IICRC公式IDが2022年度版に更新されました。
社長・中島、2010年以降、渡米を繰り返し、国際認定の取得に、実地訓練・実習に励んでまいりました。
2022年現在、保有する認定資格、IDカード表記、上から順に訳します。
・CARPET CLEANING カーペットクリーニング
・FIRE & SMOKE RESTORATION 火災で生じた煙や臭気の復旧
・ODOR CONTROL 臭気コントロール/消臭
・UPHOLSTERY & FABRIC CLEANING 家具・布類のクリーニング
・HOUSE CLEANING 住宅クリーニング全般
・WATER DAMAGE RESTORAION 水害(水災)復旧
・APPLIED STRUCTUAL DRYING 水害で生じた浸水状態の建物を的確に乾燥する技術
・JOUNEYMAN TEXTILE CLEANER 上記7認定保有者に対して「職人」の称号
・JORNEYMAN FIRE & SMOKE RESTORER UFT + OCT + FSRT を保有する「職人」
と、こんなたくさん取得しておきながらアレなのですが、IICRCは基本的に商業施設用の認定なんです。
大きな平米数の、大きな建物を、大きな機械で、大きな予算で。そういう現場に向けた勉強であるということです。
大きな機械...例えば、水害で浸水した建物を、ダメージが深刻化しない時間内に乾燥させるためには、250万円の機材を4つと、7万円の機材を25個を連携して設置...みたいなことになります。
日本の既存の資格では習得できない科学的展開で、ビジネスとしてもエキサイティングですが、なにしろ桁違いに大きい。
社長・中島は、認定取得とハンズオン(実地訓練)を受講しながら、「このダイナミックなシステムを、日本の住宅に生かし切るには、どうしたらいい...?」 と考えていました。
科学的根拠に基づいた仕上がりを、日本固有の(材質・形状がガラパゴス的に進化している)ユニットバスで応用するには?
日本特有の間取り(例えば、玄関が北向き・田の字型、など)や、マンションの狭小搬入ルートに適合させるには?
自分の財布から支払える、ビックビジネスではない価格帯にするには?
試行錯誤を繰り返し、日本で初めての 「住宅レストレーション」 専業業者と名乗れるレベルになりました。
でも、その考え方、いろいろ早すぎでした。
理由は、他の誰一人やっていない未知の領域だったからです。
あらためて、2016年 「回復型ハウスクリーニング」 と表現し直しました。
どんなハウスクリーニングができるのか、どのようにお客様のお役に立てるのか。もっと分かりやすく伝えねば、と思ったんです。
今ではありえないことですが、当時は、賃貸の原状回復も、掃除も、家事代行も、何もかもが自称「ハウスクリーニング」でした。
それぞれ作業内容や目的が全く違うのに、自己紹介できていなかった。そこで、どんな「ハウスクリーニング」と言えばいいのか考えたわけなんです。
住宅レストレーションの、「restoration 」、日本語訳は、修復、復元、回復、です。
修復とすれば、木材の傷に絵の具で木目を描いたり石の欠けを樹脂で埋めて目立たなくする「補修」と混同される恐れがあり、使わないことにしました。
復元とすれば、「直す」というイメージです。モノを元に戻す、というような。
復元もいいかもだけど、回復だったら、機能回復や体調回復など、「治す」のイメージまで含むように思いました。
水まわりや床が清潔で美しくなり、本来ある機能(空間に高級感を与える、衛生的に調理する、など)を回復すれば、思い通りにならないイライラや、しょせんこんなもんだという諦めはスッ飛びます。
私たちは、家事に傷ついています。新しくきれいだったものが、汚くなっていく。やってもやっても、終わりが無い。ちょっとサボれば、すぐキタナイ。それに見合う感謝や報酬が得られるわけではなく。と、毎日ハートブレイク。
日常的に家事に追われ、無限に手間と時間を繰り出し続けている立場でなければ分からない「傷つき、しょんぼり、がっかり」があります。私も、あります。
住宅レストレーションは、そのようなお気持ちまで 「治せる」 だけの実力・効果があります。
物質の状態を戻す、ただそれでは留まらない、ご依頼下さった方のお気持ちやお心への作用も目的としたくて 「回復型」 ハウスクリーニングに決めたのでした。
他には無い、ウォッシュテックだけの実力であり強みであり、その裏付けの一つがこのIDに表れているということかと思います。
今年度もまた、頑張ります。