マンション、玄関の大理石タイルの研磨。
大理石の硬さは、人間の爪よりも一段階固いくらいとイメージされてください。
石と言われると、とても固い印象かと思いますが、実は爪や歯に近い柔らかさなのです。
日本のマンションでは、物件の高級&ステイタスを演出するためかと思いますが、玄関に大理石が多く設えられています。
日本の玄関は、土足(靴)の外界と、はだし・靴下で過ごすプライベートゾーン、その境界にあたります。
ほとんどの場合は2平米未満、その限られた面積の中で、玄関ドアから一歩、ギュッと半回転しドアを閉め施錠、また半回転して廊下に向かって一歩、ギュッと両足をストップして揃え、靴を脱ぐ。
狭いところで目まぐるしい動きです。しかも、この床は「爪とか歯に近い柔らかさ」。
靴の底には、屋外で拾ってきた土砂(顕微鏡で見ると、とても鋭い破片です)と、アスファルトや排ガスの黒いベタベタ汚れが付いています。
歩行による衝撃で、えぐり込むような傷ができ、汚れが埋まります。
×(掛けることの)人数分、×出入りする回数、これを毎日毎日です。
ご生活されて5年ほど経過した大理石タイルです。
特に汚くはなく、いかにも普通の玄関と思われる方が大半かと思います。
研磨後の大理石タイル。
これが、本来の大理石の玄関です。
研磨以前の状態と見比べられると、実はけっこう汚れていて、傷も出来ていたんだなぁとお分かりいただけるかと思います。
表面のカサカサとした凹凸がツルリと滑らかに、一皮むけたように整えられたことで、今まで膜のように覆っていたくすみがなくなり、何というか石の質感に深みや奥行きが感じられます。
外の様子が、乱反射や歪み無く、まっすぐに鮮明に跳ね返ってきます。明るいし、迫力があります。
深みがあって、チラつかない光沢感こそが、大理石本来の質感だと思います。
玄関の大理石は、ふだんの掃除方法で悩まれる方が多いです。
上記のように、歩行傷と汚れのダブル攻撃を日々受けているので、拭き掃除をされたとしても、ちっともスッキリしないので、悩まれます。
なお、市販の洗剤をお使いになれば、製品に必ず含まれる添加剤の影響で光沢感は瞬時に失われます。
また、重曹やセスキ、あるいはクエン酸やお酢をお使いになる方もいらっしゃいますが、これらも触れてすぐ反応、変質の原因となります。
自己流のお掃除で、むしろ美観が損なわれ、そこで悩まれる方も多いです。
ここで豆知識なのですが、
大理石のお掃除は、固く絞ったマイクロファイバークロスをお使いになり、繊維に油汚れを転写させるイメージで拭かれるのがベストです。
「化学的な何か」を全く与えない掃除が最も安全です。
そのことを知っていただきたいです。
しかし、お掃除をされて表面の汚れがなくなっても、凹凸はなくなりませんので、くすみや曇りは回復しません。
大理石は、お掃除を頑張ってもピカピカのツルツルのキレイには絶対に戻らない。
爪も、デコボコのスジスジで曇っている状態から、いくら洗っても拭いてもツルツルにはなりませんよね。丁寧にポリッシュせねばピカっとしません。
あれこれやってみたが思うような結果には至らず、ミスマッチな方法や深追いにより、むしろシビアコンディションにしてしまう、という悲劇、ほんとうに多く拝見しております。
大理石の汚れやくすみの原因は何か、そもそも大理石とは何なんなのか、正しく知っていただくことが、トラブル回避の得策だと考えております。
大理石の玄関、 「生活感たっぷり、小汚い感じがする、高級感とか本物感とか一体どこに行っちゃったの?」 と思われたら、まずは濡らしてギュッと絞ったマイクロファイバーで拭いてみる!
それでも、くすんだまま変わらず気分が晴れなかったら、いざポリッシュです。
悩まれることなく、サクっとウォッシュテックにお任せください。
数年かけてできた汚れも歩行傷も、数時間で回復できる方策、ウォッシュテックにございます。
私、エイヤでやってみると気分一新、ツヤツヤ・プルンプルンの光沢をちょいちょい眺めて元気出す、というような可愛がり方からしても、大理石は爪(ネイル)に似ていると思ってます。