着色料無添加ということ

私は、生活クラブ生協の組合員です。

生活クラブは、平牧三元豚で有名な生協です。でもやっぱり、その最たる魅力は、添加物をなるったけ削減しつつつ市販品っぽいラインナップが豊富であることかと思います。調味料・お菓子・冷凍および加工食品の「生活クラブ独自開発品」は、すごく情熱的に添加物がカットされています。

しかし結局、10年以上、毎週毎週頼んで食べ続けている理由は、「すごいおいしいから」です。とても「ちゃんとした味」がするんです。

例えばこのフルーツキャンディ。

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国産の糖類と果汁のみを使用、香料・着色料は無添加。

写真左上の赤いのがイチゴ、そこから時計回りに桃・リンゴ・巨峰・メロン、で中央がミカン。

って、イチゴ以外、見た目ぜんぜん何味かワカリマセンよね!ぱっと見、見分けがつきません。

「私は〇〇です」に、色は必要です。識別・ラベル・タグ・レッテルとして、色はもっとも即効性がある合理的な手段です。

ためしに子供たちにこのキャンディを差し出すと、めちゃめちゃウケが悪いです。香りや色が無いとサッと選びにくく、自分の思惑と「間違い」が起こる可能性が高い。したがって、よく見ないといけないし、よく味あわなければならないのです。(それは、めんどくさいよね!)

しかし、「国産のビートグラニュー糖」「国産馬鈴薯から作った水飴」と、「国産の果汁粉末」の素材の味わいを前面に出すとすれば、着色料と香料は「ノイズ」でしかないのです。

シズル感たっぷりの果実のイラストの袋に入った、香料フワンの色クッキリのフルーツキャンディをEASYとするならば、生活クラブの飴はHARD。しかし、本気バッキバキのフルーツキャンディというのは、嫌味なく口の粘膜にやさしい。私は好きです。

このサイトの表紙に「ウォッシュテックが使っている洗剤は、99.9%のハウスクリーニング業者が使っている業務用洗剤とは全く違うラインナップ」で、それらのほとんどは「無着色」と書いてます。

フルーツキャンディも洗剤も、同じです。

使い間違いを避けるために、日本で出回る業務用洗剤の99.9%は、着色料と香料によってラベリングされています。

しかし、その色と香りに「洗浄機能」はありません。ただただ「私が何であるか」を示すための目印なのです。

当事者が、どんな何かが正しく把握できるなら、識別(ラベル)としての添加物は要らないのです。

「重曹・セスキ・炭酸塩・クエン酸の水溶液で掃除する」や「尿素の水溶液でスキンケアする」ブームも、それに該当するのかなーと思うのですが、一時爆発的に賛同されたものの今は下火ということは、やっぱり、そのバリエーションだけでは満足できない、機能の物足りなさやシステムの行き詰まりが発生しているからかと思います。

ウォッシュテックが現場で使う洗剤は、色も香りもない液体が数十種類。それら「パッと見ナゾ」の無色透明の液体、それぞれに明確な役割があり、的確な量を行使する。そんなハイパーなオペレーションは、色と香りで洗剤を識別している人にはできません。それゆえに、他には無い仕上がりに到達することができるのです。

色と香りは、人によってはきわめて合理的な識別方法です。しかし、高度な素材を的確に区分できる人からすれば「なくていい。むしろ、無い方が分かりやすい」ということになると思います。

日時:2017年2月15日 PM 12:36
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