玄関の大理石タイル。
住宅においては、ドアから入って一歩目、玄関側2枚めまでのタイルは、特に曇り汚れが強いです。
人が踏み込むときの物理力は、ご自身が思われるよりもパワフルです。
ドアの前でギュッと止まって扉を開ける、ドアから入ってクルっと背を向けて鍵を閉める。その動作の表れが、この曇り汚れです。
玄関は土足歩行エリアですので、靴裏にくっついた砂粒やアスファルトに含まれる油分や排気ガスの粉じんなどの汚れが「ギュッ!」と斜めに刺さるように押し込まれることも特徴です。
大理石の表面が毎日ちょっとずつ不規則に削れて、細かな凹凸になり、光をあっちゃこっちゃの方向に跳ね返し、結果、白くに曇ってにごって見える状態になるというわけです。
ウォッシュテックでは、大理石のレストレーション研磨、必ずハンドポリッシャーで行います。サイトのトップ画像で社長・中島が構えている機械が、それです。
ホテルのロビーやチャペルの式場など、広いワンフロアであれば、人の動きは真ん中あたりに集中しています。パーティやオケージョンで部屋の端っこを激しく歩行することはありません(あったらヤですね)。なので石は汚れない。
ゆえに、作業風景は、スペースの中心でラージサイズの機械を立ったまま操作し、回転数は歩行量により調整程度増減するが、原則工程を淡々と繰り返すというものです。
しかし一方、日本の住宅においては、同じゾーンの床でもコンディションが入り組んでいます。そして面積も小さい。画像のように、隅っこまで汚れがあることが常です。
かくして、社長・中島は、状態を目視確認し、常に触れる位置にできるハンドポリッシャーと小径のダイヤモンドディスクを使います。四つん這いで、膝付いて。
※寒い時期の石は芯から冷えてて、膝腰が辛い...!
大理石の研磨業者は探せばなんぼもあるかと思います。しかしその中でウォッシュテックは住宅専業のレストレーション専門業者であり、住宅の作業結果がこの量で集積する会社は、他には見つからないと思います。
レストレーション後の玄関大理石タイル。
清潔で、さわやか!つやつや、すべすべです。
まっすぐ光を同じ方向に反射するように大理石の表面を整えますと、このようにクリアに映り込む状態に回復します。
あまりの光沢度アップなので、上から何か塗ってるんじゃないか、濡れてるからじゃないか、とお疑いの方が稀におられるのですが、もちろん、完全に乾燥した状態で撮影しています。その証として、機材を白々しく床に置いてみたりして。
今回、研磨に併せコーティングしていますので、ナノレベルの孔(ポーラス)をピチーっと埋めて、より平滑に仕上がってます。
コーティングまでされると、ご生活中コンディションを保つ上でモアベターですが、ご予算厳しい方は研磨だけでも、じゅうぶん清潔で滑らかにできますよ。
※誤魔化しナシの研磨をしているからこその強気発言です。
なお、玄関タイルの研磨料金を2平米未満一律という設定にしているのは、平米単価で請けている業者とは作業内容が全く異なるためです。
住宅の居室内では、広いからといって・ちょこっとだからといって作業が簡単ラクラクになるわけではなく、平米数がたくさんでもお安くできず、そのようにしています。
よろしくお願いいたします。
最後に、歩行傷と汚れの接写をトリミング画像で!
大理石の研磨前。
研磨後、レストレーションした大理石タイル。
タイルのキワ、端っこからバチコンと決まってます。イッツ・ウォッシュテック・クオリティ。