大理石(タソスホワイト)玄関タイル 曇って真っ白をツルツル鏡面に

東京都品川区のマンションにて、玄関たたきの大理石タイルを鏡面に研磨してまいりました。

今回の大理石の種類は、タソスホワイト。大理石独特のマーブル柄は目立たず、つるりと白いことが特徴です。

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つるりと…白、かった。はずです。新築の引渡しのときは。

しかし築12年、現状は、歩行による摩擦傷が入り、靴裏の汚れが付着して、何の材質かも分からないくらいに曇ってしまっています。表面は、全体にパサパサと粉っぽい印象。

去年に中古で買って、そのときにクロスやフローリング、キッチンを替えたんです。でも、この大理石は打つ手が無くて。というか、磨いて直せるなんて、思いもつかなかったし、不動産仲介業者さんも、リフォーム工事業者さんも、「大理石なので、仕方ありませんよ」と言ってましたから。「仕方ないのかなぁ」と思っていたんですけど、ネットで調べたら、ちゃんと磨いたらキレイになるって出ていて。もう、周りの新しいクロスやフローリングとの違和感に耐えられなくなっちゃって。

と、お客様。

そうです!大理石は、ちゃんと磨けば光るコなんです!なのに、「古いんだから、しょうがないです」「じゃあ、しょうがないんだな」なんてもったいない。

大理石のおうち。と聞いたら、だいたいの人が、「何百年と続く伝統と格式。絢爛豪華ゆえの威厳」ってイメージされますでしょう。それが、10年やそこらで古い汚い物質に変化して、捨てねばならないものになったら、おかしいですよね。ロココ調のお城で、めっちゃ頻繁に改修工事があったとは考えにくいですよね。

でも、大理石は、傷付きやすく汚れやすいです。産地や年代に関わらず。

じゃあ、なんでいつもピカピカ鏡面なのでしょう。

がっつりメンテナンスしているからです。磨く。光る。磨く。光る。光り続ける床。ならば、我が家は栄え続けている。その証になるのが大理石。だから、貴族階級に重用され、必死でメンテナンスされてきた歴史があります。

現代日本社会でも、「気品と知性を備えた」「伝統の」「邸宅」のようなコピーがついた高級仕様のマンションには、大理石が多く採用されています。

もし「高級」マンションに長く住まれるならば、磨いて鏡面に戻すという技術を、ぜひ知っておいて頂きたいです。

ツルリと光っていない大理石は、その歴史を知る人からすれば「いまウチは繁栄してません」アピールと見なされます。大理石が曇っているだけで。なんか、屈辱的じゃありませんか。

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研磨後の玄関タイル。

タソスホワイト特有の、雪のような白。研磨前には全く見えませんでしたが、氷の粒のようなクリスタルがところどころ見られ、可憐でかわいいです。

大理石にワックスやコーティング剤を塗布したり、表面を浅く磨いただけでは、大理石の凹凸が乱反射してチラチラとうすっぺたい光沢感になります。しかし、ウォッシュテックの大理石研磨は、凹凸がビシッと平滑になるので、光が乱反射せず真正面からバチーッと跳ね返り、光沢の迫力がそこいらとは違います。

大理石は、研磨の方法によって、「スーパーやコンビニのような輝き」にも「高級ホテルのような輝き」にもなる。

そのことも、知っておいて頂きたいことの1つです。

日時:2015年12月15日 PM 03:40
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