人工大理石(人造大理石)光沢ツヤの話・2

人工大理石、人造大理石のハウスクリーニングにおいてウォッシュテックが取り組んでいることについて、前回を踏まえてご紹介します。

キッチンのハウスクリーニングについてキッチンは、ご家族やご自身のために「なるべくおいしく、なるべく栄養がある食事を」と考えて働くところ。世帯によっては、離乳食、「早弁用弁当・昼食用弁当・放課後用おにぎり」、介護食、 おいしいもんが色々たんとこさえられては片付けられます。1日のうちに何回も立って、あんがいハードに使われている気がします。

まめに台布巾で拭いて、たまにカビ取りして、油汚れを重曹で洗ってみる。なのにいつの間にか汚れている。お鍋が吹きこぼれたら、すぐに火を止めて五徳を洗いたい。
でも、熱くて掴み上げられないし、区切り良いとこまで煮たい。後から掃除してみるけど、固くてもう落ちない。そんなこんなで、なかなか追いつかないもんです。

お台所ヘビーユーザーであり、ハウスクリーニング業者である私は、お金と時間を費やしてハウスクリーニングを頼むからには、清潔で、手入れがしやすい、ラクでやりがいがあるキッチンに刷新というか再生することが大切。と考えています。キッチンは、しっかり使われているほど「誰かのために尽くされる愛」が感じられて魅力的。だから、しっかり使われている方をしっかりフォローできるハウスクリーニングをしたいのです。

そのウォッシュテックの考え方が施工にもっとも表れているのは人工大理石の「天板」「作業スペース。弊社にご依頼いただくキッチンの天板の素材は、圧倒的に「人工大理石(人造大理石)」が多いのですが、これを他の一般的な清掃業者は「ツルツルの鏡面」に仕上げがちです。

表面が輝いているほど研磨技術が優れているように思われ、お納め時に間違いなくお客様を圧倒できるからです。

確かに、今まで黒ずみ、シミ、くすみがあって、ムラになっていた人工大理石の天板がキラキラツルツルに変わったらインパクトがあります。モノとしてとてもキレイです。

人工大理石を鏡面に磨き上げることは、べつだん特殊でハイレベルなテクニックを要するわけではありません。オブジェとしてキレイであることを最優先と考えるマンションのモデルルームやテレビなどの取材用・撮影用キッチン、長い期間売り手が付かない中古物件では非常に見栄えがしますから、ご指示があれば顔のホクロが数えられるくらい鏡面にすることもあります。

しかし、お住まい中のキッチンについてはウォッシュテックでは、強く光沢を上げません。汚れやシミは除去し、均一にマットな仕上がりでお納めしています。

キッチン天板に使用される人工大理石は、取扱説明書などにも書かれていると思いますが、クリームクレンザーを使用し、ご自分で汚れを掃除し復帰することができます。容易に表面を研磨し、清潔を保てる仕様になっているのです。

鏡面であっては、クリームクレンザーで擦ると、お手入れした部分だけ光沢が落ち、見栄え悪く目立ってしまいます。お手入れをすればするほどみすぼらしくなる…って、ちょっとイヤでないですか。

重要なのは、付着した汚れを除去した後、人工大理石はセルフメンテナンスがカンタンにできることをお伝えし、今後ラクにお手入れしていただける状態に整えること。

また、鏡面で光沢感があるほどに包丁や調理器具が当たったときに付いた傷が透かしてみると目立ち、鍋、ボウル、お皿を引いたときの跡も付きやすいものです。特に、黒や濃い色の人工大理石天板は細かな傷がよく目に付きます。

毎日繰り返される「材料を切る」「盛り付ける」などの作業を、楽しく楽しく、手早くサクサクしていただきたい。「わー、またやってもうた。せっかくキレイだったのに、もうイヤ。」なんて、天板の傷や跡を気にするあまり、炊事や後片付けのテンションが下がっては、イカンことです。

ご依頼いただいたお客様から望まれ、喜んでいただけるようにとさせていただくことですから、「ぜったいマットでなければ」と強く強くお勧めすることはありませんが、ものぐさ、かつ料理する私としては、基本そのような方針で考えています。

日時:2010年4月25日 PM 03:50
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