人工大理石(人造大理石)光沢ツヤの話・1

人工大理石、あるいは人造大理石と呼ばれる樹脂。キッチン天板や洗面台に用いられることが多いです。

デュポン社「コーリアン」メタクリル樹脂強化無機材などが有名で、キッチン天板、台所作業台に使用される場合の人工大理石の多くは、板の断面が羊羹のよう。同じ材質のみでできています。ウエハースのように異なる材質を数枚貼り合わせたタイプの板ではありません。

分厚い一枚板の樹脂なので、同質の樹脂接着剤を使って、完璧に繋ぎ目の無い(シームレス)状態で張り合わせることができるので、自由な形で丈夫に造作することができます。

また、上の層が削り取られて下の層が露出してくる、ということがないので、セルフメンテナンスがとても簡単です。

ジフなど市販の研磨材入りクレンザーとスポンジで擦ることで、お皿やお鍋を擦ってできるような細かな傷や、手垢やカビなどによる曇り、くすみ、などを簡単に対処することが可能です。

さて、下の写真は、人工大理石(人造大理石)のブロックを並べて撮ったものです。ブロック上半分は強い光沢感があります。

jinkoudairiseki.jpg

左・黒/爪にヤスリを掛けて光沢を出すように、研磨をすることで光沢を上げています。人工大理石は、研磨によって鏡面のように高い光沢を引き出すことができます。
右・白/爪にマニキュアを塗って光沢を出すように、シリコン系のコーティング剤を塗布して光沢を上げています。

上記のような人工大理石の特性を生かすならば、左・黒のように研磨によって光沢を上げる方法が合理的ですが、2000年前後までに引き渡された住居では、マニキュア式が多く見られます。生活中でコーティングは部分的に脱落したり経年劣化したりしているものの全体に剥がし取ることは作業コストが高くなり、お客様のご負担にもなりますので、その部分を薄くぼかすようにして磨き上げ、質感を揃えることで対処いたします。

人工大理石、人造大理石の特性を踏まえて、ハウスクリーニングにおいてウォッシュテックが取り組んでいることについて、次回ご紹介します。

日時:2010年4月24日 PM 03:42
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