似通った他の物件に差をつけ、より高くより早く、好条件で売り抜けられたいことでしょう。

4万円でお釣りがくる大理石のメンテナンス、費用対効果が高い有効な施策といえます。

ウォッシュテックなら、他の業者では仕上がりハテナとなる黒色の大理石も、同じ料金・同じ光度レベルでお納めします。

ほどほどの仕上がりでは、圧倒的な迫力や差は得られません。

売却にはタイムリミットもありますから、施工実績画像数が日本最大の専門業者 ウォッシュテック をお選びいただくのが、最も早くて確実と思います。

ウォッシュテックには、マンション売却を有利にするために、内覧前にメンテナンスをされるという戦略で連戦連勝のお客様、何人かおられます。

そのリセールがお得意なお客様が、「中古物件って、そのくらい本気で他の人と違うインパクトにしないと、望むように売るのは難しいですから」と、教えてくださいました。

今回、そのお客様にご了承頂きブログにしていますが、確かに、大理石は正しく磨けばピカピカに戻る技術を知って実践する人はほんの一握りですから、これは売買の勝機を分けるマル秘情報と言えるのではないでしょうか。

現状のお写真を添えて、お気軽にお問い合わせください

日時:2023年9月30日 PM 02:02
御影石タイルに生ゴミ 汚れ除去・染み抜きで元通り

東京都の戸建住宅にて、石の染み抜きクリーニングを承りました。

外構、玄関エントランスの御影石タイルです。

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社長・中島の影がかぶってシミが見えにくいので、画像を切り抜いてみます。

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御影石は、水分や油分を吸収します。

お墓参りでお水をかけると、石の色が黒っぽくなりますよね。そのように、液体が染み込みやすいです。

ウォッシュテック、マンションのエントランス浴室など、石の染み汚れでご相談いただくこと、少なくありません。

石のシミで、まずお訊ねすることは、

・いつできたシミですか?

・何が染み込んだシミですか?

その2点です。探偵のように伺います。

御影石は固くて丈夫なので、外構・駐車場・玄関・外階段などに使われていることが多いのですが、

例えば浴室やキッチン天板など屋内と比較して、「汚れ」を特定することが難しいんです。

機械油?植物性油?果汁?カビ?錆び?

それぞれに使うシミ除去剤が違い、効かせ方が違います。守備範囲がメチャ狭く、使用条件が細かいのです。

また、外まわりの石は、直射日光や寒暖差の度合いも激しいです。

吸収したターゲットが、時間の経過に伴って変質したり固くなったりする、それによりどんな濃さで?何回?といった手数が変わってきます。

工程と材料はどのくらい必要?ウォッシュテックでは、そこから過不足ない料金を算出し、仕上がりの見通しをお伝えします。

そういうことで、なるべくたくさんの手掛かりをいただきたいのです。

「いつ何が染みたか分からない。でも、とにかく落として欲しい。」 といったオーダーの場合、

こうかなぁ...もうちょっと粘ってみるか...いや、やっぱり違うようだな...じゃ、こうか?と探り探り試し試しになるので、

的を得るまでの時間と材料がロス。当然ながら料金は高くなり、そのものズバリを当てにくくなって仕上がり到達点も低くなります。

深く思い出して正直にお教えくださいますことで、リーズナブルにベストの結果に繋がります。

今回の御影石は、「先々週・生ゴミを回収したビニール袋から垂れた汁」と目鼻を付けて頂き、トライです。

石材クリーニング後のタイル。

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え?生ゴミの汁?こぼした?知りませんねぇ、そんなことありましたっけ? という風情に戻った御影石。

夏の終わりは、なぜか石のシミ汚れレスキューが増える時期です。盛夏はタイルをじっくり見る余裕など無いからでしょうか...。

もし、外構や外玄関の御影石タイルにシミがある!と気付かれたなら、まずは中性洗剤でマッサージし、水洗い、布で水分を拭き取って、乾いた状態で確認されてみてください。

洗剤や水で瞬時にダメージが生じる大理石とは違って、御影石は洗えるタフな石です。

それでもキレイになってないようであれば、染みになった由来と現状の画像を添えて、ウォッシュテックにご相談ください

宜しくお願い致します。

日時:2023年9月19日 PM 01:25
石のメンテナンス 目地の色補修で清潔で美しい印象に戻す方法

東京都港区、ご購入後ご入居前の中古マンションの全体ハウスクリーニングに併せ、トイレ床の大理石タイルのメンテナンスを承りました。

トイレの床は、尿・掃除用洗剤・便器洗浄や手洗いの際の水分 の飛び散りを避けることができません。

その飛び散りは、大理石にダメージを与えます。

ところどころ光沢が無くなったり、跡が残って汚れっぽく見えたり...しかも拭いても取れない・変わらない...という状況は、石が溶けたり崩れたりの凹凸(ダメージ)が原因です。

ウォッシュテック出動!ダイヤモンドディスクでの研磨メンテナンス、完了!

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全体に均一、なめらかな質感で清潔感が戻りました!

でも...目地...

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まだらに黒ずんで、汚れて見える。不潔っぽいって思っちゃう。ですよね。

中古マンションということもあり、3割増くらいでウッって思っちゃいますよね。

ここで豆知識!石材タイルの目地は、実は、2層構造です。

タイルを頑丈に支える「構造目地」の上に、石の色合いにコーディネートされた「化粧目地」が施されています。

構造目地は、コンクリートの色というか...画一的な灰色です。

化粧目地は、お化粧と言うだけあって、アイボリー・ベージュ・淡いグレー・黒に近いグレーなど、色のバリエーションが豊富です。

そしてやはりお化粧と言うだけあって、クリームファンデのような質感。塗料のような薄付きです。

ほとんどの方は、「化粧目地」をご存じないので、お掃除のとき、念入りにブラッシングされます。

目地=黒カビ=不潔の象徴 というTVCMの影響もあると思います。強く毛を押し当てて集中攻撃されがちです。

ゴシゴシ洗いにより薄膜の化粧目地は脱落、部分的に灰色のモルタルが露出、そして掃除に使っている水がモルタルに染みて黒っぽく濃く見えて、

「え?これ、めっちゃ汚れてるヤン!ゴシゴシゴシ!!」 そして、さらに気になる存在に進化...

石タイルの目地問題、わりと誤解から大ごとになる例が多いです。

なので、ウォッシュテックのブログをご覧の方は、石タイルの目地を 「黒いっ!汚れ、殺したる!ゴシゴシ!」は、避けられてください。

構造目地が固いとて、そこまで固いものではありません。あんがいあっけなく痩せて減ります。支える力が弱くなり、欠けや割れに繋がってはいけません。

ここで正しい対処法は、化粧目地の再構築です。

補修後の目地です。

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色はアイボリーです。

トイレ全体で見ると、このように。

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うん、やっぱし目地補修された方が素敵でした。

ウォッシュテックは、目地の色補修も石材メンテナンスの一環として承ります。

なお、目地色補修は、目地が完全に乾燥した状態で塗布せねばならないことから、研磨とは別日になります。

実際には、石の表面がツヤツヤで美しくなったら、目地は気にならなくなっちゃった...と仰るお客様が多いです。

研磨リフレッシュ後の実際をご覧になってからのご判断で宜しいかと存じます。

日時:2023年9月13日 PM 01:45
石の浴室 大理石の壁タイル ツヤを落とさずカビを除去する方法

東京都世田谷区のマンションにて、石の浴室クリーニングを承りました。

こちらの浴室は1年に1回、定期的にお伺いしています。

壁面タイルは大理石です。

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黒いカビが目立ちます。

接写でご覧ください。

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石って、カッチカチで何があっても変わらないというイメージがあるかと思うんですが、

天然石、特に大理石は、顕微鏡で見るとスポンジみたい。穴ぼこだらけなのです。

つまり、石と言うても脆くてスカスカです。

なので、水道水・お風呂掃除用洗剤に含まれる成分・カビ除去剤に含まれるアルカリ成分を、あっという間に吸い込んで影響されてしまいます。

しかも、いったん吸ったら、どんどん奥に染み込んじゃう。乾きにくい。つまり、とても汚れやすい。

東京や横浜の高級マンションでは、石のバスルームが標準仕様ということが少なくありませんが、

マンションは、購入契約後物件引渡しの瞬間を 「最高潮にイケてる」状態に持って来なくてはならない都合上、実際に何年も生活したらどうなるかはフワッと...多く語られません。

ゆえの石の浴室オーナーさんは、ご入居数年にわたるご生活、このような流れでお困りになられる方が多いように思います。

1)カビる。汚れる。

2)洗剤で掃除する。 → 白く濁る。

3)カビ取りする。 → カサカサ、パサパサになる。

4)掃除してもキレイになってゆかないぞ?むしろ酷くなってゆくような?な...なぜ!ど...どうする???

5)業者を入れてみた! → キレイにならなかったぞ?(あるいは)ツヤや色柄が変になったぞ?

腑に落ちないまま、(1)に戻る...そして 監獄っぽい廃墟っぽい浴室 に近づいてゆく...

石の水まわり、特に浴室の美しさと清潔さは、何となくでは保てないハードモードです。

・適切な日常管理の具体的方法

・専門業者による定期的なメンテンナンス

その2点を押さえ、生活を回す必要があります。

どちらも手付かず、あるいは片方だけ、という場合は、日常的に感じる汚さ・不潔・めんどくささと手を切れず、回復不可能レベルの汚れを理由とする改修工事(とても高額で大掛かり)までのリミットが爆発的に早まります。

QOL、SDGs、タイパ、コスパ、どの切り口から考えても 定期的なメンテンナンスにして清潔で上質な浴室を長く使う方が、安いしイージーモードという事実を、もっと知っていただきたいなと思います。

そして、「 ウチは、年イチでウォッシュテックに頼んでるからオッケーだ  」 という気楽さに繋がっていただきたいなと思います。

浴室クリーニング後の石の壁面タイル。

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黒カビが消え、大理石本来の色柄、ピンクベージュ・アイボリー・褐色のマーブル模様が回復しました。

石って、汚れがあると、なんとなく不穏で陰惨な雰囲気を帯びやすいです。

クリーニングして汚れが無くなると、本来の優しい可愛らしい雰囲気に戻ります。

同じく接写で。クリーニング前の画像と比較されてご覧ください。

dairiseki-bath-kabe-kabi-yogore-jokyo1zoom.jpg

石の質感には変化がありません。どなたもが「石らしい」とイメージされる通りの質感です。

汚れを除く際、石の光沢や色柄を損ねない。

そこも石のクリーニングに特化しているウォッシュテックの強みです。

一般的なハウスクリーニング業者は、「石のカビが気になるのよね」 と、相談されたら、カビ除去剤を使います。

石にできたカビは手ごわいですので、ふんだんに使うことでしょう。

カビ取り後、カビは漂白された。

しかし、その後、石が変になったような...。

「えっ。でも、カビ、キレイになりましたよ?」

そのようなトラブルで業者と延々交渉するというのは、骨が折れるし疲れるものです。

業者とすれば、今から光沢を戻す術は持ってないわけで、石を変質させた過失を認めれば、タイルの貼替という超高額の損害になる...と戦々恐々ですから、話は難航必至です。

ご自宅に似た汚れ・似たデザインの施工実績をバリエーション豊かに掲載している業者を選ぶことで、そのようなトラブルは避けられます。

「石の浴室...ナァ」 と、持て余し気味の方がおられましたら、定期メンテンナンス、この機会にご検討ください。

クリーニングの範疇を超えたコンディションで回復不能...あと数年でも早くお声掛け頂いておったなら...という石の浴室も少なくありません。

なるべくお早目にお声掛けください

日時:2023年9月 8日 PM 01:25
大理石タイルの黒ずみ汚れ・歩行傷 クリーニングで光沢と色柄を取り戻す

横浜市のマンション、玄関タイルをダイヤモンドディスクで研磨、大理石クリーニングさせていただきました。

マンションの大理石タイルで最も多く採用されている石種は、今回のブログのような白地に黒色マーブル模様、ビアンコカラーラです。

築12年、ご生活されるうち汚れと細かな傷が次第に目立ってきて、次第に納得いかないビジュアルに。

marble_tile-kusumi-kibami-jokyo-kenma0.jpg

全体的に黄ばみと黒ずみが覆っています。

特に、靴を脱ぎ履きするゾーン(画像左下あたり)には、ペンで描いたような黒いライン状の汚れが目立ちます。

光沢は全くありません。

「大理石の汚れをどう掃除したらいいのか、ChatGPT(チャットジーピーティー)に相談してみたんです。

世界中のデータベースや専門的学術論文から、何らかヒントを引っ張って来れないかなって。

そしたら、洗剤を塗布する、メラミンスポンジやセスキ水で拭く、とかって出てきて...

さすがにそのままチャレンジするのはハイリスクと思って、専門のメンテナンス業者さんに頼まなきゃ埒が明かないかも...って探して。

そしたら、ウォッシュテックさんに辿り着いて、ブログを読んだら、ChatGPTと全然違う知識を書いてらして。興味深かったです。」

と、お客様。

ChatGPT...そうなのですね。AIは、ちょっと過去のネット世界を見渡して、最も多い情報を反映するとのことなので、そうなっちゃうのでしょうか。

9工程の研磨を経て、クリーニング後の大理石タイル

marble_tile-kusumi-kibami-jokyo-kenma1.jpg

大理石が本来備えている光沢が回復。全く見えてこなかった共用廊下の格子、玄関扉の枠、天井のライトもクッキリです。

淡い灰色がふんわり混ざる白系の大理石は、光沢が失われて汚れた状況で見ると、

「これは、自然なマーブル模様?それとも黒ずみ?汚れ?」 と、判断しづらくなります。

つまり、 「 うん、これも汚れだ。だって全体に汚いし。てか、本物の天然石か? 」 と、思われてしまう可能性が高いということ。

これ、大変もったいないことです。良質で高価なちゃんとしたものが、粗悪で安価なちゃんとしてないものと認識されるということなので!

ウォッシュテックで専門的なメンテナンスを行い、汚れや擦り傷を取り去り滑らかな光沢にリフレッシュしますと、

繊細で微妙なグラデーションが鮮明に戻ります。すると、このグレーは汚れじゃなくて本物の証拠といえる大理石の模様なのよと、説得力が爆上がり、一目瞭然になります。

石材のメンテナンスで、ご自宅の玄関タイルを、正当な品質に戻せます。

たった1日、数万円で可能です。

ウォッシュテックでは、もはや2000件くらいお引き受けしている石材メンテナンスですが、AIもまだ把握していない新技術なのですね。

ということは、現状、実際にメンテナンスした住宅としてない住宅、その差は大きく、価値や評価が 「他の大多数の住宅とは全く別物」 と高く見てもらいやすいですね。

ぜひ、ウォッシュテックの技術をご自宅に実装されてみてください。

日時:2023年8月 6日 PM 03:54
灰色の石材タイル 汚れ・くすみクリーニングで本来の光沢・色柄に回復

東京都内マンションの玄関タイルです。

築15年。石材タイルは、ご生活中に蓄積した歩行傷や汚れが出来ています。

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同じ画像を切り抜きます。ズームでご覧ください。

gray-stone-dairiseki-yogore-koutaku-kenma0zoom.jpg

全体に色合いが暗く沈んで、グラデーションがのっぺりした印象です。

グレー色の石は、汚れが目立ちにくいという利点があります。

目立ちにくいというのは、石材タイルと汚れの色が似ているからです。

つまりこのタイルは、灰色のグラデーションの上に一定の色合いの灰色の汚れが乗っかっている状況なので、フィルタがかかったような感じで 「のっぺり」 見えているという状況です。

光沢は全くありません。

光度計の数値は 4 です。

gray-stone-dairiseki-yogore-koutaku-kenma0koudo4.jpg

現状チェック、完了!研磨します。

ウォッシュテックの石材メンテナンスは、表面の汚れと細かな傷を削り、新しい面を繰り出し、工場出荷段階(新品同様)の滑らかさまで整える作業です。

「削り取る」といっても、人間の土足歩行でダメージを受ける部分は、さほど深くありません。

研磨する深さは、最大でも官製はがき1/3くらいの厚みでしょうか。それで必要十分です。

なので、「石が薄くなったなー」と感じ取れるような変化は全くありません。また、タイルをつなぐ目地を傷めることもありません。

あくまで、工事ではなくクリーニングです。汚れた石を本来あるべきキレイさに直すだけのこと。

振動を伴う騒音、薬品による異臭は一切ありません。現場で使うのは水のみです。

また、マンション共用部に損傷や負荷を与える機器や道具類はなく、事前の申請や養生は一切不要です。

この 気軽さ 身軽さ 安価さ 事前手配のスムーズさ が、ウォッシュテックの石材メンテナンス最大の強みです。

研磨完了!玄関の様子です。

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メンテナンス以前の画像を見比べてください。

研磨前には全く見えなかったドア(玄関網戸)の金具までクッキリ。天井ダウンライトは、真ん丸の形そのままクッキリ。映り込んでいます。

同じく、画像を一部切り抜いて迫ってみます。

gray-stone-dairiseki-yogore-koutaku-kenma1zoom.jpg

天井の照明は、一段くぼんだところに光源があるのだな。などと、細かな事情まで見えています。鏡のよう。

そして、大理石の色柄にもご注目。

ツブツブの小さな濃い茶色の斑点があること、緑がかっているゾーンと赤味がかっているゾーンがあること、水平方向のシマシマは葉脈のように細かく張り巡らされていたこと、などなど天然石らしさを観察しやすくなりました。

本来のグラデーションが鮮明に見えてきたからこそ、です。

天然石が持つ本来の大迫力&繊細さが回復。

明るく美しく若々しい、健康な印象の大理石に戻りました。

ビフォア画像と同じ箇所に光度計を当てて数値を取ってみます。

gray-stone-dairiseki-yogore-koutaku-kenma1koudo105.jpg

光度は105!

ウォッシュテックの画像は、演出・フェイク、全くありません。

理由は、 ホラをふいて現場を得たところで、なんになる。住宅のクリーニングは、結果が全て。掲載する画像は実際の現場の真実でなければ説得力が無い。 からです。

光度計は忖度なしにシビアな数値が出てしまう堀場製作所製、それも長年使っていると数値の精度が落ちてきますので、数年おきに交換しています。

光度を確認する箇所は、もっとも厳しい部分を選びます。

厳しい箇所は、仕上がりの見通しが立つ社長・中島からすれば、最も 数値の落差が激しくなり、技術の差が見えやすい 業者選定の材料にふさわしい部位だからです。

石材研磨の技術に自信が無い業者は、数値や画像で差が大きすぎる画像は掲載しません。しかし、ウォッシュテックは自信があるので掲載するということです。

石の目や模様をチェックいただくと 「ほんとだ。同じ箇所の数値だ」 と、ご確認できることと思いますので、お時間ございましたらまじまじとご覧ください。

ご安心くださいましたら、料金表をご参照のうえ、お気軽にお声掛けください。

お客様のご自宅の石を 本来の美しさ・光沢・清潔さ になるようクリーニングさせて頂きます。

日時:2023年8月 1日 PM 12:23
茶色い大理石 玄関床の汚れを除去 石本来の光沢に戻す方法

横浜市のマンションで、玄関タイルのクリーニングをさせて頂きました。

茶色の大理石で最もメジャーな石種、スペイン産のエンペラドールです。

新築から15年超、くすみと汚れが目立ってきています。

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日本のマンションの多くは、共用玄関(エントランス)→エレベーター→長尺シートの共用廊下 →専有部の玄関 という動線になっています。

エントランスに大きなマットが敷かれていてエレベーターから共用廊下までが屋内でカーペット床であるマンションであれば、靴底に付いた汚れが拭き取られて自宅の玄関まで到達しにくいのですが、少数派といえます。

ほとんどの集合住宅は、お外の汚れを玄関ドアの内側まで持ち帰ってしまいます。

そういうわけで、土足歩行の玄関タイル床は、靴底にくっついた細かな砂(顕微鏡で見ると、鋭く尖った結晶です)・アスファルトの油分・ベイサイドだったら塩分 などなどでダメージを受けやすいです。

大理石の表面にダメージがあると、画像のようにカサカサと光沢を失い、白くボンヤリした膜が覆ったように色柄が不鮮明になります。

同じ画像をズームで。

dairiseki-brown-cleaning-koutaku_0zoom.jpg

細かな擦り傷、ホコリと油分が一体化したベタベタ汚れ、拭き掃除しても取れない白っぽい濁り などが見られます。

歩行量が多い箇所のコンディションが厳しいこと、お分かりになりますでしょうか。

ところでウォッシュテック、コロナ以降、在宅勤務をされる平日に大理石クリーニングをご依頼くださるお客様が増えました。

外廊下・開放廊下のマンションは、玄関に陽光が斜めから差し込むのですね。玄関が北側にあるといえども、日中は。

いつも夜間に帰宅する生活では気にならなかった玄関タイルの大理石の 「真の姿」 をご覧になって  「!? 」 と調べられる方が増えたのかなーと思いました。

かくして、大理石クリーニング後の茶色い石材タイル。

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廊下の格子どころか、外壁タイルの目地どころか、ウォッシュテックの作業用スプレーボトルに印刷された文字までクッキリ。

鏡のように映り込むようになりました。

傷や曇りはもちろんのこと、自然な光沢に歪みやムラはありません。

エンペラドール本来のツヤッツヤの光沢、陽光をまっすぐ跳ね返すことで得られる迫力ある明るさ、高級和牛の霜降り肉のように散らばる焦げ茶からベージュ色!

これぞ、健全なコンディションの大理石からしか得られない高級感と清潔感です。

磨けば直る石を所有されておりながら、パサパサに汚れたままにされているなど、もったいないことです。

日中、差し込む陽光で玄関タイルを目視されて、「!?」と、なられましたら、スマホでパシャっとお撮りになって、お気軽にウォッシュテックにお声掛けください。

「エンペラドールの工場出荷時の光沢の数値は約90なのだが、115まで上げてしまった。頑張りすぎてしまった。」 と、社長・中島。

どうりて今回いつにもましてのツヤです 笑。

なお、社長・中島が玄関で頑張っていたとしても、どなたも 「 リモート会議をしましたけど、何にも問題なかったですよ」 と、仰いますので、在宅勤務中の方もご心配ご不要と存じます。

よろしくお願いいたします。

日時:2023年7月12日 AM 11:38
玄関タイル 大理石の白い曇りを除去し滑らかな光沢に回復

マンションの玄関タイルを研磨し、大理石本来の光沢と色柄に戻しました。

クリーニング前の画像。

玄関の面積1/3程度、白っぽくぼやけています。光沢は全くありません。

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白っぽくパサパサに見える箇所以外も、ドス黒く暗い印象です。

歩行量が少ない画像左端あたりはダメージ少なめですが、歩く&目につく箇所は、色・質感とも本来の姿を失っています。

今回の大理石は、産地と石種が不明です。おそらくは...という目星のみ。

大理石は、色が同じ系(たとえば赤色系とか)であってもメチャ脆いとか粘りがあって固いとか、性格がさまざまです。

なぜなら、大理石は化石ですから。地層の組成や熱や圧力の条件によって異なるのです。

石の名前や産地といったヒントがあれば、成分や特性の心積もりができ、今までの経験から下準備や微調整に役立てられるのですが、

今回のようにデータにない石の場合は、様子を見ながらネチネチと全力で頑張るしかございません。

石種詳細は不明だが、マンションの戸数に足る量で同じ品質の石材を確保でき、デザインのコーディネート的にOKということならば、ブランド大理石と比べグッと原価を抑えられます。

そういうわけで、ノーブランド大理石のマンションは、けっこうあるものです。

かくして、ネチネチとダイヤモンドディスクで研磨した大理石タイル。

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ツヤ!鮮やかな赤色!

白くカサカサと濁っていた箇所が、ツルリと滑らかに整いました。

全体が均一な赤銅色、質感も一定です。

周囲の様子が歪みなく真っすぐ反射。同じ光量、スマホのオートで撮影していますが明るく鮮やかに撮れています。

新築時に鮮烈に感じられたはずの赤色から褐色の微妙な濃淡と白色の模様も、はっきり目視確認できるようになっています。

一部は白くカサカサ、一部は汚れで暗くなっている玄関タイルでしたが、クリーニングにより清潔で健康的な印象に回復!

マンションの玄関タイルの印象を一新されたい方は、

困った状態をスマホでパシャリ!画像を添えてウォッシュテックにお声掛けください

日時:2023年6月23日 PM 03:03
大理石のホール・エントランス 傷と汚れを除き光沢を回復 

住宅の大理石の歩行傷や汚れを除去し、素材本来の光沢・色柄を取り戻すことに特化しているウォッシュテックですが、

今回のブログのような、ロビー・ホール・エントランスなどの共用施設、土足歩行の大きなフロアも承ります。

こちらの画像は、横浜市の商業施設。白黒大理石のデザイン張りがユニークなエントランスロビーです。

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光沢が失われています。茶色い膜に覆われたように濁り、汚れてくすんでいる印象です。

なぜ、曇って見えるのか?画像を切り取ってみます。

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カシャカシャと細かな傷に、ビーッと長く引きずった傷。歩行でできた傷が無数に重なって凹凸となり、照明の光があちこち散らばっていることが原因と分かります。

こちらの大理石ホールは、2014年以来の再メンテナンスです。

9年前と比べ、大理石の研磨システムとスマホのカメラ、ともに飛躍的進化を遂げ、前回ブログよりグンと解像度アップです。

工期はエレベーターホールと廊下を含めて3日間。大理石クリーニング後の画像です。

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ビフォア画像に戻りつつ比較ください。ピカピカ、つるつる、滑らかで清潔な印象にチェンジ!

カウンター背後のキラキラオブジェ、絵画や掲示物、壁面に立体的に施されたロゴ、そして天井の照明がビシーッと真っすぐ歪み無く映り込むようになりました。

くすみが取れて鏡面になったので、床にも照明ができたかのよう。電力同じで倍の明るさです。

施工前と同様に、画像を切り抜いてみます。

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さまざまな向きに無数に生じた傷が除かれ、平滑になったことで光沢が戻ったとお分かりになるかと思います。

spa-lobby-floor_dairisekikenma1-zoom1.jpg

わずかな光もぼやけて消えず正確に跳ね返すので、しっかり明るいというわけです。

なおもちろん、樹脂やシリコンといった塗膜系のコーティングを施して光沢を出す演出は一切しておりません。

人工的な光沢は、本物が分かる人からすればとても違和感。瞬時にバレてしまいます。

バレれば、ものすごくダサくて貧乏くさいと思われちゃうから、空間に石を使う目的が 「品格・高級・説得力」 をまとわせることであれば、化学物質を上塗りさせてはいけません。

ダイヤモンドと水だけの研磨で、ほんのちょっとの傷でもメチャ目立つで難しい 「黒い石」 も、ここまで光沢が戻る!これはウォッシュテックにしかできない強みです。

さらにもちろん、ベチョッと水で濡らしての撮影でもありません。全面完全ドライで撮ってます。

舐めるような姿勢で、斜めに透かして撮りすぎたので、今度は立位でも撮影してみます。

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立ち止まって、ちょっと見下ろす姿勢で。お客様が実際に床をご覧になる角度に近いと思われます。

白と黒のコントラストがビシッと鮮やか。白い石はクール色とウォール色で出来ているこだわりデザインも、一目で感じ取れます。

派手だけど下品じゃない、パッと目を引くステイタスとゴージャス。これぞ横浜の雰囲気です。

贅沢に大理石を使ったロビーやエントランスだけれども、いまいち 「石というステイタス」 をフルに活用できていない気がする。

そんなご担当者の方おられましたら、お気軽にお声掛けください。

石の床は、運営組織のステイタスをほんの一瞬で物語り、印象付けます。

ウォッシュテック独自の新たなメンテナンスで、更にハイパフォーマンスに運用されてみてください。

日時:2023年6月 1日 PM 05:24
玄関の大理石タイルに目立つ傷と汚れを除去 生活の痕跡を消す

横浜市、マンションの玄関タイル、大理石の床のクリーニングです。

石種は、白地に淡い灰色のグラデーションがうろこ雲のようなドラマチックホワイト。マンションの玄関では比較的多めの石です。

しかし、中央付近に、ガタガタ当たった擦り傷のような、何かを置いたような跡が生じています。周囲に汚れも見られます。

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この傷と汚れは、中古マンションをご購入、仲介業者によるハウスクリーニングを経て物件を引き渡されたときに既にあったとのことです。

同じ画像をズームで。

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拭き掃除で取れるような汚れではなく、擦れて当たった傷が無数に重なって凹んで光沢が失われているという状況、お分かりになりますでしょうか。

大理石の傷や汚れは、ダイヤモンド砥石と水を使った専門的な研磨が必要です。売主負担のクリーニングでは対応せず、そのまま引き渡されるのも道理です。

かくして、新生活が始まりました!しかし玄関ドアを開ければ、斜めから差し込む陽光。日に何度も透かして汚れや傷として見ることになり、気持ちもちょっぴりモヤっとします。

「うーん、大理石に売主さんの痕跡がバッチリだ。とはいえ、中古マンションなのだから、こんなものか。致し方なし。」

※当時は 「大理石は磨けばキレイに光る」 ことをご存じなかったのです。

しかし、その後やっぱり「自分がやったわけでもない傷や汚れって気になるなー」とネットで調べられ、エイヤとウォッシュテックにクリーニングをご依頼くださいました。

大理石クリーニング後の玄関タイル。

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ツルリ!光沢が戻りました。

天然石の品格ある滑らかさ。足すことの、ドラマチックホワイト特有の柄と色合い。イコール、高級感!

白さに溶け込むグレーのグラデ、ツヤ。これこそが誰しもうっとり魅了する、大理石の本領であります。

平滑に、まっすぐ歪み無いかたちで屋外の陽光を映し取り、共用廊下の柵の向こうにある植栽の、葉っぱ一枚一枚まで数えられる、これぞ鏡面です。

※もちろんながら、上塗り何もしてません。そして水で濡れてもいません。乾拭き後の完全ドライ状態です。

マンションの玄関は、生活スペースの中でも、かなりラフでハードな扱いになりやすいです。

家族全員が土足でグリグリ踏むし、時にはツイスト的な動き、時には台車・カート・ベビーカー・外遊び道具なんか持ち込んでガツンと当てたり。

ゆえの、生活の痕跡が残りやすいといえます。

柱の傷はおととしの~♪のように、生活の痕跡を家族の思い出として愛でられるならば、べつだん気にされることはございません。

しかしもし、「玄関の大理石に、そういうの求めてません」 と、お考えならば、ウォッシュテックの大理石の光沢回復、お役に立ちます。

その玄関に嵌っているのは、きちっと磨けば光る高級な天然石です。傷や汚れは除けます。

お気軽にお声掛けください。

日時:2023年5月26日 PM 12:09
大理石の玄関タイル 黒い斑点汚れを除去し本来の光沢に戻す

横浜市のマンション、玄関の大理石タイル。

白色と淡いグレーのとろけるような繊細なマーブルに、濃いグレーのクラック模様。白地に黒い筋。

このビランコカララという石は、日本の住宅でもっとも多く見られる大理石です。

しかし!土足を脱ぎ履き、片足に体重を乗せてドアを開け閉めするひねりの動作、掛けることの家族全員分・毎日 という生活の場にあれば・・・

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黒ずみ・茶ばみなど汚れが固着、細かな擦り傷が生じ、新築時の美しい質感と光沢は失われます。

白い大理石だったはずが、灰色のような?濁ってくすんでいます。触るとわずかにベタツキを感じます。

光度計で数値をチェック。光度は7です。「全く光っていない」といえる数値です。

stone-bianco-genkan-tile-kuroihanten-jokyo0-koudo7.jpg

ズームしてみます。

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黒い細かな斑点が多数発生、「黒ずんだ汚れた印象」 になっていることが分かります。

窓からの日差し、天井の照明、いっさい映り込んでおりません。

ウォッシュテックのブログでは、 緑色の邪紋 黒色の大理石 トラブル発生後のレスキューメンテナンス など、難しい案件を重点的に掲載しています。

しかし数として圧倒的に多いのは、今回のビアンコカララのように 「白地に黒い筋」 系の大理石です。

石材メンテナンス界で、イレギュラー・マイナー・ハイリスクな緑色や黒色の石のビフォアアフターを、数値を添えて画像で提示しているウォッシュテックならば、

どメジャーでオーソドックスな白色系の石も安定して高い精度で仕上げられます、と、お伝えしたくてのことでしたが、

施工実績の比率としてアンバランスになるのはナァ もしかして白色系の大理石の研磨が苦手と勘違いさせちゃってるかも? と気付き、今回はビアンコカララをご紹介します。

磨き直したのちのビアンコカララの画像です。

stone-bianco-genkan-tile-kuroihanten-jokyo1.jpg

同じくズーム画像です。

スクロールで、磨き直し前の画像と比べてご覧ください。

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大理石の隙間から滲んだように入り込んだ黒ずみ汚れが消え、本来の白色から灰色のグラデーションに戻りました。

窓ガラスのフチ飾りが鮮明に映り込んで見えます。玄関の照明の形は、「天井に設置されたガラスケースに入っているデザイン」なのだな、と判別できるようになりました。

住宅に大理石が使われるには、目的があります。

「大理石を設える それにふさわしい 地位・身分・格式・美意識 を、この家のオーナーは有しています」 と、一瞬で理解されるよう表明することです。

太古の歴史から形成された化石ですので、その存在感は、他の建材にはとうてい真似できません。圧倒的な説得力です。

もし、くすんで・汚れて・光らない・傷だらけ という状況にあり、「え?これ、大理石なの?大理石である意味、無くない?」と、感じられるならば、そこで大理石としての機能はオシマイです。

クッションフロアやセラミックタイルなど、たんなる床材と同列に並んでしまいます。

他の床材の何倍も高いのに。貼替工事はめちゃんこ大変なのに。良質な石は手困難なのに。

ああ、もったいない!今すでに玄関に嵌っているのに!

大理石のポテンシャルを解放してあげることで、その家の機能を、 購入した分・ローン返済分・家賃分 フル活用で使い倒すことができる。

私は、そのように考えています。

最後に、メンテナンス後の光度計のデータ。

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光度は95。

磨けば光る石が嵌っているマンションにお住まいなら、ぜひお声掛けください。

「石に思い入れは無いけど、汚いのはイヤなのよね」 と、仰っていたはずのお客様が 「わぁっ、すごいキレイ、やっぱ石って最高!」 と、指で触られお顔を寄せられるさまを、私はたくさん拝見しています。

石本来の清潔な光沢感。その圧倒的な説得力、肌で感じています。

日時:2023年5月16日 PM 01:33
玄関の床タイル 緑色の石 蛇紋岩を素材本来の光沢に磨き直す

玄関床に張られた蛇紋岩のタイル。

蛇紋岩は、学術的には全く異なる組成ですが、建築上の説明では 「大理石」 とされていることが多いです。マーブル模様だから?

蛇紋岩は、脆くて固いのような不思議な性分で、磨き直して光沢を取り戻すのが非常に難しく、それゆえ、メンテナンスの引受先を見つけるのも非常に困難な石です。

→ 蛇紋岩のブログ 2015年の記事ですが、残念ながら、2023年現在も状況同じです。

蛇紋岩にもいろいろテイストあり。今回は、大きく蛇行する緑色の濃淡が美しい、ギリシア産のティノスグリーンという石です。

しかし、ご生活をされるうちに、黄ばみ、黒ずみ、細かな傷が生じ、光沢がなく、色柄もボンヤリ濁っています。

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ボンヤリとくすみ、カサカサと濁っています。

ズームの画像です。

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細かい歩行傷。くもり。そして何だかペッタリ膜が張り付いたような質感です。黄色っぽい変色もあります。

自然石のはずなのに、不自然なノッペリ感。石材用ワックスが塗布されていたかと思われます。

石材用ワックスは、いまだ石の管理方法として幅を利かせています。

石用ワックス推進派は、「光沢が出ますよ。滑りにくくなりますよ。石を保護できますよ。」 と、メリットをアピールします。

物件の引き渡し時に 「石用ワックスを定期的に塗布して、光沢を維持してください」 と申し伝えられることもあります。

しかし、塗布して10年も経てば、 黄ばみ・黒ずみ・人工的な加工感・カサカサ・ひび割れ などのトラブルが露わになってきます。

地球の悠久の自然の中で形成された、こちとら数万年レベルの鉱物に対し、たかだか50年からこっちに人間がこさえた化学物質を上塗りしているわけですので、

もっとテカテカになるよ!めくれず超強力にへばりつくよ!永久的だよ!などと誇ってみても、それはもう勝負にならないダサな様子になるのは道理です。

もし、石材本来の光沢を、現場施工の家庭用電源で、何度でも回復できるのならば。

このような、ツヤの膜を作るテクノロジーは無用となります。

ウォッシュテックの技術は、今までの石材メンテナンスの固定概念を根底からひっくり返すものであり、化石鉱物たる石を尊重するテクノロジーです。

話戻って。今回のワックス塗布その後の結末は、のっぺり黄ばんで、光度は26まで落ちてます。

jamon_midori-dairiseki_cleaning_0-suchi26.jpg

タイル1枚ずつに区切り、砥石1段階ごとの目的を着実に達成しながら研磨してまいります。

その間、常に、石の細かな粒子は水分に溶け込ませて回収しては拭き取り。数えきれないくらい頻繁に繰り返します。

全体重を床に垂直方向に掛けながら、1段階ごと、確実にクリアしながら次の段階へ...掛けることの8段階くらい。これを、全てのタイルで行います。

「ここまでしないと、光らないんですね...」と、お客様。

「そうですね。こうまでしないとと、石ってのは、自分から光りません。でも、だいじょうぶ、光りますよー」と、社長。

かくして、こちら。本物の大迫力の蛇紋岩の光沢です!

ビフォアの画像と比較してご覧ください。

jamon_midori-dairiseki_cleaning_1.jpg

全然見えなかった格子戸が、格子の立体感まで正確に映り込んでいます。ドアや壁も、真っ直ぐ反射。

角度が若干違いますが、これは時間の経過により窓の映り込む位置が変わったためです。

スマホのオートでパシャっと撮影したわけですが、黄ばみと黒ずみがサッパリ無くなって、本当に緑色が鮮やか!

蛇紋は、このように、本来とても美しい石です。人工物の上塗りで隠蔽するなど、もってのほかです。

ズームでご覧ください。

jamon_midori-dairiseki_cleaning_1-zoom.jpg

ペッタリ張り付いていた石材ワックスが無くなったこと、お分かりになりますでしょうか。

これが、邪紋の本当の色柄です。深い緑のグラデーションには透明感もあり、ミステリアス。なんというか大迫力でギャラクシー!

もちろん、光度も飛躍的に向上。

jamon_midori-dairiseki_cleaning_1-suchi95.jpg

95です。

邪紋で、光度26→95まで回復出来る実績を宣言する者は、どんな石も仕上がり確かです。

メソッドが高いレベルで確立しており、「たまたまできた」 「うまくできることもある」というような不安定が一切無いからです。

「とは言っても、安いほうが~うまくいくといいな~」からの「イマイチ!チッ...」という流れは、せっかく「石材メンテナンス 研磨」 まで辿り着かれたのに、惜しいことです。

ご自宅の玄関、今そこに嵌っている石、その石本当の、模様の美しさや光り方を目の前でご覧になられたいならば、ぜひ。

画像を添えて、ウォッシュテックまでご相談ください。

日時:2023年5月 5日 PM 04:39
大理石の窓カウンター クエン酸の白い跡を消し光沢を戻す方法

マンションのリビング、窓際に設置の大理石カウンター。

加湿器のフィルタに付いた水垢を、クエン酸で洗浄し、水を切って、窓際で乾かそうとしました。

フィルタの下には、水分を受けつつ位置がずれないようにタオルを敷いて、一番日当たりが良い窓に立てかけました。

数時間後、フィルタが乾き、加湿器にセット。

カウンターに置いていたタオルをめくると...

dairiseki-madogiwa-counter-kuensan-siro-koutakunashi-cleaning0.jpg

キャーッ 白いブツブツ跡に!

