洗面台の蛇口の根元や水栓レバーの隙間に、カリカリと固い石のような、ベージュ色のような茶色っぽい…あるいは灰色っぽい汚れが、こびりついている。って、多いんじゃないでしょうか。
蛇口やレバーに掛かった水道水が、垂れたり挟まったりで、常に留まって、水分だけ干上がってしまって、含まれたカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分だけが残ることが、原因です。ミネラルに加え、カビや金属石鹸(石鹸カス)も含まれている場合も、よくあります。
水垢のカリカリを、ズームしてみます。このお住まいの水垢は、ベージュ色です。石みたいにガッチリくっついていて、スポンジや古歯ブラシに市販の水周り用の洗剤をつけて擦っても、ビクとも落ちません。
クリーニング後。隙間や付け根のガビガビを落としました。人工大理石の洗面ボウルの輝きの違いにも、ご注目!ぱさぱさと粉っぽく、マットな質感が無くなりました。つややかで、触るとキュキュッと、水栓を捻る感触も気持ちよいです。
同じく、ズーム。入り組んだ隙間の水垢も、きちんと取り除かれています。「蛇口の付け根とレバーの隙間、いつも気になっていたんだけど、落ちなくて困ってたのに、取れた!やった!」と、お客様。
酸性の薬剤を塗布して、固い水垢をふやかして柔らかくしてから、ヘラ状の道具で弾き飛ばすようにして少しずつ塊りを取っていきます。水栓レバーを上下左右に捻って、さまざまな角度から目で見ながら、歯石を取るような気持ちでコツコツ作業します。
数年掛けて、こびりつけられた汚れですから、パッと薬品を振り掛けてチャッと撫でてジャーと流すだけで落ちる、ということはありません。どこまでもコツコツと地道な手作業で一粒一粒オフしてゆきます。