目盛り、目盛り、目盛り

ウォッシュテックの道具類には、目盛りがたくさん付いてます。

memori.jpg

たとえば…と、本日の現場に持ち込んだ目盛り付きのものを並べて撮ってみました。バケツ、トリガー付きスプレー、連続噴射可能なスプレー、ビーカー、洗剤類の小分けボトル。洗剤の小分けボトルは、1ml刻みの目盛りが付いてます。

カーペットクリーニングに使用する洗剤の希釈や、トレッキング・ハウスクリーニングなどでも少しお話しておりましたが、ウォッシュテックでは、汚れや素材から判断した洗剤類の希釈濃度は、ひじょうに厳密に管理しています。

もし、「ドボドボドボ…と、適当に」。「この位、何となくアレとコレを混ぜて」。というような使い方をしてしまうと、後日、「あ、この条件は、以前の現場でもあった。あの時はどうしたっけ」と、詳しく思い出そうとしてもあやふやになって経験が生きません。しっかりとデータを取って積み重ねていくことが、将来的に、現場の向上のカギとなります。

いっけん、「適当ぐあいが職人っぽい」と思われがちです。しかし、状況に応じて200倍程度まで希釈しても効果を発揮することができるよう設計されているプロフェッショナル用のケミカルを使う場合、目分量の、ほんの少しの誤差でも、仕上がりが大違いになってしまいます。秀逸なケミカルの能力を十分に活かしきるためには、繊細なオペレーションが重要だと思います。

そして、きちんと量って使うことは、コストカットに役立ちます。

絵の具を思い浮かべて頂くと分かりやすいかと思います。色を混ぜてたくさん作っておいた絵の具を、後日別の絵に使い回そうとしても色が合わず上手くいきません。別の絵の具を混ぜても、うまく合わせるのは大変。いったんふやかした絵の具に水を足すと、ちょっと違う。うーん、やっぱ使えん、と投げる。文化祭で大きな看板に絵を描くときなんか、そういう経験、ありませんでしたか?そんなことでけっきょく、今、必要な色を、今、必要な量で混ぜ、その絵の中に使い切ることが、いちばん効率良くムダが出ない方法だと思います。

ケミカルは、必要な量をこさえて、その都度使い切る。「濃く作りすぎた。薄めた。余った。捨てよう」「うーん、効かなかった。これ、失敗。捨てよう」。そういうムダを無くすため「きちんと計量」スタイルに切り替えると、材料コストを明らかに削減できました。

ウォッシュテックで採用する洗剤類は、多少値段が張ったとしても、「素材にダメージを与えず、環境的リスクが低く、かつ汚れが良く落ちる」ことを第一の条件に選定しています。同業者から「こんなの趣味の洗剤だ」「そんな洗剤を使っていては採算が取れるはずがない」と言われている製品であっても、現場で継続して使い続け、変わらぬリーズナブルな料金でお客様にサービスをご提供することができるのは、例えばこんな、チマチマとでもムダをなくす工夫があるからだと思います。

日時:2011年2月19日 PM 09:42
このエントリーをはてなブックマークに追加

新着ブログ記事

過去のブログ

Page top icon