タオルのループの凹凸が当たった痕跡、丸わかり。

慌てて拭いてみるも、白い斑点、変化なし。

まさかの出来事、超ショック!

しかし迅速にウォッシュテックにお声掛けくださり、光沢レスキューさせて頂きました。

クエン酸湿布で光沢ゼロ、真っ白カサカサになった大理石と同じ症状ですが、今回はリビングの窓際のカウンターです。

大理石の研磨は、ダイヤモンドを装着したポリッシャーを床に垂直に押し当てる姿勢で行います。四つん這いに近いフォームです。

つまり、相応の体重を掛ける必要があるということです。

カウンターは、幅が狭く高い位置にあるので、その姿勢がとれません。

ということは、ウェイトという条件が一つ減る。そのぶん、ダイヤモンドそのものの研削力や工程の工夫でカバーする必要があります。

大理石の艶出し・光沢復元を打ち出しているとしても、床タイルはそこそこできる、しかしカウンターの仕上がり(光沢度/光度)はイマイチ、という業者は少なくありません。

工夫と手数の差が、如実に どこでもできる・できない どんな石でもできる・できない キレイ・イマイチ を分ける。それが石の世界です。

そういうことで、カウンターの施工実績・施工例があるかどうか、ここが業者の選びどころです。

ウォッシュテックなら、このように大理石カウンターの艶・光沢を戻すことができます。

dairiseki-madogiwa-counter-kuensan-siro-koutakunashi-cleaning1.jpg

真っすぐ窓枠の形を映し込み、光沢つやつや。

クエン酸によるスポットもなくなり、均一に。大理石本来の色と質感を回復できました。

あれ?ビフォア画像と、全くアングルが違いますが!

なぜなら、ここは、マンションのリビングの、いちばん明るい窓際。

窓から望む、このお部屋いちばんの絶景。

光沢回復したことで、くっきりバチコーンと大理石のカウンターに映っちゃう。

映らない角度を探すと、こうしかなかった、というわけです。

「このカウンター、お酒のグラスを置いたりして、底の形の丸い跡もあったんです。それらもスッキリとキレイになくなって...とても美しくなって良かったです。」と、お客様。

...ホッ。嬉しいお言葉頂戴し、プレッシャーがひと段落、ありがたやありがたや。

窓からの日差しは、斜めに入ってきます。

常に透かして見るような角度になりますので、ちょっとの傷やボヤケも、とても目立ちます。

カウンターならではのプレッシャーです。

1)カウンター。

2)クエン酸トラブル。

どちらも、石をやっている業者ならどこでもできる施工例ではありません。

つまり、何となく選ぶと、仕上がりスッキリせず、後悔しやすいというカテゴリーです。

超難度をダブルで解決できる実例を公表しておけば、より技量の見通し立ちやすくご安心かと存じ、ブログにさせていただきます。

最初っから「あらゆる問題を相談できるハイスペックな業者」を捕まえておけば、そのたび慌てて出来そうなところを探してハズレを引くという一連のドタバタをスルーできて、お気持ちラクと思うのです。

どうぞお気軽に、サイト下部のお問い合わせ窓口から、トラブル画像を添えてご連絡ください。

日時:2023年4月17日 AM 10:52
玄関タイル 大理石のくすみ汚れを滑らかに研磨

マンション玄関の大理石タイル。

くすみ汚れで、表面に膜が張ったかのように光沢がありません。

dairiseki-koutakufukugen-kusumi-hokoukizu-jokyo0.jpg

光度計で数値を出してみます。

光度は27。

右側に置いている ((●))マークの四角いのが計器です。

計器から光を発射、その光がどのくらいの強さで反射してくるかを数値化しています。

dairiseki-koutakufukugen-kusumi-hokoukizu-jokyo0-suuchi.jpg

石材メンテナンスのブログではデータが重くなり閲覧しにくくなるため、常に光度計の数値の画像を掲載しているわけではありませんが、ウォッシュテックの石材研磨では、毎回計測し、お客様にご確認いただいています。

ウォッシュテックが常用する光度計は、科学的データとして精度が高い「堀場製作所製」。誤魔化しやフェイクが全く通用しないド直球のセンサーです。

石材研磨し、光沢復元した大理石タイル

dairiseki-koutakufukugen-kusumi-hokoukizu-jokyo1.jpg

映り込み、鮮明!

窓枠はもちろんのこと、鍵のパーツまでクリアに見えるようになりました。

住宅の石材研磨で起こりがちな 「タイルの隅っこの光沢が低い」 問題も なんなくクリア!質感は、全面的に均一です。

私は、「築年数が経過したマンションの大理石こそ、光ってなくちゃ」 と、思います。

大理石は、希少な天然石です。

もっとロマンティックにいえば、太古の地層、悠久の時の流れの中で形成された、化石。

遠い外国で掘られ切り出され、エンヤコラ運ばれて、我が家の玄関に埋め込まれているというわけなんです。

高品質な大理石の産出量は年々減少、枯渇傾向にあります。

経済的にシュリンク状態にあるここ日本では、今後新たに高品質な大理石を大量に確保することは困難といえます。

つまり、2023年現在の築浅マンションよりも、1990~2000年あたりに引き渡されたマンションの方が、良質な石が入っている可能性が高いということです。

そのはずが。今では入手困難な石なのに、だいぶんパサパサとくすんで、黒ずんで汚れていることが多いのです。

とてももったいないです。

バカラのクリスタルグラスが、茶渋で覆われて濁っているような、

ロレックスの腕時計のチェーンが、垢でビチーっと埋まっているような、

「そやけど、ドリンク注いで飲めるやん。時間は読めるし腕にもピッタリ巻き付くやん。」 と、使い続けているような、

そのようなもったいなさを感じます。

光っているものの場合、固着した汚れで光らないならば、価値をなくします。

再び、光度計で数値を見てみます。

dairiseki-koutakufukugen-kusumi-hokoukizu-jokyo1-suuchi.jpg

光度は100です。

「たしかに。我が家の大理石も、光ってないともったいないな」 と、思われた方は、スマホで玄関をパシャリとされて、お気軽にウォッシュテックにお声掛けください。

築年数が経過している大理石ですので、深いあばた傷など家庭用電源の現場研磨では回復できないダメージもあると思うんです。

しかし、メンテナンスというのは、されないよりもされた方が、まちがいなく健全な状態となり、美しくなりますので、

それはもちろん、される方がよいに決まってます。

日時:2023年3月24日 PM 05:32
大理石タイル ひび割れ状の黒ずみ汚れを除去&光沢復元

世田谷区、マンション玄関の大理石タイル。

大理石には、ひび割れが特徴の石種がございます。

クラック模様と呼ばれる、いわば「天然の大理石であることの証明」でもあります。

しかし、ご生活されて10年以上。黒い筋のマダラとして目立つ状況に。

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細かなヒビ割れの凹みに、靴の裏の汚れが入り込んだように見えて、なんとも不潔、どことなく陰惨な雰囲気です。

しかし、拭き掃除をしても取れず、竹串を布でくるんでほじくるように拭いても、さほどキレイにならず。

この黒ずみ汚れを除けたとて...全体にカサカサとくすんで光沢が無く、ぼんやり薄汚れているじゃないか。

なんか...果てしないな...この状態を何とかひっくり返すって、自力ではとうてい無理だな。

そういう経緯がありまして、ウォッシュテックに石材研磨をご依頼くださることになりました。

研磨後の大理石タイル。

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汚れが見られる層、凹凸ギザギザに崩れて光らない層を丹念にダイヤモンドで削って除き、その後、徐々にきめ細やかに研ぎ直します。

つるり!なめらかに回復。

グシャグシャと邪魔していた黒色のラインが消え、アイボリーに、ウォームベージュとクールベージュがモザイクのように入り混じります。

その複雑なグラデーションが、こちらの大理石本来の美しさなのでした。

悠久の時間を経て形成された「化石」たる品格も、回復です。

廊下や天井の白さを真っすぐ映し込むようになり、玄関が一段明るく見えるようになりました。

「こんなに綺麗になるのね?!すごいすごい」 お客様、スマホでバシバシご撮影(笑)。

こちらのお客様は、中古マンションご購入後、そのままご生活に入られました。

したがいまして、この大理石の本当の姿は、研磨されてみて、初めてご覧になるわけなのでした。

間近でリアルに感じる「すごい」変化、驚かれるのも当然のことと存じます。

大理石の、本当のポテンシャルをご存じないままお過ごしの方は、少なくないように思います。

しっかり磨いて見てみれば、こんなにきれいな石であること。

毎日なにげなく踏んづけまたいでいるけれど、実は、そのような素晴らしい石を所有されているということ。

もっと知っていただきたいなと思います。

日時:2023年3月17日 PM 03:15
大理石 他業者の不自然なコーティング クレームトラブルをレスキュー

ウォッシュテックの大理石タイル トラブルレスキューシリーズ、ブログ3つ目です。

→ その1)クエン酸湿布トラブル 大理石が酸で腐食、ラップの跡が一目瞭然の状態に。しかも、除きたかった汚れは、そのまま。

→ その2)尿の跡 ペットのオシッコに触れて大理石が変質。尿がこぼれた形そのまま、光沢が無くなった。

今回の事例も、ウォッシュテックではちょいちょい頂くお問い合わせです。

●石材研磨を他業者にしてもらったら、期待からかけ離れた仕上がりになった。

●質感と光沢が不自然で人工的。滑らかさが大理石とは全く違う。

●クレーム対応を求め、他業者は再度来訪し、何らか手を施した。

●更にクレームと対応を繰り返したが、改善せず膠着状態に。

●現状のままの生活は、どうしても受け入れられない。何らか打開策や改善策はありますか?

こちらの画像が、現状の大理石タイルの質感。

dairseki-coating-trouble-rescue0.jpg

うん。上にツヤツヤになる何かを塗ってるナと丸わかり。

布かスポンジかでコーティング剤を引っ張った跡、それを持ち上げた時にできた僅かな凹凸や気泡の跡。

そして何より、全体の光沢が人工的というか不自然。

本物の大理石の質感を知る方であれば、一目で 「ダサっ」 と白眼になるであろう仕上がりであり、クレームは当然のことかと存じます。

まずは、上塗りされたコーティング剤を除いてみます。

dairseki-coating-trouble-rescue1.jpg

塗られたコーティング剤...あるいは石材用ワックスかもしれません。ブヨッとふやけて、白くなってます。

で、柔らかくした上塗りを回収しますと、

dairseki-coating-trouble-rescue2.jpg

「ぜんぜん磨けてねぇ。」 社長・中島、霊視さながら石に触れて見る。(ちょっとコワ)

マニキュア状のコーティング剤もしくは石材用ワックスを上塗りし、疑似的な光沢感を演出する場合、定着性を高めるために表面を凹凸に荒らす方が良いという考え方があります。

塗装の、ヤスリを掛けて前の塗料を除くとともに表面を荒らしてのち、ペンキを塗るというやり方と同様です。

ビシッと磨ける技術が前提としてあるならば、後に塗るコーティングやワックスの施工性を配慮する必要は全くありません。

光沢を出すために、これ以上、何かする必要が無いわけなので。

そのため本来、上塗りマストならば、石材研磨を謳うべきではありません。

しかし、業者はそれも石材研磨と言うてきます。それはもう堂々と真顔で「ウチもできます」と言うてくることでしょう。

ただ一手、発注されるご自身、そのような業者を避け選択肢から外せば、上塗り不自然光沢トラブルを回避できます。

特に、今回の画像のような黒色系大理石(シャローアッシュネロ)は、研磨のみで色合いを回復させることは非常に難しいです。

黒っぽいがゆえに、ていねいにていねいに研磨してきちんと傷をなくしてゆかないと、ちょっとの凹凸も乱反射してしまい、黒系というには白っぽく見えてしまいます。

黒色なのに光沢がある...と感じて頂くためには、 「ことさら小刻みに段階を上げて丁寧に研磨し、傷をなくし、平滑に均一に黒色に見えるように整える」 が必要であり、

それが、時間もかかるし体力も要るし材料も高くつくしで、「難しい」わけなのです。

ゆえの黒い石だと特にコーティングやワックスなど、化学物質をアテにしがち。難しさを解決するアイテムとして行使されがち。

しかしそこはやっぱり黒い石なので、何か塗った場合も、表面の僅かな凹凸やプツプツが目立ちやすく、むしろクレームにつながりがち。

1度目から、黒い大理石であっても研磨のみで安定した仕上がりを提示している業者...それはウォッシュテックなわけですけども...に、ご依頼になるならば、そんなトラブル、発生しようがないのです。

かくして、大理石本来の質感・光沢を取り戻した玄関タイル。

ペタペタ手塗りした痕跡、マニキュア的な不自然な光沢が無くなりました。

dairseki-coating-trouble-rescue3.jpg

さらに分かりやすいよう、玄関タイル斜めから透かしてのショット。

dairseki-coating-trouble-rescue4.jpg

壁面、ドアの直線を真っすぐ映し込んでいます。

クラック模様が鮮明。しかし指で撫でると、象牙に似た温かみのある滑らかさです。

私の見渡すところ、研磨だけで仕上げているふうにお客様には伝えず、うすーく何か塗ってる大理石は少なくありません。

しかし、大理石は太古の昔から掘り出した化石ですので、つい最近に人間が化学的に作った物質など、いづれ違和感として現れてくるものです。

黒ずみ、黄変、細かなひび割れ、質感のムラ...大理石本来の姿ではない不自然な違和感は、安っぽく偽っぽい印象に直結します。

石材にコーティングをして変になった...しかし、依頼した石材研磨業者はギブアップ、打つ手なし。

やっちまった。だけど、大理石本来の質感が今は恋しい。

そのような不自然上塗りトラブルにお悩みの大理石ユーザーの方がおられましたら、画像を添えて、ウォッシュテックにお問い合わせください。

拝見しまして、折り返し詳細ご返信差し上げます。

日時:2023年3月10日 PM 01:52
御影石の浴室 カウンターの白いくすみ汚れ 除去

都内タワーマンション・高級仕様マンションでは、標準仕様であることが少なくない 「御影石の浴室」。

バーナー仕上げと呼ばれる凹凸ザラザラと、鏡面と呼ばれる滑らか光沢ツヤツヤ、その質感の対比。

そして、白っぽいグレーと、黒色に近いグレーといった色の対比。

御影石の浴室は、質感と色柄、その二方向の組み合わせが、ハイデザイン&ハイクラスな印象を決定づけます。

しかし、新築時の印象をそのままキープすることは、生活している以上、なかなかに難しい。

たとえば、このように。御影石のカウンターです。

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何磨きなのか?何色なのか?新築時、精緻に設定されたデザインですが、今はボンヤリ崩れています。

水栓のステンレスも、白い膜が張り付いたように汚れ、くすんでいます。

浴室は、住宅の中で最も過酷な扱いを受けるところです。

お水じゃばじゃば、洗剤アワアワ、トリートメント・整髪料・体から出た老廃物がボタボタ、それを毎日、家族の人数分、受け止めているのです。

中でもカウンターは、石けん皿やシャンプーボトルを置かれたり、壁から流されてきた水がそのまま留まったり、特に汚れやすいところ。

とても汚れやすいが、浴室の真正面...デザイン的に重要だからでしょうか...御影石の浴室カウンターは、たいてい思いっきり鏡面ツヤツヤ仕上げです。

鏡面ツヤツヤを維持する方策は、上に物を置かず、濡れるたび拭き取ること...って、そんなんできるわけあるかーい。

そんなわけで、リアルな生活で、デザインのキープは至難の業です。

石の浴室、クリーニング後のカウンター。

bathroom-mikageishi-counter-mizuaka1.jpg

クリーニング以前の画像と比べてご覧ください。

御影石本来の光沢、なめらかな質感。

うっすらまだらな灰色のカウンター、実は、黒色・濃い灰色・明るい灰色・茶系の濃い灰色...様々な色合いがモザイク状の美しい天然石であったのでした。

と、同時に、天井のダウンライトの形そのまま、明るく真っすぐ反射。こんなに照明器具がついてたのね、と分かるように。

そしてカウンターに接する水栓のステンレス。

白くカサカサのパサパサに曇っておりましが、クリーニング後は、ぬらぬらギラギラ...とってもメタリックです。

高級仕様の浴室は、ぼんやり濁って「何者か不明」な見た目であると、本来のスタイリッシュな高級さが完全に無効化されると思います。

せっかく高額で希少な天然石の浴室を所有されているのであれば、クリーニングで新築当初からのデザインイメージをキープ、毎日、高級感を実感していただきたいなと思います。

俺は御影石さ!こんな色で、こんな質感さ!

俺はステンレスの水栓さ!なめらかなフォルムさ!

そんなキャラ強めプライド高めな材質、それぞれの迫力や強さが絶妙なバランスで成立しているのが 「石の浴室の魅力」。

お掃除やハウスクリーニングは、魅力を回復するという目的には足らないです。

どうぞウォッシュテックにお申し付けください。

日時:2023年2月28日 PM 02:24
黒色の大理石 玄関タイル 犬の尿のシミを回復

前回のブログでは クエン酸溶液シップ、剥がして見たら、真っ白でキャー! という大理石タイルをレスキューしました。

今回は、第二弾。

これも、ウォッシュテックでは少なくない事例です。

帰宅したら、玄関にペットちゃんがオシッコジャー!してたーッ。

あわてて必死で拭いたけど、光沢が無い!直らない!

dairiseki-kuro-inu-nyo-simi-jokyo1.jpg

なお、今回はワンちゃんです。なので、けっこう量が多いです。

ビシャビシャと広がった液体の形状が、今も生々しく残ります。

前回ブログに記載の通り、大理石は酸性に触れるとショワッと瞬間的に溶けちゃうのですが、

尿のような、アルカリ性に触れても変質します。

化学変化により表面が凹凸に崩れ、それにより光があちらこちらに入り乱れ、白く濁って見えてくるということです。

計器として精度が高い(数値に忖度が無い)堀場製作所の光度計で数値を取ってみます。

dairiseki-kuro-inu-nyo-simi-jokyo2.jpg

数値は15。

なお、別ブログで、「ペットが吐いた跡 黒色大理石の例」 を挙げています。

どちらも白くぼやけて見えるので、酸?アルカリ?判別しにくいかと思います。

しかし、尿と分かる、決定的な違いがあるんです。

それは...臭いです!

石材研磨の段階1は、荒れて崩れた層を削り取ること。

ダメージを受けた大理石そのものが、もっとも多く出てくる作業です。

それが、オシッコ臭いんですね。四つん這いの姿勢ということもあり、臭いがブワッと上がってきます。

当然ながら目地材や隙間にも尿は入り込んでおります。

暑い季節には、誰にでも感じるレベルにカムバックします。やですね。

ですので、研磨作業とワンストップで消臭のトリートメントも行います。

※ウォッシュテック社長・中島、臭気コントロールの国際認定も保持しております。対処、的確です。

※消臭は、一律料金内の作業ではありません。別途割増で対応します。

※市販の消臭剤の使用は、含まれる成分により更に大理石がおかしくなっちゃうリスクがあるため、避けられるのが正解です。

尿のシミを除去した黒色系大理石 玄関タイル。

dairiseki-kuro-inu-nyo-simi-jokyo4.jpg

オシッコ、ジャー?そんなこと、ありましたっけ?

黒色系の大理石なので、黒塗りの車と同じく...鏡のように天井や壁の様子が鮮明に映り込むようになりました。

磨いてみてしみじみ思うのですが、黒色系の大理石は、傷もパサパサもとても目立つのです。

質感の差が目立ちやすい。しかし、磨くとすれば、メチャやわらかかったり、メチャ固かったり、とにかく一筋縄ではいきません。

ゆえの、石材研磨ができますよと謳う業者であっても 「え...黒は...」 と、二の足を踏むのは当然のこと。

しかも、オシッコでダメージを受けた箇所と、そうでもない箇所の 固さ 滑り は、全然ちがうんです。

しかし、ウォッシュテックは負けへんで。

dairiseki-kuro-inu-nyo-simi-jokyo3.jpg

そこを何とか、エイヤー!

光度計の数値は、105です。

社長・中島のピースサインも鮮明です。

玄関にペットの尿!そそうの形そのまま、大理石が白いシミになって、お困りの方。

ウォッシュテックに、画像を添えてお気軽にお問い合わせください。

レスキューの実績、多数ございます。

生きものですから、オシッコもゲボも、ありますよね。

ここは大理石だから絶対ヤメて!と、いくら言って聞かせても。難しいですよね。

かといって、大理石の玄関を諦めることはもったいないですね。

上にもチラと書いた通り、黒色系大理石の尿の跡の回復は「超難度」ですので、具体的で鮮明な施工例を掲載する業者は、ウォッシュテックだけです。

ピンチにも、引き受け先はありますよ、と知っておいていただくとご安心かと思い、ブログにしておきます。

よろしくお願いいたします。

■ウォッシュテック 大理石タイルのトラブルレスキュー事例

→ クエン酸で掃除でパサパサ化 石本来の美しさに研磨で回復

→ 他業者の塗布した石材コーティングのツヤが不自然すぎる コーティングを除去し、石本来の光沢を回復

→ 窓 カウンター クエン酸の跡を消す

日時:2023年2月24日 AM 09:51
大理石 玄関タイルをクエン酸でキレイに?失敗画像

大理石の玄関タイル。

黒ずんでいる。光沢が無くパサパサ。

この汚れを何とかしたい。

ようし!お掃除、してみよう!

タイルにクエン酸液を塗り、ラップフィルムを密着させて、しばらく置く。

きっと、キレイになってるよね。ウフフ。ワクワク。

ペロンとラップをめくって見ると...

kuensan_dairiseki_sippai_restration0.jpg

キャー!なんてこと。これって、シミ?どうなった?

理由は知らんが、ものすごく白く目立つぅぅ!

ラップのシワシワ跡も、そのままクッキリ見えるぅぅ!

kuensan_dairiseki_sippai_restration0-zoom.jpg

大理石の汚れ×クエン酸 作戦、大失敗。全くキレイにはならない!

やってもうた。恥しい!隠したい!

しかし、ここは玄関ど真ん中。

自宅を訪問した全員に丸見えです。ラップでパックをしたのね、と丸わかりです。

そして、検索されて、知られます。

大理石に酸はアカンという真実を。

しかし、「アカン・劣化する・変質する」と警告するサイトの情報も、そこでおしまい。

起死回生をはかれる具体的な解決策は、まったく用意されていません。

大抵は、そこで諦められると思うんです。

上にマットを敷き詰めて隠すか。そんなの大したことじゃあない、と自分に言い聞かせるか。

しかし今回のお客様はネバーギブアップ。

ネットの網をたぐってたぐって、ウォッシュテックを見つけ、ご依頼くださいました。

クエン酸パックの失敗跡、大理石のレストレーション、承ります。

大理石の研磨は、1枚1枚、区切りながら行います。

まず、上側から。

kuensan_dairiseki_sippai_restration0-1.jpg

ビフォア画像と比較されてみてください。

白く目立っていた痕跡がクリアに。

併せて、クエン酸パックをされたいお気持ちになった元凶と思われる「黒ずみ汚れ」も、なめらか清潔に。

まったく違った印象へ...徐々に変化。

※前後が同じ玄関タイルであることは、大理石のマーブル模様と、画像下部、スニーカーのカカトの黒い◎が証明しております。

このように、全面が均一な状態でない場合は、1枚ずつ、最適な研磨工程を組み立てながら研磨してゆきます。

そうして、「全体に均一ですよ?前からずっと。」という顔をした仕上がりにしてゆくわけです。

玄関大理石のレストレーション、完了!

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黒ずみ、光沢が無く、暗く、ボンヤリした玄関タイルでしたが、印象一新。

天井のダウンライトが丸く鮮明に映り込み、大理石本来のアイボリーから茶色のクラック模様が美しいです。

玄関タイルを、きれいに戻したかっただけなのに。

クエン酸は、何でもキレイにしてくれると信じていたのに。

そこからのミステイク、けっこうあると思うんですよね。

恥しい。けど誰にも言えない。だって、やっちまったねとニヤニヤされたり、そんなことも知らなかったの?って言われるでしょ。辛すぎる。

でも、この状態を何とかできないのもストレス。毎日見ちゃうし、ストレス。

マットやシートを敷き詰めて、大理石じゃない玄関にしちゃうというのも、隠してる感じがダサい。

そんな大理石ユーザーの方に、朗報です!

ウォッシュテックなら、クエン酸で白く変質しちゃった大理石も、レスキューできます。

多くの施工実績あります。ということは、その失敗、あなただけではございません。

お悩みの方、どうぞオープンマインドで。

画像添付のうえお問い合わせください。

■ウォッシュテック 大理石タイルのトラブルレスキュー事例

→ ペットの尿がこぼれて石が溶けた 光沢が失われた状況を回復

→ 他業者の塗布した石材コーティングのツヤが不自然すぎる コーティングを除去し、石本来の光沢を回復

→ 窓際 カウンター クエン酸の白い跡を消す

日時:2023年2月21日 AM 11:36
マンション 共用エントランス 大理石に生ごみのシミ 除去

マンションの共用部、エントランス床の大理石タイル。

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居住者の方がゴミを出される際、袋から生ごみの汁が垂れた痕跡とのこと。

管理会社さんが気付かれた段階で、拭き掃除をされました。

しかし、既に大理石の光沢が失せており、他の箇所と質感の差がある状態からは戻せず。

ガラス窓から斜めに陽光が差し込むエントランスなので、光沢の濁り、とても目立ちます。

この状況を放置しておけば、ここは汚してもOK・気遣わなくてもOKな床と認識され、第二第三のトラブルに続くリスクが高まります。

しかし、管理組合さんに、この状況を解決できる業者とのコネクションは無し。

そんな経緯で、ウォッシュテックに辿り着かれました。

ウォッシュテック、2010年から 「大理石が酸で腐食したシミ」 をブログにアップし続けております。

具体的な実績事例の種類と経験の厚みは圧倒的です。

一例としまして、このような。

黒い大理石(シャローアッシュネロ)に果汁がこぼれて白くなった跡

大理石の玄関タイルに生ごみ汁 白く濁ってパサパサに

嘔吐で大理石が溶けた

ペットが吐いて大理石が白くなった 黒系/マローズブラウン

各ブログ記載の通り、大理石は、酸性の液体に触れると 「しゅわっ!」 一瞬で溶けてしまいます。

溶けるということは、表面が凹凸に崩れるということ。

凹凸は光をしっちゃかめっちゃかな方向に跳ね返すので、白っぽく濁って見えるようになる、ということです。

凹凸に崩れた表層を研磨し、ダメージを受けていない新しい面を繰り出し、他の大部分と同じ平滑さに整える、それが今回のミッションです。

生ゴミ染み、除去後。研磨した大理石タイル

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今回、腐食トラブルが生じていたのはタイル数枚のみであったので、ポイント的に研磨、周囲とぼやかすように仕上げています。

大きな窓から差し込む太陽光に透かして見ても、つるり!平滑です。

他の箇所との違和感、無くなりました!

エントランスの大理石が美しく清潔であると、管理が行き届いた・治安が良い・安定したモラル というように、容易に物件のイメージを上げることができます。

もし、エントランスの石材タイルに、汚れ・染み・くもり・濁り・ミスマッチなコーティングやワックス などトラブルを放置してありますと、その逆、ネガティブな印象をまとうことになります。

お心当たりのマンション共用部ございましたら、現場の画像を添えて、ウォッシュテックにお声掛けください。

日時:2023年1月31日 AM 10:06
レジンテラゾー玄関タイル 歩行傷・汚れ・くすみ除去で清潔な光沢に回復

レジンテラゾータイルの玄関。

2000年前後に建てられた分譲マンションで、比較的多いように思います。

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レジンテラゾーとは、天然石の破片を樹脂でギュッと固めてこさえた人造石です。

レジンテラゾーについては以前ブログでも書かせていただきました通りです。

大理石と同じく、ウォッシュテックでは研磨で対応させていただきます。

アクセサリーやネイルで使われている「レジン」は、「ツヤッ!プルっ!」と透明で張りがある光沢感が魅力です。

しかし、レジンテラゾーのタイルは、床、それも玄関にあるわけですので、毎日、家族全員で踏みにじられています。

踏みにじられている、とわざわざ書くのは...

玄関に足を踏み入れる→ギュッと止まって振り返り、玄関ドアの鍵を閉める→反転して前進、ギュッと踏みとどまって、足を揃える→靴を脱ぎ、入室 という一連の動作が 踏み・にじって いるためです。

つまり、土足で斜めにぶっ刺さすような衝撃を頻回で受け止めており、そこいらのレジンよりも、かなりハードな境遇であるということです。

従って、相応の年数を経れば、表面には鋭く細かな傷がランダムに無数に入り、靴底に付着したアスファルトのネバネバ・土砂・カビなどが付着、堆積します。

・光沢が失われている。

・屋外の景色、天井の照明、全てが鈍く小さく映り込み、薄暗い。

・カサカサしてる。

・執拗に拭き掃除をしても、何ら変化しない。

・本来の色柄がボンヤリ薄汚れて思い出せない。

・触ると、どことなくベトベトしているように思う。

・あるいは、パサパサとして指の感触に全く引っ掛かりを感じない。

・かといってスベスベと均一なマットな質感ではない。

ある日、そのような症状に気付かれたならば。「石材メンテナンス適齢期」だと思われます。

今回のお客様も、そのように「あれっ...うちの玄関、本来こんな感じではないはず...」と、お感じになりウォッシュテックにご依頼くださいました。

石材研磨によるメンテナンス後。レジンテラゾーの玄関タイル。

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カサカサと膜が張ったかのようだったレジンテラゾーが、プルっとした光沢感に。

ビシーッと真っすぐに、周囲の明るさを跳ね返しています。ご依頼前は全く見えなかった共用廊下の柵の棒、一本一本...を通り過ぎて近隣の建物まで鮮明に映り込んでいます。

これこそが 清潔な、美しい、なめらかな、光る 本来のレジンテラゾーであり、ご自宅の玄関のありようであったということです。

ウォッシュテックの強み・ミッションは 「掃除ではキレイにならない汚れを解決する」 こと。

石材については、まさに 「掃除では解決できない」 内容です。

自分で、あるいは家事代行業者・ハウスクリーニング業者・いわゆる掃除屋では、「100%ムリゲー」という汚れ、実は世の中に、たくさん・たくさんあります。

しかし、じゃあこのまま汚いままでワタシは暮らしてゆかねばならないのか...と、諦めるのはストレスフル。

そのために、そういった汚れに特化したウォッシュテックがおります、というわけです。

業者...有象無象、玉石混合、星の数ほどある業者...その中から、実績多数で仕上がり確かな業者を見つけなければ。とはいえ頼み先を見つけただけでは何も変わらないから、思い切ってエイヤと突撃してみる。

そのような勇者だけが得られる美しさ、気持ち良さ。プラス、達成感。

ぜひご決断で、ご体感していただきたいなと思います。

その勇気に見合うだけの 「俺は、やったぜ!やってやったぜ!感」 は、数年間毎日、ご自宅で楽しんでいただけますので!

日時:2022年11月28日 PM 12:25
中古マンション大理石の玄関タイル 光沢回復で若返り

中古マンションご購入後の全体清掃に併せ、玄関タイルの汚れと光沢を改善されたいとのご依頼です。

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ウォッシュテックの空室全体ハウスクリーニングは、水まわり・床・窓・収納棚やドアなど建具といった 「全ての住宅にそなわっている内装設備一式まるごと」を、同業他社と比べ4~6倍相当の作業工程による高精度で網羅しています。

そのため、ご新居の平米単価と平米単価で掛け算した料金をお支払いただくだけで、「クリーニング完了翌日に引っ越しして、そのまま家財道具をしまって、新たな日常生活スイッチ」 体制に整えることができます。

中古物件ご購入にあたっては、ミスれない確認・手続き・手配に追われ、しかも平常運転の生活をキープしつつ...というハードモードな毎日になります。

ウォッシュテックは、事前準備から新生活への移行まで、最も面倒ないハウスクリーニング業者でありたいと考えています。

トラブル・クレーム・行き違い・事故 打ち合わせ段階で融通が利いたり安価だったとしても、そのようなストレスをブッ込んでくるハウスクリーニング業者は、お得感ゼロ。多忙で疲労にも関わらず体力と時間を無限に削ってきます。避けるべきです。

ウォッシュテックの空室全体クリーニングは、中古のおうちで快適に暮らすに満足な一揃えが「標準」となりますが、オプションで専門的なメンテナンスも付加できます。

この点も、同業他社には無い強みといえます。

例えば、今回のように、玄関の石材タイル(今回の石種はトラバーチンです)の汚れと歩行傷...そこから滲み出る生活感や不潔感を何とかされたいというご要望。

住宅の専門家に相談すると「天然石なので、経年で味が出ます。育てるというか...個性ですね。」などたしなめられがちな石ですが、「経年による味」は解決法を持たない人が使うアンサーワードです。

...ペッペッ!食えるかい、こんな汚いズズ黒ぅなった石!なにエエカッコ言うてるねん。というのが正しい感覚かと思います。

事実、皮革も木材も繊維も、一生ものと決めて買ったって、扱いが分からないまま使い続けたら、たった数年、不衛生でボロボロにみすぼらしくなるのです。

石も、そう。石としての威厳や高級感を維持しつつ経年するためには、正しいメンテナンスがマストです。古い年代のものだけど、いつまでもいつ見ても清潔で瑞々しい...それが本当の「石の味」というものです。

購入予定の中古マンションに 「ノーメンテナンスの大理石」 が在るとすると。

汚れと一緒に、売主から知識の無さや財力の無さを引き継いでしまう。訪問者が最初に見る玄関に、そんなコンディションの石を置いておけない。恥ずかしすぎる。

そのようにお考えになる買主さん、少なくありません。

ダイヤモンドで研磨、メンテナンス後の石タイル。

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表面は均一で滑らかな質感に。

象牙のような温かみのあるアイボリーに、茶色やベージュの縞模様が混ざって。本来のトラバーチンは、こんなに美しい石なのでです。

すべすべ、つやつや。本来の石の質感と色が回復出来れば、このように清潔で若々しい印象となります。

パサパサして光沢が無く、触るとベトベト、黒ずみが入り込んで汚れか色か柄か分からない状態から、見違えました。

ウォッシュテックの空室全体清掃は、売主からの恥しいネガティブな履歴を断ち切り、現状から見てのベストコンディションに整えるため、非常に特殊かつ専門的な方策もプラスできます。

いちおうながら、空室全体ハウスクリーニングの料金内には石材研磨は一切含まれません。

大理石タイルは「どのおうちにもあるもの」ではないからです。

標準料金内の作業では、「玄関の床は安全性がきわめて高い中性洗剤とマイクロファイバークロスで清拭する」という材質問わずで対応できる方法であり、もちろんそれだけでもそれなりにスッキリします。

それだけじゃムリそう。今の印象や実情から、変えたいのだ。というレベルであればワンストップでご依頼ください。

日時:2022年9月18日 PM 12:29
大理石玄関タイル 生ゴミでシミ?白い跡を除去

大理石の玄関タイルに、白っぽいパサパサした跡が出来ました。

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「生ごみ入りのビニール袋を一時的に置いていて、よし出すぞと床から持ち上げたら、既に白くなっていたんです。」 と、お客様。

ウォッシュテックでは、生ゴミから出た汁で大理石がヘンになっちゃった事件へのお問い合わせ、少なくありません。

なぜでしょう、夏に多い傾向です。

気温が高く大理石と酸が反応しやすいから?生ごみが酸っぱくなりやすいから?フルーツの皮など水っぽい生ゴミが増えるから?夏バテでうっかりするから?いろいろ考えたりします。

「気付いてすぐ白くなった部分を拭き掃除したのですが、なっちゃった状態は全く改善せず。玄関なので出入りするたび目に入り、何度も落ち込んでます。」 と、どなたもそのようにお困りです。

生ゴミで大理石に白いシミが生じる理由は、大理石が酸で溶け、表面がランダムに凹凸に荒れて崩れた状態になるからです。

大理石は、ほぼほぼカルシウムなので、酸性の液体に触れるやいなや、シュワっと反応します。

光沢がある大理石は光を真っすぐに跳ね返しますが、表面に微細な凹凸が生じた大理石は、しっちゃかめっちゃかな方向に光を反射させますので、肉眼では 「白い。パサパサしている」 ように見えます。

酸が触れていた時間、酸の強さによりダメージの深さは変わってきます。長時間、強い酸が触れているとなれば、ダメージは深刻になるということです。

率直に申し上げて、画像のみでダメージの深度を正確に判断することはできません。相手は生ゴミと天然石。数値化など不可能です。

どのくらい腐食しているのか...そこは、実際にやってみなければ分からないということです。

もちろん、画像を頂戴せねば何ともお答えしようがなく、画像をお送り頂けたなら大まかな見通しはご案内可能です。そして、現状の悲惨なコンディションから改善することは、確実です。

しかし、「100%元の状態に戻せます」「新品同様になります」 と、断言することはできかねます。

予想以上にグングン吸い込んで、腐食が深くまで進んいて、家庭用電源のダイヤモンド研磨機では対応不可能なレベルに達している可能性があるためです。

完全に完璧にと求められるのであれば貼替しかございませんが、レストレーションとは比べ物にならない高額になります。ご生活をされる床であれば大理石生ゴミ問題は再び起こり得る事故ですので、ダメージがあるたび貼替は非現実的かと思います。

また、酸由来の大理石ダメージを何とかした実績画像を 2011年から掲載し、 広範囲であったり 居室であったり 最高難度の黒い大理石であったり、バリエーションたっぷりでご案内している業者は日本でウォッシュテックだけです。

大理石ユーザーであれば、確かな頼み先をキープされたいことでしょうから  「現状からのベストコンディションにしておくれ、エイヤ!」 でご依頼くださる方がほぼほぼです。

エイヤ!で何とか 研磨でレストレーション後の大理石。

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白いパサパサ跡が見えなくなりました!

ついでに!全体になめらかな光沢が回復。ひび割れ模様に入り込んだ黒ずみ、細かな歩行傷によるくすみや濁りも除去され、大理石本来の光沢、清潔感が蘇りました。

表面は平滑に。天井ダウンライトの照明も、くっきりはっきり反射するようになりました。

タイルにパサパサの染み跡が出来てしまった!気付いて拭いてみたが、どうにもならなかった!

