ご自宅の衛生陶器は衛生的ですか?くすみ汚れの除去

衛生陶器という言葉、ご存知でしょうか。

給排水・調理・給排水にまつわる水まわりで使用されるセラミック製品のことです。

日本の住宅でメジャーな衛生陶器といえば、「洗面(手洗い)ボウル」と「便器」が不動のツートップ、それを追うマンションのベランダにあるスロップシンク、という感じでしょうか。

衛生陶器の機能は、「めっちゃ汚いものを、受けて流す」 ことです。

ゆえの、めっちゃ汚れやすい。しかしもし不衛生であったなら、生活を脅かす汚染源となる。わざわざ「衛生」と区分する、それだけの理由があるのだと思います。

衛生的に管理する目的から、汚れが留まらずツルっとズレて落ちやすい「ガラス質」でくるまれた「陶器」をチョイス、ということです。

表面に凹凸が無く滑らかで、汚れがこびり付きにくいから、陶器・・・。

の、はずなのですが、ウォッシュテックがお伺いする首都圏エリアの衛生陶器の多くは、「ツルっと滑らか」からは程遠いです。

全体に卵の殻のようにマットな質感で、光沢があるガラス質とは言い難い。濁った膜に覆われ、部分的に黒ずみや茶ばみが見られる。そのようなコンディションがほとんどです。

例えば、この洗面ボウルのような。

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マットな質感ということは、表面が微細な凹凸であるということです。

光が乱反射して分散、真っ直ぐに跳ね返さないので、フワッとぼやけて見える、それがマットな質感ということです。

メイクでは、ベースの仕上げにパウダーを使いますよね。粉を乗せるとフワッとボケる、あれと同じイメージで 「汚れの粒子が、陶器一面にへばりついてる」 状態です。

人間の肉眼では「くすんでるなー」くらいの凹凸ですが、カビや細菌からすれば、あるいは水道水に溶け込んでいるカルシウムやシリカからすれば、ベンチくらい。「居心地がいいスペース」として、そこに留まるわけです。

最初はベンチくらいの凹凸だったはずでも、「汚れ仲間」を呼び寄せて積み上がり、巣穴?ワンルーム?アパート?と、徐々にサイズアップ。表面のデコボコは次第に大きく深くなってゆきます。

汚れが雪だるま状に蓄積、加速度的に 「不衛生」 な状態に。

本来の目的であった「表面が滑らかで、汚れがズリ落ちやすい、だから衛生的に管理できる」性質が、崩れてゆきます。

このあたりで、「ん?なんか、黒ずんでない?」 と気づかれる方が多いかと思います。

実は固着がかなり進んだ状態なので、スポンジと洗剤で洗ったり、重曹で磨いたり、メラミンスポンジで擦られたり、色々トライされる方が多いようですが、おそらくビクとも変わらないはずです。

濡れるとさほど気にならない状態になったとしても、完全に乾くと、再びカサカサにくすんでいると思います。

回復型ハウスクリーニング後の洗面ボウル

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一面にへばりついた汚れの膜をスカッと一掃できれば、このように「ガラス質」で保護された陶器本来の質感が戻ります。

表面の凹凸が滑らかに整え、衛生陶器としての「機能を回復」。本来の機能を取り戻すことができます。

衛生陶器について、「徐々に不衛生になってゆくのは、仕方のないことなのだ。」「古いから、汚い。それは当然だ。」と、お考えになる方が、日本では少なくありません。

しかし、陶器に蓄積した汚れを除く技術があるとすれば、その考え方はひっくり返りますよね。

古くたって、材質に劣化や損傷さえなければ、衛生的に使うことが可能になります。

汚れを理由として、高額な改修や交換をすることはない、ということになります。

今回の画像でお分かりになる通り、水栓部分のステンレスメッキが劣化していて、少し浮き上がっています。金属の腐食という劣化は、クリーニングではどうにもならないところです。

しかし、同じ年数使われていた陶器製ボウル部分は「劣化」ではなく「汚れの付着」なので、「え?何のこと?」ってくらい「衛生的」になりました。

最後に、画像をもう少し引いた目線で見たところ。

この洗面ボウルが、

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こうなります。

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洗面台前面と天井からの照明を、真っ直ぐ同じ向きに跳ね返すので、洗面室が明るくなりました。

ボウル手前の黒い影は、社長・中島がスマホを構えている姿。同じポーズで撮影したクリーニング前の画像には、まったく映り込んでいませんでした。

ボウル側面(立ち上がり部分)にあったボンヤリした黒ずみ、水栓から垂れたような灰色の跡、排水溝付近に石のように囲んだクリーム色の水垢、全てクリアに。

衛生陶器は、「汚れが残っていない」状態が最も機能的。「機能の回復」を追求すると、このような仕上がりになるということです。

ウォッシュテックの洗面台クリーニングを、1年後に再びご依頼くださったお客様が仰いました。

「前回きれいにしてもらってから、気にしてよく見るようになったんですが、オシャレなお店や高いホテルでも、手洗いボウルはくすみまくってますよね。汚いことを当然として気付かないというのは、その人の倫理観を表すというか...気持ちが悪いことですね。」

ひとたび回復型ハウスクリーニングをご体験されてみると、世の中まったく違った価値観や判断基準になることがあるんだなぁ、と思わせていただきました。

当ブログをご覧になられた方、ご自宅の衛生陶器、衛生的に管理できておられますでしょうか。

くすみ、カサカサ、黒ずみ、それら落ちない汚れに気付かれましたら、ウォッシュテックにお声掛けください。

衛生陶器を衛生的なコンディションに回復させていただきます。

日時:2021年9月22日 PM 01:26
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