ワンちゃんやネコちゃんの吐しゃ物が触れると、大理石は白くパサパサになって、光沢を失います。
お肉を食べる彼らの胃液は、実はとても強い酸性なのです。
対する大理石は、石と名乗っているけれど、酸にとても弱いです。
なぜなら、大理石の出来方は、こうだからです。
1)貝・珊瑚(カルシウムたっぷり)などの死骸が堆積
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2)長い年月を経て 石灰岩 に
↓
3)地下のマグマ近くで圧縮+熱が加わる 大理石に
つまり、もともとは貝殻などのカルシウムだったわけです。
中学校の理科の実験で、どなたもご覧になったかと思います。
試験管の塩酸に石灰の粒を入れると、一瞬でシュワっと溶けて消えちゃう現象。
あれと同じ事態が、玄関の大理石タイルに起こっているということです。
シュワッと溶ける。つまり、表面がランダムな凹凸に変化した状態です。
ランダムにできた細かな細かな凹凸は、光をめちゃくちゃな方向に跳ね返します。すると、人間の目には「白く」見えます。微細に凹凸になっているので、なめらかでなくなり、触るとカサカサとマットになるということです。
以上が、「ペットが大理石に吐くと、白くなる。カサカサして光沢が無くなる」理由です。
オーナーとして 「そうだな!大理石には吐いちゃダメだな!」と理解したところで、ペットのゲボッ オエッ は避けられません。
大理石が、白くパサパサに変質した後、どうするか?その解決策は?戻し方は?...ネットの世界広しといえど、探りまくらないと出て来ない情報でしょう。
なぜなら、できないことをできると言って背伸びして現場を得たとて、恥をかいたうえ取りっぱぐれるだけ。下手すれば大事故。なので、業者がオープンに宣言しないのは当然です。
ウォッシュテックは、人の吐いた跡(2011年のブログ)、猫の吐いた跡(2014年のブログ)、(もちろん記事にしていない現場も多数あります)...ジワッと着々と 「胃液で溶けた・吐しゃ物でダメージを受けた 大理石」を解決してきた実績があり、オープンな情報として公開しています。
大理石に嘔吐?現場やってまっせ。そして、どなたにも活用できる技術です。と、広く宣言しているということです。他には無い強みです。
今回、ペットちゃんが吐いちゃった大理石の石種は、マナーズブラウンです。
ブラウンと名前が付いていますが、エンペラドールダークなどの茶色系大理石とは全く異なります。ゼブラカルニコやネグロマルキーナのような黒色系特有の 「固さ!光って来なさ!」 です。
具体的には、アイボリー系の大理石と比べて工程が1.5倍程度になります。ということは、材料費と時間も相応に増すということです。
加えて、化学物質で深刻なダメージを受けた箇所と、生活中でできた歩行傷および付着した汚れのみの箇所、歩行量が少ないほぼほぼ新しいままの箇所、その3つの状態が、たった2平米未満に凝縮されているわけです。
ごちゃまぜのコンディションながら 「均一にキレイ」 な印象に整えるのは、とても大変です。(すっごく難しい!)
石材研磨で、ペットが吐いた跡がある状態から健全な状態に回復した大理石。
最もダメージが強い箇所を光度計でチェック。数値は95です。
なお、ウォッシュテックの光度計は 「評価厳しめ」の数値が出る堀場製作所製です。
「厳しめ」と書くのは、環境や状況によって数値のブレが出にくく、計器としての精度が高いという意味です。
「やさしい(高い)数値」が出やすい、しかも安価な光度計を、ウォッシュテックは選ばない。性能の低さから出た高い数値でドヤ顔は、とてもダサい。と、社長・中島は語る。
大理石にクッキリ映り込んだ姿が、イエーイ☆ピース☆と、チャラくとも。
黒色系の大理石は、鏡のよう。精巧な石材研磨は、真っすぐ光を跳ね返します。玄関サイドに設えられた小窓のルーバー1本1本までも、くすまず歪まず、鮮明に映り込むようになりました。
全体がなめらか、黒地に白いクラック模様が鮮明になり、美しいコンディションに回復!
もちろん、嘔吐による損傷は消え、大理石特有の清潔感と高級感も回復です。
「玄関だから、出入りするたび目について、そのたび気持ちが落ち込んで、落ち着かなくて、悩んでいたの。これで大丈夫、良かったです。」 と、お客様。
私どもも、お客様にご満足いただけまして、良かったです!