慌てて界面活性剤を含む洗剤・クエン酸・重曹などアルカリ性の化学物質・業務用洗剤などを投入されませんよう。よりダメージが広範囲・深くなるリスクが高いです。

その白いパサパサ状態、汚れではありません。大理石の腐食です。大理石が酸で溶けています。

ダメージを受けていない新しい面を繰り出し、工場出荷時同等の滑らかさに再び整えること。大理石としてのステイタスを回復する方策は他にありません。

取り急ぎ堅絞りしたマイクロファイバークロスで原因となった汚れを可能な限り回収し、スマホで状況を撮影し、ウォッシュテックにご相談ください。

酸を残さず拭き取れば、それ以上ジワジワ悪化することはありません。あとはお待ちいただくでOKです。

もちろん技術を買うということなのでお金は要りますが、「解決策が無い失敗をしちゃったという絶望」や「見るたび何度もストレス」は全てスルーできます。

日時:2022年9月 4日 PM 04:00
黒い大理石 石材研磨料金の割増について

ウォッシュテックでは、大理石研磨に割増料金を設定しています。

「汚れが酷い」など基準あいまいな理由ではありません。どなたにも一目瞭然の・・・

大理石の「石種」により価格設定が違うということです。

当ブログでもしばしば書かせて頂いておりますが、一口に大理石といっても、種類さまざまです。

黒色濃緑色のものは、他の大理石と比べ突出して固く、また研磨しても研磨しても光ってこないという性質があります。

大理石は、化石です。

元々どんな生物だったのか?どんな深さに埋まってたの?マグマとの距離は?と、いろいろ 「出来方の条件」 が違うゆえにバリエーションが生じるということです。

たとえば、色が薄かったり濃かったり、ひび割れ模様が小刻みだったりマーブル模様が細かかったり。

組成が異なるから色柄が違う、ということは、目が詰まっていたり光沢が出にくかったり... 成分の構成や固さも違うということです。

このような黒色や緑色の大理石は・・・、

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アイボリーやクリーム色の大理石と比べ、同じ光度・平滑さに達するまで1.5~2倍の材料と、その材料を駆使するぶんの時間を要します。

材料コストぶん、割増料金になるということです。

大理石研磨を検討される方は、石材の光沢復元を扱うサイト、多々ご覧になっているかと存じますが、黒色・緑色の大理石で 「如実に明確に仕上がりが把握できる画像」 を掲載している業者は、ウォッシュテックの他にはありません。

理由は、濃色の大理石の歩行傷や汚れを除き、水とダイヤモンドだけ(化学薬品や塗料は一切使わない)で工場出荷段階に近しい光沢に仕上げる技術が、他の石材研磨業者には無いからです。

数倍時間をかけたって、材料を数倍使ったって、ウォッシュテック同等の光沢に回復することはできません。

技術の差というのは、時間や道具では埋められません。アスリートやシェフと同じことで、結果歴然です。

そこで、技術が無いながらウチは技術ありますよという体にしたい業者は、このようにサイトに記載します。

・ウォッシュテックと比べてちょっと安価に設定。

・あるいは明確な料金を掲載しない。問い合わせを促すのみ。

・割増料金は無い。

・自前で用意していないイメージ画像。

・仕上がりが不明瞭な画像。

・画像が特定の石種のみ。

・狭い範囲でトリミングされた画像のみ。

つまり、「できる」を前提に作られたウォッシュテックのサイトやブログとは、まるで逆の語り方になるということです。

例えば、このようなアフター画像は絶対に掲載しません。こんな仕上がり図を載せて現場を請けても、後々クレーム・トラブルになるだけです。

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※ブログ上部のビフォア画像と比べてご覧ください。黒色の深みが増し、鏡のように玄関建具や照明をまっすぐ写し込んで、バチーっと迫力のある明るさに。黒色の大理石特有の 清潔+高級 な印象に完全回復です。

石材研磨をメニューに載せているけれど技術が伴わない業者には、問い合わせをしても、何らか理由を付けて最終的に断ってくる or 高い料金を言い出す で、頓挫することが常です。すぐには断らないため、打ち合わす時間と手間がもったいないです。

粘り強く施工までたどり着いたとして、言われたよりもめっちゃ時間が掛かったうえに、ちょっとな~ウォッシュテックのブログで見た感じより、だいぶん光ってないよなぁ~まぁ、安いからな~...って...劣りをチャラにできるほどには安くはないけどなぁ~ というモヤっとくすんだ結果になります。

ちょっと安いけれどモジャモジャしたうえにモヤっとさせて終わる業者か、前例多数あったうえでクリアな割増料金を提示してくるけどパンと払えばイエッサーでやり切る業者か、どちらの人がお好みかということになりますが、

彼氏彼女...あるいは友人...あるいは仕事上の取引先...とコミュニケーションした際、「あっ...コイツ、ホントは出来ねぇんだな(もしくは、断固やらねぇつもりだな)」 と分かる瞬間が何よりガッカリな方は、だんぜん 「先に全部言ってくれて、OKを出したらゴチャゴチャ言わず完遂」タイプの ウォッシュテックがお気持ち良いかと思います。

1)技術が高い業者は、堂々と語れるし、すぐに請けれる。話が早い。

2)実績・経験が多い業者は、コストや作業時間の見通しが正確なので 想定外の結果 を最小限にできる。

サイトをご覧になれば全てお分かりいただけます。他には無い強みです。

日時:2022年8月 2日 PM 05:02
ペットが吐いた!大理石が溶けて白くなった!その解決策

ワンちゃんやネコちゃんの吐しゃ物が触れると、大理石は白くパサパサになって、光沢を失います。

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お肉を食べる彼らの胃液は、実はとても強い酸性なのです。

対する大理石は、石と名乗っているけれど、酸にとても弱いです。

なぜなら、大理石の出来方は、こうだからです。

1)貝・珊瑚(カルシウムたっぷり)などの死骸が堆積

2)長い年月を経て 石灰岩 に

3)地下のマグマ近くで圧縮+熱が加わる 大理石に

つまり、もともとは貝殻などのカルシウムだったわけです。

中学校の理科の実験で、どなたもご覧になったかと思います。

試験管の塩酸に石灰の粒を入れると、一瞬でシュワっと溶けて消えちゃう現象。

あれと同じ事態が、玄関の大理石タイルに起こっているということです。

シュワッと溶ける。つまり、表面がランダムな凹凸に変化した状態です。

ランダムにできた細かな細かな凹凸は、光をめちゃくちゃな方向に跳ね返します。すると、人間の目には「白く」見えます。微細に凹凸になっているので、なめらかでなくなり、触るとカサカサとマットになるということです。

以上が、「ペットが大理石に吐くと、白くなる。カサカサして光沢が無くなる」理由です。

オーナーとして 「そうだな!大理石には吐いちゃダメだな!」と理解したところで、ペットのゲボッ オエッ は避けられません。

大理石が、白くパサパサに変質した後、どうするか?その解決策は?戻し方は?...ネットの世界広しといえど、探りまくらないと出て来ない情報でしょう。

なぜなら、できないことをできると言って背伸びして現場を得たとて、恥をかいたうえ取りっぱぐれるだけ。下手すれば大事故。なので、業者がオープンに宣言しないのは当然です。

ウォッシュテックは、人の吐いた跡(2011年のブログ)、猫の吐いた跡(2014年のブログ)、(もちろん記事にしていない現場も多数あります)...ジワッと着々と 「胃液で溶けた・吐しゃ物でダメージを受けた 大理石」を解決してきた実績があり、オープンな情報として公開しています。

大理石に嘔吐?現場やってまっせ。そして、どなたにも活用できる技術です。と、広く宣言しているということです。他には無い強みです。

今回、ペットちゃんが吐いちゃった大理石の石種は、マナーズブラウンです。

ブラウンと名前が付いていますが、エンペラドールダークなどの茶色系大理石とは全く異なります。ゼブラカルニコやネグロマルキーナのような黒色系特有の 「固さ!光って来なさ!」 です。

具体的には、アイボリー系の大理石と比べて工程が1.5倍程度になります。ということは、材料費と時間も相応に増すということです。

加えて、化学物質で深刻なダメージを受けた箇所と、生活中でできた歩行傷および付着した汚れのみの箇所、歩行量が少ないほぼほぼ新しいままの箇所、その3つの状態が、たった2平米未満に凝縮されているわけです。

ごちゃまぜのコンディションながら 「均一にキレイ」 な印象に整えるのは、とても大変です。(すっごく難しい!)

石材研磨で、ペットが吐いた跡がある状態から健全な状態に回復した大理石。

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最もダメージが強い箇所を光度計でチェック。数値は95です。

なお、ウォッシュテックの光度計は 「評価厳しめ」の数値が出る堀場製作所製です。

「厳しめ」と書くのは、環境や状況によって数値のブレが出にくく、計器としての精度が高いという意味です。

「やさしい(高い)数値」が出やすい、しかも安価な光度計を、ウォッシュテックは選ばない。性能の低さから出た高い数値でドヤ顔は、とてもダサい。と、社長・中島は語る。

大理石にクッキリ映り込んだ姿が、イエーイ☆ピース☆と、チャラくとも。

黒色系の大理石は、鏡のよう。精巧な石材研磨は、真っすぐ光を跳ね返します。玄関サイドに設えられた小窓のルーバー1本1本までも、くすまず歪まず、鮮明に映り込むようになりました。

全体がなめらか、黒地に白いクラック模様が鮮明になり、美しいコンディションに回復!

もちろん、嘔吐による損傷は消え、大理石特有の清潔感と高級感も回復です。

「玄関だから、出入りするたび目について、そのたび気持ちが落ち込んで、落ち着かなくて、悩んでいたの。これで大丈夫、良かったです。」 と、お客様。

私どもも、お客様にご満足いただけまして、良かったです!

日時:2022年7月13日 PM 02:34
大理石 玄関タイルの汚れ黒ずみを除去し、本来の質感へ

マンションの玄関大理石を研磨させていただきました。

新築から30年間メンテナンスされていません。

歩行による細かな傷と靴底から運び込まれた汚れが、30年分蓄積しています。

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研磨後の大理石タイル。

撮影の向きがややこしくてスミマセン。

目印としては、ドア前付近の下半分が濃いグレーになったタイルと、その隣の 「~」 が斜めに黒く入ったタイルです。

その2枚を起点に、周囲のタイルがどのように変わったか1枚ずつチェックされてみてください。

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ここまではクラック(ひび割れ)模様で、その周辺の黒いのは、汚れだったのか...!

ここマーブル模様なんだけど、ここは単なる汚れと傷だった...色柄ではなかったのか...!

と、タイルの1枚1枚、答え合わせができるかと存じます。

そして、今まで全く映り込んでいなかったシーリングライト(天井の照明)が画像に出現!電球の形まで、クッキリです。

表面が凸凹に荒れてささくれていた研磨以前は、照明の光は弱くボンヤリ吸い込まれていました。同じワット数なのに暗く感じるとは、もったいないことです。

実は、石材研磨・光沢復元を扱う業者でも、30年ノーメンテナンスの大理石はギブアップすることが常です。築10年以下の大理石と比べて結果を出しにくいからです。

ましてや一般的なハウスクリーニング業者100人に、「この大理石をキレイにして欲しい」 と問い合わせたとして、たった1人も成立しません。

どんな研磨機を、どんなふうに使っていけば、お客様から満足される仕上がりになるのか、見当が付かない。完成までの全容を具体的にイメージできないので、見積もりすらできない。もう、べらぼうに高く言って断ってもらおう。でももし見積が通ったとしたら。クレームになる可能性大。そうなったら撤収だ。そのような流れで、遣り取りの立ち消えが続き、望みに辿り着くまでに疲れ果てることになるでしょう。

ウォッシュテックであれば、初動のお問い合わせからお引き受け前提でお話進めさせていただきます。経験と実績に裏付けられたスムーズさです。

大理石の研磨は、難しい石種(大理石の種類によって硬さやリスクが異なる)も含めて、(偶然ではなく確実な形で)数多く結果を出してますよという 「経験と実績」 が、仕上がりに直結するメニューです。

できるっぽい感じを出していながらこっちの様子を伺ってのらりくらり保身する業者よりも、難工事は目に見えているけどやってみましょとサクっと引き受けてくれる業者の方が、頼りになると思うんですよね。

私は、頼りになる人でありたいです。

当ブログに辿り着かれたということは、大理石の汚れや歩行傷でお悩みかと存じます。

うちは築年数がだいぶん経っているからムリかしら...と二の足を踏まれている方もいらっしゃると思います。

ブログで会ったが100年目。どうぞこの機会を逃さず。ウォッシュテックに画像を添えてお問い合わせください。

石材研磨業者の選定には、どなたもお時間も労力も、なるべく割かれたくないことと存じます。最速でベストの見通しを付けさせていただきます。

日時:2022年5月 1日 AM 11:59
玄関タイル デザイン張り大理石の光沢回復もOKです

中古マンションご購入後、ご入居前の空室全体ハウスクリーニングに併せて、大理石研磨のご依頼です。

ウォッシュテックの大理石研磨は、工場出荷時に相当する光沢と清潔感を回復することが目的です。

大理石に本来そなわっている高級感と美しさを取り戻し、色柄をくすみ・くもり・汚れが無い健全な状態に。

中古物件だから、ユーズドだから、と諦めない。お住まいの方とゲストの方のお気持ちをアゲる、ステイタスを感じる。そんな玄関を目指します。 

今回は、色や柄が異なる大理石を組み合わした 「デザイン張り」 の玄関です。

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デザイン張り・モザイク張りの大理石タイル玄関は、マンション40現場に対して1現場あるかどうか。少ないです。

少ないため当ブログ大理石カテゴリに1件も出していなかったことに気付き、今さらとなりますが記事にいたしました。

石材表面に、細かな傷が何重にも入り、くすんでいます。

全体に茶色のような薄汚れも。生活感というか、不潔で古臭い印象になっており、せっかくのオシャレ張り、もったいないことになっています。

石材研磨後の大理石タイル。

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なめらか!本来の色合い、マーブル模様が鮮やかに見えるようになりました。

中古物件では、大理石の玄関タイルは100%くすみ・汚れ・歩行傷がある状態で売却されます。

もちろん玄関の石が汚くても、住宅としては問題ありません。そのままご入居、それもアリです。

でも、清潔で艶やかな玄関に足を踏み入れた瞬間、いい家を買った歓びが湧いてこられるでしょう。そのお気持ちのために空室全体ハウスクリーニングの石材研磨は役立つと思っています。

実は、このようなデザイン張りの床は、研磨が難しいです。

理由は、目地の多さです。斜めだったり、間隔が狭くなったりといったイレギュラーに加え、本数が多くなります。

目地が多い、それすなわち、タイルとタイル、目地を隔てての段差(専門用語ではリッページと言います)が生じる可能性が高いということです。

石材研磨・光沢復元の機器は、石材表面に対してまっすぐ垂直に当てて密着させることで研削力を発揮します。その際、表面に常に水分を打ち、石材と研磨機の間に水分を滞留させる必要があります。

タイルどうしに段差があるとですね、機械がグラッと斜めにジャンプしてしまいます。

ジャンプすると、当たらない。研磨力が下がり、その部分の光沢は、若干劣ることになります。

日本では、大理石は、定期的に研磨によるメンテナンスを行い、20年でも30年でも美しく使い続けるモンだ、という概念がありません。

汚さや不潔感に耐えられなくなるまでノーメンテナンス、もうムリとなったらマニキュア状の塗料を上塗りして表面を完全に隠ぺい、数年後には隠蔽したことによる副作用でポロっと脱落・ひび割れなどのトラブルが生じ始め、もはやこれまでとなったら貼替・改修・廃棄へ、というようなスクラップ&ビルドな行く末が主流です。

水と研磨機器を使うメンテナンスを前提としていないので、日本では大理石タイルの張られ方がラフです。

大理石はメンテナンスをして長く使う床材という考えが根付いた国では、新築時にクレジットカードのような樹脂製の板や硬貨を床に置いて、ピーンと指ではじいて滑らせて、斜めに曲がったりピョンと飛び上がったら、即、施工不良!張り直し!と致命的なクレームになります。

一方日本では、10円玉1枚分くらいの段差があっても貼替を迫られるようなクレームにはなりません。

特に住宅、とりわけマンションでは段差が大きく多い傾向です。

研磨の技術は知られておらず、できる業者は少なく、その中でも 「正しくライフを延ばせる」 業者は絞られ、しかもそれを 「一般的な住宅専業」 で請けている業者は、ウォッシュテック...だけ?くらいな数になります。

なぜほんの一握りの中の、さらに一つまみなのか。

そういう事情を把握しつつ、執拗に作業を見直しながら安定した結果を出し続けることは、すっごく大変だからです。

石に参入する業者は雨後の筍のように出てきますが、期待したような成果を出せず、撤退してゆきます。長く続けると、あらふしぎ、同等の質と数の施工実績を持っている競合が無いということになります。

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ウォッシュテックは、デザイン張りでも割増ナシの一律料金です。

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天然石にしか表現できない、ゴージャスさ、温かなナチュラルさ、清潔さやなめらかさを回復されたいようでしたら、施工例ご参照の上、ウォッシュテックにお声掛けください。

大理石は、健全にメンテナンスされてゆけば、何十年と美しさを保てます。

内装の改修工事のたびに叩いて割って砕いて運んで捨てちゃうなんて必要は無い、本来ひじょうにSDGsな床材です。

SDGsな床材にできるかどうかはオーナーさん次第となりますが、「化石を使い捨て」って考えますと、とてももったいないですね。

せっかく貴重な石が嵌っているのでしたら、ぜひメンテナンスされてみてください。

日時:2022年4月 3日 PM 12:39
赤い大理石 玄関タイルの曇り汚れ 本来の光沢・色・質感に回復

大理石といえば、モノトーンをイメージされる方が多いかと思うのですが、赤色もあるんです。

ロッソマニャボスキという大理石です。

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赤茶、赤、ピンクがランダムに散りばめられた、ゴージャスかつ温かな雰囲気の大理石です。

しかしこちらは玄関の床ですので、土足歩行により細かな擦れ傷ができ、靴裏の汚れも付着します。

全体に、くすみ汚れに覆われ、ぼんやりしています。撮影しますと、石でありながらコルクみたいにパサついて写ってしまいます。

大理石の研磨後のロッソマニャボスキ。

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大理石本来の光沢感、色柄を回復。

平滑ゆえに真っすぐ反射する陽光!玄関が明るいです。

玄関に設えられたインテリアやグリーンが床タイルに鮮明に映り込むようになり、空間に一体感が!おしゃれさが増幅しているように思います。

細かなクラック(ひび割れ模様)に入り込んだ黒ずみ汚れもなくなりました。

「あの黒いのは、味とか風合いとかではなく、単なる汚れだったのね!不潔なのに、カッコいいと思ってました...かっこわる...」と、ガックシされるお客様は、少なくありません。

玄関の大理石を正しい方法で研磨し、本来の色・模様・質感に回復させますと、気分いいですよ。

天然の化石が家にキレイで美しい状態で存在する、自分にはそれを所有する価値がある、と気持ちが盛り上がってくると思います。

実際に触ると、ネイルサロンで整えてもらったあとの爪みたいに、すべすべ、つやつや。うっとりしてくると思います。

もし、玄関に素敵な大理石が既に嵌っているのなら、ここはひとつ愛でていただきたいです。

大理石は、きちんと磨けば応えてくれる石です。石も、オーナーさんから愛でて頂けることを望んでいると思います。

日時:2022年3月 3日 AM 11:46
大理石の汚れ・傷を研磨 光沢・色柄を回復

年末大掃除、本日終了。

ウォッシュテックは、「繁忙期は現場数をギュウギュウに詰め込む!稼ぎ時にガッツリ!」という体制ではないため、コツコツ1日1件をさせていただく通常運転の12月でした。

※とはいえ年末は、連日、初めてお客様で緊張したり、渋滞がうんと長くなるので早出したり、心身ともハードモードです。

1月、年内ご希望のところ年明け以降までお待ちくださっているお客様への対応が続きます。

※実は、12月よりも1月の方が世の中が落ち着いているので、社長・中島のコンディション良し、おすすめです。

ウォッシュテックの年末大掃除、ほとんどの方は浴室クリーニングをご依頼くださいますが、飛び石で入るのが大理石タイルの研磨です。

昨年は全くなかったのですが、今年は 「来客があるので、この日までに出来ますか? 」 のようなお問い合わせが多かったです。

デルタ株がひと段落、おうちにお招きされてのイベントが増えているのかもしれません。

玄関の大理石を美しく清潔に整える 「おもてなし」 それもアリ!とお考えいただけていることは、とても嬉しいです。

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大理石のタイル表面に、土足歩行による無数の傷ができています。微細な傷一本一本に汚れが詰まって、黒ずみ・茶ばみに見えています。

大理石の研磨後。

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画像左下、タイルの模様が鮮明に目視確認できるようになりました。

微妙な灰色のグラデーションが再び見えるようになり、大理石本来の繊細なマーブル模様が回復。

全体を覆っていた焦げ茶色のような汚れが無くなり、青みを帯びた淡いグレーと黄色がかったグレーがランダムに、これぞ大理石。

光沢が復帰したことで、壁面とドアの形状と明暗のコントラストが鮮明に映り込んでいます。

電球を替えずとも玄関がわずかに広く明るく感じられるのは、大理石が鏡のように滑らかになったためです。

研磨以前の画像と比較されると一目瞭然、つやつやで滑らか、清潔な美しさです。

他社では、石材研磨といえども、マニキュア状・ワックス状の化学物質を上塗りする、細かで浅い傷だけを研磨する、というような方法もあるようです。

しかし、そのような方法では、この仕上がりには到達しません。

上塗りする、あるいは細かな傷だけとって浅く磨くという石材研磨は、知識や技術を要しません。ゆえの、イージーで手が届きやすい安価です。

でも繰り返しますが、ウォッシュテックの仕上がりには至りません。

そのような石材研磨は、そのような仕上がり。しばらくの間パッと見キレイになるという目的であれば必要十分かもしれませんが、そのようなものです。

ゆえの、ショップのコンセプトが変わるたび全面改修を繰り返し、長い目ではない商業施設や店舗ではそういう石材研磨が主流です。見たらすぐに分かります。

もし、ご自宅の玄関タイルが本物の大理石であるならば、「本物のメンテナンス」が似合っていると私は思います。

ウォッシュテックの大理石研磨は、天然の大理石そのものが有している 「他には無い美しさ」 を正しく現す、そのことに対し 「徹底的」 です。

ご自身のプライベートな資産で石材研磨されるのであれば、「パッと見だけじゃない」「長期的視野の」「安く見えない」「やって恥ずかしくないメンテナンス」を選んでいただきたいです。

「本物」を「良い状態で」所有している...ということは、実はウチには見事な宝石があるんだよね、ふっふっふ、に似たような自信が出ます。

で、ご自宅の中に、うっとり見惚れる触ってスベスベのキレイな「本物の」大理石がはまっているのって、とてもいい気分かと思いますから。

日時:2021年12月30日 PM 03:07
玄関の大理石タイル くすみ汚れの原因は細かな傷 研磨で光沢回復

マンション玄関の大理石。

光沢ぼんやり、くすんでいます。

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新築の時は、あんなに艶やかに滑らかに光っていたのに、なぜこうなっちゃったの?

頑張って拭いても、全然キレイにならない!なぜー(ゴシゴシ!)

と、お掃除で悩まれている方は多いかと思います。

理由は、傷なんです。

太陽光が斜めに差している部分が分かりやすいので、ズームしてみます。

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カシャカシャと引っ搔いたような細かな傷が、無数にあるのがお分かりいただけますでしょうか。

細かな傷が重なって、重なって、照明や太陽があっちゃこっちゃに小さく乱反射して、ボンヤリ見えるということです。

この傷は、靴の裏に付いた土砂が、歩行の動きで差し込まれることで出来ます。

土砂は、石のかけらです。顕微鏡で見ると、鋭く尖ってます。

歩行は、体重を足だけで支え、斜め上から滑らせるような動作です。

大理石は、人の爪よりちょっと固いくらい。石としては柔らかめ。

ゆえの、毎回毎回グッサグッサ削れてしまうのです。

大理石の 「くすみ」 は、汚れというよりも傷!

であれば、拭き掃除ではキレイになりません。

じゃあ洗剤拭き?

市販の洗剤にほぼ100%含まれている金属封鎖剤・キレートという成分と大理石のカルシウムが反応し、表面が崩れます。

大理石本来の光沢を失わせる原因になりますので、洗剤をシュッシュっとされてのお掃除は、さらにキレイから遠ざかります。

大理石には、洗剤の使用を避けてください。

20年くらい前までは、このような傷ができた石に、マニュキュアのような塗装をして 「光沢復旧」 と言ってたんです。

しかし、現在はマニュキュア的な塗膜を作るメンテナンスのリスクが明らかになってきています。

そのような 「傷があるまま上から塗り塗り系メンテナンス」 で管理した結果、黒ずみ・ひび割れ・石がパサパサに化学変化 など、大理石の高級感からかけ離れた「ダサ」なトラブルが深刻化、もはや打つ手なしで破綻する大理石の床が多発しているのです。

そのような経緯あって、ウォッシュテックの大理石のメンテナンスは、本来の状態の回復を提唱しています。

本来の...つまり、磨けば光る化石たる大理石、そのものが持つ高級感やナチュラルさの回復です。

このように!

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傷ついた部分を薄く研ぎ出し、新たな面を繰り出して、工場出荷時と同様の滑らかさに整えます。

傷と表面を覆っていた黒ずみ汚れ、無くなりました。

表面なめらか。光を真っすぐ同じ方向に跳ね返すので、ぼやけることなく鮮明な輝きになります。

外壁のタイルの目地まで、映り込みクッキリ!

同様に、引いた画像です。

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まっすぐ跳ね返す光が力強く、玄関が明るく感じられます。

これが大理石の本来の色柄、質感です。

12月。玄関に、クリスマスリースやツリーを飾られる季節です。

お花や絵、お気に入りの小物をディスプレイされる方もいらっしゃるでしょう。

それもとってもオシャレな設えですが、実は玄関で一番お高くてレアなのは大理石の床タイル。

※高品質な大理石の産出量は年々減少&高値傾向なので、次は同じグレードを張り替えることはできないかもしれないんです。

大理石の床を艶やかに滑らかに研ぎ直す、そのオシャレさを、どなたもに知っていただきたいです。

特に、床に這いつくばってゴシゴシ拭いて、思った結果にならず溜息をつかれている方に。

数時間で、スコーンとキレイに一変するって、とても気持ちいいですよ。

日時:2021年12月 6日 PM 12:14
大理石タイルの拭き掃除では解決できない汚れ・くすみ 本来の質感に回復

マンション、玄関の大理石タイルの研磨。

大理石の硬さは、人間の爪よりも一段階固いくらいとイメージされてください。

石と言われると、とても固い印象かと思いますが、実は爪や歯に近い柔らかさなのです。

日本のマンションでは、物件の高級&ステイタスを演出するためかと思いますが、玄関に大理石が多く設えられています。

日本の玄関は、土足(靴)の外界と、はだし・靴下で過ごすプライベートゾーン、その境界にあたります。

ほとんどの場合は2平米未満、その限られた面積の中で、玄関ドアから一歩、ギュッと半回転しドアを閉め施錠、また半回転して廊下に向かって一歩、ギュッと両足をストップして揃え、靴を脱ぐ。

狭いところで目まぐるしい動きです。しかも、この床は「爪とか歯に近い柔らかさ」。

靴の底には、屋外で拾ってきた土砂(顕微鏡で見ると、とても鋭い破片です)と、アスファルトや排ガスの黒いベタベタ汚れが付いています。

歩行による衝撃で、えぐり込むような傷ができ、汚れが埋まります。

×(掛けることの)人数分、×出入りする回数、これを毎日毎日です。

ご生活されて5年ほど経過した大理石タイルです。

特に汚くはなく、いかにも普通の玄関と思われる方が大半かと思います。

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研磨後の大理石タイル。

これが、本来の大理石の玄関です。

研磨以前の状態と見比べられると、実はけっこう汚れていて、傷も出来ていたんだなぁとお分かりいただけるかと思います。

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表面のカサカサとした凹凸がツルリと滑らかに、一皮むけたように整えられたことで、今まで膜のように覆っていたくすみがなくなり、何というか石の質感に深みや奥行きが感じられます。

外の様子が、乱反射や歪み無く、まっすぐに鮮明に跳ね返ってきます。明るいし、迫力があります。

深みがあって、チラつかない光沢感こそが、大理石本来の質感だと思います。

玄関の大理石は、ふだんの掃除方法で悩まれる方が多いです。

上記のように、歩行傷と汚れのダブル攻撃を日々受けているので、拭き掃除をされたとしても、ちっともスッキリしないので、悩まれます。

なお、市販の洗剤をお使いになれば、製品に必ず含まれる添加剤の影響で光沢感は瞬時に失われます。

また、重曹やセスキ、あるいはクエン酸やお酢をお使いになる方もいらっしゃいますが、これらも触れてすぐ反応、変質の原因となります。

自己流のお掃除で、むしろ美観が損なわれ、そこで悩まれる方も多いです。

ここで豆知識なのですが、

大理石のお掃除は、固く絞ったマイクロファイバークロスをお使いになり、繊維に油汚れを転写させるイメージで拭かれるのがベストです。

「化学的な何か」を全く与えない掃除が最も安全です。

そのことを知っていただきたいです。

しかし、お掃除をされて表面の汚れがなくなっても、凹凸はなくなりませんので、くすみや曇りは回復しません。

大理石は、お掃除を頑張ってもピカピカのツルツルのキレイには絶対に戻らない。

爪も、デコボコのスジスジで曇っている状態から、いくら洗っても拭いてもツルツルにはなりませんよね。丁寧にポリッシュせねばピカっとしません。

あれこれやってみたが思うような結果には至らず、ミスマッチな方法や深追いにより、むしろシビアコンディションにしてしまう、という悲劇、ほんとうに多く拝見しております。

大理石の汚れやくすみの原因は何か、そもそも大理石とは何なんなのか、正しく知っていただくことが、トラブル回避の得策だと考えております。

大理石の玄関、 「生活感たっぷり、小汚い感じがする、高級感とか本物感とか一体どこに行っちゃったの?」 と思われたら、まずは濡らしてギュッと絞ったマイクロファイバーで拭いてみる!

それでも、くすんだまま変わらず気分が晴れなかったら、いざポリッシュです。

悩まれることなく、サクっとウォッシュテックにお任せください。

数年かけてできた汚れも歩行傷も、数時間で回復できる方策、ウォッシュテックにございます。

私、エイヤでやってみると気分一新、ツヤツヤ・プルンプルンの光沢をちょいちょい眺めて元気出す、というような可愛がり方からしても、大理石は爪(ネイル)に似ていると思ってます。

日時:2021年11月17日 AM 11:27
大理石の歩行傷と汚れを一掃 本来の光沢に

緊急事態宣言下、ご自宅のお掃除を頑張られている方は少なくないと思います。

このところのウォッシュテックでご依頼が増えているのは、大理石の玄関タイルの研磨です。

お掃除では「どうにもできない」ところだからかもしれません。

拭いてもちっともキレイにならない、洗剤(もしくは重曹やセスキ)で拭いたら、むしろパサついて艶が無くなった気がする。

新築マンションで入居した時には、たしかにツヤツヤにキレイだったのに~~~。

なんで、こんなふうになっちゃった?どうしたら自分が思ってるような「大理石」に戻せるんだろう??

と、掃除方法を探る方法を探る検索から流れ流れてウォッシュテックのサイトに辿り着かれる方が大半です。

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自分の記憶の中にある大理石にカムバックできる、たった一つの方法...と知って、お金...業者を入れる...それでいいの?わたし...でも、やってみよー!!で、ご依頼くださいます。

まさにパイオニアです。そうとう思い切りの良い方と思います。

大理石研磨をされると、「他の誰かに見せたく」 なります。

それだけの投資をされて得た結果ですから、もっともなことです。

ともかく、玄関先の自信がまったく変わってきます。

以前はドアごしの隙間から喋っていた仲でも、ドアを大きく開いて、あるいは玄関に立っていただく感じでお話できるようになります。

玄関まわりを隠して接すると、よそよそしい、どこか拒絶されているような雰囲気になってしまいますが、玄関を見せてOKとなれば、一段階オープンマインドに、ウエルカムな対応ができるようになります。

そのような対応から、実際の変わりようをご覧になって、「こんなことになるのか!ならばワタシも!」と、同じマンションにお住まいの方からのお問い合わせが続くのです。

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同じマンションであれば、だいたい同じ大理石が使われています。

また、世帯構成も似ています。ベビーカーが置かれたり、部活道具が置かれたり、玄関の使われ方も似ているということです。

もちろん、築年数が同じですので、 「ほぼ同じ具合に、ズッタズタ」 なのですね。

つまりは、ほぼ同じように 「自らの至らなさを恥ずべき玄関」 「他人に見せたくない玄関」 として悩まれているということです。

この玄関が、

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こうなります。

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コロナ感染拡大、先行きが見えない状態が長く続いています。

どなたも、お気持ちクサクサされていると思うんです。

心が閉じてゆくような、離れてゆくような寂しさや無力感があると思います。

しかし、「たまたま〇〇さんの玄関を見て、すごくいいと思って。ウォッシュテックさんを紹介してもらいました。」と、お問い合わせいただくと、

家を 「一番よいコンディションに回復する」 って、どなたかとどなたかの関係がちょっと新しくなる。心が開ける。近づく。そういうはたらきが確かにあるんだな。

そして、その心の動きは周りへと確かに拡がってゆくんだな。と、思います。

閉塞感を破れず沈んだ雰囲気の今このとき、そのように私どもを使っていただけることは、とてもありがたいな、と思っています。

日時:2021年9月 1日 PM 05:09
玄関タイル 大理石の高級感を回復

マンションで使われる大理石について。

共用部分に大理石が使われているマンションにお住まいの方は、とても多いかと思います。

エントランスやロビー、コンシェルジュカウンター、あるいはエレベーターの周りなど。いかがでしょう。

住まわれている方や訪れる方から「パッと目につくところ」に設え、空間に天然石の質感や光沢を与えると、建物に高級感やステイタスを示すことができます。

ゆえに、見えない目立たないところに大理石を使う人はおりません。

良いコンディションの大理石を見ると、無条件というか感覚的に 「お金があって、ちゃんとしてる。」 と評価してしまう。その心理を知っての設えです。

つまり、一目で「ちゃんとした人」「信用できる場」と思わせる。それが大理石の最大の機能といえます。

汚れていない。均一に滑らかな光沢を放つ。石材そのものの色柄がユニークで美しい。それさえキープしておけば、無言でマウントを取れる。

他の床材、例えばフローリングや陶製タイルとは一線を画す、ひじょうに「強い」特殊な機能と思います。

そういうことで、高級なマンションやタワーマンションの共用部の大理石は、「デベロッパーの威信をかけて」メンテナンスされます。

計画的に予算を組んで定期的に手を入れ、常に美観を保ち、マンション全体の資産価値を維持するということです。

しかし、いったん玄関のドアの内側に入れば、専有部です。「私」が個人で管理せねばなりません。

居室は、エントランスやエレベーターホールとは比べ物にならないわずかな歩行量なので、共用部のような頻度でのメンテナンスは不要です。

とはいえ、大理石の硬さは、人間の爪よりちょっと固いくらい。

毎日生活しておれば、靴裏の汚れや砂粒による擦り傷により、10年もすれば、本来の質感からかけ離れたコンディションになります。

また、ビルメンテナンス業者は、広い空間を大型機器で周期的に石材研磨するのが好きです。「私の家の、玄関」や「人が一人通るくらいの幅の廊下」など、空間的にも売り上げ的にも小さい現場は避けます。

もし、自宅の大理石をキレイにしてみたいと思い立っても、実際に頼む先が無いのが実情です。

ウォッシュテックは、17インチのパッドの数十キロの重さの200V電源の、がスタンダードとされる石材研磨を 「日本の住宅」 に向け徹底的にカスタムしています。

日本の住宅を熟知しているからこその事前調査と診断(インスペクション)、石材研磨の理論やシステムのスペックはそのままに居室内に見合う形にサイズダウン、這いつくばって近くで目視確認しながら執拗にハンドポリッシャーで研磨。仕上がり光度の数値は、大型機器を軽々超えるハイスコア。

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その「徹底的に住宅の石に特化させた」石材研磨のスタイルは、ウォッシュテックが開発した方法です。

※ハンドポリッシャーを家の中で回そうなんて当時キテレツなアイデアは、社長・中島が始めです。日本の住宅にレストレーションの概念を落とし込む、だれもそんなこと考えてませんから、キテレツアイデア湧出は納得です。

誰より先に始めて常に進化させ、「頼み先、やっと見つけた!」と、ご依頼され続けてきたので、首都圏での施工数と対応石種の豊かさは他社とは比べ物になりません。

マンションのエントランスの大理石はピッカピカだけど、いったん家の中に入ればズッタズタ...これ、いったい、どゆこと!?どしたら!?となったら、ウォッシュテックにお声掛けください。

大理石の本来の機能 「美しさを維持できれば、ちゃんとしてると思ってもらえる。無言でマウント取れる」 を回復することは、「私のステイタス、本来はこうなの。それだけの価値ある私なの。」 と実感し直す機会になります。

プライベートな居室であるわけですから、オフィシャルな外面ではなく「本当の内面のワタシ」に直に響くんだと思います。

共用部は管理費から自動的にメンテナンスされるので、どこか他人事かもしれません。しかし、専有部はご自身でお金を出してエイヤでされることですから、格別ではないでしょうか。

大理石研磨後の玄関タイル。

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靴底の擦れた黒ずみ、クラック(ひび割れ)模様に入り込んだ汚れが除去され、美しく回復。

かさつき、べとつきが無く、なめらな光沢。この高級感と迫力こそ、ご自宅に張られた大理石本来の姿です。

日時:2021年8月28日 PM 12:24
黒い色の大理石 玄関タイルの汚れと擦り傷を回復

大理石といえば、白地に灰色のマーブル模様をイメージされる方が多いかと思います。

例えば、ビアンコカラーラのような。

しかし、ウォッシュテックの大理石タイル石材研磨においては、黒色・焦げ茶色・濃緑色など「濃い色、深い色」の大理石の割合が多いです。

ブラック・ダークグレー・ダークブラウンダークグリーンのような濃い色の大理石研磨は、白色系・ベージュ系の石材研磨と比べ、時間と材料を多く要します。

なぜ多くのコストを要するのかといえば、白や淡色の石材研磨と同じ動作をしても、すんなり光沢が上がってこない。社長・中島が言うことにゃ、また別物のような感じなのだそう。

黒い石や濃い色の大理石を磨くには、

的確に機器のコントロールができる運動能力的センスと体力、どのようにすれば満足な結果となるか事前に診断し完遂できる知力。

この2つの能力が常時安定していないと結果が出ません。

光度計のスコアも芳しくなく、もちろん肉眼で見た時の「おぉっ!」という感動も得られません。

それを知る者の多くは、

材料費も掛かるし、作業時間も長い。ストイックに勉強したり筋肉キープしたりするとか。自分は、そこまで頑張るつもりはない。って言います。

そういうことで、「大理石を研磨し、光沢を復元します」と集客するクリーニング業者は、おおかた、濃い色の大理石の光沢復元を敬遠、スルーします。

なので、「大理石の石材研磨ができる業者に問い合わせをしてみたけれど、断られました!ウォッシュテックさんなら、出来ますか??」と、濃い色の石のご要望が集まってくる傾向です。

今回の玄関タイルのお客様も、そのようでした。

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画像、右の濃いところは、堅絞りのマイクロファイバークロスで拭いて、乾いてない部分です。梅雨、湿度高いの~。

ともかくこちらは、表面の泥汚れや油汚れを拭いた後との状態ということです。

石材研磨後の大理石タイル。

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ツルリ!光沢!

