玄関の床タイル 緑色の石 蛇紋岩を素材本来の光沢に磨き直す

玄関床に張られた蛇紋岩のタイル。

蛇紋岩は、学術的には全く異なる組成ですが、建築上の説明では 「大理石」 とされていることが多いです。マーブル模様だから?

蛇紋岩は、脆くて固いのような不思議な性分で、磨き直して光沢を取り戻すのが非常に難しく、それゆえ、メンテナンスの引受先を見つけるのも非常に困難な石です。

→ 蛇紋岩のブログ 2015年の記事ですが、残念ながら、2023年現在も状況同じです。

蛇紋岩にもいろいろテイストあり。今回は、大きく蛇行する緑色の濃淡が美しい、ギリシア産のティノスグリーンという石です。

しかし、ご生活をされるうちに、黄ばみ、黒ずみ、細かな傷が生じ、光沢がなく、色柄もボンヤリ濁っています。

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ボンヤリとくすみ、カサカサと濁っています。

ズームの画像です。

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細かい歩行傷。くもり。そして何だかペッタリ膜が張り付いたような質感です。黄色っぽい変色もあります。

自然石のはずなのに、不自然なノッペリ感。石材用ワックスが塗布されていたかと思われます。

石材用ワックスは、いまだ石の管理方法として幅を利かせています。

石用ワックス推進派は、「光沢が出ますよ。滑りにくくなりますよ。石を保護できますよ。」 と、メリットをアピールします。

物件の引き渡し時に 「石用ワックスを定期的に塗布して、光沢を維持してください」 と申し伝えられることもあります。

しかし、塗布して10年も経てば、 黄ばみ・黒ずみ・人工的な加工感・カサカサ・ひび割れ などのトラブルが露わになってきます。

地球の悠久の自然の中で形成された、こちとら数万年レベルの鉱物に対し、たかだか50年からこっちに人間がこさえた化学物質を上塗りしているわけですので、

もっとテカテカになるよ!めくれず超強力にへばりつくよ!永久的だよ!などと誇ってみても、それはもう勝負にならないダサな様子になるのは道理です。

もし、石材本来の光沢を、現場施工の家庭用電源で、何度でも回復できるのならば。

このような、ツヤの膜を作るテクノロジーは無用となります。

ウォッシュテックの技術は、今までの石材メンテナンスの固定概念を根底からひっくり返すものであり、化石鉱物たる石を尊重するテクノロジーです。

話戻って。今回のワックス塗布その後の結末は、のっぺり黄ばんで、光度は26まで落ちてます。

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タイル1枚ずつに区切り、砥石1段階ごとの目的を着実に達成しながら研磨してまいります。

その間、常に、石の細かな粒子は水分に溶け込ませて回収しては拭き取り。数えきれないくらい頻繁に繰り返します。

全体重を床に垂直方向に掛けながら、1段階ごと、確実にクリアしながら次の段階へ...掛けることの8段階くらい。これを、全てのタイルで行います。

「ここまでしないと、光らないんですね...」と、お客様。

「そうですね。こうまでしないとと、石ってのは、自分から光りません。でも、だいじょうぶ、光りますよー」と、社長。

かくして、こちら。本物の大迫力の蛇紋岩の光沢です!

ビフォアの画像と比較してご覧ください。

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全然見えなかった格子戸が、格子の立体感まで正確に映り込んでいます。ドアや壁も、真っ直ぐ反射。

角度が若干違いますが、これは時間の経過により窓の映り込む位置が変わったためです。

スマホのオートでパシャっと撮影したわけですが、黄ばみと黒ずみがサッパリ無くなって、本当に緑色が鮮やか!

蛇紋は、このように、本来とても美しい石です。人工物の上塗りで隠蔽するなど、もってのほかです。

ズームでご覧ください。

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ペッタリ張り付いていた石材ワックスが無くなったこと、お分かりになりますでしょうか。

これが、邪紋の本当の色柄です。深い緑のグラデーションには透明感もあり、ミステリアス。なんというか大迫力でギャラクシー!

もちろん、光度も飛躍的に向上。

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95です。

邪紋で、光度26→95まで回復出来る実績を宣言する者は、どんな石も仕上がり確かです。

メソッドが高いレベルで確立しており、「たまたまできた」 「うまくできることもある」というような不安定が一切無いからです。

「とは言っても、安いほうが~うまくいくといいな~」からの「イマイチ!チッ...」という流れは、せっかく「石材メンテナンス 研磨」 まで辿り着かれたのに、惜しいことです。

ご自宅の玄関、今そこに嵌っている石、その石本当の、模様の美しさや光り方を目の前でご覧になられたいならば、ぜひ。

画像を添えて、ウォッシュテックまでご相談ください。

日時:2023年5月 5日 PM 04:39
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