浴室鏡の白い水垢くもり除去 ダイヤモンド研磨のデメリットとリスク

ウォッシュテック開業の2003年当時。

浴室の鏡をダイヤモンドパッドを使って研磨し、水垢を除去するテクニックは、一般的に知られていませんでした。

最新鋭のマニアックなシステム。

ダイヤモンドパッドをミニオービタルという機械に張り付けて、鏡に密着させながら研磨するスタイルも目新しい。

※繰り返しますが、2003年当時です。

競合他社との差異をアピールする目的で、若き日のウォッシュテック、いち早く飛びつきました。

まずは、引き合いの多い 「賃貸物件の浴室鏡」 で受注しました。

鏡が白く曇っては交換を繰り返してきたオーナーさんからすれば、大幅コストダウン。

このクリーニングを繰り返せば、鏡の交換ループから逃れられる!と、評判は上々です。

賃貸なので、2~3年で再び退去後のハウスクリーニングとなります。

もちろんダイヤモンド研磨による鏡の水垢除去を再依頼されています。

その現場で、おやっ?と気付く社長・中島(←まだ青年)。

「2~3年にしては、ビッチリ水垢が付いている。初めてダイヤモンドで研磨した時よりも、鏡が白い。」

「しかも、最初にダイヤモンド研磨したときよりも、水垢、固ーい!しつこーい!とりにくーい!」

いくつか同じ経験をして、「この現象は、借主(ユーザー)の扱い方の個人差ではない」と確信。

と、同時に 「 あ、だってガラスって、ダイヤより柔らかいもんね。 」 と、気付きます。

・ガラスよりも固いダイヤで削れば、ガラス表面ごと水垢を削り落とせる。

・削り落とせるが、ガラスの表面は微細な凹凸(傷)となって平滑でなくなるので、汚れが引っ掛かりやすく、こびり付きやすく、取れにくくなる。

・繰り返すうちに徐々に回復度は下がり、交換までのスパンは思いのほか短い。

・もちろん、工場出荷段階で施されたコーティングも、研磨すると同時に 「完全に」 失われる。

そこから、ウォッシュテック、ダイヤモンド研磨での鏡の水垢除去は一切やってません。

すでにウォッシュテックの現場は、交換前提のチープな仕様の賃貸物件から、分譲マンション・戸建の在宅クリーニングに移行しつつあり、「資産としての住宅」をロングライフに保つことを目的に、クリーニングによる機能回復を追求していました。

また、ちょうどそのころ、設備メーカー各社、浴室鏡に表面加工を施す流れがありました。

INAXのキレイ鏡、パナソニックのクリアミラー、TOTOのハイドロミラーなど、工場出荷段階で、曇り止めや汚れ防止機能が焼き付けられている浴室鏡が多くなりました。

繊細な鏡(交換を前提にされていないので、高価でもあります)に対しては、「ダイヤモンドパッドによる水垢ウロコ取り」という手法は、ラフすぎてハイリスク、デメリットが大きすぎるというわけで、思い切って一式廃棄!

ウォッシュテックは競合が少ない特殊な清掃業者ですので、1度限りでサヨウナラのお客様は少なく、無責任なことはしたくないのであります。

かくして、ダイヤモンド研磨のウロコ取りとミニオービタルなど使わずとも、水垢を除去できる方法を確立。

ウォッシュテックでは、他のクリーニング業者では再現できない 「ダイヤ完全不使用、研磨しない浴室鏡の水垢ウロコ取り」 を、あっさり浴室クリーニングに含めています。

ワイドミラーの場合は材料実費を頂戴していますが、縦長の鏡の場合は標準料金内に含めています。割増料金はございません。

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この浴室鏡も、ダイヤ不使用です。

もちろん、ウォッシュテックのブログとサイトにアップしている浴室クリーニングの施工例は、全て!「ダイヤモンドによる」水垢除去ではありません。キッパリ!

デメリットとリスクを回避しつつ、この仕上がりということです。

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2021年現在、100均やホームセンターでも鏡のウロコ取り用ダイヤモンド研磨剤が入手できるようになり、皆さんすっかりご存知のテクニックになっています。

浴室鏡にこびり付いた、白くて固いウロコ汚れが、透明に!

なんとセンセーショナル。その時、サイコーに気持ちよいと思います。

しかし、数か月~数年後、「おやっ?」っと気付くことになるかと思います。

のちのち後悔されないため、なるべく早いうちにデメリットとリスクを知っておいていただきたいです。

・ミニオービタルを浴室鏡に当てているハウスクリーニング業者を、選定対象から除外すること。

・ご自身でチャレンジされないこと。

・浴室クリーニングは、初手からウォッシュテックにお任せいただくこと。

浴室の鏡、ローンを払い終わるくらいまでは交換されたくないと思います!

詰ませない知識、大事だと思います。

もしかして、「もう、ダイヤで水垢を削っちゃったよ!取り返しがつかないの?!」と思われた方、おられるかもしれません。

ガッカリされないで頂きたいです。

ウォッシュテックで確立した鏡をクリアにするテクニックは、水垢を除去する技術です。

つまり、無数の微細な凹凸ができてしまった鏡でも、汚れの除去は可能です。

何もされていないよりは汚れやすい鏡ではありますが、これ以上の作業ダメージは生じません。

いったんダイヤでザクザクに削れた凹凸は、クリーニングでは直りません。また、現場施工で滑らかに研ぎ直すということは費用対効果として現実的ではなく、さくっと交換がコスパ良しです。

そのようなことで、よろしくお願いいたします。

日時:2021年10月15日 PM 12:44
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