鏡のように歪みなく正確に像を映しています。

傷なの模様なの?答えは...傷でした~~~という感じで、細かな白いモジャモジャ模様がなくなりました。これが大理石本来の色と質感です。

2011年から継続しているウォッシュテックの大理石研磨・光沢復元の施工例ブログは、やっぱり白や淡色の割合が多いです。

日本のマンションでは、白やベージュ色の大理石を選ばれる玄関が圧倒的多数だからです。

とはいえ、濃色の石のブログも混ざってます。

さりげなく混ざってるところがポイントです。

ウォッシュテックは、濃色の石も、どんな大理石の研磨も当たり前に請けられますよ。どうぞ、どうぞ、ご相談ください。今ごらんのブログと同じくらいの仕上がりに出来ますよ。と。宣言していることになります。

逆に、白っぽい大理石かたよって公表している業者は、ウチでは石材研磨の技術は不安定で実績も少ないので、何卒お頼みくださるな。と、宣言しているわけで、ミスマッチ。問い合わせを避けるべきです。

石材研磨は、日本ではまだまだ玉石混交のテクノロジーです。

業者は、デキるっぽい雰囲気を醸してます。出来ない自分を隠してアピールするものです。

そして、周りでも「石の研磨?頼んだことあるよ!あれ、いいよねー」って方、見つからないでしょう。

したがって、業者選定は、ものすごくたくさんのハズレくじから当たりを探す、とても孤独な作業といえます。

なので、このブログをご覧の方は、覚えておいていただきたいです。

確実に石を捨て玉を掴む必勝法は、 「濃い色の石の画像や、自分が見たことが無い石の画像も、ごくフツーに混ざってる」 業者を選ぶことです。

日時:2021年7月14日 AM 11:49
玄関 大理石タイル 汚れ除去&光沢回復

マンション玄関に貼られた大理石タイル。

表面に付着した汚れを除き、歩行の衝撃で生じた無数の擦り傷を消します。

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全体に黒ずみ、表面はカサカサです。

堅絞りの雑巾で拭き掃除をしてみても、全然変わらない!スッキリしない!

洗剤をスプレーする?と思い、住まい用お掃除洗剤のラベルの裏側を熟読したら、「大理石は使用禁止」の注意事項を発見。使えないじゃん!

どうする?解決策は?検索だ!...ウォッシュテックのブログに似たような悩み、たくさんあるじゃないのぉーーーと辿り着かれて、ご相談くださいました。

レストレーション後の大理石タイル。

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ツルッ!

大理石の特徴の一つは、クラックです。

ひび割れというか、ランダムな隙間があるのです。

細かかったり、深かったり、短かったり長かったり...その不規則な模様が、「人造物ではない天然の」「この世にただ一つの」というステイタスになります。

しかし、ここは玄関。靴を履いて歩くところ。さらに言えば、外界から帰って、一発目に踏む床なのです。

玄関ドアを開ける、身体をクルリと翻らせて鍵を閉める、廊下に向き直す、小股で進んで、靴を脱ごうとモジモジっと動く。

この一連の動作で、靴の裏に付いたアスファルトの油分、土砂、排ガスのカーボンを含む粉じん、カビなどの汚れが、ネジ込まれる感じになります。

そのようなことで、玄関の大理石タイルは、観賞用のオブジェやインテリアとは全く違ってきます。

毎日生活をしておれば必ず汚れてくる、ということです。

いわゆる「味」、「エイジング」、「育てる」とかではなく、単純に不衛生な状態に直結しやすいです。

玄関の全体像だと分かりづらいかもしれませんので、同じ画像の「特に汚れやすい、モジモジっとした動きで靴を履いたり脱いだりするあたり」を切り取ってみます。

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汚れが膜のように張り付いたようになって、黒ずんでいることがお分かりになりますでしょうか。

大理石、石材研磨後。

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この状態が、こちらの大理石 「本来の」 質感とクラック模様です。

光沢感も回復され、天井照明の形とLEDライトの色合い、そのまま映るようになりました。

タイルの色合いも、グレー??黒いスジが無数にある??から、落ち着いたアイボリーに回復。

全然違いますよね!

ウォッシュテックがレストレーションとして行う大理石研磨では、気のせいや雰囲気ではなく、物理的に白く明るくなります。

つまり、「何となく、良くなったかもな?」というような生ぬるい変化ではなく、解像度低めの写真でご覧になってもハッキリ分かる結果となります。

2平米にも満たない。日常の流れから何気なく過ごしてしまい、注目される機会も少ない。それが玄関の宿命かもしれません。

でも、実際に汚れを取って本来の姿に回復する、そしてその結果を目の当たりにしてみると、とても気持ち良い驚きがあるかと思います。

そこは、エイヤ!でチャレンジされた方にしか分からないお楽しみです。

「玄関の大理石をこんなふうにキレイにするって、風水とか運気的に、かなり良いんじゃないでしょうかね!」と、お客様もアゲアゲに。

ホント良かった!

風水、私は勉強不足で分かりかねるのですが、そういうウキウキな気持ち、運気アップに違いないと思います。

大理石は、汚れが長く固着したり深く入り込むと脆く崩れやすくなります。化石のプライドというか自覚がタイルから消えちゃって、パッサパサの粉っぽいカルシウムに戻っちゃって、研磨すれども光沢上がらず、という劣化にもつながります。

頼まれるのならば、「いつか将来的に」では、遅いかもしれません。

回復にはリミットがある。放置による劣化で、徐々に回復度合いは下がる。

その事実も、一点お耳に入れておきます!

日時:2021年6月30日 AM 11:59
大理石タイルに赤茶色のシミ なぜ?

マンションの玄関、大理石タイルの研磨。

「白っぽい大理石に赤茶色のシミができている。全体にくすんで光沢が無い。この状態を何とか出来ますか?」とのご相談です。

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色のついた液体をこぼして放っておいたわけではない。何かをずっと置いていたということもない。

なのに、ふと気づくと出来ていて、数年の間にジワッと広がってきている。

なぜ???

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白系の大理石(今回の画像はドラマチックホワイトという種類です)は、イメージと違うんと思うんですが、鉄分を多く含んでいます。

鉄って、空気がある中で水分や湿気にしばらく触れていると赤茶色にサビが出てきますね。

お風呂場に置き忘れたスチール製のヘアピンが、数日ほっといたら周りが赤茶色に滲んでいて、わっヘアピンの形に跡がついちゃった...って風景、ご覧になったことありませんか。あのような感じです。

大理石に混ざり込んだ鉄分が、何かの拍子で水分に触れ、パッと赤く錆びた、そこが引き金になって連鎖的に周囲に錆が拡がった、という現象です。

大理石は、いっけんツルリと固く見えますが、実は顕微鏡で見るとフガフガのスポンジのように無数の孔が空いています。そのため、スポンジのように空気も含むし、水分や色素を吸い取っちゃうような感じで伝染しやすいです。

大理石は、天然の化石なので工業製品のように均一な組成ではありません。鉄分が濃いところ薄いところ、どこにどんなふうに混ざっているかは誰にも分かりません。

そのようなことで、赤くなった鉄(錆)がどこにあるかは分かりません。タイルの裏側?断面?ともかく表面からいくら見ても、判断できません。

したがいまして、このシミを研磨で取り除くことは不可能です。

もしかしてほじくり出してシミの原因を突き止めたとして、間を置かず再発する可能性が高いです。

このシミは天然の大理石にしか生じない特性です。

・シミをなくしたいことが一番の目的である場合は、研磨によるメンテナンスはミスマッチです。

・もし高額な費用を投じてタイルを張り替えられたとしても、同じ位置にある以上、再び同様のシミができる可能性は高いです。

・しかしメンテナンスされると、全体としての質感は回復できます。

と、ご案内、「シミはナシにできないのですね...でも、全体的に生活感たっぷりの汚れがイヤなんです。メンテナンス、トライしたいです!」のご了承をいただき、いざ大理石の研磨レストレーション

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ハイ!光沢なめらか!大理石本来の質感に回復できました。

ハンドポリッシャーの形状がクッキリ鮮明に映り込んでいます。

指で触ると、象牙や角の調度品に似た、どこか温かみがあるツルツル感です。表面に汚れが無い、もちろんマニキュアやワックスを塗った感じも無い、ニュートラルな状態です。とても清潔!

そして、ドラマチックホワイトさんのお顔にできたシミは、このようになりました。

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よーく見ると、薄くあります。

薄くなったのは、「たまたま」錆びて色づいた部分が表面に近くて、研磨でちょっと取れたってことかと思います。

家庭用電源を使用する現場施工の石材研磨では、官製はがき1/3程度の厚みしか削り取ることはできません。

それ以下までやっちゃうと目地との兼ね合いや平らさがおかしくなっちゃう。あくまで歩行傷や表面に付着した汚れを除去することが目的で、必要十分という考えです。

・白っぽい大理石は、黄色~オレンジ~赤~赤茶色といったシミが発生しやすい。

・赤茶色の染みは水分(湿気)が多い箇所で生じる。

・住宅において北の方角は、湿気を帯びやすい。

・日本の住宅は、だいたい北に玄関がある。

・日本のマンションで大理石が使われるのは、主に玄関である。

・白っぽい大理石タイルの玄関には、赤茶色のシミが「何もしないのに」できることがある。

このブログをお読みになった方は、いわゆる設計・建築・住宅・デザインの専門家よりも深い知識を得たということになります。

玄関の大理石にシミできる問題に言及する住まいの先生は2021年現在おりません。さまざまな石のコンディションを拝見してきたウォッシュテックならでは、ここだけの情報かと思います。

玄関が大理石のマンションは無数にありますが、理由や対処法は探せども見当たりません。お困りの方は、どうされているのでしょう。スッキリしないことですね。

もし、「この玄関、シミがね...でも、私、変なことしてないのよ!」と、お友達に言われたら、ドヤ顔で「シミができた理由」を語ってあげて頂きたいです。

ついでに「磨いたらツルツルに戻るよ」とも教えてあげてください。

日時:2021年5月25日 PM 12:55
玄関 大理石タイル くすみ汚れと生活感を研磨で回復

玄関の床タイルを研磨。

今回のマンションの玄関タイルは、ポテチーノクラシコという名前の大理石です。

象牙のような温かみを感じるアイボリーで、細かめのクラック(ひび割れ)模様が特徴です。

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「大理石の玄関って、こんなもんでしょ。相応に古いわけだし。天然石だから、それも味でしょう。」と思われる方が大半かと思います。

しかし、ご覧ください。

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ひび割れに汚れが入り込んで黒く汚れています。

表面全体、歩行の衝撃で凹凸になり、カサカサとした質感です。

光度計での数値は「8」です。

光度計は、画像右のセンサーを平面に置き、ピッと光を発出、その光がどのくらいの量で跳ね返ってきているかを数値化する機械です。

つまり、石材表面が不潔であり、表面が崩れて荒れた状態であるということです。

革製品がカビていたら?絵画が排ガスで汚れていたら?いくら元々が高級品や希少品であっても、価値を失い、二束三文の扱いです。

しかし、コンディションを保つためのメンテナンスを施しておれば、ヴィンテージとして認められ、そのもの本来の価値が尊重されますよね。

大理石もその部類のものであるということを知っていただきたいです。大理石はヴィンテージ中のヴィンテージ、なにしろ化石なので

調度品やアクセサリーであれば、丁寧に扱うことでコンディションを長く保てるかもしれません。例えば手袋を嵌めて触るとか、ケースに入れて飾るとか。

しかし、ここは玄関。家族全員、土足で踏む床です。踏むのみならず、靴を履くとき、ドアを閉めるとき 「踏みにじる」 的な激しい動きさえあります。

触らない方向は非現実的。なので、大理石の玄関に張られた大理石タイルは、価値をキープするため研磨(メンテナンス)必須だと私は考えています。

研磨によるレストレーション後、ポテチーノクラシコのタイル。

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はい!これが本来のポテチーノクラシコさんです!

表面はなめらかに平滑、映り込んだ建物の像にも歪みや乱れはありません。

汚れて、表面が無作為に荒れていた事実をお分かりいただけるかと思います。

このように、大理石が研磨によって質感を回復できる技術をご存知の方は、日本人ではほんの一握りだと思います。握りどころか、一つまみくらいだと思います。なんせ、建築設計やデザインの先生もご存じない。

ですからおそらく、ウォッシュテックに石材研磨をご依頼くださる方って、ものすごくチャレンジャーだと思います。周りに「あ、あれね!私もやったことあるわ!」って人が誰もいない中、一人で挑まれるのですから。

半信半疑というところがあるためでしょうか。実際に研磨して、仕上がりを間近で肉眼でご覧になって初めて「これが石のメンテナンスというものか!」と実感される方が多いように思います。

「今までの汚い不潔な状態を 味 当たり前 なんて言ってた自分が恥ずかしいです...!」と、ワナワナされる方を、私は今までたくさん拝見しています。

さて、同じく光度計の画像を。

potetino_dairiseki_kenma_genkan1-koudokei.jpg

数値は105。

タイルには、天井に光るダウンライトが、まんまるに映り込んでいます。

上の研磨前の写真と比べてごらんいただくと、ひび割れ模様だと思われていたシマシマが、実は表面に付着した汚れであったことがお分かりになるかと思います。

また、本来のポテチーノクラシコは、のっぺりした一色ではなく、グレー寄りのベージュや黄みを帯びたアイボリーがランダムなモザイク状となって、全体に柔らかく温かな印象を醸すのだと、研磨をして初めてお分かりになることかと思います。

このように、大理石の石の種類それぞれの特徴を明確に表し、大理石本来の機能である「質感そのものがまとう高級」を回復させることがレストレーションの目的です。

なぜお金持ちの家や国家権力を象徴する建物の床に大理石が張られているのか?

入ったとたんバーンと目に入るエントランスや玄関ホールといった位置に使われるのは何故か?

その理由は、大理石のコンディションが、美意識やものの扱い方を露呈し、資産状況も見透かす指標となるからだと言われています。

私には、高品質を見極める文化的教養があり、美意識が高く汚れた感覚を嫌い、良い状態を保つためにはコストを惜しまない、その勢いと覚悟が現在ありますよ。というアピールになるという意味です。

自分の今の内面がモロバレする。沽券に関わる。マウント取られる。ゆえの、じぇったいにピッカピカにキレイにするのです。そして、テリトリーに立ち入った相手にドヤ!と見せつける。

大理石は、張られているだけじゃ高級じゃない。事実、大理石そのものはさほど高価ではありません。もの自体ではなく、常に光って清潔である「現状・状態」に価値がある。というわけです。

日本では、その  「大理石を使う意味・大理石の機能」 知られないまま、どんだけの大理石がガサガサに汚れてくすんでいるのだろうと思うと、しみじみします。

お金なんて掛けないでOKと思ってたところからメンテナンスの費用を捻出するのは大変なこと。

しかし、あまりにも長期に亘りノーメンテナンスの状態ですと、大理石が単なるカルシウム状となり脆く崩れたり白濁したり、大理石としての特性を失います。大理石であることを石みずからがヤメちゃうような感じです。

磨けども磨けどもスカスカと光沢は上がらず、レストレーションの回復度は著しく低下します。ご予算もあるかと存じますが、タイムリミットもある旨、ご参考まで!

日時:2021年5月12日 PM 12:05
玄関タイル 落ちない足跡汚れを研磨で回復

マンションの玄関タイル。

白地に目立つ、靴の跡。

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いっけん拭けば落ちそうな汚れに見えます。しかし、掃除しても変化なし。

汚れが表面に乗っている・付いているというよりも、スタンプされたように染み込んでいるようなイメージです。

ズームで見ると、このような。表面に凹凸があるでなし、泥や砂のような別の質感になっているわけでもなし。

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伺うところ、濡れた靴底で踏むと跡ができて取れないとのことでした。

土足歩行する玄関の床にしては、繊細です。

タイルの材質は、大理石でもなく、テラゾーでもなく、セラミックタイルでもない。

実際に研磨すると、ものすごーく柔らかい。組成の特定はしかねるが、人造大理石...としか言いようのないタイルです。

1800件超、ありとあらゆる石材をメンテナンスしてきた社長・中島が初見ということは、新しい・導入事例が少ない 人造大理石と思われます。

レストレーション後の玄関タイル

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足跡の黒ずみ汚れが無くなり、均一な白色に回復。清潔な印象、なめらかな光沢となりました。

足跡がバッチリ残っていたズーム部分、研磨後の状態。

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玄関天井の照明が、ぽっかり丸く鮮明に映り込んでいます。

研磨した後、その空間が一段明るく感じられるようになります。光が乱反射せず、まっすぐ跳ね返るようになることが理由です。石の色が白でも黒でも同じことです。

このタイルの正確な情報は分かりません。このタイルを採用した経緯も分かりません。

ただ目の前にあるのは、足跡や黒ずみ汚れが付いちゃって拭いても拭いても取れなくて、玄関を通るたび目に入ってショボンとなっちゃう...という現実です。

このタイルが標準として玄関に貼られているマンションが少なからずあるとすれば、同じような汚れでお困りの方もまた少なからずおられることでしょう。

悩んで調べられる方もおられるかと思い、解決策・対処法の一つとしてブログの記事にしておきます。

日時:2021年5月 7日 AM 09:47
大理石 ドラマチックホワイトの玄関タイル 歩行傷と汚れを除去

マンションの玄関タイルを研磨、工場出荷状態に近い光沢に回復。

今回は、白いベースに、濃淡あるグレーのマーブル模様、ドラマチックホワイトという種類の大理石です。

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玄関のタイルは、マンション専有部の中で最もキビシイ思いをしている床です。

玄関は土足歩行の床です。

靴の裏にはアスファルトの油分が付着しています。スタンプのような形で、くっつきます。

そして、細かな土砂も靴底から持ち込まれます。

入室時と出室時の動きをイメージしてください。必ず1度は踏み込むでしょう。鍵を閉める時、靴に足を入れる時、足でギュッと体重を支えるでしょう。そして時にはクルっと半回転、ひねったりして。

靴の裏にくっついている砂の粒はガラスに近い硬さなので、細かくても体重が乗っかればザクーっと鋭利な衝撃になります。

対して、大理石の硬さはだいたい爪くらい。案外やわらかいんです。

玄関は住む人全員が毎日必ず歩くエリアなので、徐々に汚れ、ザクザクえぐれるのは当然です。

リビングや廊下の床も大理石タイルというマンションも少なくありませんが、抜きんでて汚れが蓄積しやすく歩行傷が深刻なのは、玄関です。

同じ画像をトリミングしてズームで。スケートリンクみたいですね!

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生活により大理石に生じた細かな無数の傷、全体を覆う汚れ。

傷の凹みと汚れが照明や陽光をかく乱させ、反射があっちゃこっちゃ散ってしまうので、光沢として感じとれなくなるということです。

石材研磨後の大理石タイル

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まず、細かな歩行傷が生じ、ギザギザにえぐれた部分を薄く研磨します。

どのくらい削るのかといえば、だいたい官製ハガキの1/3程度です。通常一般的な使い方をされている住宅の大理石タイルでは、十分な研削力です。

ここで表面に付着した汚れも一緒に取れてしまいます。

きっちり傷がなくなったら、今度は工場出荷段階の滑らかさに可能な限り近づけ整える作業です。

ウォッシュテックでは、4~6段階アタッチメントを変えながら徐々に細かく滑らかな番手に移行してゆきます。

石の種類・産出地・産出年代・コンディションにより、じぇんじぇん違ってくるので、間近で目視し触りながら、その都度調節、着実に進めることがポイントです。

「さっきの部分、歩行傷や汚れが除去されて、清潔、なめらかでしょう!」 と、言いたい気持ちが強すぎて、写真の手前がボケちゃった。

なので、あらためて立位で撮影。

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バチーン!と、まっすぐ光が目に跳ね返ってきます。

白い大理石タイルが外の陽光を取り込んで、玄関全体が明るい印象になりました。

指で撫でるとすべすべと、大理石本来のニュートラルな感触です。若々しく、とても清潔。

さきほど大理石は爪くらいの硬さとお伝えしましたが、石材研磨し回復した大理石は、キレイにポリッシュした爪みたいだなーといつも思います。その激変ぶり、似ています。

大理石、きっちりメンテンナンスすると、自信がみなぎる。うっとり見つめられる。そのくらい変わる。と、もっと広く知っていただきたいなと思います。

日時:2021年3月27日 PM 03:23
ドラマチックホワイト 大理石タイルの汚れと歩行傷を回復

玄関、大理石タイルの研磨です。

今回、きわめてシビアコンディション。

白地に灰色のマーブル模様の大理石、ドラマチックホワイトさん(古生代・中生代のイタリア生まれだけど、マンションの玄関に貼られて14年め)のビフォアアフターです。

画像の多弁さ、言語を凌ぐ。多く語らず、紙芝居ふうにお届けします。

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更にズーム。

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続いて、大理石のレストレーション(研磨)後。

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同じく更に接写。

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スクロールしまくって、前後を見比べてみてください~。

傷や汚れの変化が一目瞭然かと思います。

玄関床タイル全体像。引いて見ると、このような仕上がりです。

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今まで黒ずみ汚れで隠れていた淡いマーブル模様も、繊細なグラデーションとして見えるようになりました。どうでしょう、ドラマチックでしょうか。

光沢つやつや。しかしながら触るとスベスベしていて、ちょっと肌当たりやわらか。

なめらかに整えると、爪や牙のような生きものっぽい存在感が出てくる。それが、大理石の迫力というものです。セラミックタイルなどの冷ややか~な固~い佇まいとは全く違うのです。

今回も無事、大理石本来の質感に回復できて、よかったよかった。

日時:2021年1月19日 PM 12:50
玄関 大理石タイルの歩行汚れ くすみ 研磨で光沢を回復

玄関の大理石タイル。

住宅においては、ドアから入って一歩目、玄関側2枚めまでのタイルは、特に曇り汚れが強いです。

人が踏み込むときの物理力は、ご自身が思われるよりもパワフルです。

ドアの前でギュッと止まって扉を開ける、ドアから入ってクルっと背を向けて鍵を閉める。その動作の表れが、この曇り汚れです。

玄関は土足歩行エリアですので、靴裏にくっついた砂粒やアスファルトに含まれる油分や排気ガスの粉じんなどの汚れが「ギュッ!」と斜めに刺さるように押し込まれることも特徴です。

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大理石の表面が毎日ちょっとずつ不規則に削れて、細かな凹凸になり、光をあっちゃこっちゃの方向に跳ね返し、結果、白くに曇ってにごって見える状態になるというわけです。

ウォッシュテックでは、大理石のレストレーション研磨、必ずハンドポリッシャーで行います。サイトのトップ画像で社長・中島が構えている機械が、それです。

ホテルのロビーやチャペルの式場など、広いワンフロアであれば、人の動きは真ん中あたりに集中しています。パーティやオケージョンで部屋の端っこを激しく歩行することはありません(あったらヤですね)。なので石は汚れない。

ゆえに、作業風景は、スペースの中心でラージサイズの機械を立ったまま操作し、回転数は歩行量により調整程度増減するが、原則工程を淡々と繰り返すというものです。

しかし一方、日本の住宅においては、同じゾーンの床でもコンディションが入り組んでいます。そして面積も小さい。画像のように、隅っこまで汚れがあることが常です。

かくして、社長・中島は、状態を目視確認し、常に触れる位置にできるハンドポリッシャーと小径のダイヤモンドディスクを使います。四つん這いで、膝付いて。

※寒い時期の石は芯から冷えてて、膝腰が辛い...!

大理石の研磨業者は探せばなんぼもあるかと思います。しかしその中でウォッシュテックは住宅専業のレストレーション専門業者であり、住宅の作業結果がこの量で集積する会社は、他には見つからないと思います。

レストレーション後の玄関大理石タイル

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清潔で、さわやか!つやつや、すべすべです。

まっすぐ光を同じ方向に反射するように大理石の表面を整えますと、このようにクリアに映り込む状態に回復します。

あまりの光沢度アップなので、上から何か塗ってるんじゃないか、濡れてるからじゃないか、とお疑いの方が稀におられるのですが、もちろん、完全に乾燥した状態で撮影しています。その証として、機材を白々しく床に置いてみたりして。

今回、研磨に併せコーティングしていますので、ナノレベルの孔(ポーラス)をピチーっと埋めて、より平滑に仕上がってます。

コーティングまでされると、ご生活中コンディションを保つ上でモアベターですが、ご予算厳しい方は研磨だけでも、じゅうぶん清潔で滑らかにできますよ。

※誤魔化しナシの研磨をしているからこその強気発言です。

なお、玄関タイルの研磨料金を2平米未満一律という設定にしているのは、平米単価で請けている業者とは作業内容が全く異なるためです。

住宅の居室内では、広いからといって・ちょこっとだからといって作業が簡単ラクラクになるわけではなく、平米数がたくさんでもお安くできず、そのようにしています。

よろしくお願いいたします。

最後に、歩行傷と汚れの接写をトリミング画像で!

大理石の研磨前。

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研磨後、レストレーションした大理石タイル。

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タイルのキワ、端っこからバチコンと決まってます。イッツ・ウォッシュテック・クオリティ。

日時:2020年12月16日 PM 01:54
大理石カウンター 鉢植えを置いてできた白い跡を目立たないよう修正回復

マンション共用部、エントランスに設えられた大理石カウンターに白くて丸い跡が!

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この位置には長期に亘り鉢植えが置かれていて、グリーン入れ替えの際に「あれっ?白い!パサパサになってる」と気づかれたそうです。

大理石は、顕微鏡レベルで見るとスポンジのように無数の孔が開いています。従いまして水分を含みます。時間が経過するとより深くまで染み込みます。

鉢植えの土を通過してくる水は、植物によって違いますが中性ではなく酸性もしくはアルカリ性に傾いていることが多く、土壌に含まれる菌も含んでいます。

大理石はそれら要素にも弱い石です。ナチュラルな石でありますが、土や植物とフレンドリーというわけではありません。光沢を崩して白くボヤけさせたり、深いところまでダメージを与えてしまうリスクが高いです。

「拭き掃除してみたけれど、全く変化がありませんでした。」と仰るのはもっともです。

表面に何か汚れが付着しているわけではないので、洗剤を付けて擦ってみても取り除けないということです。

大理石の表面が凹凸に崩れている様子が、肉眼で見ると白く汚れて見えている。なので、お掃除では戻らないのですね。

レストレーション開始。接写で撮影。

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当ミッションにおける重要ポイントは、光沢を周囲の現状と合わせることです。

こちらの大理石カウンターは、マンションエントランスのロビー両脇にながーく設置されています。歩くところではないので、全体を研磨する必要性は低いです。

ダメージがある一部分のみを回復し、違和感なく仕上げます。

全域にダメージがある区切りない一面を均一な光沢度で仕上げる玄関タイル床の施工例が多いウォッシュテックですが、全体のイメージに合わせてスポット的に補修することもさせて頂いてます。

周りと光沢度や質感を合わせる作業は、それとは少し違う能力を使う作業です。でも、やります。イッツ・レストレーションであります。

修復回復後の大理石カウンター。

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違和感ゼロ!清潔!本来の大理石の質感に回復できました。

「定期的に清掃業者を入れているのに、なんで業者は何もしてくれなかったんでしょうね?」と、お客様。

「うーん、そうなのですね。しかし清掃業者は 石は触るな と教えられますからね。何かして何かあって取り返しがつかないことになったら...って怖がって当然です。」と、社長・中島。

そんな中、なぜウォッシュテックは大理石の変質ダメージ回復に強いでしょうか。

それは、首都圏随一の施工数で大理石の浴室のレストレーションを承っているからです。

バスルームは大理石のダメージ最大級ゾーンです。過酷な経験と実績、ゆえの結果にコミットです。

大理石が使われているマンションのエントランスや共用部ロビーは少なくありません。

そして大理石の上にグリーンが置かれていることも少なくありません。

共用部のみでなく居室においても窓際のカウンターなど、同じ状況が見られるかと思います。

高圧電流を使える工場研磨ではなく現場施工ですので、実際のところ限界はあります。せいぜい官製はがき1/3程度の厚みまでしか削れません。それより凹凸が深く腐食が進んでおれば、回復不可です。

マンション管理人さん、マンションオーナーさん、そして居室の大理石カウンターに植物を置かれている方。

コンセントから電気を取る研磨ではムリ!と判断、お断りせざるを得ない状況になる前に、一度チェックされてみてください。

日時:2020年7月28日 PM 12:00
濃灰色に白縞模様の大理石(シャローアッシュネロ)大理石タイルを研磨のみで光沢回復する

マンションの玄関、大理石タイルの研磨。

マーブル状の濃いグレーに、白いクラック(ひび割れ)模様。シャローアッシュという種類の大理石です。

大理石といえば「白っぽい淡い色」のイメージがありますが、黒・深い灰色・焦げ茶色など「濃色」も多いんです。

なぜ同じ大理石なのに、こんなにも色が違うのか...それは、組成が微妙に違うんです。

ロマンチックかつ雑に説明しますと...大理石は、太古の海の砂や地べたの土がマグマの熱で変性した化石...その中にいた生物もまぜこぜに...。

どのエリアで、どんなふうに出来てきたか。その違いが色柄のバリエーションになります。種類によって鉄分などミネラル含有量が違ったり、硬さが違ったり、いろいろ性格があるんですね。

もっとロマンチックに語っていってもいいんですが、サクっと現実に引き戻しますね!

濃い色の大理石は、研磨が難しい。のです!

磨いても磨いてもボンヤリ気味で、光沢が上がってきにくいのです。

特に、家庭用電源を使用して現場で石材研磨を行う私どものような業者にとっては難問です。

したがって、ウォッシュテックでは「他の業者に相談したけど断られた」との経過を添えてご相談いただくことが多いです。

今回のシャローアッシュネロの玄関タイル。

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玄関のタタキ真ん中あたり、「土足で歩くところ」がパサパサに!

照明が白くぼやけて、本来のグレーやクラック模様が見えてきません。

ズームしますと、こんな感じです。

細かな擦り傷の凹凸が、照明の光を乱反射させる。結果、肉眼ではボヤけて白っぽく見えているということです。

このくすみは、汚れが付着しているのではないということです。

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大理石の硬さは、爪と同じくらいです。

大人が靴の裏に砂粒をくっつけてシャーっと斜めにぶっこんできて、ピタッと止まる...それが玄関でおこなう日常動作です。実はその物理的衝撃は、大理石にとってかなりツラいんですね。

その傷と汚れをきれいにされたい思いから、住まい用洗剤で拭き掃除をされて、あれ?きれいにならない?もっと拭かなくちゃ...もっともっと...という頑張りからできた洗剤ダメージも見られます。

大理石のレストレーション完了!

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周辺部分との差異が無くなり、なめらかかつ鮮明に照明を跳ね返しています。

シャローアッシュネロの灰色って、その中にも濃淡があって素敵でしょう!これね、実は化石なんですよ!なーんて自慢できる状態に回復できました。

ビフォアと同じ部分を接写で。

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つるっ!

天井のライトばかりか、リビングからの光も跳ね返しています。

画面右あたりに金茶の粒が入っているのが分かりますかね。こういうのが混じってるのが天然の石の面白さかと思います。もちろん、指で触ってみても平滑で違和感ありません。

大理石研磨を施すと、なんとも清潔な印象です。大理石は、清潔あってこその高級感だと思います。

上にも書いた通り、濃い灰色のシャローアッシュネロや、漆黒の大理石ネグロマルキーナは、現場での研磨がとても難しい石です。

従って、研磨を問い合わせると、ほぼ「できません」と断られるかと思います。それでもと言えば「コーティング剤を上塗りして光沢感を出します」と提案する業者がとても多いです。

研磨のみで光沢を回復することができれば、そんな提案は不要だ。その一言です。

社長・中島のゴリラ級の筋肉あればこその強気の発言です。

マニキュアのような膜を造るタイプのコーティング剤を塗布すれば、数か月から数年はピッカピカかもしれません。しかし、しょせんコーティング剤は樹脂。いづれ脆く崩れて脱落したり変色したり、とてもダサな結果に至ります。

そして、大理石は空気や湿気から長期に亘り隠蔽されると、化石からパッサパサの単なるカルシウムに戻ってしまうのです。魔法がとけたみたいに。

そうなると、いくら研磨してもツルっと戻ることはありません。石が死に至るハイリスクなコーティングは避けてください。

繰り返しになりますが、大理石は悠久の時を経て、わたしのおうちに巡り来た化石です。

単なる靴脱ぎ場になっている玄関も多いでしょう。日常の同線の一部、見るのもほんの一瞬かもしれません。

くすんでいては、ただの足元に敷いてある石と思えてくるでしょう。

しかし胡麻化しなく正しく磨けば、うっとり見続けていられるくらいの迫力。それが大理石です。

マルロやブタンのパンプスを置いたとして、似合う。そのような玄関は大理石が貼られているからこそ実現できると思うのです。クッションフロアや塩ビタイルの玄関では、どうにも無理なんです。

一番よそいきの靴を玄関の上がり框の手前あたりに置いてチェック。なんか気分が下げ下げ...と思ったら研磨どきかと思います。よろしくお願いします。

日時:2020年7月22日 AM 10:50
大理石の床タイル 研磨で光沢を回復

中古マンションご入居前の全体ハウスクリーニングが続いています。

2~4か月前からお引越しの段取りを綿密に組まれているため日程の変更やズレは許されない、それが空き室全体ハウスクリーニングです。

だれもいない空間(空き部屋)で、社長・中島、一人黙々と作業。※たまに私も同じ現場におりますが、全く別の作業を進めているので、互いに一人という感じです。

ウォッシュテック、常より元々密にならないポツン体制で良かったと痛感の春です。

ご依頼主と担当者双方の健康チェックと感染症対策。いつもの作業に加え、その2点を徹底。※お弁当を作ったり、アルコールをハンディボトルに毎回補充したり、機器を通常よりも厳重に消毒したり。抗ウイルス剤の扱いも含め、いつもより緊張が増えます。ちょっと大変です。

今回は、併せて大理石の床タイルを研磨させていただきました。

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大理石のタイル、研磨後は表面なめらか、汚れもなし。

照明や陽光を乱反射させず真正面から跳ね返す、迫力と高級感。

化学変化させない、上塗りしない、大理石本来(そのもの)の光沢に回復させる。それが他業者には無いウォッシュテックの石材研磨の強みです。

簡易に取り付けた照明器具のワイヤー、手の肌の色味。くっきり歪みなく映り込んでいます。

無事に居心地よい清潔なご新居に整えることができて、今日もホッ。

日時:2020年4月28日 PM 04:25
御影石 キッチン天板の汚れ・カビ・水垢を美しく清潔に

キッチンの作業天板(調理台)に御影石が使われているマンションは、首都圏において少なくありません。

実は、「石のキッチンって...どう付き合ったらいいのかしら...よく分からないけど、多分こうよね...これでいいのよね...」と、戸惑われている方も少なくありません。

御影石は、ガラスに近い硬さと密度とイメージしていただくと掴みやすいかと思います。住宅に使われやすい天然石の双璧、大理石と比較すると、ギュッと詰まっていて固いのです。

従いまして、お酢やワインで変になっちゃうとか、包丁傷や食器のずらし傷が付いちゃうとか、そういう繊細な気遣いは不要な石と言えます。何十年も野ざらしになるお墓に使われる御影石です。

とはいえ、日常の生活をしておれば、汚れます。

特に、高級仕様のマンションではキッチンはリビングに接しており「天然石の色柄を活かして、磨きは鏡面...鏡のように照明や陽光を跳ね返すことで、生活空間が映えるデザイン」という傾向なので、そういう点で良い位置というか...ムードを作る配置というか...に、キッチン天板の御影石があるように思います。

そのような理由もあってなのか、汚れがいったん付いてしまうと、目につきやすいかと思います。

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手前に水に濡れた箇所がありますが、このように水が溜まりやすい位置は日々だいたい同じですので、付近は水滴が干上がった跡(水垢)が重なり、白っぽいくすみになっています。

シンク付近の汚れ、パーテーションの置かれた跡も見えています。全体にパサッと汚れの膜がへばりついたような感じで、御影石の模様もぼやけ気味です。

クリーニング後の御影石キッチン天板。

つるり!

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御影石の色柄も鮮明に。

窓からの陽光と、天井のダウンライトの照明(写真手前、中央右寄りあたり...小さくてスミマセン)を「そのまんまの形」で真っすぐ移し込んでいます。

本来のデザインコンセプトが回復されることも利点ですが、キッチンは清潔であることが第一です。

このへんまで掃除をやっちゃっていいのか?でも、やって失敗したらどうしよう?そもそも汚れないためにはどうすればよいのか?誰に頼めばいいのか?そのような迷える御影石ユーザーの皆様に、御影石のキッチンクリーニングをお勧めいたします。

東京と横浜において、天然石の水まわりクリーニング実績どっさりのウォッシュテックに、どうぞご用命ください。

日時:2020年3月 5日 AM 09:11
大理石 クレママーフィル 玄関タイルの汚れ・くすみ 研磨でクリーニング

大理石の玄関タイルを研磨で回復。

今回は、クレママーフィルという石種です。白から淡いベージュ、ランダムなヒビ...どこか象牙に似た温かみを感じる石で、私も好きな大理石です。

しかし、数年も毎日クツを脱ぎ履きする玄関。パサッとくもりやすく、また薄汚れたように黒ずみやすいのであります。

「なんだか泥みたいな汚れが...そして、表面がカサカサしちゃって...どうにかなりますか?」と、お客様。

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仰る通り、ぼんやり薄汚れて、汚れの膜が張ったようなイメージです。

光度計で確認。数値は12です。

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※光度計については「光沢を研磨で回復(光度計について)」の記事をご参照ください。

ダイヤモンドディスク・ダイヤモンドパック(パックは、アイスホッケーのパックと同じ。硬くて分厚いタイプのディスク)で研磨します。

回復型クリーニング後の大理石タイル。

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ドアの枠、タイルの上に置いたハンドポリッシャーの形がくっきり、真っすぐ映り込むようになりました。

なめらかな光沢、触るとスベっとニュートラルな質感。大理石本来の温かみが、うん!ナチュラルで気持ちよいです。

大理石って、こうやって磨けば光が戻るんですね。きれいです。何より、清潔感がすごい。と、お客様。よかったです!

肉眼で見るだけで違いは歴然ですが、いちおうながら光度計でチェック。

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数値は105。数値でも違いは歴然と出ました。

横浜や東京では、マンションの玄関にデフォルトで(他の材質を選ぶ余地なく)大理石タイルがあしらわれていることが少なくありません。

築年数が経過するにしたがって、古いんだから仕方ない...どうせキレイにならない...というお気持ちも出てくるかと思うのですが、玄関の大理石は「磨けば若返る」箇所です。

大理石は新築時の高級イメージを演出するだけではもったいないです。大理石は磨けば光る、ゆえの「高級素材」といえます。

研磨の可能性を知っていただき、回復にチャレンジされてみると良いかと思います。

爪をポリッシュしてネイルした時みたいに、ウキウキ眺められる玄関、いいものです。

日時:2020年2月27日 AM 09:11
レジンテラゾー 天然石と樹脂が混ざったタイルの石材研磨

大理石研磨をご依頼で、お伺いして実際に拝見すると「これは、大理石ではなくレジンテラゾーですねぇ」ということが少なからずございます。

レジンテラゾーについてのブログが不足しているのかと思いましたので、今回はひとつ、迫ってみます。

ものすごく雑に申し上げますと、大理石の砕いたのをレジンで固めて作った人造石です。

最近「レジン」は手づくり界でメジャーなので、あーあの透明に固まるやつ~~とイメージされやすいかと思います。

昭和世代の方だったら、テラゾー、学校の廊下などで見覚えがあるかと思います。モザイク状の。もっと細かい砂みたいなツブツブ模様だったかもしれませんけども。

大理石ではないという予想外のジャッジに「...え?そうなんですか?なんですか、テラゾーって...研磨してきれいになるものですか?」と焦られる方が多いです。

大丈夫!磨けます。きれいになります。

研磨前▼

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比較的柔らかいので、表面に凹凸ができやすく、パサパサと光沢が失われやすいです。

研磨後▼

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モザイクの柄が鮮明になりました。天井の照明も、プルっと真ん丸に映り込んで明るい印象に。

▼研磨前のズーム

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土足歩行ゾーンなので、細かな引きずり傷が多いです。

この傷は、大部分が靴の裏に付いた土砂が削った跡です。そこに汚れも入り込んで、黒い線がいっぱい。

光の反射は、ぼやっと不鮮明。形が崩れて分かりません。

▼研磨後のズーム。

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全体に覆った汚れでボンヤリ濁った表面でしたが、つるーっとピーリングされてニュートラルな質感に回復。

窓から差し込む太陽光が、ドアの長方形の形にクッキリ。それだけではありません。壁面、外廊下の情景が鏡のように鮮明に映り込んでいます。

もちろん、マニキュア状の塗料や樹脂製のワックスを上塗りしたわけではありません。そして、水で濡れた状態で撮影したわけでもありません。

ドライ(乾燥した)、ニュートラル(すっぴん・石材そのまま)です。この状態が、このテラゾーさんの真価!実力なのです。

「天然石がモザイク状に含まれていることが、目ですぐ分かるようになりましたね。こんな石だったんですね。」とお客様。

仰る通り。バラエティ感たっぷり、あらためて見てみると面白いモザイク模様がテラゾーの持ち味です。くすみや細かな傷、汚れが覆ってしまえば、のっぺりと何者か分かりにくい。

もったいないです。いっぺん磨いてみて「石の破片」、じっくり眺めてみてください。

もちろん、すべすべとした指ざわりで、清潔そのものです。

日時:2019年2月20日 PM 12:51
大理石の玄関タイル 汚れとくすみをピーリング つやつや清潔に回復

1年で最も寒いシーズン突入。気温が安定して10度以下というこの時期、床のクリーニングは適していません。

外階段・外構などの屋外の場合、タイル・テラコッタ・モルタルなどは芯から冷えています。床材に無数に空いた目に見えない微細な孔(私どもはポーラスと呼んでいます)は硬く縮こまっています。汚れをくわえこむようにしてオチョボになっているイメージです。同じ洗剤を同じ動作で行使しても、入りにくく効きにくい。したがって、仕上がりは劣る。費用対効果的に「お得とはいえない」のです。

今季、秋の終わりごろから年明けまでにお問い合わせをくださった方々、少なからずいらっしゃいました。せっかくお声掛けいただきましたところ「春待ちオススメ」のご案内を差し上げてすみませんでした。あらためてブログにも書いておかねば!と焦って書いてみています。

また、室内の床も、厳寒期は費用対効果が低くなります。フローリングのワックスは、クリーニング後、完全に乾燥させてのち樹脂ワックスの塗布に入ります。いくら乾燥している関東平野とはいえ、寒いと乾きにくいんですね!そして、低温だと樹脂の硬化もスムーズにいかず、堅牢な保護膜が形成できません。同じワックスを塗っているのに丈夫でないのはもったいないですね。乾燥が遅いという点では、カーペットクリーニングもお勧めしがたい。在宅での作業ですから、お夕飯時には平常運転していただきたいものですが、間に合わない可能性が高まります。

そんな中、消去法的にお承りが多くなる床が大理石タイルの研磨です。

モヤっと白く埃っぽくくすんでいます。薄汚れた印象で、茶色いマーブル模様がボンヤリ。

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研磨後。

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靴箱の下に配置された蛍光灯の明かりが、ビシッとまっすぐ跳ね返って明るくなりました。天井のダウンライトも、くっきりまっすぐ映り込んで形にボケや歪みがありません。

何より、薄い膜がピトーっと張り付いたみたいな「くもり」がスカッと無くなって清潔感が気持ちよいかと思います。

細かな歩行傷もろとも石材表面に付着した汚れも一掃。官製はがき1/3分の厚みをピーリングし、新たな面を繰り出すのが、石材研磨です。

淡いベージュ、グレーを帯びたブラウン、黒に近い焦げ茶...モザイク状の茶色がクッキリすることで、より高級感&天然石ゆえの温かみが際立ちます。感触は、すべすべ&つるっつる。大理石独特のまろやかな質感に回復。

エンペラードールダーク。茶色い大理石の定番で、マンションの玄関タイルで多くみられる石種です。「やってみて良かった」と仰るお客様が多いです。


日時:2019年1月25日 PM 12:30
白い大理石 タソスホワイトの玄関タイルの光沢を研磨で回復

年末大掃除シーズン突入。クリスマスやお正月...イベントでおうちにお招きされる機会が増えるからでしょうか。ユニットバス高級仕様・石の浴室の次にお引き合いが多いのが、大理石タイルの研磨です。

タワーマンションにて、タソスホワイトの玄関タイルを研磨。タソスホワイトは、白い大理石です。マーブル模様やひび割れ模様が見当たらないプレーンな白色が特徴です。

しかし、濃淡が無い単色ゆえに、靴の摩擦で失われたくすみや付着した汚れが、他の大理石よりも目立ちやすいのであります。

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表面の傷で曇っています。グレーやベージュの細かい線が重なったみたいに汚れて、ボヤっとくすんでいます。光度はゼロ。光度0とは、「光度計から斜めに発した光が、全くこっちに跳ね返ってきてませんよ」という意味です。

研磨後のタソスホワイト。

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光度は124に。これは斜めに発射された光の角度20度での数値です。60度だと105。(いづれにしても驚異的な数値かと思います。)石がつるつるになったので、むしろ光度計本体の小傷が目立つ写真になりました。(←ダサ!)

この画像は、スマホのカメラで撮ってます。

タワーマンションなので、玄関の光源は常に一定です。しかし、研磨後はシャッター速度が明らかに早いです。照明の光が床にまっすぐ跳ね返るようになったので、レフ版のような効果をはやしているのだと思います。

そして、ピントが合うのも早いです。傷や汚れがある状態で撮ると、自動焦点が戸惑います。「え?ここに合わすの?それともここ?」のような一瞬の間があるのです。

大理石を磨くと、ド素人の私でもサクッと「画像をいじらなくてもOK」写真が撮れます。真実だからウソがいらない、そういう強い写真になります。売却用にサイト掲載する画像の仕上がりが全く違ってくるというのは、本当だと思います。

リビングのドアを開けていただいて、自然光で撮りました。

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光度計の数値は、「ここにはいない第三者」を説得するためには有効です。しかし、ここはお客様のお住まいですから、お客様の「おぉ~~」のお声をいただければ、それが一番すてきな結果なのだと思います。

クールに見えてどこか温かい、ずっと見ても飽きない印象は大理石だけの特徴です。もしセラミックタイルだったら、この滑らかさや温かさは表現できないと思います。なんというか、もっとノッペリ冷たくてつまらない。

汚れや擦り傷で隠された大理石、もったいないですよ。ほんとは、こんなにきれいにな化石なのです。

日時:2018年11月21日 AM 10:55
ライムストーン 玄関タイルの汚れを研磨

横浜市港北区のマンションにて、大理石研磨

詳しく言えば、大理石ではなくてライムストーンです。大理石よりも密度が低く、やわらかい石です。やわらかいので、ビカっビシっとした鏡面というよりも、ホワッとした光沢感が特徴です。

中古マンションを購入され、ご入居前の空室全体ハウスクリーニングに併せてのご依頼。ですので、今までどのようにメンテナンスされていたのか不明です。

いつもの手順で研磨してみると、あれ?何だか手ごたえが違います。もしや!と薄い刃物で表面を撫でてみる。すると、団子状にメロメロとめくれてくるものが...。(画像まんなかあたり下)

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どんどん取ってゆこう!ブヨブヨのこれは、何??

limestone-wax-kenma-(1).jpg

石材用のワックスです。

ワックスは、樹脂でできています。ここ30年くらいで開発されたワックスを、何万年も変わらず埋まっていた化石に塗ると、どうなるか。答え!数年くらいでワックスが劣化して、ベタベタしながら汚れて、部分的に剥がれ落ちるのです。

それが、とても汚らしい。ムラムラになって、黒ずんで。ワックスの劣化を「石の汚れ」と思われる方も多いのです。石って汚くなるよね~と思われている方は、あんがい「上塗りした化学的な何か」が汚れの正体なのかもしれません。

水を噴霧してふやかして、用心深く除去してゆきます。石材用のワックスは、水に触れるとこんな感じになります。塗ってしばらくは樹脂っぽい光沢が出て色も鮮やかに見えますから、いい見栄えになります。しかし、石材本来の美しさとは言えません。なので、ウォッシュテックでは迷わず除去。可能な限りニュートラルな状態に回復です。

さあ!ここからあらためて研磨に入ります。

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「えっ...この石、ライムストーンっていうんですか...光らないんですか...」と、お客様ションボリ。

社長、気合いで大理石に近い光沢まで持ってきました。ゴリラレベルの背筋のなせるわざ。

なめらかで温かみのある光沢感。美観のみならず、ムラムラでベタベタした樹脂っぽい膜がなくなって、手触りもとても気持ちいいのです。

素材そのものの清潔さ。これこそ「石の床」のラグジュアリー、だと思います。

日時:2018年8月10日 PM 05:03
エンペラドールダーク 大理石の玄関タイル 汚れとくすみを回復

中古マンション購入後、数年。入居当初から玄関タイルは汚れてくすんでいたけれど、いよいよ研磨したい。とのことで、石材研磨をご依頼くださいました。

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石種は、エンペラードールダーク。大理石です。

売却以前のお手入れ・メンテナンス方法は不明。現状、ポップアップと痩せがきわめて多く、とても厳しい状況。

※ポップアップ:石の一部分だけが他と離れ、プカッと飛び出るように浮かんだ、もしくは脱落した状態。

※痩せ:一部分だけが減る、もしくは変質して平滑を失った状態。

石を正しく研磨し、可能な限り健やかな状態に整え、石材本来の質感を取り戻すことは、とても難しいです。そんなことを言って、この料金でやっているのは、ウォッシュテックくらいだろうなぁと思います。

もちろん、研磨用のディスクやポリッシャーなどの「オペレーション」も容易なことではありません。しかし、オペレーションよりも更に難しいのは、トライ&エラーから、いかにベストな解決に導けるかという「マネジメント」だと思います。

オペレーションとマネジメントが両方できなければ、本物の石材研磨というミッションは完遂できないのです。

ワックスを塗る。ガラス質のシリコンコーティングで隠蔽する。着色剤が含まれたオイルを浸透させる。薬品を含む研磨材でポリッシュし石材を変質させて光沢感を演出する。そのような数か月から数年後に「もっと大変な状況になる」と分かりつつ、「今が良ければ。安いし。早いし」というテクニックが無数にあり、その謎(たいてい誰も教えてはくれません)を解いていかねばならないのです。解くだけではだめ。かならず良い結果にしなければならない。

あれ?光って来ない。ならば、こう?光って来ない。うーん、じゃあ、こうする?あれ?だったらこう?みたいなことを磨きながら石と相談。探り探り。ねちっこく、でもスピーディに。これが、現場施工の石材研磨のマネジメント。

※私どものマネジメントは、ハウスクリーニングを基としているので、目地を切って取り出し、工場の高圧電流で研磨する石屋さんとは全く方向性が異なるノウハウかと思います。

「石をちゃんと磨けたら、すごく面白いよ!」と社長・中島は色んな人に言う。しかし、笛吹けど踊らず。いろいろ大変なんでしょぉぉ、自分にはできません。とすげなくされ、社長ションボリ。リスクを知って高いレベルで対応するよりも、リスク回避のため着手しない方が安心、そう判断する同業者が大多数なのです。経営戦略的には正解だと思います。

しかし、現実問題、住宅の大理石の汚れやくすみにお困りの方がとても多いわけで、そのお悩みを解消する技術がこの世にある。なら、ちゃんとそのテクノロジーを個人の居室まで的確に届けられる人がいた方がいい。横浜にたった一人。だとしても、やっていこ。私はそう考えてます。

かくして、今日もお納めできたよ、エンペラードールダーク!

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いつも七転八倒。でも、抜本的に美しくするなら、このやり方しかない。だから嘘のない美しさだ。と、ワタシは思います。お客様もご満足くださったです。

日時:2018年2月15日 AM 11:27
マジョルカ 大理石の玄関タイル

横浜市のマンション、玄関・大理石タイルの研磨

マジョルカという種類の大理石です。薄いグレーに、カフェオレとミルクが細かく混ざったようなマーブルが特徴。

築8年。パサパサと曇って、くすんだ印象になってます。

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研磨後。

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天井のダウンライトが、真ん丸に映り込んでいます。

もし、ワックスやマニキュア状のコーティングを塗って光沢を出しているならば、表面がプツプツしていたり、塗った手の動きの凹凸が見えることでしょう。

もし、工場出荷時の光沢というよりも光度計の数値を上げようとする磨き方であれば、ヌラヌラとかげろうのように歪んで見えることでしょう。

ウォッシュテックの大理石研磨は、とにかくどんな手を使っても光沢を出せばイイという考えではありません。

工場出荷段階の大理石に最大限近付けることを目的としています。見え方としたら、真ん丸のライトがポカーンとそのままの形で映り込むのがヨシ!です。

なぜなら、大理石の研磨は、汚れを付きにくく整えることが最大の目的であるからです。大理石は、このブログでは何度も書いてますが、顕微鏡で見ると、フガフガと無数の孔があいたスポンジ状です。この孔が、歩行傷や汚れによって、大きく広がったり、汚れが詰まっているのが、上の写真の状態です。

これを研磨によって「正しい孔の並びと大きさ」に引き締めるように整えると、自然と「扱いやすいニュートラルな状態の大理石」になるというわけです。ついでに、なめらかに、まっすぐに光を跳ね返す。

つまり実は、光沢を出すことは、実は大理石本人からすれば「二の次」。

もっともっともっと光沢を出したい!光れば光るほどイイ!光沢を出すことが最大の目的であり、テクニックだ!というのは、人間の勝手な考えなんです。

工場出荷段階の大理石は、石としていちばんコンディションがよいとき、つまりニュートラルな状態の光沢です。

ここに再び戻してくるのが本当の石材研磨のテクニックであり、そうやってメンテナンスしてゆけば、必ず大理石は長持ちするんです。

光れば光るほどスゴい。そう思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そこだけを追求した石は、事実、短命です。何千万年も超えてきた化石なのに、たった30年くらいでボロボロのカルシウムの塊に変わってしまうのです。むごいこと。

「石材研磨でベストコンディションに戻す。ベストコンディションとは、工場出荷時の状態」というのは、「きほんのき」。石材研磨を相当数請けている業者でも、その基本を分かっている人は日本ではほぼゼロです。(日本ではその理論を実践的に学ぶ教育機関が存在しないからです)

日本の大理石メンテナンスは、光沢信仰がまだまだ根強い。でも、それはもはや旧い考えだし、サスティナブルではない。

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この写真の見どころは、居室のドアの映り込みや照明が「まっすぐ、色までくっきり見えている」ところ。上の研磨前の写真と比べてみてください☆

光沢追求のためにヘンな加工しない。してたら、こうは撮れません。

「すこやかで素直なニュートラル状態に戻す」大理石研磨って、透かして見ると全然違うのです。その証明をしたくて、キワドいアングルで撮ってみました。ヨガのような姿勢でね!

日時:2017年10月13日 PM 05:01
大理石は上塗りしないで管理 その理由を解説

おかみの断面で図解シリーズ、その2。(その1・大理石研磨には2種類の光沢があるの図解)

今回は、マニキュアのように膜を作るタイプのコーティング剤や石材ワックス、あるいは蝋(パラフィン)を大理石に塗布したら、その時しばらくはいいかもしれないけど、後々までシコリが残ります。という内容を解説してみます。

1)

工場出荷段階の大理石タイルの断面を、顕微鏡で見たところ。

Porous-1.png

もちろん目視ではツヤツヤのツルッツルです。でも実は、ナノレベルの微細な孔がたくさん。スカスカのスポンジ状になってます。この穴ぼこを私どもは「ポーラス」と呼びます。

2)

数年経過すると、歩行による衝撃によって、表面がギザギザに削れてきます。

Porous-2.png

表面のギザギザに照明の光がグチャグチャッとからまって、ビシッとまっすぐな光沢がなくなります。モヤモヤっとして見えたら、こうなってます。

3)

ギザギザの一番深いところ(図2の点線の下の線あたり)までダイヤモンドディスクで研磨。平らにならします。

Porous-3.png

官製はがき1/3枚くらい石が減りますが、図1とほぼ変わらない平らな状態に回復できます。つまり、光沢も元通りにきわめて近い状態に。

一方。

大理石の表面に化学的に光沢をだすための薬剤(造膜性のコーティング剤、ワックス)を塗布した場合の大理石。

A)

Porous-coat1.png

大理石はスポンジ状なので、表面に膜が作られると同時に、場所によってムラがある感じでコーティング剤を吸い取ってしまいます。

石の表面は完全に隠蔽されています。つまり、今、目で見て触っているものは、大理石ではなくてコーティング剤であるということ。

B)

数年後の状態。

Porous-coat2.png

図2と同じく、歩行の衝撃による擦れ傷が出てきます。それと同時に、表面に塗布されたコーティング剤にも傷ができ、樹脂の経年劣化が出てきます。

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こちらの例は、マンションの玄関タイル。セルベジャンテという種類の大理石。ガサガサというよも、どことなくボワンボワンとはっきりしない光沢が特徴かと思います。

ここで図Bの真ん中あたりの〇にご注目。ちょっと歪んでます。穴ぼこだらけの大理石、実は、空気や湿気を吸ったり吐いたりしています。表面を固い樹脂膜でピッタリ塞いでポーラスを埋めてしまうと、呼吸ができません。息が出来ない状況が続くと、大理石、ちょっとヘンになってしまうんです。具体的には、深いところまでいっぺんにカルシウムっぽいパサパサな感じになってしまうのです。

C)

Porous-coat3.png

図3同様、ギザギザの下辺までダイヤモンドディスクで研磨します。

同じ材料、同じ手順で磨いても、光沢が元通りのレベルまで到達しません。なぜなら、コーティング剤が残っている部分と残っていない部分にムラが出てしまうからです。加えて、いっぺん「ちょっとヘンになっちゃった」大理石は、パサパサと変質しているので磨いてもバチーっと光ることは一生ないのです。

コーティング剤があった大理石、研磨後。状況が軽かったので、このくらいには戻せました。でも、スッピンそのまま無加工の大理石だったら、もっとビチーっとまっすぐな跳ね返り感で光るはずなんですよ。

SERPEGGIANTE_kenma2.jpg

もし、コーティング剤が官製はがき1/3よりも厚く塗られていたら。それはもはや「大理石ではない」別のものなので、大理石の研磨では対応不可ということになります。

結論!

大理石はコートとかワックスとか、上塗りしないで管理してください。

でも、需要の高まりによる過剰な掘削で大理石は枯渇しつつあり。年々大理石の品質は落ちてます。

大理石の品質はふつうは見ても分からないかもですが、研磨してみたら物凄く分かります。どのような品質の石に、どのような化学的な加工がなされているのか。

大理石の「高級感」はマスト...マンション全世帯に入れたい...でも、光沢感が低い大理石しか入手できない......そういうことから、工場出荷段階から上塗り加工がされている大理石が増えてます。

あと10年も経てば、20世紀に産出された大理石とは比べ物にならないものしか入手できないかもしれません。正しいメンテナンスをなされていない大理石は、見るに耐えない美観になり、改修して別の床材に変更される可能性が高い。

だとすれば、今ある大理石タイルをニュートラルな状態で美しく清潔に使い続ける人は、きっとハイステイタス。いい大理石がいい状態で入っていることで、プレミアム物件になるんだと思います。

番外)

ウォッシュテックの大理石コーティング剤は、ポーラスのサイズにピタッと埋まるナノレベルサイズに調整された製品です。

Porous-washtech.png

こんな感じで、石の表面は石のまま、孔の凹みだけ埋まります。石の呼吸を妨げず、かつ、ポーラスから水分や汚れが深く侵入するのを防ぎます。ナノレベルなので、歩行や拭き掃除で徐々に自然に脱落します。

次回の石材メンテナンスまで、深刻なダメージに至ることなく、日常管理を楽に、なるべく長く美しく清潔に保つことが目的です。

何か上塗りすることで石材以上の強度を謳う他のコーティング剤とは一線を画す。バキバキに強くはない、擦れたらすぐ取れちゃう。それが、石を長く保つためのハイテクノロジーだと考えてます。

日時:2017年8月17日 PM 01:49
光沢が出ないはずの堆積岩タイルの光沢を出す その現場判断

東京都渋谷区のマンションにて、玄関タイルの石材研磨

中古マンションをご購入されて間もなく方です。内覧のときには靴がいっぱい置いてあったため玄関タイルのコンディションには気付かず。ご入居後あらためて見ると、パサパサで薄汚れた印象がたまらず、ウォッシュテックにご依頼いただきました。

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お打合せ段階で大理石のタイルと伺っていたのですが、現場で拝見すると堆積岩。

堆積岩は、ものすごくザツに説明すると、泥・砂・灰のような細かいものが積もって固まった石です。化石化したり熱変性した石ではありません。

もともと砂とか泥っぽいイメージの組成であることから、「堆積岩」と分類される石は、研磨しても光沢が出ないのであります。

しかし、お客様のご要望は「光沢を出したいです!鏡面にしたい」。

うーん。どうする?堆積岩を研磨して光沢を出す正攻法は、研磨の衝撃に耐えられるよう現場加工が必要です。その作業には1~2日を要します。そのぶん、かなり高くなる。うーん。しばし考える社長・中島。ふと横を見ると、靴箱の上の天板が床タイルと同じ石。でも、ずいぶん光沢がある。

...ポクポクポク、ちーん!(一休さん)

taisekigan-genkantile-kenma-1.JPG

できた!光沢が回復!

なめらかに、天井のダウンライトが真ん丸に映り込むようになりました。表面を覆っていたズズ黒い汚れも、一枚はいだように。石の鮮やかな色がクリアに見えます。

靴箱のカウンター天板の堆積岩タイル(光沢感あり)と同じものが玄関に張られている。

堆積岩は、通常一般的に光沢が無いマットな質感であるので、工場出荷段階で何らかの樹脂加工がなされているはずだ。堆積岩なので、樹脂はいくらか含侵(染み込み)しているだろう。

であれば、この玄関床タイルは、石そのものというよりも、樹脂の凹凸や劣化によりズタズタに汚れて見えている可能性がある。

堆積岩を硬化させる目的の樹脂だったら、石材研磨で光沢復帰できるかも。もちろん堆積岩であって大理石ではないわけだから望まれるレベルの鏡面にできる可能性は低いけど、うまくいけばできるかも。

という思考が、社長・中島のポクポクポクちーん!の流れです。

その旨をお客様にお伝えし、ご了承をいただいてのち、上の写真のような仕上がりに。

大理石なら光ります。でも、大理石でないなら?光らないかも!

石の種類は、多様です。住まわれている方ご自身も、何の石がどのように張られているか、お分かりでない方が多いです。石にマッチングしないお望みであれば、目的とする状況に達成しない場合もあります。その旨、ご説明することも重要な仕事です。

そういうこともあって、石の現場判断には、圧倒的な知識と経験が必要になります。石の現場は、その場その場でベストを引き出すべく、頭をフル回転しなければなりません。

今回は、現場判断が功を奏し、堆積岩でも光沢を回復させることができました、というお話です。

堆積岩タイルがガサガサだったらどなたもどうぞ、ということでは決してありませんが、ご参考まで!

日時:2017年7月11日 PM 02:53
大理石研磨 仕上がりは2種類 ギラギラとスベスベ 光沢の違い

「石材研磨」できますよ、と言う業者は、少ないです。少ないですが、検索して調べてみると相当数あります。ウォッシュテックのお客様でも、「調べるうちによく分からなくなりました」と仰る方が多いです。

なんでかなーと考えてみたら、「石材研磨の仕上がりは、一種類ではありません。」というお話をしていなかったことに気づきました。満を持して?遅ればせながら?説明してみます!

■まず、大理石が「汚れて、光沢が無い状態」。

マッキーで適当に描いた図でスミマセン。ギザギザと細かな傷が入って、表面が鋭い凸凹になってます。

dairisekikenma-before-zu.png

実際の写真では、こうです。

dairiseki-stonepolish0.jpg

■次に、仕上がりの光沢、その1 「ギラギラテカテカ 乱反射」。

「石材研磨ができる」とメニューに入れている業者のほとんどが採用している研磨の方法です。

※矢印は、上から当たってる照明(光)の跳ね返り方を示してます。

dairisekikenma-bikabika-zu.png

鋭いエッジの頭を丸める感じで研磨。深い歩行傷は消えずにあるが、ギザギザは削り落とされて滑らかな凹凸になっている状態。てっぺんも底も、なんとなく全体に角が取れてまあるくなってる感じです。

●凹凸の段差が多くなるので、真上から当たった光が乱反射し、ギラギラというか、ヌメヌメというか、ビカビカというか、ビニールのような独特な光沢感です。

●乱反射してキラッキラ、チッカチカした光沢なので、一種の興奮・錯乱作用があります。したがって、大音響で照明が炸裂するパチンコ店や、色鮮やかな商品とキャッチーな什器で購買意欲をそそるショッピングモールなどの床に適してます。

●深い歩行傷は取れないので、3か月から1年以内、定期的にメンテナンスできる床に適してます。そういう理由からも、大型商業施設に適してます。

●工場出荷時の状況とは異なる。石材のメンテナンスを現場でやりたい、工場出荷状態に戻せなくていいから光沢を出したい、というニーズに応えて開発された加工法。

●作業が早い。したがって、作業料金が安い。

●専門知識と経験が少ない人でも手順を踏めば仕上がるので、技術を導入しやすい。

■最後に、仕上がり光沢、その2. 「すべすべツヤツヤ ビシッと光る」。

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表面の凹凸が平滑。歩行傷が消え、まったいら。工場出荷段階に近しい状態。

●乱反射がなく、真上からの光をそのまま跳ね返す。大理石本来の歪みが無いまっすぐな光沢なので、目にちらつかない。落ち着いて話し合いたい、リラックスしたい空間に適しています。

●1と比べて作業がたいへん。時間もかかる。なので、ちょっとお高め。

●ギラギラは光り方がチープなんだよな~現場で工場出荷段階の(新規にきわめて近い)光沢に回復できないか?というニーズから開発された研磨方法。テクノロジーの進化によって後発で確立したテクニック。

※注

なお、工場では200ボルトの高圧電流・据え置き式の大型機器で研磨できますが、現場では100Vの家庭用電源を使い、住宅内で事故なく取り回せる機器を使わねばなりません。そのため現場での研磨は、工場研磨と比べてパワフルさで劣ります。そういうことから、「工場出荷同等・新品同様」という表記はオーバートークかと思います。

※注 おわり

●知識と場数と筋肉がないと、たどり着けない。誰でもできるものではないので、導入をためらう&挫折する人が多い。

写真では、こんな感じです。

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写真が無いのでお気づきかと思いますが、ウォッシュテックでは「その1 テカテカ乱反射」は、原則、やってません。

とにかく光らせて!なるべく安く!広いけど早くして!というご要望があれば、もちろんさせて頂くこともございます。しかし、ウォッシュテックに求められているのは、ほとんどの場合「大理石本来の高級感のある光沢」です。また、ご自宅の床というご依頼が多いです。ご自宅では、どなたもリラックスされたいんじゃないかなーと思います。

したがって、ウォッシュテックでは「工場出荷時にきわめて近い光沢に回復する すべすべタイプ」の仕上がりが圧倒的多数ということになります。

石材研磨できますよ、とホームページに載せている業者は、少ない。なので見つかったら「あった!」と飛びついちゃうこともあるかもしれません。しかしどうぞ、「仕上がりには、2種類ある」と頭に入れておいてください。

興奮したいか、落ち着きたいか。目的に合わせて石材研磨の業者をお選びください。

そして、どのような方法で石材研磨を行うのか、サイトの説明や写真からチェックしてください。あるいは、訊ねてください。答えられない業者もあるかもしれません。

その場合は、使っている道具をご覧ください。フカフカしたスポンジたわしのようなパッドを使っているならば、ギラギラテカテカ系。樹脂のような固形状であれば、すべすべツヤツヤ系。

ウォッシュテックでは、トップページで社長・中島がハンドポリッシャーに装着しているのが、石材研磨に使う道具です。人造ダイヤモンドが厚さ数センチの塊になってます。これは、すべツヤ系の道具の中でも、最も熟練が必要な「パック」。アイスホッケーのパック、と同じ意味の「パック」。使うのがとても難しいとされるダイヤモンドディスクですが、分厚いので1枚でたくさん研磨できます。

モチが良いパックを採用して材料費を抑えることより、高額とされる「すべすべツヤツヤ系」でも、お安く提供できる、という工夫です。

日時:2017年5月23日 PM 05:08
大理石 エンペラドールの研磨

東京都大田区のマンションにて、玄関大理石の研磨

茶色に濃淡が入り組んだ模様、エンペラドールという種類の石です。

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3.5時間前は、こうでした。

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築12年、歩行傷や表面に薄く張り付いた汚れにより、色柄がぼやけて沈んだよう。全体にくすんだ印象です。

どうでしょう、10歳くらいは若返って見えますか?

作業の合間なので、スマホのカメラで何も考えずにシャッターを切っているんですが、照明の向きや量、全て同じ条件なのに、研磨後はシャキーンと瞬時にピントが合い、鮮やかでキレイな色に撮れます。玄関の床が、一気にフォトジェニックになってしまうのです。

ん?違う石か?と思われるのもアレなので、同じ色っぽく調整するべきか?と思ったりもしたのですが、いやそれはジャーナリズムに反するゾと思いなおし、スマホさんの目に映ったままで掲載しております。

閲覧ストレス軽減のため重いデータを軽くして掲載していますが、解像度をかなり低くしても、きちんと研磨できておれば、荒い写真でも、その差は歴然。それが、ウォッシュテックの石材研磨の「迫力」といえます。

大理石の研磨は、中古マンション売却の際のプレゼンテーションとしても、きわめて有効だと思います。

日時:2016年11月 4日 PM 01:37
大理石にワックスを塗布すると不自然な光沢になります

東京都港区の戸建にて、大理石タイルを石材研磨洗面脱衣室の床です。

洗面脱衣室の床は、水の飛び散りに加え、整髪料や洗顔料などもこぼれやすい。界面活性剤・アルコール・酸・アルカリ+水がかかると光沢を失いやすい大理石にとっては、かなりきびしいロケーションです。

初動のお問い合わせ時に頂いていたお写真では、あんまり光沢が落ちていないと思われたのですが、実際に目視で拝見してみると、

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石材用ワックスで表面の石が隠蔽されている、と分かりました。

なんでかというとですね、写真中央、天井ライトの映り込みの形が、ツブツブした感じでぼやけて、ライトの形が不鮮明なんです

微細な段差ができた大理石に、マニキュア状に塗布した樹脂が室内環境(なんらかの塵があったり室温が一定ではない環境)で硬化。だからどうしても細かな凹凸ができて、これがツブツブに見えてきます。天井照明の映り込みは、室温で硬化させるタイプの樹脂ワックスや石材用コーティング剤を塗布した場合、「なんか塗ってるなぁ~」って一番目立つとこなんです。

お客様に訊ねましたところ、「以前、一部分光沢が失われていると気付いて業者に依頼したことがあります。そのときに光沢が戻ったんです。」とのこと。間違いなし。

今まで何度か当ブログで書かせていただきました。大理石は何千年も変わらず地中にいた化石なので、人間が数十年前に開発した化学物質を塗ってしまうと、表面のミクロな孔が全部ふさがって息が出来なくなって、ぼろぼろ崩れて化石としての一生を終えることになる。だいたい、ワックスやコーティングの劣化までの期間は、大理石とは比べ物にならないくらい早い。追っかけ追っかけ塗ることになる。どんどん傷んでく。だから何か塗るのはヤメてね、それはもはや古い管理方法です。って。

でも、大理石の悠久の歴史など別にどうでもいい方もおられるかもしれないなーって、ブログを書きながら思ってたんです。いま光ってるならイイじゃん、って方も多かろう、と。

なので、追記で!こんなふうに不自然な光沢になることも知っておいていただきたいのです。えいやー同じ写真をズームでどうぞ。光沢がゴワゴワぼやけて歪んでいます。

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こちらは、ウォッシュテックの石材研磨のあとの大理石。塗布された旧いワックスごとダイヤモンドディスクで研磨し、回復。

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同じ写真をズームで。

水面に映るお月さまみたいに、ぽっかりクッキリ丸いでしょう。

これが、ニュートラルな大理石のフラットでクリアな光沢であります。

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水だけで大理石の光沢をレストアできる最新鋭の石材研磨を知らなければ、ワックスやコーティングでの管理方法も「光沢があるから満足」かもしれません。

でも、実際に比べてご覧いただければどうでしょう。

細かな凹凸があるのに、すごく光っている。その不自然さ、気持ち悪くありませんか。自分のステイタスを象徴するはずの大理石が、実はダサい状態にある。これは、じわじわくるストレスかもしれません。

もし、この方法で研磨できる業者が長く面倒を見続けることができれば、大理石は何も塗らなくても何十年も美しいものです。それをできる業者は、ウォッシュテックです。お気付きの方から、もう始められてます。

石材用ワックスは一般の方にも入手できるので、リスクをご存じないままお使いの方も多いかと思います。また、マンションや戸建ての引き渡し時に塗布されていることもあるので、知らず塗られている例も多いです。

ワックスを塗る業者なんて、まだいるの?と思われる方もいらっしゃるかも知れません。

しかし、玄関の大理石は特になのですが、日本の住宅では、隣り合うタイルに若干の高さの違い(リッページ)があったり、目地が崩れていたり、石をスムーズに磨きにくい状況が多々見られます。

この状況を的確に石材研磨で復帰させることは、数少ない専門業者のなかでも極めて困難です。

それゆえ致し方なく、何らかの研磨作業をしてのち、何らかの化学薬品を塗布して加工し、光沢を復元する。その方法を採っているハウスクリーニング業者は、ズバリ...

99%以上です。

石のメンテナンスができます!と広告を出している業者のほとんどが、ちょっとモヤモヤだったり大理石とは思えぬツルッツルな仕上がりなのが実情です。だからむしろ2016年時点の日本で、大理石の管理といえば、ちょっと磨いて何か塗る方法が主体かもしれません。

しかしそれは、石にとって決していい方法ではない、この4~5年で新式のいい方法が確立しました。私は、その事実をお伝えしたいのです。

ご自宅の大理石タイルへの照明の映り込み、ぼやけてゆがんでいないか、いっぺんチェックされてみてください。

日時:2016年8月16日 AM 10:34
東京都港区 マンション 玄関タイルの石材研磨

東京都港区のマンションにて、大理石の玄関タイルを石材研磨

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築浅の中古マンションをご購入され、そのままご入居されたのですが、しばらくしてから大理石が黒ずみとパサつきが気になり、石材研磨をご依頼くださいました。

中古マンション売却における内覧対策としてのハウスクリーニングでは、売り主さんがよほど意識されない限り、大理石はノータッチだと思います。

買主さん側も「大理石の玄関って、こんなもんでしょう」とスルーされることが多いかと思います。

都心のマンションは品薄傾向で立地や管理体制が優先順位として際立っているので、「玄関の大理石が汚い」なんてことは些末。あんまり不利に働かないのかなーと推測します。

しかし、ふとしたきっかけから「大理石って、ツルッと磨くことができるのかい!」「何かを塗らなくても石本来の美しさを維持できるんかい!」と見つけていただいて、ご入居後あらためてご依頼くださる方、けっこういらっしゃるなぁ、と思います。

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大理石の黒ずみ・汚れ・歩行傷は、明らかに前居住者の痕跡。わがテリトリーにいつまでもあると、違和感があって当然かもしれません。

玄関は、出がけと帰りのたびに見るところだし、訪ねてきた人が一番に見るところ。目につく。それはやっぱり、クリア&ニュートラルなタイルに回復された方が気持ちいいものかと思います。

日時:2016年7月12日 AM 10:45
石材用ワックスで黒ずんだ大理石を白く清潔に戻す 石材研磨

横浜市緑区にて玄関の大理石タイルを石材研磨

国内最大手のハウスクリーニング業者に大理石のメンテナンスを依頼され続けてきました。

新築より10年。でも、なんか変。黒い。ツルッとしていない。この大理石の状況はオカシイ。とのことで、ご自身であらためて検索され、ウォッシュテックへ。

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実際に大理石の状態を拝見しますと、確かに黒い!黒いというかドス黒い!白く輝くような大理石の気品、どこいったー。

石材用ワックスは、2016年・世界照準では旧式のテクニックです。大理石に付着した汚れを的確に取り除くことができないまま、化学薬品である樹脂ワックスを染み込ませ隠蔽、その樹脂ワックスの光沢を「大理石の光沢が蘇りました!」と言うのですから、どうしても論理的にムリが出てきます。

今回の大理石は、考え方のムリが黒ずみとして現実化した例だと思います。

汚れが取れていないままワックスを塗布、そのワックスが紫外線・靴底の汚れ・排気ガスなどで劣化して黒ずみ、さらにワックスを上塗り。どんどん健全ではない方向にしてしまったんだなぁ、せっかく何千年何万年も変わらず埋まっていた「石」なのに。

ウォッシュテックが採用している方法は、化学薬品を使わない石材メンテナンス。汚れと歩行傷を一掃できるパワフルな研磨。

石をおかしくするのなら、水だけで研ぐ。表面が汚れているのなら、薄く削り取る。矛盾があるよくない方法を推進するのは体に悪い。だったら、難しい技術であっても身に着けよう。その単純明快な考えで、やってます。

大理石を健全に維持できる唯一の方法。その技術が今があるんだから、使わないともったいないなーと思ってます。

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大理石タイル、研磨後。ツルリッ。

それほどガッツリなワックスではなかったので、本来の白さを無事回復することができました。手触りも、サラッサラでなめらかです。

実は、「また黒ずんできたんだけど、またワックス塗ってください」と相談するも、石の状況の悪さから「もうウチ、できません」と断るハウスクリーニング業者も多いのです。手に負えない状況まで引っ張って引っ張って、ドロン。これも、旧式の大理石メンテナンスのムリというか行き詰まりのパターンだと思います。きゅうに梯子を外されて困って泣くのは、実際その家に住んでいる人。ほんとにね、罪深いことです。

「大理石 クリーニング」で検索してみると、いろんな業者がいろんなことを語ってます。どの業者を信じて頼まれてゆくのかはその方ご自身のお考えによるものなのでしょうけども、どうか10年後に後悔したり悩んだりするようなテクニックに行き当たられることがありませんようにと思います。

日時:2016年7月 6日 PM 04:49
大理石タイル 柑橘系の果汁の染みを回復

東京都目黒区にあるマンションの玄関の大理石タイル。柑橘系(レモン)果汁の腐食シミを、1枚のみのスポットで回復して参りました。

レモンやオレンジなど、柑橘系のフルーツジュースは酸性です。大理石はカルシウムの塊なので、触れるとすぐにシュワシュワっと溶けてしまいます。

大理石タイルの玄関に、果物の皮と果汁を含んだゴミ袋を数時間置かれていて、ゴミを出した後に見てみたら、ビニール袋から汁が漏れていて、くっついていた箇所がポッカリはっきり光沢が無い状況に。

慌てて検索され、石材研磨の施工写真が豊富ということでウォッシュテックにご依頼くださいました。

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築2年とのこと、全体の光沢はさほど失われていない状況です。照明も歪まずくもらず映り込んでいますし!

果汁の染みがタイル1枚内にちょうど納まっていることから、1枚のみスポット的にさせて頂きました。

※もちろん、全体に石材研磨されるよりも安価なのです!

光沢が全くなくパサパサに腐食した箇所の光度を計ります。

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数値は「7」。コピー用紙くらいの質感です。

玄関タイル全体の光度の数値は、「75〜80」。なるほど。作業開始です。

注意深く養生で区切り、ダイヤモンドの塊を取り付けたハンドポリッシャーを使って、石材研磨を4ステップ。

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レモン汁の染みがあった箇所を再度光度計でチェック。

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スポット研磨の後の光度は「79」。いいあんばいの数値です。目視でも触ってみても、周囲との境界は感じません。

ダイヤモンドの塊で石材研磨をすると、大理石は90程度の光度まで回復することができます。

しかし、いかにも「ここを石材研磨で復元しましたで〜」とアピールしてはダサいじゃありませんか。

これ、築2年な感じに揃えるのが、けっこう難しい。

お客様が「よかったーどうしようかと思ったんですよ、ぜんぜん分からなくなりました」と言ってくださり、私もホッ。

生ゴミから汁もれしていて、大理石が染みになっちゃって困られている方のご参考となれば幸いです。

日時:2016年5月20日 AM 11:52
クレママーフィル 大理石タイルの汚れと表面の荒れを回復

東京都目黒区のマンション。玄関タイルの大理石を研磨

土足歩行による汚れと、細かな傷。

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濡れた靴の裏が触れて、薄いですが、染みになっています。

石材研磨後。

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クレママーフィル独特の、象牙色から淡いオレンジ色が入り混じる温かな白。

モヤモヤとした黒ずみがなくなり、パサつき、くすみがニュートラルな光沢に。ヒビ割れもようか?汚れか?判別があいまいだった大理石らしい不規則なラインも、鮮明になりました。

ぽっかり浮かぶ、天井のダウンライト。歪みもなく、際がぼやけることもなく、まあるい!

下の写真、上あたりにあるのは、ウォッシュテックの石材研磨に欠かせないダイヤモンドディスク。白く粉のように付いているのは、削り取った大理石。

マメ知識ですが、この白い粉、黒や濃色の大理石でも「白い」んですよ。大理石ってカルシウムだからなーと納得できるパサパサ感です。

日時:2016年5月 8日 PM 04:23
タソスホワイトの玄関タイル 大理石の汚れとパサつきを回復

東京都千代田区のマンション。玄関に貼られた大理石タイルの汚れと光沢の失せに対処してまいりました。

大理石の石種は、タソスホワイトです。

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このマンションの玄関タイルは、ベニヤ板を下地にされており、目地はコーキングです。

石材研磨では、必ず水を打った状態でダイヤモンドディスクを高速回転させることから、下地がベニヤ板であると、隙間から入り込んだ水がタイルの裏から回って石の表面に浮き上がり、濡れたようなヘンなシミが出るトラブルが発生しやすいです。

石を扱う技術に難がある施工業者である場合、ダンゴ張りといってボンドをベチョッベチョッと一部分に盛るようにつけてドンっとタイルを置くように貼り付けていることが多いです。

石材と下地は、あらゆる可能性を考えて「絶対あいまみえない」ように施工する必要があります。

しかし、ベニヤ板にダンゴ張りでは、隙間がスッキスキで水が回りやすく、濡れたらアウト。だいたいダンゴ張りの大理石タイルは目地の処理もアマめ。コーキングの柔軟性を保つために添加されているシリコンオイルが既に大理石に染み込んで酸化してシミになっていること(オイルブリード)が多く、作業中のお水がじゃんじゃか入ってしまいがち。

現場で石材研磨をおこなう業者とすれば、とてもリスクが高いです。

※専門知識が不足していても石材タイルを扱うことができる日本の建築においては、その後のリスクや問題を軽視されており、タイルを張ったヒトより、後からシミを作ったヒトが罪を問われる傾向があるためです。

そのため、石材研磨に適していない状況と現場調査時に判明すれば避けるのが通例です。

※いちばん困っていらっしゃるのは、オプションではなくデフォルトで大理石タイルが敷かれているマンションいお住まいの方ご本人だと思いますけども、研磨後に深刻な状況に置かれると予測できれば、致し方ありません。

しかし今回は、マンションの床を実際に拝見しますと、ボンドが櫛目(専用のコームで均一に接着剤が塗付されている)で、目地材に使用されているコーキングも密着促進剤が的確に施され、オイルブリード(シリコンオイルの染み)も全くなし。

よーし、いこう!

こちらの写真は、半分くらい終えたところ。

差がクッキリ。いかに汚れてパサパサ曇っていたか、分かりやすく撮れました。

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5段階のダイヤモンドを当てて1枚1枚研磨してゆくのですが、上記の理由から「おどおどペース」で進めているので、いつもより時間が掛かっています。ちょうどここでお昼となりました。

石材研磨の作業、完了。

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下地がベニヤと聞いただけで「あ、うち、できません」とお断りする石屋さんが一般的です。

かといって、できますよ、と簡単に応える業者は、石を扱うリスクやタイルの施工方法について身に染みていないである可能性が高い。

だから、「大理石が汚れて光沢が無い」のに「手の施しようが無い」とお困りの方が多いと思います。

しかしたとえば、今回の現場のようなこともございます。ウォッシュテックがお力になれれば幸いです。

日時:2016年5月 2日 PM 06:32
ザラザラの陶製ノンスリップタイルの汚れを洗って清潔に

東京都の戸建にて、玄関のノンスリップタイルをクリーニング

ノンスリップタイルには色々な種類があるのですが、今回の現場は、「固くて細かなツブツブ(塗装でいうところの骨材のような)が表面にビッチリ撒かれた感じ」のタイルです。

表面がおろし金のようにザラザラだからでしょうか。どのようにおそうじすれば良いのかお悩みの方が多いように思います。

雑巾で拭いたら布が擦り切れてしまう。スポンジは削れてモロモロ崩れる。マジックリンやマイペットをスプレーしてブラシで洗ってみても、ぜんぜん汚れが落ちない。

そのようにお困りの方が多いんです。困って困っているうちに、どんどん汚れが厳しくなるノンスリップタイル。

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玄関ドアを開けて、向かって右側で靴を脱いで入室。左側にはサンダルなど「ちょっとそこまで」の靴が常駐。玄関タイルの汚れは、排気ガスやカビなどもありますけれど、外界から持ち込まれる靴の裏に付着した汚れが主ですから、動線の通りに汚れが多くなります。

同じ写真を拡大してみます。ツブツブゆえ?強力な汚れです。

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いざ!ノンスリップタイルのクリーニング開始。

タイルを傷めない安全性の高い洗剤で汚れをほどき、水分と汚れを回収。

「んーときどきブツっと油汚れがくっついているんだよなー」目視しながら、竹製のヘラを当てて残った汚れを拾ってゆきます。

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「あ〜ここもある」這いつくばって見てゆきます。

※廊下の電灯をオンしたら明るく撮れてしまいました。すみません。

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すみっこは、ステンレスブラシを当てて。

ウォッシュテックで使用しているステンレスブラシは、ホームセンターや塗装店では一切販売されていない、ものっそい細さ(ゴワゴワ感まったく無し)の金属で出来ています。もちろん、高い!

ふつうの感覚だと「ぐしゃ!」とたやすくへし折れてしまいます。汚れは、削り落とすのではない。的確に当てて弾く。そこを理解していない人が使うと大損なのです。だから誰にも貸さないブラシなのです(笑)。

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全体の濯ぎ拭きを終えたら、目地を中心にヒートガンを当てて乾燥させ、再び目視でチェック。

冬季、特に戸建の玄関は芯から冷えているため、自然乾燥にはとても時間が掛かります。なので電力でなんとか。

完全に乾燥させた状態でないと、見えない汚れもあります。うっすら湿った状態で引き渡すハウスクリーニング業者は、「ちょっと残ってる」ってことに気付いていないか、「そんくらい、べつにいいや」って考えているってことだと思います。

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かくして、クリーニング完了。

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わぁ!こんなピンクだったんですね!と、お客様。

実は、こちらの戸建は、中古物件をご購入され、お引渡し直後に入らせて頂きました。ということは、お客様は一度も「ノンスリップタイルの本来の色柄」をご覧になられていないのでした。

なんとなくモノトーンな設えだったため、内覧時も特に黒ずんだ玄関が気にならなかったけど、まさかのサーモンピンク。「ものすごく汚れていたんですね、あの黒、ぜんぶ汚れって。びっくりしました」

玄関のタイルが清潔で美しければ、家の第一印象は大きく変わると思います。

洗ってみてきれいになったタイルをご覧になられたときの「パァッ」と明るく輝くお客様のお顔そのものが、いちばん物語っていることだなぁと、いつも感じます。

日時:2016年2月29日 PM 02:35
トラバーチン 大理石の玄関タイルを研磨で艶やかに

横浜市港北区のマンションにて、玄関タイルの研磨

トラバーチンという種類の大理石です。

「トラばあちゃん…」と見るたびウッカリつぶやいてしまうトラバーチン。ブツブツとランダムなエクボがあるベージュと茶色のしましまなイタリアンです。

厳密には、堆積岩という分類です。大理石メンテナンス先進国であるアメリカでは、堆積岩は大理石とは線引きされていますが、日本では堆積岩も「大理石」に含まれています。(なので、このブログでは大理石と申し上げます。)

ざっくり解説してみます。堆積岩は、岩石や泥などが積もって押し潰されて固まって石になったもの。大理石は熱など外的要因により性格が変わっちゃった「変成岩」です。

そんなわけで、タソスホワイトビアンコカラーラなどとは少し違って、トラバーチンは、ちょっとザクッとした感じなのです。

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つぶつぶの凹みがあるからでしょうか、くすんでくるとコルクのように見えてくるのです。

そういうチョイ汚れ感のあるヴィンテージテイストがお好みであれば特段かまわないのですが、せっかくのトラバーチン、安価な床材のように思われるのはもったいないかもしれません。

石材研磨後は、このように。

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マーブル模様のグラデーションが繊細なところまで目視できるようになり、なおかつ、本物であることの証明ともいえる細かなエクボもキープ。

タイルの表面を膜のように覆っていた「なんとなくネットリとした」汚れも、すっきりクリアに。指で触ると、何も乗っかっていないなめらかさが気持ち良いです。

これこそが、トラバーチンの美しさ。清潔さ。

トラバーチンには、「ローマの貴族を思わせる」のようなアンティークかつロマンティックなキャッチフレーズが付けられることが多いように思います。そう…とらばあちゃん(貴族ではなく平民)じゃ、もったいない石なのでした。

ウォッシュテックでは、中古マンションをご購入されて、ご入居までの間にさせて頂く「空室全体ハウスクリーニング」のラッシュが始まりつつあります。

もちろんウォッシュテックでは、ご入居前ハウスクリーニングに併せて大理石の研磨をご依頼頂けます。

なるべくお安く、でもハイレベルなご新居に整えられたい方もいらっしゃるかと思います。そんな方に、ちょっとご案内差し上げます。

窓・収納・扉・照明などどなたにも難しくない箇所は自身でおそうじされて、玄関大理石の研磨や汚れの種類が多様で素材の扱いも難しい水まわり(浴室・キッチン・トイレ・洗面)のみをお任せ頂くという形にすると、比較的リーズナブルに抑えやすいです。

つまり、洗剤や機材を揃えるとすれば莫大な金額になるところ、いくら丁寧に時間を掛けておそうじしてみてもいっこうに良くならないところ、そこだけ抜き取って専門機器およびハイクラスな技術を有するウォッシュテックに外注いただくということです。

※ただし、当然ながらそこに一番お金と労力を要するため、めちゃめちゃ破格にディスカウントとはならず、すみません。

中古物件は、一通りハウスクリーニングがなされている状態で売却されていることも多いです。しかし、その場合も水まわりの難しい汚れと大理石は、ほぼほぼ、いや全くのレベルでスルーされているものだなぁ…というのが私の印象です。

物件引渡し時の状況を前もってしっかりチェック、うまいこと発注されてください。

日時:2016年2月24日 PM 04:11
コーティングを塗布して大理石が「窒息死」した例

前回の記事で、コーティングを塗布した石材は研磨のみでは復元不可能とチョロっと書きました。

今回は、大理石にコーティング剤を塗布した結果、「実際に死んでしまった」例をお写真でご紹介します。

何度もこのブログにも書いてまいりましたが、大理石は、見た感じツルツルと硬そうですが、顕微鏡レベルで見るとスポンジのようにスカスカとたくさんの孔があいた柔らかな石です。

この孔を私どもは「ポーラス」と呼びます。

石は、白木と同じで「生き物」と捉えてください。空気を吸ったり吐いたり、息をしなくては生きてゆけない。そういう性質があってこそ、誰しもが「天然」「自然」の風格や温かさを感じることができるのだと思います。

ポーラスは、そうですね、人だったら毛穴のようなものでしょうか。あるいは、肌そのもの?

そこをベッチョリとマニキュアのようなガラス状の塗料で埋めて完全に塞ぐ!ピターっと密着、そして密閉!それが「石材シリコンコーティング」「石材ワックス」です。

この写真の大理石浴室の場合は、築3年で初回のコーティング、その後、2〜3年に一度ペースで数回コーティングを塗布されてきたそうです。

シリコンコーティングとは、透明の塗料で薄いガラス状の膜を作る行為のことです。

「業者さんから言われるままにしてもらっていたのですが、気が付けば、ほんとうに酷い状況になっていて。このままではいけないのかなと思ってネットで調べて。ウォッシュテックに依頼することにしました。」

と、お客様。

確かに、コッテリとコーティングが重ね塗りをされてきており、ヌラヌラとしたところありモヤモヤとしているところあり、もはや石材の質感は全くありません。

新築同然、何事も無かったかのように復元することは困難であるが、全力で最善の方法を採る旨をお伝えし、作業開始。

表面に付着した汚れを取り除いたのち、ダイヤモンドで大理石を研磨してゆきます。既存の劣化したコーティング剤ごと研磨。

しかし、既に深くまで変質してしまっているので、パサパサ、フガフガになっていて、磨けども光沢がいっこうに上がってきません。

上塗りされたら、その時を境に「石材ではない化学的な別の何か」として生きていくことになるのです。

研磨しても戻らない「別の物質」になってしまった大理石は、こうです。

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「もしかしたら光ってくれるかもしれん。息を吹き返してくれたら良いな」と信じて作業をしているので、通常よりも執拗に研磨しています

なのにこんなにカッサカサー。触るとパッサパサー。ポーラスを完全に塞いで密閉したために起こった「大理石の窒息死」の現場(この場合、ゲンジョウと読むのが正しいかしら…)です。

数万年レベルで形成された化石である大理石ですから、何も化学変化させないでいたら、それこそ数百年くらい屁のカッパで変わらずいられると思うんですよ。

でも、人間が「これを塗ったら、大理石は人間にとって都合の良い石に変化させられるぜ」とかって手を加えると、そこで終わりになっちゃう。

自然って、人間のやることには抵抗できないもんね。大理石って「自然そのもの」だもんね。などとしじみしてしまうのでした。

シリコン系のコーティング剤は、安定した物質ではないので、もちろん経年劣化します。脆くなって脱落する、ヒビ(クラック)が入る、変色する、などの症状が起こります。

浴室では、水分・湿度もあり、温度差も大きいため、コーティング剤の経年劣化は特に早いといえます。

だから、「きっちり研磨できる」技術はマストです。表面を覆っている劣化したコーティングを完全に取り去る技術がなければ、上塗り上塗りで済ませてしまうので、大理石の粉化はより深刻に進行することになります。

そして、シリコン系コーティングを再塗付。

薄く塗布したいところですが、パサパサになっているので、グビグビ吸い込まれていきます。その様子に、「あぁ…本当に傷んでしまっているんだなぁ…」といたたまれない気持ち。

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次回は、また劣化したシリコンコーティングを取り去って、新たなコーティングを塗布することになります。

マニキュア状のコーティング剤で管理されていた大理石は、それを続けていくしか方策がありません。

いったん窒息死した大理石は、再び息を吹き返すことは無い。だってもう「死んでる」んだもん。

確かに、コーティングを塗布すれば、根を詰めて磨かなくとも、たやすく光沢を得られる。技術もいらず、材料代も安く済むから、当然ながら料金が安い。撥水するからお手入れ簡単、強度も増す、とコーティングの利点を付加させれば、セールストークも上手くいく。飛びつく人も多かろう。

でもさ!今このときが安くて手軽でも、将来が無くなるっていうか、けっきょく高くつくんじゃないかなぁ。

大理石を石材研磨で復元(回復)するためには、今までのメンテナンス方法を把握しておかれることが重要であると思います。

今までの管理の方針によっては、復元できない可能性もあるということ。

その場合、今までのメンテナンス方法と向き合って「まずった」事実を受け入れて頂ける方にしか、最善策を採ることができません。

なお、ウォッシュテックの標準的な石材コーティングは、ポーラスと同じ大きさの分子がピターっと並んで、表面の凹凸の「凹」だけに張り付き、「ポーラスを密閉するかたちで隠蔽しない」仕組みになっています。大理石の窒息事故が無くなるよう開発されたハイテク仕様。

そこいらのコーティングとは一線を画す。健全な大理石を、健全にメンテナンスし、健全に保護する目的です。

日時:2016年1月21日 AM 11:24
大理石タイルの研磨 仕上がりを数値でチェック

今まで、ただ何となく大理石の研磨ビフォアアフターの写真をアップし続けてきたのですが、作業後は光度計で数値をご覧いただき、お客様にチェックをいたただいています。

装置のコードをビョーンと伸ばして床に密着させると、「この床、真っ暗な状態・一瞬で見てみたんですが、このくらいワタシの光を跳ね返してますよ」ってのを数値化してくれます。

研磨前は、「5」。

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お引渡し時は「104」。

dairisekikoudo104.jpg

ビルメンテナンスを含む既存の大理石研磨の世界では、この「数値」だけがきわめて重要視されています。

下請・孫請・ひ孫請の清掃業者が作業を行うことが一般的であるため、上の担当者に「これだけ結果が出ましたよ」と具体的なデータで報告せねばなりません。

「数値が向上する」そのこと自体が目的になっている傾向があります。

こんなに飛躍的に数値が上がりますよ、と打ち出せば現場を得ることは容易。実際に作業を行わない元請が持ち回って営業を掛けるには「数値」の話は、必須です。

しかし、数値は、しっかりと汚れを取り除かず傷も消滅ささないまま、マニキュアのようなコーティング剤やワックスを塗布するだけでも、上げることができます。

研磨だけで仕上げなくとも、凹凸で乱反射しとろうが、シリコンの膜だろうが、ともかくテカッとしとれば、機械は良い数値を出してくれる。

ウォッシュテックは、そういう事情から「数値」で「どんなもんだい!」とアピールすることを何となく避けてきたのでした。

だいいち、ウォッシュテックはお客様と直接お取り引き「のみ」でさせて頂いているので、書面上で、上の・上の・そのまた上のオジサン(そのオジサンは大理石のことなど知らない)のために説得&報告しなければならない、って現場は一切ありません。

私は、大理石こそ感覚的にチェックして頂きたいなと考えています。

とろけるような繊細なマーブル模様、象牙のように滑らかな触り心地、セラミックなど人工のタイルとは一線を画した温かさ。

実際に肉眼でご覧いただき、手指で触れて頂くことができるなら、すぐにお分かりいただけます。

ウォッシュテックの目的は、「高い数値」ってよりも、お客様に

「私の資産である大理石が、こんなふうに変わった。いいもんだなぁ、ウチの家は。満足」

って「ときめいて」いただくことにあるのです。数値は、後からついてくるものと考えてます。

日時:2015年12月27日 AM 11:31
大理石(タソスホワイト)玄関タイル 曇って真っ白をツルツル鏡面に

東京都品川区のマンションにて、玄関たたきの大理石タイルを鏡面に研磨してまいりました。

今回の大理石の種類は、タソスホワイト。大理石独特のマーブル柄は目立たず、つるりと白いことが特徴です。

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つるりと…白、かった。はずです。新築の引渡しのときは。

しかし築12年、現状は、歩行による摩擦傷が入り、靴裏の汚れが付着して、何の材質かも分からないくらいに曇ってしまっています。表面は、全体にパサパサと粉っぽい印象。

去年に中古で買って、そのときにクロスやフローリング、キッチンを替えたんです。でも、この大理石は打つ手が無くて。というか、磨いて直せるなんて、思いもつかなかったし、不動産仲介業者さんも、リフォーム工事業者さんも、「大理石なので、仕方ありませんよ」と言ってましたから。「仕方ないのかなぁ」と思っていたんですけど、ネットで調べたら、ちゃんと磨いたらキレイになるって出ていて。もう、周りの新しいクロスやフローリングとの違和感に耐えられなくなっちゃって。

と、お客様。

そうです!大理石は、ちゃんと磨けば光るコなんです!なのに、「古いんだから、しょうがないです」「じゃあ、しょうがないんだな」なんてもったいない。

大理石のおうち。と聞いたら、だいたいの人が、「何百年と続く伝統と格式。絢爛豪華ゆえの威厳」ってイメージされますでしょう。それが、10年やそこらで古い汚い物質に変化して、捨てねばならないものになったら、おかしいですよね。ロココ調のお城で、めっちゃ頻繁に改修工事があったとは考えにくいですよね。

でも、大理石は、傷付きやすく汚れやすいです。産地や年代に関わらず。

じゃあ、なんでいつもピカピカ鏡面なのでしょう。

がっつりメンテナンスしているからです。磨く。光る。磨く。光る。光り続ける床。ならば、我が家は栄え続けている。その証になるのが大理石。だから、貴族階級に重用され、必死でメンテナンスされてきた歴史があります。

現代日本社会でも、「気品と知性を備えた」「伝統の」「邸宅」のようなコピーがついた高級仕様のマンションには、大理石が多く採用されています。

もし「高級」マンションに長く住まれるならば、磨いて鏡面に戻すという技術を、ぜひ知っておいて頂きたいです。

ツルリと光っていない大理石は、その歴史を知る人からすれば「いまウチは繁栄してません」アピールと見なされます。大理石が曇っているだけで。なんか、屈辱的じゃありませんか。

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研磨後の玄関タイル。

タソスホワイト特有の、雪のような白。研磨前には全く見えませんでしたが、氷の粒のようなクリスタルがところどころ見られ、可憐でかわいいです。

大理石にワックスやコーティング剤を塗布したり、表面を浅く磨いただけでは、大理石の凹凸が乱反射してチラチラとうすっぺたい光沢感になります。しかし、ウォッシュテックの大理石研磨は、凹凸がビシッと平滑になるので、光が乱反射せず真正面からバチーッと跳ね返り、光沢の迫力がそこいらとは違います。

大理石は、研磨の方法によって、「スーパーやコンビニのような輝き」にも「高級ホテルのような輝き」にもなる。

そのことも、知っておいて頂きたいことの1つです。

日時:2015年12月15日 PM 03:40
大理石(ビアンコカラーラ)の玄関タイルを石材研磨

東京都世田谷区のマンションにて、玄関タイルに貼られたビアンコカラーラを石材研磨いたしました。

大理石。今回は、白色に、淡いグレー・濃いグレーが混ざり合う「ビアンコカラーラ」という種類です。

石材研磨は、養生するところから始めます。

ダイヤモンドの研削力を大理石に効率よくアプローチするためには、常に水の層をキープしながら、摩擦による熱をうまく利用してゆくことがポイント。けっこうな量の水を使うので、大きなタオルでドテ(もんじゃ焼きのイメージで)を作った中で機械を使いますが、さらに養生テープとビニールのシートでガードする必要があります。

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写真、上半分と下あたり中央、もやんとオレンジ色のムラがあるのがお分かりになりますでしょうか。

光沢が失われてパサパサとした質感になっているためあまり目立ちませんが、これは、水濡れが多い大理石によく見られる現象です。

当ブログで何度も書いておりますが、大理石はいっけん硬そうですが、実は白木やスポンジのようにフガフガに穴だらけの石です。

それにプラスして、ビアンコカラーラやアラベスカートなど「白&グレーっぽい」大理石は、鉄分が多く含まれているという特性があります。どこにどの程度の鉄分が多く含まれているか…もともと「珊瑚や微生物の化石」ゆえに、まだらすぎて予測不可能なのです。

だから、このタイプの大理石が嵌っているおうちの方は、今から知っておいてください。

1.鉄分→水でサビる。

2.大理石→水に濡れる→スカスカの穴ぼこに水が入って含まれている鉄が酸化する→オレンジ色の赤さび色になる→スカスカの穴ぼこを伝って伝って、赤さびがドンドン広がる。

その赤さび色は、タイルの内部(断面)や裏側から回ってきているので、表面数十ミクロン、厚みにして官製はがきの1/3程度しか届かないダイヤモンドによる石材研磨では変わりません。

錆びていない面を新たに繰り出せば、もちろん錆のオレンジ色は無くなります。論理的に。でも、目地は?平らさは?おかしなことになってしまうので、追求されない方が現実的かと思います。

お客様にも、錆がある旨のご説明と、ツヤツヤになることでオレンジ色が鮮明に見える可能性が高い旨をお伝え。

「しかしやはり、パサパサで手入れ不足で不潔って感じがイヤなので、磨いてください!」とのご了承を得て、いざ研磨に入ります。

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研磨後のビアンコ。

予想通り、オレンジ色の錆の模様が目立ちます。実は肉眼ではそこまででもないのですが、写真だと特に(ホワイ?)。

光沢感とすれば、今まで全く映り込まなかったダウンライトが、くっきりと丸く鮮明に。白色にボツボツと濃いグレーの斑点があるような印象だったのですが、薄い灰色まで目視できるようになり、繋がりが感じられる繊細なマーブル模様に戻りました。

「あ、いいですね!」と、お客様。(…ホッ)

水を石に染み込ませてしまうのは、禁物なんですね。知りませんでした、気を付けます。不潔さが理由のシミでないなら、まぁ良しです。とも仰ってくださいました。

そうです。この錆が出るのは、ホンモノの天然石だからという考えようもあるんです。セラミックや人工大理石では、こういうふうに石の中からジワッとオレンジ色になることは無いのですから。

パサパサのままだと、不潔が理由の染みだと思われるかもしれませんけども、これだけ光っているんなら、強気に言ってくださいまし(笑)。

日時:2015年12月11日 PM 01:03
大理石研磨 サイト新設のお知らせ

大理石の光沢復元/再生研磨/レストレーションのサイト、新設。

どのような方法で研磨しているのか?料金の目安は?他には無い利点って何?

おそらく国内どこにも無い内容なので難しかったんですが、なるべくシンプルに具体的に...と努めて書かせて頂きました。

日時:2015年8月 8日 AM 11:29
果汁で白く焼けた大理石(シャローアッシュネロ)を研磨で復帰

東京都世田谷区にあるマンションの玄関タイル。

生ゴミの袋を捨てようとしばらくスタンバイしていたら、ビニールが破けていて、中にあったフルーツの汁が漏れて、大理石が白く、光沢がなくなってしまいました。

と、お問い合わせを頂きました。

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大理石は、カルシウムの固まりですから、酸に触れるとシュワシュワ…と表面が溶けてしまいます。つるつると平滑な状態から、ギザギザ凸凹に。すると、黒色の大理石であっても光の反射の具合から、このように白く見えます。もちろんギザギザになっていますから、手触りはサラサラとマットな感じ。

今回は「果物の汁」ですが、人が嘔吐した跡猫の胃酸(吐しゃ物)も同様の状況になります。

跡の形状がクッキリなのは、気温が高めの玄関で、ビニールにより密閉状態にあったためかと思われます。

大理石の研磨、作業後。

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どこに白い染みがあったか、すっかり分からなくなりました。

もちろん、触り心地はツルツルと滑らかで均一です。

ウォッシュテックの大理石研磨は、玄関など小さな面積である場合は、ハンドポリッシャーを使います。ダイヤモンドの塊(あ、もちろん人造ダイヤです!)をハンドポリッシャーに取り付け、大理石に垂直にのしかかるようにして、5ステップの工程を正確に施してゆきます。

表面だけを薄く浅く磨く方法では、新しい面を繰り出すことは不可能ですから、このような深めの腐食をなかったかのように戻すことはできません。

加えて、マニキュアのようにペタッと石材を隠蔽する有機溶剤を含むコーティング剤はもちろん、毒性の高い物質、酸もアルカリも、一切使いません。

きわめて安全な方法を正しく行使する。ゆえにデリケートな大理石も素材そのままの美しさを保つことができる。ギラギラぬらぬらペットリとワックスを塗ったような光ではなく、ビシーッと光を真っ直ぐに跳ね返す、力強い光沢を再現できるのです。

酸で、こんなことになるのか!そして、こんな解決方法があるのか!

だいたいの方は「困った!エマージェンシー!」となってから検索を掛けられてウォッシュテックに辿り着かれるかと思います。

大理石タイルが標準的に玄関に嵌っているマンションは、首都圏では少なくありません。

酸でこうなる、でも、方策はあるから大丈夫。(でも出来る業者は希少なんだな)って、もうちょっとメジャーな知識になったなら、超ショック〜〜ってアタフタがなくなるのになぁと思うのです。

この記事が、今まさに大理石の酸焼けでお困りの方はもちろん、他の箇所のハウスクリーニングをお調べの方にも広く届きますように。

日時:2015年7月30日 PM 03:55
セラミック製ノンスリップタイルの黒ずみ汚れをクリーニング

リビングの床に敷き詰められたセラミックタイルのクリーニング。

ノンスリップ加工が施されており、表面は凹凸でザラザラ。そこに引っ掛かるように黒い汚れが全体を覆っています。

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指で触ってみると、何となくベタつきがあり、脂っぽいようなテカリを感じます。スリッパの裏の汚れ方に似た、黒いツブツブ汚れも見られます。

実は、この系統のノンスリップタイル、とても難しいんです。ザーッと機械で洗うような方法では、あまりきれいになりません。肉眼ではよく見えないですが、細かな孔がスポンジのようにたくさん開いていて、しかも凹凸ですから、通り一遍、イージーに考えると成果が出ないのです。

果たして、ウォッシュテックでは、どうやって洗うのか。

答え!地べたに這いつくばって、洗って、濯いで、濯いで。タイル数枚ごとで、ひたすら繰り返す。

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ブラシ状に起毛したマイクロファイバーのパッドで、マッサージ。安全性が高くタイルを傷めないハイテクな中性洗剤で洗います。タイルに張り付いていた黒い汚れが、どろりと緩んで…、

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拭き取り用のマイクロファイバーで拭いて、ぺラッと返すと、ホラっこんなにー。

常に「汚れていない状態のマイクロファイバー」に取り替えながら、数回すすぎ拭きセラミックタイルに付着した汚れを、布に転写させ、回収していきます。

マイクロファイバーが汚れれば汚れるほど、タイルはスッキリしてゆきます。

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ひざまずき、数十センチのところから目視、直視できる範囲の枚数ずつタイルを拭く。リズミカルに、せっせ、せっせ、という感じです。

お客様には「もっとズバッと機械とか強力洗剤とかを使うかと思いました。めちゃくちゃ地道なんですね…(←ちょっと残念そう・笑)」と、ご感想を頂くことが多いのですが、いやこれが、最上の仕上がりになるのです。

小さな面積でマイクロファイバーを交換できますから、汚れの再付着がありません。洗剤の残留も最小限にできます。そして何より、いちいち汚れが残っていないかどうか目で見て指で触れて確認できるので、見落としが少ない。

いかな巨大なリビングでも、いつかは終わるのさ!そのときまで、休まず、せっせ、せっせ!

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この作業の結果、回収された汚水は、このような。どんより不透明な灰色、水面に浮かぶ油の虹もよう。

まるで、セラミックタイルのデトックス。

サラリと清潔な触り心地になりました。

ノンスリップタイルの管理方法は、メーカーやビルダーも明らかにしておりません。具体的に、日常のお掃除をどのようにするか、また、どのような定期的なメンテナンスをしてゆけば良いのか、全くわからないまま引き渡されることが一般的ではないでしょうか。

最初は素晴らしく美しい。しかし、今では…と、お困りの方も多いように思います。

作業は単調ですから、ご自身でも可能かと思います。しかし、大量のマイクロファイバーを用意してバケツを移動させ頻繁に水を汲み替え、固い床に膝をついて背を曲げて水を使う作業は、とても過酷かと思います。

私なら、休日をつぶしてなんか、絶対やらない(笑)!仕事だからできることだなぁ、ふう、やれやれ。と、背伸び体操をしながら、現場をお納めさせていただくのでございます。

日時:2015年5月11日 PM 05:26
大理石:ビアンコカラーラ 歩行傷・汚れ・曇りを研磨で復帰

東京都目黒区の戸建住宅にて、玄関に貼られた大理石タイルの研磨

このところ、大理石など天然石のクリーニングおよび研磨の現場、特に多く承っているような気がします。

住宅の大理石において、研磨「だけ」で「大理石そのもの、そのままの」光沢や滑らかさ、清潔感を取り戻せる技術を有しているのは、今のところ日本ではウォッシュテック「だけ」です。

現状、他にも石材研磨を請けている業者はございますが、何らかの化学薬品を大理石に塗布し、化学変化させてヌメッとしたツヤツヤ感を演出するという方法や、まだツルツルに磨ききってない状態で研磨を中止、マニキュアのようなコーティング剤を塗って「光ってますよ」とする方法が主です。

その方法では、もはや「大理石」ではなくなってしまいます。

化学物質で隠蔽された天然石は、呼吸できなくなり、伸び縮みもできず、パッサパサに粉がふいたみたいになって、凸凹になったり、上っつらだけパカッと割れてしまったりするんです。

まさに玉石混合、お悩みの方からすると、とても分かりづらい状況だと思います。

誤ったメンテナンスを採られた大理石は、むごい結果になっています。

※その衝撃画像は、近日中公開予定で考えてます。

比べて安いと思って気軽に頼んだメンテナンスが、後あとになって腰を抜かすくらい高額な工事に直結する。研磨では復旧不可能。どうするどうする、でも私どもには、どうもできない。だって、私の資産ではありませんから。

私、そういう状況、たくさん拝見してきました。

なので、ウォッシュテックでは、化学薬品による加工は一貫してNO!研磨技術だけで、大理石を健やかで美しくキープする方法だけを推進!

変なこと、したくない。そのためなら研究と修練など苦ではない。の、精神です。

さあ!今回も、一枚一枚、タイルを区切ってコツコツねちねち研磨してゆきます〜。

大理石の最もメジャーな種類「ビアンコカラーラ」。歩行による傷で、光沢が全くなくなっています。細かな傷に汚れが黒く入り込んで、全体的に暗い印象。

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研磨後の大理石タイル。

朝9時に入って、すっかり午後。雲行きがあやしくなってきたので、玄関天井のダウンライトを点けさせて頂いてます。なので、ちょっと黄色みでスミマセン。

写真左下あたりがご覧になりやすいでしょうか、非常に深く鋭く入ってしまった傷は、薄く残りました。

家庭用電源を使わせて頂くため、どんなに丁寧に正しく研磨機器を行使しても、研磨できる厚みは官製はがき1/3程度です。傷だけに着目してガンガン削り込んだとしても、目地や平滑さがおかしくなってしまうので、それがベストだと考えています。

大理石は、磨けば光る美しい子。すっぴんこそ、品格を感じる石なのです。

化学薬品で、別の物質にしないであげて欲しい。

そして。深い傷を彫らないよう、靴の裏の砂粒や泥は、どうぞ、足ふきマットで落としてから上がってあげてくださいますよう!

日時:2015年3月16日 PM 03:42
蛇紋 濃い緑色の大理石タイル モヤモヤ汚れをツルツル清潔に

東京都品川区のマンション。玄関、大理石のタイルをクリーニング&研磨

今回は、深い緑に淡いエメラルドグリーンから白色のマーブル模様が特徴的な「蛇紋」という種類の大理石です。

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居室の廊下側から玄関ドアに向かって撮影。表面が濁ってボンヤリ。濃い色の大理石って、ツルッとしないと、暗い印象になりがちです。

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玄関ドア側に立ち、天井のダウンライトと靴箱下の照明を点けて撮影。靴箱の下のタイルは、比較的ライトの明かりがクッキリ。日常的に土足歩行している部分が特に曇っています。大理石の曇りの原因、細かな傷と汚れは「歩く」ところに集中しているんですね。

ここで、「蛇紋(じゃもん・蛇紋岩)」という種類の大理石について、少し解説。

天然石のメンテナンスを請ける業者の中では、蛇紋は特別扱いです。メンテナンス方法を誤って変質してしまうトラブルが非常に多く、難易度の高い大理石とされて、基本的には請けるなといわれているんです。

ですから、通常一般的な業者であれば「蛇紋?いったん話を保留にさせてください」→何か薬品を染み込ませて加工してから研磨する?自分には出来ない、誰か出来る人、探さなきゃ...→大幅に割増料金をつけて提案する。先方が断ってきたら逃げるが勝ち、むしろ助かる。という流れになるのが通例です。

蛇紋岩の大理石タイルでお困りの方。現場調査後、ムニャムニャムニャ...とウヤムヤになるよね。と、思われたことがある方もいらっしゃるでしょう。業者側は、そういうことになってます。

なお、大理石の色・柄・種類をカウンセリングせず「できます!」と答えてしまう業者は、大理石の現場に全く知識や経験がなく、どうなっても責任を持たない、という事実を露呈しちゃっています。初回の問い合わせ段階で判断できますから、早目に切ってください。

このように「メンテナンスできる業者が非常に希少で、取扱いが難しい石」であることを、ご存知の方は、どのくらいいらっしゃるのでしょう。

新築マンションを購入する際、たぶん、床や収納扉の色との兼ね合いしかお考えにならないでしょう。洋服のコーディネートのように選ばれるはず。

大理石は、化石です。生きていたもの(植物やらプランクトンやら)が堆積、その場の環境によって石に変化した。だから、色柄が違うということは、元の材料や環境が、全く「違う」ってことなんです。

化学式や分類上では同じかも。でも、色や柄が違えば、硬さや脆さも変わってくる。だから、種類によって扱いが違ってくるんです。

色見本だけで「うーん、インテリアをこの色で統一したいから、これ!」みたいに選ぶのは、ちょっと怖いことだと思います。

いや、そのまえに、なぜ色見本に載っているのか。インテリアコーディネーターや建築デザイナーなど「選択肢を提示する権限がある」位置にいながら、大理石の性質とメンテナンスの基礎を知らないのか...へー...って、私なんか、シラーっとしてしまいます。

ウォッシュテックは、この「蛇紋」を、特別な割増料金無しで、樹脂やシリコンを浸透させて大理石本来の性質を変えてしまうこともなく、天然そのまま無垢の状態で、研磨をお承りいたします。

探してみてください。おそらく、国内ではウォッシュテックにしかできません。もしそのビッグマウスに信用がおけないのなら、実際に業者に当たってみてください。「やっぱり本当だったーその労力が無駄だったー」ってなるはずです。

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かくして、磨かれた蛇紋。つるーっと滑らか。高級感漂う、深緑のマーブル。もちろん、清潔感も取り戻すことが出来ました。

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同じく、玄関ドア側に立ち、照明を点けて。ダウンライトが、くっきり。

↑上の大理石タイル研磨前の写真と比べてみてください。

今回のお客様は、数年前、中古で現マンションをご購入されたそうです。

「入居当初から、あんまり好みの大理石ではなくて。しかも、曇ってて。薄汚れてて暗く見える。気に入らなくて張り替えようと思ったんだけど、費用が莫大でビックリしちゃって。でも、こんなにキレイになるんなら、ぜんぜん、これでヨカッタ!気に入ったわ!」と、お客様。

玄関の大理石を張り替える費用は、仰る通り、今回させて頂いたウォッシュテックのメンテナンス費用の20〜30倍。どんだけ磨けるネンってくらい、高いものです。

大理石は、色や柄っていうよりも、「いつまでも清潔でつややか」であることが重要なんだな、そこが解決できれば満足度はかなり高いんだな、と思わせて頂きました。

ただいま、期間限定で、中古マンションや中古戸建のご入居前の空室全体クリーニングに併せて「大理石研磨」をご依頼くださる方。この機会に、ぜひ。

日時:2015年1月27日 AM 10:34
大理石タイルの床に、猫が吐いた跡

東京都港区の住宅。大理石タイルの床です。

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猫を多頭飼いされていたため、吐しゃ物の跡が無数に見られます。

猫さんにとって生魚は「おかゆ(養生食)」みたいなもんなんですってね。と、いうことは!とても胃液の酸が強いんですね。カルシウムのかたまりである大理石など、ひとたまりもない。

こちらのタイル床、大理石の表面が酸に触れて溶け、粉っぽい質感。光沢が全くなくなっています。

正直、難問でした。住宅で行う大理石の研磨は、どんなに頑張ったとしても官製はがきの1/3の程度の厚みしか削れません。通常、それでじゅうぶんに新しい面を繰り出せるわけですが、もし、嘔吐後から拭き取られるまでの時間が長く、大理石の深くまで腐食が進んでいたら…。薄く残る可能性が高いです。

新品同様、何事もなかったかのようにはならないと思います、と最初のお問い合わせの段階でお伝えし、ご了承頂いたうえで現場調査にお伺い。タイルの一番状況が良くない箇所を一部分、試しで研磨。お客様に仕上がりをチェックして頂きました。

「うゎ、すごい!ぜんぜん期待以上です!ぜひこれでお願いします」と、お客様。承知いたしました!

後日。作業、完了致しました。

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とろみのある光沢が、大きな窓からの日差しに映えています。なんといっても、この清潔感。すてき。

じーっくり見ると、猫の吐いた跡が薄く残る箇所もありますが、全体で見た印象では、あんまり目立たないかと思います。

30平米、工期は2日、スタッフの延べ人数は4名。

材料代も掛かりますから、相応の金額となります。しかし、床を張り替える金額からすれば10分の1にも全く満たないのです。これが、正しいメンテナンスの力です。

大理石の研磨に要する料金について、お客様が仰ったひとことが印象的でした。

「これで、猫のための部屋から人を招けるスペースに戻せます。30平米もの空間が、この金額で有益に活用できるようになるのですから、安いものですよ。」

ほんとうに仰る通りだと思いました。

日時:2014年12月 4日 PM 03:31
御影石 コーティング剤が劣化し、曇り汚れに見える

玄関たたきに貼られた御影石のタイル。

最近、汚れてきて、なんだか曇っている…と気になったので、オレンジオイル配合の家庭用洗剤で拭き掃除をして、しばらくしたら・・・

黒っぽいはずの御影石が、白くモヤモヤと曇りが出て濁って、さっきより、すごく汚れて見える…!(ガーン)

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なんでなの、いや原因も気になるけど、玄関先で、この状態はマズい。すぐに検索を辿られて、ウォッシュテックにご依頼頂くことに。

なぜこのようなことになったのか。お話しさせて頂くうえで少し分りづらいので、同じ写真をズームしてみます。

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写真左側。ん?なんか、膜みたいなものが、ところどころめくれている???右側、膜が引っかき傷みたいに、ちょっと剥がれてきている???

実はこの「膜」、20年ほど前に「石材コーティング」と称して別の業者が塗布したものなのです。御影石の表面に、ペトペトーっと、マニキュアのように、上からコーティングしてあったんですね。

樹脂ですから、やはり経年劣化します。脆くスカスカに弱くなる。

そこにたまたまこのたび、「オレンジオイルで汚れを落とす」生活用洗剤が触れて、表面が溶けたり剥がれたりしたということです。

御影石の表面上でコーティングが溶けたり一部剥がれたりしたものの、層が厚いため、かなりガッチリ貼り付いているままの状態。なので、お客様は膜の存在には気付かず、「お掃除したら何故か更に白っぽく汚れてしまった!」と判断されたわけです。

そう、もともと御影石は既に「光沢が失せて、薄汚れた印象」であったのです。それがお掃除に使う程度の洗剤によって急激に進んだ。なので、びっくり。

20年でこのような事態になる「石材コーティング」…じゃあ、なんでするのかしら。なんのために?と思われる方も多いのではないでしょうか。

答えは明解。「研磨することで汚れを取り去り、光沢を取り戻す」という正当な石材メンテナンスの技術が無いからです。

汚れを拭き取って、ほどほどまでしか研磨できない。石材が持ち合わせている本来の光沢感や高級感からは程遠い仕上がりまでしか達成できない。お客様は満足されないだろう。

だから、上からコーティングを塗って、手っ取り早く、光沢感が出たことにしましょう。

コーティングって、悪いものじゃないんですよ。滑り止めにもなるし、水も吸い込まないし!塗った方がトクですよ。って言えば、お客様も喜ぶじゃん。

しかし石材を研磨して光沢を取り戻す技術があれば。そんなふうな言い訳の上塗りというか罪に罪を重ねるというか、苦しい選択をすることもなく、後あとお客様を失望させることもないはずです。

しかしながら、これが日本の石材メンテナンスの主流なのです。バブル期から現在に至るまで。業者の大小有名無名に関わらず。日本全国に、このようなコーティングが塗布された石材は多々見られる。ほとんどの石に何がしかの何かが塗られていると言っても過言ではありません。今後、同じようなトラブルは多くなると思います。

さて!御影石タイルの作業に戻ります。

まずは、薄く鋭い刃物を水平に当て、御影石の表面に塗られて貼り付いているガラス質のコーティング剤を慎重に、そぎとります。

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ショリショリ…ハラハラッ。ガラスの欠片のような膜が剥がれてゆきます。こんなものがビターっと塗布されていたとは。お客様、2度目のビックリ。

よーく見ると、薄く灰色っぽく汚れていますね。コーティング自体、石を汚く見せていたんです。

今ある旧いコーティングを可能な限り残さないように。この後の工程に使う「ダイヤモンド製のパット」は、とても高価なものです。そのぶん性能はパワフルですから、コーティングを残して、そのままギュルギュル削ってしまうということも不可能ではありませんが、パットの消耗は急激に早くなる。材料費が高くなります。材料費はお客様もちです。お客様、困る。そういうわけで、なるべく減らない方法を採るということです。

そして、ダイヤモンドで、段階的に研磨。削いでも残ったコーティングと表面の傷や汚れを、まずは粗めのダイヤモンドで研磨。その後、細かい目のダイヤモンドに替え、また更に細かい目に替え、ねちねち磨いては拭き、拭いては磨く、を続けていきます。

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御影石のリストア、作業終了。

プリーツ網戸のヒダヒダ、植栽の葉っぱの一枚一枚の陰影まで、くっきり。

これが、御影石本来の光沢、色。触ると、スベスベ、うるうる。ネトネト感や引っ掛かるようなカサカサ感はありません。良質の石は、「すっぴん」が一番美しいのであります。

そもそも石材は、「化石」です。何千年も掛けて「すでに完成している」んです。なのになのに、せっかく息をしている孔をベットリ塞いで殺してしまうなんて、人間の思い上がりってもんじゃないでしょうか。

「わぁ〜、きれいになった!きれいになった!」しゃがんでまじまじご覧になるお客様。これが3度目のビックリとなったとしたら、とても嬉しい、であります。

日時:2014年10月 7日 PM 01:15
玄関 大理石タイルの汚れ・歩行傷を、クリーニング&研磨

東京都目黒区の戸建住宅にて、玄関タイルの大理石のクリーニングと研磨。生活中で付着した汚れと歩行傷の対策をさせて頂きました。

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床タイルを斜めから透かすように接写してみましたので、お分かり頂けるでしょうか。

ほんの細かな髪の毛くらいの傷が、無数に出来ています。多くは、靴の裏からくっついて持ち込まれる砂塵や汚れが原因です。

指で触れるとわずかにネトネトとしていて、少し黒ずんだように汚れも見られます。住宅街とはいえ都心ですから、排気ガスの影響も大きいかと思います。このような汚れも、やはり靴の裏から引きずって来ちゃうんですね。

正面玄関から明るく太陽光が斜めに入るお昼間にドアを開けますと、玄関の大理石の曇り汚れ、とても目立ってしまいます。

余談となりますが、そのせいでしょうか、玄関の大理石タイルのクリーニングと研磨をご依頼頂くのは、圧倒的に「日中、玄関をご覧になる機会が多い」方が多いです。朝早くにご出勤されて、夜遅くにご帰宅される方は、ご家族分の靴が乗っかっている玄関タイルの隙間をダウンライトの照明でご覧になるのみなので、あんまし「大理石の汚れ」を気にされていないのかもしれません。

「この玄関の大理石、どうにかならんもんだろうか…」と熱心に調べられるのは、ご家族みなさん出払ったあと、しげしげと見つめて拭いたりして、それでも解決できず、憂える方のみです。決して多くはないかもだけど、悩みは深い。尽きない。というのが今まで入らせて頂いた何百件かの現場からの印象です。

さて。大理石の研磨作業を終えた玄関タイルは、こちらです。

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くどくど書かなくてもお分かり頂けますでしょうか。写真って本当に便利ですね。大理石の表面に見られた黒ずみ汚れ、ベトベト、無数の小傷の状況の変化、とくとご覧ください。

写真左上に写っているのが、大理石研磨用のダイヤモンドディスクです。数枚、積まれている状況です。実際にお客様に障って頂くことも多いこの機材。「え、これがダイヤ?これとこれの違いは???」と驚かれるのですが、れっきとしたダイヤ。もちろん、全部ちがって全部つかいます。

パッと買ってペロッと始めてササッとできるものではなく、ドカンと買って(高いのです!)念入りに状況判断をして、順番にやり切ってから次の工程に進んでとネチネチやって、そしてようやく「他には無い仕上がり」に至れるという作業。実際にご覧になったお客様から、「こ…こんな値段で、よくやっていけますね…」言われることも、しばしばです。しかし、あんまり高い設定にしてしまうと、初めて体験される方からすれば、どんなもんかコワいですもんね。資材と機材の高騰があるまでは、現状維持で頑張ります。

最後に、大理石の玄関タイルの汚れや細かな傷に有効な対策をご紹介。

大理石の床に上がる前のところに、土足用のマットを設置することです。可能であれば、靴の裏のデコボコに詰まった泥や砂や小さな石を掃き取れるようなブラシ状のマットを第一段階として、次に、靴の裏のベトベト汚れや水分を拭き取れるような細かな繊維状のマットを。この2段構えで迎え撃てば、土足歩行の玄関タイルも室内床と同じレベルに保つことができますよ。

日時:2014年7月30日 PM 01:19
玄関 陶製タイルの黒ずみ、べたつき汚れ

東京都町田市の戸建住宅にて、玄関タイルのハウスクリーニング

築20年以上経過した戸建を中古で購入されたお客様。水まわりや室内の床は、売却前のハウスクリーニングやご自身でのお掃除で整えられましたが、この玄関だけはどうにもならない…とのことで、ご依頼頂くことになりました。

お問い合わせ時、お客様からお送り頂いた玄関タイルのお写真。

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目地とタイル表面の黒ずみ汚れ、ベタベタとした感触と、ムラムラとした光沢が見られます。物件ご購入以前のお手入れ方法は不明とのことでした。

お写真拝見しまして、陶製タイルにフローリング用の樹脂ワックスが塗布されている可能性が考えられました。タイルや目地材に染み込んだ樹脂が、長期に亘って靴裏の泥水や紫外線などに触れて劣化、黒ずんでネトネトと汚れを巻き込みながら変質、そのような症状かな、と思わせて頂きました。

ここで強調!陶製タイルに樹脂ワックスや油脂ワックスを塗布してはいけません。

タイルに限らずですが、染み込む素材に対し、数年後にはベトベトもろもろしてしまう液体を含ませる行為はタブーです。塗布した直後は「うわー、ツヤッツヤ!見違えたぞ。ナイスアイデアだぜ俺」と、思われたかもしれません。しかし数年後には、こうなるんです。この写真、よっく覚えておいてください。

樹脂ワックスがあまりにも深くまで染み込んでいる場合、隠蔽する形になりますので、いかなる洗剤や道具をもってしても取り去ることはできません。全ての技術をもって一所懸命がんばりますし、現状からは必ず改善しますが、新品同様、何事も無かったかのようにはならない旨ご了承頂き、いざ!クリーニング。

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表面の黒ずみ、ガチガチべとべとに固まっていた汚れの膜を、ほどいてゆきます。

洗剤を打ってブラッシングして、丹念に濯ぎ拭きをして、様子を見て、また違う洗剤を打って…という段階的な作業ですから、ご家庭ではできないことかと思います。汚水用のバケツに、ドロリと粘りのあるドス黒い汚れが溜まってゆきます。おそらく前オーナーさん、十年以上の期間、「汚れているよなぁ、年を経るごと、どんどん汚れてくる。でも、どうにもできない」と思われていたはず。

焦げ茶色にテラテラしていたタイル、このように、実は淡い茶色だったんですね。手触りも、サラサラとニュートラルになりました。

清潔で明るい玄関タイル。

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築年数が経過した戸建も、清潔感を取り戻すことができます。

ただし目地は、より深刻に樹脂ワックスが浸透していたため一部残りました。汚れだけに着目して目地をガリガリ削ったり劇薬などで溶かしたりして傷付けることは、長期的に見て決して良い結果にはならない旨ご説明を差し上げて、そのままお納めさせて頂きました。

玄関は家の顔。好印象なタイルで、お客様をお迎えください。

日時:2014年7月22日 PM 04:43
店舗の大理石タイル 小傷・くすみを研磨で再生

横浜市西区の店舗にて、エレベーターホールからエントランスまでの床に敷かれた大理石タイルのクリーニングと研磨。

現場調査時の状況。オープンから現在に至るまで約9年、掃除機掛けと硬しぼりの糸モップで拭き掃除のみで管理されていました。横浜駅からの地下道直結のため石畳からビル共有廊下のタイルおよびカーペットを経てご入店されるので土砂による擦り傷は少ないですが、歩行量は多めです。光沢感は失われており、表面には何となくネバネバとした黒っぽい汚れが覆っています。

24時間営業であるため今に至るまで定期的なメンテナンスが出来ず、大理石タイルの研磨を請けられる業者とのコネクションも無く、とのことでご依頼頂くことになりました。

きわめて来店数が少なくなる時間帯にお伺いしたので、通常照明は消灯。蛍光灯のもとで撮影。作業終了時の写真とは色合いが違ってしまいました、すみません。

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作業中。ポリッシャーで研磨中の社長。写真に入るところにこっそり、今まで使っていたダイヤモンド製パッドを並べてみました。奥から順に粗い研磨パッドから細かな研磨パッドへ。

ていねい〜に回して、担当のパッドの機能が十二分に「出たっ」「均一っ」と感じるところまでじ〜っくり当てて、そしたら次の担当のパッドに引き継いで、またその繰り返し。

このいっけん単調な作業の繰り返しを1回でもガマンできずにすっ飛ばしたりテキトーにあしらってしまえば、だいぶん先に進んでから「あぁ…あんときのやってなさが、すんごい目立つ…また立ち戻って前の前の前ん工程からやり直しだ…」という事態に!そんときには、時間もなくなっている!どーする、どーする。「うん。ま、しょうがない。こんなモンっすよ」とヘラヘラ引き渡せる性格の社長ではありませんから、最初から「じ〜っくり」頑張るしかないのです。

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粘って粘って。短気は損気。そんな言葉がしっくりくる作業です。

なお、大理石にしっかりと研磨パッドを圧着させて最大限に機能を引きだすために、ポリッシャーには30キロのウェイト(おもり)が乗せてあります。ゆっくり前かがみのまま動かしていると腰にきて、見ている印象よりもずっとキツイのであります。

写っちゃってるので、ついでに。社長の背中、背筋がゴリラ並み。整体の先生が息を呑むほど背筋が強いのです。柔らかくて分厚いナイスな筋肉なんですって。あ、ただし、脇腹のムニュっは脂肪ですが(笑)。

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大理石のクリーニングと研磨、作業終了です。なめらかな光沢、上品なアイボリーと都会的な黒のデザイン貼りのタイルが、ステキに輝いています。黒い大理石に周囲のドアや照明が映り込むのは当然のこと、アイボリーの大理石にも、しっかりと映り込みが出来ておしゃれで明るい印象です。

白い大理石にも寄って撮ってみましょう。うん、照明の電球の形も分かるくらいに艶やかです。指で触れてみると、研磨以前はパサパサしているくせにどこかネトネトした奇妙な触り心地だったのですが、すべすべでニュートラル、清潔な感触になっています。土足歩行の大理石床ではありますが、すぐに違いが分かるかと思います。

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店舗デザインにおいて大理石は、「高級」「都会的」「ナチュラル」「温か」など好ましいイメージを、たった一つで表現できる稀有な建材です。もっとも目に付き、面積としても広い床に使うことは、正解だと思います。

でも、曇って汚れてしまえば、こんなにみじめな床はない。可哀相で貧しい印象に逆落とし。

適切なメンテナンスがなければ、大理石はすぐに死んでしまいます。じゃあ、大理石はやめにして別のタイルに張り替えるか?店舗でそれをやるならば、何日もクローズして、騒音と振動が激しく近隣の迷惑となる工事の手続きをして、もちろ工事の費用は莫大なもの。定期的なメンテナンス(研磨)に要する費用の10〜50倍くらいにもなるのです。もちろん工事期間中は売上げゼロ。テナント料は通常通り。

そう考えれば、大理石のメンテナンスって、なんと時間とお金の節約になることか!メンテナンスは専門的な技術が必要ですし、一から材料と機材を揃えるのは高額。自分で簡単にできることではありません。

料金をご案内させて頂く際、反射的に高いと言われることがあります。落ち着いて費用対効果やリスク管理としてソロバンを弾いて「お得じゃんか」とご判断された方のみご依頼に至るという状況です。

大理石のお手入れ方法とメンテナンスについて正しくご存じない方こそ「高い」と仰います。私は、そこんとこを変えてゆきたいです。「これが正しいメンテナンス。これをちゃんとやれば、ずいぶん安くてトクになる」って。ですからこのブログでは大理石の記事をネバーギブアップ精神で上げることにしています。

どなたも思い入れあって大理石を入れられたのでしょう。その方々が、今は良くても、後で泣かれては、いかんですから。

「お、すごい、きれいになった。スカートの中が見えそう」と、お客様。わは。

日時:2014年1月30日 AM 11:16
大理石の玄関タイル 細かな傷と汚れをクリーニング

横浜市港北区のマンション。大理石タイルの玄関。土足歩行によって付いた細かな傷と汚れで、大理石が黒ずみ、光沢が失せています。

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明るい玄関。それだけに、大理石の玄関が曇っていると目立ってしまいます。

泥汚れ、カビ、排気ガスなど表面に付着した汚れをクリーニングし、その後、ダイヤモンド製のパッドで研磨してゆきます。

廊下に置かれているのは、研磨の道具たち。いちばん左にニョロニョロと見えているのはポリッシャー(磨くための工具)のコンセント。このポリッシャーにパッドを付けて磨き、外して取り替えて次の工程へ…と、5段階繰り返します。

1段階ごとに、その研磨材の役割りが完全に行き届いているかをしっかりチェック。水分を完全に拭き取り、触って、目で見る。やり切れていないところは再度磨く。そうしてから、次の研磨材に移ります。

作業は、ドラマティックでもスピーディでもありません。淡々としていて地味。華はありません。機械を回せばパッとキレイになるんじゃないかと作業をご覧になるお客様もいらっしゃるのですが、たいてい2段階目に移るあたりでリビングに戻られます。

ええ加減に済まして次の工程に移ったり、スキップすることは許されません。だいぶん進んだ後から「あぁ!あんとき、しっかりやっておかなかったから…!」と後悔し、そこまで立ち戻ってやりなおさねばならなくなるのです。現場でそのようなロス、絶対イカン!

ねちねちした作業。しかし、1段階進むごと、着実に細かく滑らかに。灰色の薄皮が剥がれるよう。たぶん、10倍速くらいで早回しにすると相当面白いはず。

大理石の研磨、完了!

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つるり、なめらか。大理石本来の上品な光沢が戻りました。玄関ドアからの風景が、鮮明に映り込んでいます。

実はウォッシュテック、大理石の研磨は創業してすぐ頃からやっており、石の特性やリスクについて猛勉強、いつもいつも国内外多種多様な石材研磨のための工具や研磨材を追求してきました。数年前までは7〜8段階みっちりやらなければ達せなかった仕上がりが、最新鋭の技術を採用することにより、今は5段階に進化。

時間も材料も、そのぶん省力化。今ある最高の技術を、グッと安価にお届けできるようになりました。

大理石を磨ける業者、中でもマンションや戸建ての住宅の大理石タイルを満足に請ける業者は、とてもとても稀です。お悩みの方は、ぜひお声掛けください。

日時:2013年12月26日 PM 02:47
玄関タイル 大理石の汚れ、くすみを研磨

横浜市港北区のマンションにて、大理石タイルのクリーニングと研磨。

淡いベージュ色の大理石タイルが、黒ずみ汚れ、土足歩行による細かな傷により、くすんでしまっています。

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「同じマンション内でも、玄関タイルの曇りや汚れが気になるという方は見当たらなくて。でも、私は気になっていて。ダスキンさんに問い合わせて見積を出してもらったんだけど、それはもう凄い金額で…。そしたら偶然、ご近所の方から、大理石を磨いてきれいにできる業者を知ってる、料金もずいぶん安い、と教えてもらって。」と、お客様。

仰る通り、玄関のタイルは、お住まいの方によって気にされる方と気にされない方、クッキリな気がします。

その理由の一つには、「大理石を研磨すれば輝きや清潔感を取り戻すことができる」という事実が広く知られていないからだと思います。

知られていないのは、正しく作業できる業者が非常に少ないから。作業が複雑で、大きな損失を伴う失敗をするリスクが高く、材料コストが高い。大胆強気な宣伝で大規模に集客するには収益性が低すぎる。そういったことから、具体的な事例をどなたからも見える形で積み上げている業者は、現状ほぼありません。

そのなかでも、平米数が小さく周囲が入り組んでいるため機器の取り回しが更に困難となる「一般住宅向き」、「ハウスクリーニング業者」となると、さらに稀と言えます。

そのため、多くの方が「大理石が使ううちに曇って汚れてくるのは当たり前のこと。仕方ない。こんなもんだ」とご生活されているのだと思います。

事実、高級ショップが軒を連ねるデパートや国際的な玄関口である空港ロビーの床に使われる大理石ですら、薄汚れて光沢が失われた状態なのですから、「大理石は美しいもの」と思ったことがない、そんな方も多いでしょう。

「我が家の、この大理石をどうにかしたい」と思われる方が少ないのも当然です。

そんな状況の中、探されて言うこと信じてくださって、ご依頼頂けるとは。今回のお客様に限ったことではございませんが、いつも大理石の現場を頂くとき、よくぞ見つけてくださったなぁと運命を感じちゃうのでございます(笑)。

かくして、研磨後の大理石タイル。

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作業前、画面中央、ななめにあった黒いのは、汚れではなく影だったのか!画面真ん中の白いボンヤリは照明だったのか!と、お分かりになりますか。

玄関ドアの向こうの景色が鮮明に大理石に映り込んでいるからこそ、お分かりになったのかと思います。

上品で温かなベージュ色と、ナチュラルな赤茶色から褐色のマーブル模様。クリアながら、どこか温かみのある輝き。大理石って、こんなに美しい石ですよ。

天然ゆえの美しさ。正しくないお手入れを続けるとパサパサのフガフガになったり黒ずみが復旧できなくなってしまいます。私どもはその状況を「石が死んでしまう」と言うことがありますが、そうなる前に、お声掛け頂ければ幸いです。

正直なところ、住宅における大理石はお手入れ不足もしくはメンテナンスの誤りが多く見られます。それゆえ、新築同様、何ごとも無かったかのように戻すことはお約束できかねますが、全身全霊で善処させて頂きます。

「わぁ…期待以上です!」と、お客様。よかったよかった、ありがとうございました。

日時:2013年11月15日 PM 02:36
梅酢をこぼして、大理石が溶けた!からの、再生研磨

横浜市都筑区の戸建住宅。大理石タイルの玄関土間に、持ってた容器からうっかり梅酢をこぼしてしまい、しばらくして気付いてすぐ拭き取ってみたものの…、ガーン!こぼれていた箇所がクッキリと白く、パサパサに変化してしまいました。

梅酢が、ここまで強烈に大理石を溶かすなんて…ショックです。と、お客様。

そうなんです。梅干しって、めちゃすっぱぁーい!梅酢は梅干しを漬ける時に自然に上がってくる液体。塩辛くて、めちゃすっぱぁーい!食用とはいえ、かなりパワフルな酸です。大理石は石灰岩なので、酸に触れるとシュワシュワと泡立って、スポンジが溶けるみたいな感じで溶けてしまいます。

大理石は、酸に溶けやすく、やわらかくて傷付きやすい。その性質から、磨いて新しい面を繰り出せば、光沢を再生することができます。

しかし今回は、酸が触れていた時間や浸透した量が明確ではないため、もしあまりにも深くまで浸透している場合には、削り出すとしてもタイルの表面や目地の具合が歪んでしまうので、ほどほどに留めねばならない結果になることもあるかもしれません。これは作業に取り掛からねば何とも分からず、可能な限り頑張りますが、新築同然、何事も無かったかのように復旧することはお約束出来かねます、との旨ご了承頂き、いざ、研磨開始

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まだ築浅で、全体に傷や汚れもほとんど付着していない大理石タイルの玄関たたき。そのため1枚だけを補修する形でテープで区切っています。タイルの上側、手のひらくらいのサイズで、白いシミが出来ています。

研磨作業終了後。

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区切ってあるテープの色が違うので、お分かりになりにくいかもしれません。大理石の特長であるマーブル模様をご覧になれば「うん。同じ個所のタイルだ」とご判断できるかと思います。なんせ大理石を艶やかに磨き上げる機械は、高速で回転するダイヤモンド。テープなど、触れた途端に千切れてしまいます。何度も何度も貼り換えて、区切り直した結果、貼ったテープの色が、ありゃ、違った、ということになっちゃいました。すみません。

大理石の下側が、ぼんやりと暗く見えています。これは、覆いかぶさるようにしゃがんでいる社長・中島です。もちろん同じポーズで作業前の写真を撮っているのですが、磨いた後は「あぁ確かに、人影だな」と、お分かりいただけるかと思います。玄関ですから、天井の照明の位置は一定です。梅酢によるダメージで全く見えなかった照明も、くっきり明るく映り込むまでになりました。

大理石の床に何かをこぼす。艶がなくなる。シミができる。そこだけ白くなる。なんぼ気を付けていても、こぼすときはこぼします。そのたび大理石のタイルを敷き詰め直していたら、大変です。大理石の研磨は高い、ぜいたくなメンテナンス、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、事実、貼り替えの1/50〜100の出費で済むことです。

上記のようなことから完全にナシにすることはできないこともありますが、持てうる全力、可能な限り頑張りたいと考えています。

日時:2013年10月 1日 PM 03:51
大理石タイルの汚れ、細かな傷を磨く

川崎市中原区のマンション。玄関の大理石タイルの汚れおよび細かく小さな傷による曇りをクリーニング&研磨。

共有部廊下の柵が近く迫っており、空が近い。ゆえに玄関がとても明るい。したがって、大理石の汚れが鮮明に見えてしまいます。

今回は、テレビのメイクアップ特集で顔半分だけメイク完了状態にして、ノーメイクとの比較をする方法を真似っこ。玄関のタイルを半分ずつ磨いて比較できるように進めてみました。

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とびら側(写真・上)が、クリーニングとダイヤモンドによる研磨をした後。手前居室側(写真・下)、作業前の状況。

クリーニング前の大理石タイルの表面には、細かな傷が無数に入り、その小傷に汚れが入り込んだり表面全体に汚れがくっついています。全体に濁ったように汚れ、生活を感じます。

比較して、クリーニング後は、なめらか。大理石本来の質感が戻っています。

全体を磨き、更に整えました。お引渡し時の玄関の大理石タイル。

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細い電線が何本あるか、数えられる!床を見るだけで、どんなドアの形か、ドアノブがどんなんか分かるようになりました。

大理石のニュートラルな光沢は、なんとも清潔。まぶしい夏の空を鏡のように映し込んで、玄関全体がパッと開けた感じになりました。

「今まで、玄関が明るいときには大理石の汚れや曇りが気になって下ばかり見ていました。でも、床がきれいになったら、明るくなった壁や廊下に目がいきますね。こことか…子供の絵を額に入れて、飾ろうかな…。」と、お客様。

玄関の床にある、たった2平米にも満たない大理石タイルから、玄関全体の捉え方が変わってゆく。気分もウキウキ、アガる。よかった、よかった。

日時:2013年8月22日 PM 03:35
大理石 玄関タイルのクリーニングと、研磨による光沢復元

横浜市港北区の分譲マンション。中古マンションご購入後、ご入居前の空室全体ハウスクリーニング

別途料金(オプション)、玄関の大理石タイル、再生研磨の作業です。

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酷く汚れているわけではありません。しかし、細かな傷が無数に入り、全く光沢がありません。

撮影のために周囲の照明を全て点けてみましたが、ぼんやりと薄暗い印象です。

表面にあるカビや泥などの汚れを丁寧にクリーニングし、いざ、研磨。

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まずは、細かな傷を削り出して新たな滑らかな面を繰り出します。水で滑らせながら、ダイヤモンドの砥石で削り出すイメージです。写真は、もっとも初期段階の様子。生クリームのように大理石が削れ出てきているところ。クリーミーさを写真でお伝えするために、指でチャイチャイしています(笑)。

写真右上が、研磨用ダイヤモンドパッド。ダイヤですから...人造と言えども、高額です。材料費が高い。石材について詳細に勉強せねば事故の可能性が高い。作業は面倒くさく根気が必要、練習ばっかりせねば上達しない。そういうことから、大理石の研磨を請けるハウスクリーニング業者は稀有な存在です。とてもとても高額に設定したり、ほどほどで留めたり、業者によっていろいろです。

ウォッシュテックは、大理石を健やかに長く美しく保つ方法を採り、確かに磨きます。その作業としては、採算ギリギリの安価に設定。定期的に頼めないほど高くすべきではないと思うからです。

大理石は性質として「きれいに保つには、相応に金のかかる床」です。磨くことで贅沢な風格を保っています。もし、濁って曇っていても「汚れているだけ」ですから、床としての使用上、なんら支障はありません。それゆえ、大理石には、所有者の「世界」とか「お金」とか...あらゆるものへの捉え方が鏡のように如実に映し出される、と言われます。

おっそろしいですね!しかし、そういう視点で判断する人もいる、ということです。

そんなこんなで、大理石を磨き、吹き付けた水分と大理石の削れた後の粉を拭き取り、今度は少し細かな砥石で磨く。その作業をひたすらに繰り返し、大理石タイルの再生研磨、終了。

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照明、研磨前の写真より少ないです。でも、まわりの白い収納扉や天井が映り込んで、明るい印象です。

なめらかに均されて、触るととてもニュートラル、冷たすぎずどこかまろやかな大理石そのままの感触です。

この玄関タイルは、大理石の中でも最もポピュラーなビアンコカラーラという種類。濁ってくすんだ研磨前は全体に薄ぼけていましたが、黒いマーブル模様が鮮明になりました。「お、こんな派手な玄関だったんですね、かっこいい」と、少し驚かれるお客様。

マンションの中から、共有部廊下方向に見てみます。同じく、とても爽やか、つるりんと清潔な大理石タイル。

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「こんにちはー」、「いらっしゃいませー」。いらっしゃる方とお迎えになる方、どなたもお気持ち良く!これからの新生活で始まるお付き合い、楽しみですね。

空室全体ハウスクリーニングのついでに大理石の研磨をご用命の場合、たくさんの作業内容の中に効率的に組み入れて作業ができますから、在宅での料金よりお安くさせて頂いております。ですが、やはりオプションなしの全体清掃と比べれば時間が相応に必要ですから、余裕をもったスケジュールでスタッフ日程を確保させてください。お問い合わせのタイミングは、契約日もしくは引渡し日が大体のところ決まったあたりがスムーズかと思います。

日時:2013年7月26日 PM 03:45
ノンスリップタイルの黒ずみ汚れ

川崎市中原区のタワーマンション。バスルームおよびトイレの床。ノンスリップ(滑り止め)タイルの汚れをハウスクリーニング。

ノンスリップタイルとは、陶製で、表面がザラザラぶつぶつした加工になっているタイルです。ツルリと滑らかに光沢があるタイルではなく、細かな紙やすりのような凹凸があり、マットな質感です。

「濡れた足でも滑ることなく安全に歩けるように」と、マンションや戸建て住宅の水回りの床材として採用されることが増えてきています。

ノンスリップタイルは、滑らないかもしれませんが、たいへん汚れやすい。

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よく歩く箇所を中心に、黒ずみ汚れが目立ちます。なお、この状況で築3年たらず。日常的なお掃除方法は、掃除機を掛けることと、雑巾による拭き掃除とのことです。

タイルの汚れを真上から接写してみます。

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カビ、排気ガス、脂汚れ…さまざまな汚れが入り混じって黒い汚れを形成。タイルのザラザラの凸凹に引っ掛かっているかのよう。なんだか質感も、均一なマットではなく、ぬらりぬらり、少し脂っこく奇妙にテカっています。

雑巾で拭いても、雑巾の布の繊維がすりおろされるだけで、ちっともきれいになりません。表面ザラザラのノンスリップタイルは、モップや布では、お掃除甲斐が無いものです。

写真、真ん中右あたりに歯ブラシで頑張って擦った跡があります。「ものすごく長い時間根気強く擦って、少しきれいになったのですが、それでも薄くなっただけで…。擦った後、ふと視野を広げて見てみると、汚れた床の面積は果てしなく大きく感じて、いやになってしまいました。」と、お客様。

ハウスクリーニング後の様子。ノンスリップタイルの黒ずみ汚れが、剥がし取られました。

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白く清潔感があり、水で濡れていても滑らないタイル。しかし汚れていては、そのデザイン意図は全く活かされてきません。

バスルームやトイレの床は、毎日お目にかかるところ。毎日踏んで歩いていても、日常生活で埋もれてしまって、あんがい汚れていることにも気付きにくい場所です。さてご自宅はいかがでしょう、足元の床、汚れありませんか。

「生活しているんだもの、こんなものさ」と諦めず、いっぺんスカッときれいにされてみてください。気持ち良いですよ。こんな小さな面積の床をきれいにするだけで、気分も爽やかに上がるものです。それも、毎日ぜったいお目にかかる床だから、です。

日時:2013年7月19日 PM 01:55
ペットの尿でツヤがなくなった玄関の石材(テラゾー)タイル

マンション、玄関の床。テラゾーのタイルです。

「テラゾー」を大雑把に説明しますと、大理石などの天然石を砕き、セメントで固めて作った人造石。混ぜ込む大理石やベースとなるセメントの塩梅により、色合いやマーブル柄を自在にデザインできるという特長があります。

大理石が塊で混ざっているので、やはり大理石特有の「繊細さ」が見られます。酸に溶けやすく、アルカリに黒ずみやすく、削れやすく崩れやすい。

こちらのテラゾータイルの床。ペットのワンコさんが玄関でオシッコをする癖があり、たまに吐くこともあり、タイルの表面が汚れて、ところどころ光沢が失せ、モヤモヤとマダラになって見えます。

黒が主体のテラゾーだけに、光沢の無い箇所がとても目立ちます。

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尿がこぼれた箇所は、白っぽく褪せて見えます。↑この写真を切り取って、ズームしてみましょう。

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滑らかで均一な石の質感が、白く粉っぽくパサついているのがお分かりになりますでしょうか。

侮るなかれ、オシッコの破壊力。蜂に刺されたらオシッコを掛けると毒が中和される、という豆知識が物語るように、尿はアルカリ性。単なる水ではありません。大理石を変質させるには、じゅうぶんなのです。

気付いた時に拭き取るようにしていたのですが、遅くて。そそうが繰り返されて、こんな風な状況になってしまって。どうにもしようがなく困っていたところ、ホームページでウォッシュテックを知って…。と、お客様。

さっそく、大理石用の専用機器で、光沢を復元すべくクリーニング&研磨の作業に入ります。

まず、表面に付着した汚れをしっかりとクリーニング。このクリーニングの作業は、石の状況を確かめるという目的もあります。どの程度オシッコが染み込んでいるのか、大理石の割合はどのくらいか…。

大理石の洗浄と研磨は、汚れや劣化の状況や石の加工具合が、世帯によってまちまち、まちまちというよりも、本当にバラッバラなんですね。仕様書には、ひとこと、「大理石」としか書かれていなくとも!ですから、正直なところ、実際に研いでみなくてはどの程度まで復帰できるのか判断できず、しかしどんな場合にも最善の仕上がりを追い求めて全力で頑張る、という、毎回そんな感じです。

作業終了後、テラゾータイルの玄関の床。

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ご覧ください、なめらかで清潔感がある仕上がりもってくることができました。上のズーム写真と同じ個所を切りぬいてみましょう。

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大理石の良さを活かした人造石「テラゾー」ですから、正しく磨けば美しい仕上がりに。

大理石やテラゾーを研磨するには、相応の機材や材料が必要です。それら道具類は安価ではありません。揃えたら、ひと財産。天然石の特性を正しく認識しつつ、そのお道具を正確に使って、ようやく結果を出せるに至ります。採算が取りづらく勉強せねば危ない目にあうことも多いため、ハウスクリーニング業者は大理石やテラゾーの研磨を敬遠しがちです。

他の誰でもやっていることではない、それゆえ毎回、悪戦苦闘です。今回は、黒色の染料が水でも溶け出してしまうという難しい性格のテラゾータイルでした。そのため、質感は滑らかに戻りましたが、染色以前、元々の石の色があらわれ若干ムラに見えてしまい、悩む。お客様にご説明をし、石の呼吸を妨げない光沢剤を塗布、耐水性を付加させることをご了承いただきました。

サラッと余裕で済まして自信満々、などという甘い現場など無いと実感です。もがいてのたうちまわって、これがベストの仕上がりです、と、ようやく顔を上げられる感じです。いいじゃないの、そうして磨いた床に、お客様のニコニコが映り込んでいるんなら。

石材メンテナンス王国・アメリカのテクノロジーを、今後もいち早くお客様のご自宅へお届けしてまいります。

日時:2013年6月24日 PM 12:18
大理石の玄関タイル 曇りと汚れを洗浄研磨

川崎市中原区の分譲マンションにて、玄関の大理石タイルのクリーニングと研磨。

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大理石らしいマーブル模様がランダムに見られるので、「あ、本物の大理石を使っているんだなぁ…」と分かります。タイルの表面が際立って汚れているわけではなく、傷が目立つわけでもありません。

しかし、全体にボンヤリした印象です。

「中古マンションを購入して、何となく暗い玄関だと思って、玄関の電球のワット数を上げたんです。照明は確かに、パワフルになったのですが、やっぱり暗い。そこで、大理石がくすんで汚れていることに気付いたんです。」と、お客様。

確かに、真上で明々と点いている電球、位置はわかるものの、大理石のタイルには全く投影されていません。

まず、大理石をクリーニング。タイル表面に付着した泥やカビや油分をすっきりと洗浄した後、専用の研磨機器を使って光沢を取り戻してゆきます。

作業終了後の、大理石タイルの光沢。

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表面を指で触ると、つるり、なめらか。パサパサとした感触の細かな傷が均されて、大理石本来の温かみのある光沢感が戻りました。

「わ。光ってる」と仰った後、タイルに向かって手をパタパタと振られているので、「?」と思っていたら、「手を振ってるのが写ってるぅ〜」とのこと。なるほど、天井の電球だけでなく、いろんなものが映し込まれるようになりました。ワット数は変わらずでも、明るくなったように思えます。

マンションの玄関は、たいていの場合、2平米までです。狭い空間ですから、床にある大理石タイルに汚れやくすみがあると、暗く寂しい印象に、一気に変わってしまいます。

玄関は、訪れるお客さんからすれば、住まう方の人となりや深いところを知らずとも、まず見るところ。家族のありようの判断材料になるところ。ですから、なるべく明るく整えると良いと思います。

日時:2013年5月 1日 PM 02:10
大理石の汚れと曇り、正しく磨けばツルツルつやつや

横浜市港北区のマンションにて、大理石タイルの玄関たたきを、クリーニング&研磨。

ハウスクリーニング済みと記載された中古マンションをご購入されました。しかし、玄関は、このように、濁って光沢感が全くない状況。

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玄関ドアの向こうの共有部廊下は、タイル。土砂や汚れ水分が靴底にくっついたまま落ちづらく、玄関までそのまま持ち込まれやすいという特徴があります。

大理石タイルの表面に無数の細かな傷が入り、その傷に汚れが入り込み...数年間の生活中で幾多となく繰り返されるダメージにより、大理石本来の、なめらかで艶やかな高級感が失われています。

まず、表面に付着した汚れを、大理石を変質させない専用の洗浄剤で丁寧に洗い、その後、細かく区切って状況により何度も研磨を掛けてゆきます。透かしては目で見て、手のひらで触って、足らないところを滑らかに均してゆきます。

石の性質やタイルの施工方法を正しく理解していて機械があれば、そんなに難しいことではない、と社長は言います。

でも、根気と根性がなければできない。そして、フェティッシュな集中力が足らなければ、満足な仕上がりには至らない、と、私などは思います。

最上の仕上がりを求めるゆえ、他の清掃業者が入手できないハイスペックな機器を揃えている。時間も手間もパッとやってホイと出来るわけではない。しかし、そんなにお高くしてはハウスクリーニングの一環として定期的に頼むことができないので、なるたけお安くしたい。そんなことで、大理石の研磨は、ちょっと採算度外視なのですね。そういったことで、社長の変態性(笑)がなければ、このように他社には無い仕上がりを実現することはできないと思っています。

閑話休題!玄関の大理石タイル、研磨、出来上がり。

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いかがでしょうか。マンション共有部のフェンスが、鮮やかに大理石タイルに映しこまれています。指で触ると、指の湿り気で引っ掛かる感じに、キュッキュッ。なめらかで、どこか温かみがある、大理石らしい質感が甦りました。

大理石は、きちんと磨き上げると、高級感はもちろんですが、他の石には無い上品な清潔感が際立ちます。

「家の顔ともいえる玄関が、いかにも中古な感じで。がんばって何千万もの買い物をしたのに、気持ちが上がらないなぁと思っていたんです。でも、これでようやく、自分のマンションになったという実感が湧きました。」と、お客様。にっこり。ご満足いただけて、私どもも嬉しい思いです。

玄関たたきの大理石のクリーニングおよび研磨は、料金表に掲載し忘れたまま、今に至ります。ご参考まで、ここに料金をお知らせしておきます。

2平米まで、一律27000円(税込28350円・駐車場代実費別途)。それ以上の平米数の場合は、お教え頂ければ折り返しご案内差し上げます。

対象となる大理石床の、なるべく全景と、お悩みの箇所の接写のお写真と、汚れが何か、いつ汚れたかなどの詳細をお送り頂ければ、より具体的なご返信を差し上げることができます。

大理石の曇り、くすみ、にごり、汚れでお悩みの方がいらっしゃいましたら、どうぞお声掛けください。

日時:2013年4月10日 PM 02:59
大理石が光っていないなんて、考えられない。

「大理石が曇って、光っていないなんて、許せない。そんな状態で生活するなんて、ありえない。」

「大理石が汚れて、曇って、傷だらけにガサついていると、落ち着かないし気持ち悪い。何より、恥ずかしい。」

これは、都内の立派なマンションにお住まいの、シンガポールから赴任されたお客様のお言葉です。

そういえば、アメリカのお客様も、カナダのお客様も、スエーデンのお客様も、そのように仰っていたなぁ、と思い起こします。

海外のどちらのお客様も、共通して、おうちの手入れを熱心にされていました。戸棚の立てつけもご自分で直されるし、オイルステインの家具を定期的にメンテナンスもされるし、ペンキが剥がれていたら、ちゃんとケレンして(表面をヤスリで均一に削って下地を整えることです)サビ止め塗ってペンキ塗って、と、正しい手順で塗装をされて。

しかし、これまた共通に、「大理石は、プロに頼むところだから」と、仰るのですね。「大理石の研磨は、自分では決してできないところだから。でも、絶対にしたいところだから。」と。

日本には、大理石を磨いて清潔な光沢を戻せるハウスクリーニング業者は、ほとんどおりません。

そのためでしょうか、けっこうな割合で、海外から日本に来られた方から、お問い合わせを頂きます。そして、痛感する、日本と世界の考え方の違い。

専用の研磨機器を揃えていなければ、機器を扱い石の状況を診断するための経験や知識がなければ、自分で1年かけて一所懸命こすって拭いたって、大理石の光沢は決して上がりません。

海外の方は、そのこと、お分かりです。「自分ではできないことをプロに頼んでやってもらうのだ」と認識されているので、料金で驚かれることなど、ついぞ、なし。

しかし、日本の方からのお問い合わせに料金をご案内差し上げると、たまに、「大理石の研磨って、思ったより、高額なのですね。やっぱり、やめておきます。」と、ご返答を頂きます。

そういえば、海外生活が長い日本人のお客様で、「石が汚くて平気なのは、日本のお金持ちだけです。石を入れて手入れしないことは、すなわち没落を意味します。」と、はっきり仰った方もおられました。

なんだか、世界の中で日本人だけが、「大理石なんか、曇っていても汚れていても、恥ずかしくない。気にもならない」と考えているのだろうか。とすら思えてくるのでありました。

文化的な、美意識に富んだ、ものを大切にする、誇り高い、そんな日本人が?ショッキングです。

「そんなこといったって、大理石って、汚れるのフツウでしょ。仕方ないこと。そんなの、どこに頼めばいいのさ。」

まだまだ日本では、そのように思われているのだと思います。しかし、現実的に。ご自宅の玄関の大理石タイルをご覧ください。どうでしょう。滑らかですか。清潔ですか。光ってますか。

ここに、大理石を研磨できるハウスクリーニング業者が、おりますよ。

大理石って、曇っていて、汚れているもんだ。みんなそうだ。だから気にしない。お金を使うなんて、とんでもない。そんな時代は、終わりつつある。そのように、私は信じます。

だって、ワールドワイドに「家が汚れていても平気。それを気にも留めないプアーな日本人」なんて言われてちゃあ、かなしいじゃないの。

あ、そうそう。海外のお客様からも、仕上がり、好評です。

日時:2013年3月 7日 PM 04:24
予習復習、練習の話。

以前、「ウォッシュテックは特殊能力を生まれ持ったわけではない。夜な夜な磨いたり、ひたすら日々鍛錬あるのみなのじゃ…」というようなことを書きました。

今夜も、磨く社長。ういーんういーん、枕元でうるさいわ。

こちら、石材店で購入した、大理石のタイル。

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これをまず、粗く研磨を掛けて、光沢をマットに整えます。

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コンクリートみたいに撮れました。光沢感が全くない状態、すりガラスのようです。

次に、このカサカサ状態から、再び、光沢ツルツル状態まで磨き上げます。粗めの番手から、順を追って徐々に細かい番手に上げていきます。

より素早く、より美しく仕上がるよう、手順や機械の当て方を考えながら…ういーんういーん…

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もすこし、もすこし。ういーんういーん…

よし、ピカー!

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記念撮影。ピース☆

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こんなことやってううちに、もう夜中です。

大がかりで高価なシステムを導入する場合、実は、いきなり現場で下ろす業者が多いのです。

この機械、この道具、この洗剤、この研磨剤を、買って使いさえすれば、すぐさま必ず成功するのよね、うふふ、新品〜。ビリビリ(←パッケージを破る音)inお客様宅。

そして、使い勝手がよく分からず、上手くもいかず、慌ててメーカーや販売店にレスキューを求めるということ、あんがい、清掃業者あるあるなのです。

サービス業として、プロフェッショナルとして、そんなことでエエのですか、と思われる方も多いでしょう。でも、思いのほかこれが、「あるある」らしいのですね。

分厚いマニュアルがあろうが、講習会を受けようが、現場に行ってみて初めてぶっつけ本番となれば、「…あ…うまくいかない…やばい」という事態に陥るものです。

当然のことながら、南京玉すだれを購入後いきなりサラリと芸にできる人はおらず、学習参考書を購入するだけで入試に受かる人は、おらんです。

スムーズに最上の仕上がりを得るには、鍛錬あるのみなのでござるよ。

そして、明日も社長は現場に向かうのでござるよ。

そして私は、なんやゴソゴソしてるのが気になって、寝不足でござるよ。

日時:2013年2月13日 PM 06:11
玄関タイルの汚れを洗浄、光沢を復元

中古マンション、ご購入後、ご入居前の空き室全体ハウスクリーニング

玄関が大理石タイルやテラゾーではないことも多くありますので、標準的なハウスクリーニングの作業内容には含んでおりませんが、オプションとして「玄関たたきのタイル、洗浄と研磨」を承っております。

空室清掃の作業と一続きに、効率よく勧められるため、在宅の料金よりも安価にさせて頂いております。

こちらの分譲マンションは築8年。玄関タイル表面、清潔に拭き掃除がなされていますが、ほんのり全体に黒ずんだように薄汚れて、光沢感が失われています。

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タイルをクリーニングしたのち、大理石専用の研磨機を用い、数段階の工程で順番にきめ細やかに磨き上げてゆきます。

大理石は、柔かく傷みやすい繊細な天然石です。イッパツでパッと磨けるものではありません。濡らしてはポリッシュを当て、終わったらキッチリ拭き上げて光沢感を目視で確認、磨き残しを直してから、さらに細かなポリッシュを当てて...地道な作業の積み重ねです。

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大理石タイル、磨き上がり!

シューズボックス、扉、外の陽の光。くっきりと鮮明に、色艶やかに映しこんでいます。どんより濁っていた玄関先が、とても明るくなりました。

マニキュアのようにシリコンや樹脂をベットリ塗って覆って「艶、戻りました」とするメンテナンス方法を採用している清掃業者もまだまだ多いようですが、せっかく高級イメージの大理石ですもの、すっぴん、素肌の美しさで勝負したいものです。いくらお化粧で隠蔽したって、そのお化粧は数年で厄介な状態に変質してしまうんです。

きれいでしょ、これが、本来の姿なの!ちゃんとお手入れさえしてくれたら、私、まだまだイケてるのよ!と、大理石タイル子さんも嬉しかろうと思うのです。

大理石のタイルは、どうせ汚れるから、ファミリータイプのマンションだから、築年数が経った中古マンションだから...そんなふうに諦めない方は、ぜひウォッシュテックにご相談ください。他のハウスクリーニング業者では、大理石まで磨く空き室全体清掃、やっておりませんから。

日時:2012年9月19日 AM 11:41
玄関の大理石タイル、汚れをクリーニング・研磨で、ツルリン!

中古マンションおよび中古戸建をご購入されて、連休前後にお引越しされる方のためにさせて頂いている「ご入居前の空き室クリーニング」、ただいまラッシュです。

弊社の標準的な全体ハウスクリーニングの作業内容一覧では、玄関の大理石タイルは、大理石専用の洗剤とマイクロファイバーを使っての清拭のみとなっております。これでも、まぁなかなかに清潔な感じになるのですが、別途お時間と費用を頂戴できれば、「汚れをきっちりクリーニングし、表面を平滑に磨き込み、細かな擦れ傷や、失われた光沢を取り戻す」ところまでを承っております。

こちらは、横浜市青葉区の中古マンション。築8年。ファミリータイプですが、ちょっと高級イメージなので、大理石のタイルが使われています。ご家族でご生活されておれば、玄関は、よく踏まれ、よく擦られ、よく汚れる、これフツーです。

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全体にツヤは失せ、髪の毛ほどの細かな傷が無数に入っています。表面には汚れもあり、すすけた印象。水拭きだけのお掃除では、足の裏でにじったような跡を取り去ることはできません。かといって、大理石は酸にもアルカリにも弱く、しかもとても柔らかくて水をグングン吸いこんでしまうので、ゴシゴシ洗うことも厳禁です。

「中古マンションだから、仕方ないか...誰かが暮らしていたんだものね」と、玄関をみやるお客様。そのとき、大理石タイルに触れた社長の眼光が、鋭く輝いた!「んや、このくらいだったら、見違える感じで、きれいになりますよ。そりゃ、工場で、すごい電圧を掛けて研磨してある新築の大理石よりは少しアレでしょうけども」。

かくして、大理石の洗浄と研磨を施したあと。

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大理石表面のモヤモヤが、つるりと滑らかになりました。大理石は、きっちり磨けば、きっちり光る石。外界からの太陽光のみならず、ドアノブなどの細かな影、玄関ドア枠の白と焦げ茶のコントラストまで、鮮明に映り込むようになりました。天然の大理石特有の「ひび割れ模様」の赤い色が、鮮やかに見えて、温かな上品さが戻りましたね!ご新居にふさわしい清潔感があります。

「靴で歩くところだし、玄関なんて意外に見ないから、諦めていたけど...うわー!ツルツルしてる!」お引渡しの日に、ご夫婦おそろいで玄関にはいつくばるようにされて、ご覧になられるお客様。よかったよかった。

大理石のタイルも「えへへ、そりゃちっと古いけど、ちゃんと磨けばイケてるんだよ、俺。これからもよろしくね」なんて、照れていそうです。

日時:2012年4月21日 PM 12:18
大理石の玄関たたき ライトが映り込む輝き…高級感が復活!

大理石の玄関たたき 細かな傷と汚れでガサガサ…ツヤが無い」、「汚れを洗浄し、染みを漂白」「表面を磨いて、滑らかな光沢を取り戻す」、からの続き。

ダイヤモンド製の大理石研磨専用パッドを使って磨いてゆきます。粗いものから順を追い、非常に細かな目の研磨材まで辿り着いたら、美しい光沢が手に入れられます。

まろやかなツヤ、表面に映り込む周囲の風景。大理石特有の、ほんのり温かなアイボリー色。ドアを開けてまず目に付く荒んでくすんだ印象が、明るく清潔に変わったと思います。数年生活をされたお住まいで、周囲の建具や目地も劣化が見られ、大理石そのものもかなり傷んだ状態からの対処ですから、新築時同様、新品同様とは戻りませんが、玄関の印象って、本当に住まいのイメージを左右するんだなぁと実感します。

大理石タイルを接写。ん?この光ってるの、何が映り込んでいるの?

答え:現場用ライト。社長が持っているのでした。

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電球をプラスティック製のカバーで保護しているのですが、その形状がクッキリ鮮明に大理石に反射しています。作業の終わりかけに偶然撮れた写真ですが、光沢が、どんなに上がったか分かりやすいと思ったので、アップしてみました。

↓ 

クリーニングと研磨前は、こーんなふうな、ガサガサ、黒ずんだ大理石だったんです。大変身ですね!

ウォッシュテックの大理石のクリーニングは、世界照準の大理石研磨技術です。高級なホテルやブティックの床と同じ専門的なメンテナンスを、ハウスクリーニングにアレンジ。おうちの玄関先にも、確かにお届けできるよう工夫しています。

私はいくつもの施工現場を見てきましたが、光沢感や表面の平滑さは、他の業者には実現できないクオリティだと思います。研磨をキッチリやるから、ツヤツヤした樹脂やシリコンなどのコーティング剤をマニキュアのように塗布して、仕上がりを誤魔化しません!(コーティングも承りますが、大理石の質感をそのままに生かす浸透性の製品を採用しています。光沢感を補うのではなく、大理石の保護が目的です。)

日時:2012年2月22日 PM 02:37
大理石の玄関たたき 表面を磨いて、滑らかな光沢を取り戻す

大理石の玄関たたき 細かな傷と汚れでガサガサ…ツヤが無い」、「 大理石の汚れを洗浄し、染みを漂白」からの続き。

大理石タイルの表面に付着した黒ずみや汚れを全体に洗ったら、光沢感や滑らかさを取り戻す工程に入っていきます。

使う道具は、大理石研磨専用の人造ダイヤモンド製のパッドです。研磨材ということで、さぞやザラザラしたサンドペーパーみたいなモンかしらと実際に見て触ってみると、「え?これがダイヤ?」という感じの、靴の裏のデコボコみたいな、でも表面がなめらかな樹脂のような道具や、スポンジ状の道具です。

大理石の床のクリーニングは、現在はアメリカが一番進んでいます。というよりも、世界中の優れた大理石研磨のテクノロジーが、アメリカの巨大な市場に集まってくるといったほうがシックリ来るかもしれません。そういったことから、技術も道具もピカイチ、しかも日本国内の製品と比べて安価です。ウォッシュテックでは、国内の他の清掃業者ではまだ採用に至っていない最新鋭のシステムを、いち早く導入することで、「効果は高く・値段は安く」を追及しています。

ハンドポリッシャーに付けたダイヤモンドパッドを当てて回し、光沢が揃ったら、水分を吸って切って拭いて、目で見て手で触ってチェックして足らないところは再度パッドを当てて磨いて…。これを、研磨材の細かさを徐々に上げていきながら、繰り返します。

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この現場では、パッドを取り替えること5工程。綺麗な光沢を戻してなるべく長く保たせるなら、パッと磨いて、パッと光る、ということはあり得ません。地道な作業が実を結ぶのであります!研磨材の細かさが上がってくるたびに、「おーっ、さっきより光ってる!」と目に見えて分かるのですが、実際に付き合ってると退屈だから、5工程分の作業写真は、はしょっちゃいましょう(笑)。

さぁ!研磨の最終工程までたどり着いたら、こんなツヤになりますよ!

大理石の玄関たたき ライトが映り込む輝き…高級感が復活」へ続く。

日時:2012年2月15日 PM 06:28
大理石の玄関たたき 汚れを洗浄し、染みを漂白

大理石の玄関たたき 細かな傷と汚れでガサガサ…ツヤが無い」からの続き。

マンション新築入居時から数年。生活をされるうちに失われた大理石の光沢。細かな凹凸ができて、汚れが入り込み、どんよりと黒ずんでいる状況をクリーニングしてゆく作業をレポートしてみます。

表面に付着した汚れを、まずは拭き掃除。表面に乗った泥やカビを清拭した状態で、シミや傷の具合をチェック。染み込んだような汚れが見られる場合は、ここで対応。さまざまな専用染み抜き剤を使って、染みを薄くして、洗って、拭いて、見てみて、まだ残っていたら再度染みを薄く…という地道な作業を繰り返します。

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大理石は、ツヤがある石なので「ツルンと硬い」イメージですが、実はスポンジのように細かな孔がたくさん開いています。薬剤にも衝撃にも弱いですので、いつもおそるおそる様子を見ながら。同じ・画一的な現場など一つも無いのです。毎回せいいっぱい頑張らせていただくためには、持ち込む装備や薬剤も、多種多様に、たくさん揃えねばなりません。

染みへの対処がひと段落ついたら、大理石全体をクリーニング。土砂汚れやカビ汚れを、ならすように洗浄してゆきます。

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汚れの状況を正確に把握するため、使った水分はウェットバキューム(水も吸い取れる業務用掃除機)で回収し、きちんと拭き上げることがコツです。パワフルな機械を使いますので、周りへの飛び散りを防ぐためのシートや、ステンレスや塗装部分を保護するための養生テープをピッチリ貼ることもコツです。めんどくさいチマチマな作業なので、私だったら、ここで挫折しちゃいそうであります(笑)。

クリーニングが一通り終了した大理石の玄関たたき。この時点で、表面はじゅうぶんに清潔な状況ではありますが、大理石特有の光沢感は戻っていません。シミも、まだちょっと目立って見えますね。

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下準備を終えたら、次は、いよいよツルツルの大理石に整えていきます。「大理石の玄関たたき 表面を磨いて、滑らかな光沢を取り戻す」に続きます。

日時:2012年1月31日 PM 05:25
大理石の玄関たたき 細かな傷と汚れでガサガサ…ツヤが無い

分譲マンションの玄関、ドアと居室を区切る土足の床。

最近は、大理石のタイルが張られているマンションが増えています。新築時は、ツルツルと光沢感が素晴らしく、鏡のように周りを映り込ませて、当然ながら汚れも無く…それはそれは高級感があったのに、数年、生活をするうちに、ツヤのあるアイボリー色の大理石は、こんな感じに。

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靴の裏に付着した土砂が引きずられて出来た傷。凹凸に入り込んだ汚れ。全体に薄汚れて清潔感が無く、くすんだ印象になっています。玄関は、その家の第一印象を決める重要なポイントなのに、とても勿体ないことです。

ズームしてみます。もともとは滑らかな象牙色をした大理石ですが、パサパサと粉っぽい質感で、まったく輝きが無く、薄く黒ずんでいます。

しかしながら、大理石は、生活するうえでは余り馴染みが無く、普段のお掃除に迷う素材。固く絞った雑巾で付いた埃を拭き掃除するもののスッキリきれいにならず、困って、メラミンスポンジで擦ったり、重曹、クエン酸で湿布して、「ありゃっ!?前よりもヘンになっちゃった」と慌てる方も多いと伺います。ヘンになってからでは、チト遅い。以前のように復帰できるかどうか、難しくなります。そうなる前に、「大理石を磨ける業者がいるんだ。定期的に任せればOKだ」と、知っていただきたいです。

ウォッシュテックでは、大理石のクリーニングおよび光沢を改善する研磨を承っています。ホテルのロビーや高級仕様の店舗の広い大理石床を洗浄し研磨するクリーンシステムを、「平米数が少なく、電圧数が低いため使用する機材に制限がある」ご家庭にも積極的に対応できるようアレンジしているので、マンションや戸建ての「玄関たたき」にも施工が可能です。

大理石は、酸に溶けやすくアルカリに変質しやすく、柔らかくて傷つきやすい。扱いが繊細なのに、凹凸になったり汚れが目立ったりしやすい石です。大理石を洗って磨き上げる道具は、それはそれは何種類も必要で、一つ一つドえらい高いし、揃えるだけでもかなりの手間が掛かります。大理石の特性や汚れの状態を正しく判断し、機材を的確にオペレーションできる「目利き・腕利きのオジサン」をチャーターするのが、いっそのこと、最も早くて安い方法。すべての工程を見て、実際の仕上がりを見ると、私なんか、そう思います。

上の写真のような、汚れてツヤが失われた大理石が、クリーニングと研磨で、このように変身します!

それでは、どんな風にキレイにツヤツヤを戻してゆくのか…順を追ってご紹介!「大理石の汚れを洗浄し、染みを漂白」へ続きます。

日時:2012年1月25日 PM 02:19
嘔吐で大理石が溶けた!2

前回記事、東京都目黒区タワーマンションの玄関たたき、大理石(マロンブラウン)に嘔吐された跡がついた、の続きです。

大理石の表面全体に質感を均したら、次は、もう一段階細かな研磨剤で磨いてきます。

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前回ブログに掲載した、最初に磨いた状態よりも、光沢が少しアップしたの、お分かりになりますか!嘔吐の跡も段差もなくなっています。

掲載スペース上カットしましたが、何度も水気を拭き取っては手で触り、目で透かして見て、イマイチのところには研磨を繰り返しています。機械を使って効率化を図っていても、手と目の感覚が頼り。根気が要る作業です。

さて、ラスト!光沢を新築引渡し時のレベルまで持っていきます!

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…完成したところ、撮り忘れました(笑)。夢中になっていてカメラを忘れるの、ありがちー!失態ー!すみません、すみません。

作業終了後、お客様にじっくりご確認いただきました。いつもはそんな姿勢で床を見ないでしょう、というような視点からも見ていただきました。「うん、これなら吐いた跡が見えません。元よりキレイになりました!なんだか大理石の柄が鮮明になったように思います」とご納得いただけたので、仕上がりは上々だと思います!信じてー(笑)

ビフォアアフターのアフター写真が無いのに、今回、何を伝えたかったのかと申しますと…、大理石は、思いのほかヤワいということです。

お客様から伺ったお話で印象的だったのは、「何とか吐き気を我慢しながらカーペットの共有廊下を掛けてきて、玄関に入ったところで、石の上だったら大丈夫だろうと判断して吐きました。その続きでフローリングの上にも吐きましたが、当初、フローリングは木だから、もう傷んで跡が残ってダメかもしれない、と思ったんです。でも、樹脂ワックスもきちんと塗っていたこともあって、フローリングは拭けば全く影響がありませんでした。予想外だったのは、石です。石の方が弱いなんて。」というお言葉でした。

大理石は、高級仕様マンションの玄関たたきや、洗面室の床やマンション共有部エントランスの床などに多く採用されている、馴染み深い天然石です。

「石なんだから、丈夫だろう。丈夫だから床に使われているのだろう」と、思われがちですが、実は、とても脆くて軟らかく、とても溶けやすく変質しやすい石なんです。

ものすごく雑に、かつ極端に大理石の弱さをイメージして頂くとすれば、「グラウンドに白線を描くときに使う石灰みたいな石」かと思います。中学の化学の実験で、酸を垂らすやいなやすぐに染み込んでショワショワと泡立ちながら溶けていた、あの石灰のかけらを頭に浮かべてみてください。

大理石は、白木のように水分を吸い込む。酸に溶けやすい。軟らかく、脆い。なんとなーくイメージできましたか!

そのような性質の石であるので、輝きを失いやすく、汚れやすく、傷つきやすいです。しかし、大理石には、磨けばツヤツヤと輝く、という特性もあります。ですから、美しく維持するためには、定期的で的確なメンテナンスが不可欠となります。そのもの自体がわりあいと安価である大理石が、「高級」「贅沢」とされるのは、「正しく手入れすることができる専門業者を、周期的に頼める財力がウチにはあるんですよ。その証拠として、ウチの大理石の床は、常に光り輝いているんですよ」ということなんだと思います。

日時:2011年4月14日 PM 10:15
嘔吐で大理石が溶けた!1

東京都目黒区のタワーマンション、玄関たたき。マロンブラウンという種類の大理石です。

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写真、中央あたり。ちょっと白く濁ったようにツヤがなくなっているのが、お分かりになりますでしょうか。↓ズームしてみます。

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これは、大理石に嘔吐された跡です。

吐かれて15分ほど経過して後、中性洗剤で水拭き、ご自身でお掃除をされたのですが、以前のような光沢が戻らないとのこと。玄関なので見栄えが気になるし、ツヤが無いのは吐いた跡と訪問者に気付かれたくない、大理石を元通りの光沢に修復できませんか、とご相談を頂きました。

触ると、粉っぽくマットな感じ。他の箇所のような、大理石らしいプリプリしたツヤがありません。

人間の胃の中にある酸は、実はとても強烈。弊社で使用する業務用の酸性洗剤よりも、実はパワフルだったりします。大理石のトラブルでは、どのくらいの深刻さで大理石にダメージが与えられているのか、完全に復帰できるのかどうかは、正直なところ、実際にトライしてみなければ分かりません。お客様にお伝えしてその旨ご了承を頂いたうえで施工を承ることに。今までの経験と、世界最新の石材研磨技術から、全力を尽くします!

まず、大理石に付着した汚れをクリーニング。その後、荒れて傷んだ大理石を、まず粗く均します。

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全体に光沢が弱くなり、溶けた跡が目立たないよう、均一になりました。

一旦、ちょっと粗めの研磨をして全体をマットな状態に均一に整えてから、段階的に細かな研磨剤で磨き、徐々に光沢を上げて戻していきます。

長くなったので、次回に続きます

日時:2011年4月13日 PM 09:43
東京都目黒区マンション玄関ライムストーンタイル洗浄〜コーティング/3

目黒区マンション。中古物件ご購入後、ご入居前の全体ハウスクリーニング。玄関の石灰岩のクリーニングとコーティングについて、その1その2に続き、その3。

その1にも記載しましたとおり、石灰岩・ライムストーンは、あっという間に水や汚れを吸い付け、吸い込んでしまいます。

顕微鏡で見るとお麩みたいにフガフガなので、いったん汚れが染みてしまうと、汚れだけを取り出して新品のように戻すことはできません。

そうとはいえ、ここはお客様が住まわれるお家。しかも、靴を脱ぐところ。いらした方が最初にご覧になる玄関口。そして、ご入居後は、住まう方ご自身でお掃除をされるんです。

ならば!コーティングが有効!

なるべく汚れが染み付きにくく、拭き掃除しやすく掃除機を掛けやすく、クリーニング後のオシャレなイメージをなるべく長く楽しんでいただこう!

そう考えて、今回は、色や質感をまったく変えず、次回のクリーニングも容易になるよう、安全性が高く、硬化時間は長いものの効果長持ちのフッ素系コーティング剤をチョイス。

男たちが這いつくばって後ずさり。手際よく、コーティング剤を、塗って、染ませて、拭く…
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ただいま、フッ素コーティング剤を石灰岩に浸透させ中…

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再度浸透させ、余分のコーティング剤を丁寧に拭き取り、防汚コーティング完成。


硬化・定着後、霧吹きで水を撒いてみました。石灰岩の凸凹の質感のため、とても分かりづらい写真になってしまいましたが、コーティングの作用により、水分が染み込んでいきません!

※上の写真や洗浄中の石は、水分シミシミです。比べてみてください。
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大理石やライムストーン、石灰岩は、石の知識と経験に富み、洗浄からコーティングまで一貫して行えるハウスクリーニング業者にメンテナンスを頼まなければ、長く維持できないと思います。でなければ、すぐにボロボロで真っ黒になってしまいます。

専門的なトレーナーがマンツーマンで付いて8cmヒールに耐える歩行姿勢やウエストのくびれが作られるように、「美」「おしゃれ」な住居には、そういう専門業者が不可欠だと思うのです。

日時:2010年8月15日 PM 11:36
東京都目黒区マンション玄関ライムストーンタイル洗浄〜コーティング/2

東京都目黒区のマンション。お引越し前ハウスクリーニングの一部として、玄関に張られた石灰岩のクリーニングとコーティング。

大理石よりも更に「酸」「アルカリ」「摩擦・衝撃」に弱いライムストーンのタイルに、土足歩行による汚れ、排気ガス、カビなど黒ずみ、ベタつき、汚れが付着しています。

デリケートな天然石に対して、どのようにクリーニングを進めるのか。前回に続き、その工程について。

まずは、クリーニング作業前の状態。ドア付近の「必ず靴底が触れる、もっとも汚れているゾーン」の写真。

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安全性と成分解性が高く、後々まで残留しない中性でマイルドな石材専用クリーナーで、汚れを浮かし、拭き取り。床に這いつくばって汚れと石の状況を見ながら、濯ぎ水をマメに取り替え、拭き布を絞って、淡々と進めます。

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石灰岩から回収した汚水。今回は、こういうバケツ水が5杯くらい取れました。泥、カビ、排ガス、油脂…濁ったチャコールグレーのドンヨリした汚れです。まさに、石の汚れを水と布に転写!した感じです。

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クリーニング後、よく乾燥させて洗浄終了!

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深く染みた汚れは100%除去できたとは申し上げられませんが、だいぶん薄くできました。全体にトーンアップして、石灰岩特有の貝など生物の化石の模様も鮮やかに、個性的な当初のデザインイメージに近づきました。パッと明るく変わりましたね!もちろん、触っても嫌なベタつきがなく、清潔感があります。

次回は、いよいよ最後の工程、コーティングです。

日時:2010年8月14日 PM 04:29
東京都目黒区マンション玄関ライムストーンタイル洗浄〜コーティング/1

東京都目黒区のマンション。ご入居前の空き室ハウスクリーニングの一環、土足歩行の玄関たたきに張られた石灰岩のクリーニングとフッ素コーティング。

マンションのドアを開けると、個性的なデザインのタイル。タイルは、石灰岩で出来ています。

石灰岩とは、サンゴや貝殻などが堆積してできた炭酸カルシウムを50%以上含む天然石のこと。

イメージとしては、白墨(チョーク)に近いでしょうか。爪と同じくらいの硬さで非常に柔らかく、もろく、軽い。スポンジのように穴ぼこで、水も汚れも吸い込みやすく取り出しにくい。たとえばレモン汁のような酸性の液体に触れるとシュワシュワ〜と溶けてしまう。かといってアルカリ性の液体に触れると変色してしまう。

そういう性質の石なので、本来、床に使うには適していません。特に、土足で歩行することが考えられる玄関から廊下には。

でも、オシャレだからね!あと、わりかし安価だから!デザイナーの方は、ライムストーンが大好きなようで、東京や横浜には、たまにこういう床もあるのです。

上記のとおり、柔らかで変質しやすい石ですから、ガンガン擦ってブラッシングもできません。酸性の洗剤も、アルカリ性の洗剤も使えません。汚れを、どのように浮かし、回収するか。

実際に住む方のお掃除もハウスクリーニングも、とても難しいのです。この石の床は、本当に難問です。

新築時は、まろやかなクリーム色で温かな質感だったかと思うのですが、水拭き掃除を日常的なお掃除で繰り返し、致命的な汚れは見当たらないものの、全体に黒ずみ、何となくどんよりと暗いイメージです。表面は、石灰岩本来のマットな感触ではなく、若干ベタベタとしています。
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このライムストーンをクリーニングし、汚れを含む水分が石灰岩の深部に染み込まないよう、フッ素でコーティングしていきます。クリーニングとコーティング後の写真は、こちら↓。
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詳しい清掃作業工程は、その2その3に続きます!
日時:2010年8月13日 PM 04:10
横浜市中区新築マンション大理石コーティング(玄関)その2

前回の続き、大理石コーティング、施工レポート。

新築マンション、新規の大理石タイルとはいえ、土足で歩いている玄関です。まずは、表面の汚れをクリーニング。クリーニング専門ウォッシュテックは、コーティング前の清掃が重要と考えています。汚れを残したままコーティング剤を塗布すると、コーティング剤の効果を最大限引き出すことができません。劣化も早くなってしまいます。

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大理石用コーティング剤を塗布。安全性が高く、色や質感を変化させることがないフッ素系コーティング剤を使用しています。2度に亘ってじっくり浸透させます。マニキュアのように固い膜を作るタイプではないので、時間が経過してもパラパラと割れて落ちることがなく、コーティング剤の効果が低くなった後も劣化が目立ちません。

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きっちり拭き込んで、大理石コーティング、完成。

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硬化させて、霧吹きで水を噴いて3時間後。コーティングしていない大理石では、白木に水を掛けたように水分を吸い取って染みこんでしまうのですが、まだ水滴のままです。フッ素が水を弾いて染み込んでいません。

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新築マンションの玄関が大理石なんだけど、これからどうやってお掃除すればいいのかな?キレイに保つお手入れ方法は?汚くなってからハウスクリーニング業者を頼むのって面倒だ…。悩む前に手を打ちたい!そんな方にお勧めいたします。

日時:2010年8月 4日 PM 08:35
横浜市中区新築マンション大理石コーティング(玄関)その1

横浜市中区の新築マンションにて玄関大理石コーティング

大理石タイルの玄関が新築マンションで多く見られます。ここ10年ほどで大理石の価格はぐんと安くなり、バブル期前後の高級マンションでしか採用されていなかった大理石タイルが、今ではファミリータイプのマンションにも入るようになっています。

かなりフレンドリーなイメージとなった大理石ですが、石灰岩ゆえに柔らかく傷つきやすいためブラシでゴシゴシすることもならず、酸にもアルカリにも弱く表面の質感が変わりやすいため洗剤で汚れを取ることもならず、実は、扱いが難しい石です。

ツヤッツルッと光沢があっていっけん固そうですが、実は白木やスポンジのように汚れた水を吸いこんでしまうし、傘の先でトーン!と突くと角が割れてしまうくらい柔らかいし、レモンの輪切りを置いておくと数時間でレモン模様にパサパサになってしまう。

「大理石って、そういうか弱くて繊細な石なんだ」と認識していれば防げることもあるかもしれませんが、マンションを買うにあたってそんなこと誰も教えてくれませんから、どうしてもラフになりがちです。

特に、共有部廊下に長尺シート(樹脂製の凹凸がある床材)が敷かれていることが多いファミリー向けマンションの場合、雨で濡れた靴、屋外の泥や砂を付けた靴で玄関に上がる機会が多くなるので、共有部にカーペットが敷きこまれたマンションに比べ、汚れが付くのが早いです。

私は、ご入居から半年から2〜3年ほどで「傷も汚れもしょうがないじゃん」と諦めモードの大理石、たくさん拝見しています。

そんなことから、ウォッシュテックでは、新築マンションお引渡しからお引越し(ご入居)までの間に大理石コーティングをさせていただくことをお勧めしております。

固絞りの雑巾での水拭きが出来るようになり、汚水の染み込みがある程度防ぐことができ、表面の耐久性が上がるので、新築時の美しさをラクに長く保てるようになります。

お住まい中の大理石・御影石バスルームの場合、翌日までにお風呂を使われるので硬化が早い別のコーティング剤を使うのですが、新築お引渡し直後の玄関は、水で濡らしたり土足で出入りすることがなく数日間の硬化が可能なので、より堅牢なコーティング剤を使用できます。マンションオプション会では原価が高すぎて使用されないコーティング剤、効果が高いです。この機会に、是非!

マンションご購入が決まったら、お声掛けください。お引渡し日、お引越し日などからコーティングの日取りを調整しますので、お早めがスムーズです。

次回は、実際の大理石コーティング施工の様子をご紹介します。

日時:2010年8月 3日 PM 04:29

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