ハウスクリーニング済みマンションはキレイではない話・その2

引き続き、中古物件の空き室全体ハウスクリーニングについて。

中古マンションの売買の際、デフォルト化されている「ハウスクリーニング済み」物件。

「内覧時にチェックできない箇所には、売主さん成分100%の汚れがゴッソリあるよ。ハウスクリーニング済の物件でも不潔だ。」というお話が、その1でした。今回は、その2です。

マンションを買う。となると、だいたいの方はとても「切羽詰まる気持ち」になられると思います。ソワソワでワタワタでバタバタになりますでしょう。

そんな中ですから、大半の方は、最も手配しやすい清掃業者に空き室全体清掃を依頼されるかと思います。この場合、不動産仲介業者経由で紹介してもらった清掃業者、あるいはネットでサクッと見つけた清掃業者です。

空き室全体ハウスクリーニングは、下請け・バイトを動員して数名で作業、半日(4時間)~1日(8時間)で終了。ダッと入ってバッと上げる。それが業界のスタンダードです。

上記のタイプの清掃業者は、業界スタンダードど真ん中にカテゴリされるひとたちなので、作業はとにかくスピーディ。使う洗剤は数種類、それで解決できない汚れはスルー。石やカーペットを含む高級仕様であっても、定型通りの作業スタイルを貫きます。

つまりこれ、「内覧で第一印象を良くする目的でされる売主負担のハウスクリーニング」と同じ方式なんです。

いくら安いハウスクリーングだったとしても、同レベルの作業を2度繰り返して依頼することに意味はあるのだろうか。私は、(儀式として執り行うなら別ですが)不要なコストだと思います。

コストを割くならば、その1のような「見えない箇所の汚れをしっかり追う」ことと、もう一つ、「カビとかベトベト汚れは無いから不潔とはいわないけれど、キレイではない」箇所へのアプローチです。

浴室で言うならばシャワーヘッドのカリカリ汚れとか。

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※吐出面の表面に凸状に固着している水垢を除去しています。孔の深いところまでは洗剤やブラシが届きませんので完全に取り除くことはできません。お気になさいます方はシャワーヘッド交換されてください。

浴室扉のボヤボヤ白い水垢・ダラーっと垂れた跡のように固着した汚れとか。

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なお、このバスドアも「ハウスクリーニング済み」物件です。浴室扉の塗装枠・樹脂製のガラス窓は、一般的なハウスクリーニング業者にはスッキリ解けない、難易度高いものなのです。

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もちろん、完全にドライな状況で撮影しています。だいたいの清掃業者の浴室扉の写真は、うっすら濡れている状態で撮影されてます。濡れていると、汚れが見えないのです。同じようなアングルだからと見過ごすなかれ!

おそらく、ご入居前の方のハウスクリーニングへのご期待は、売却前のハウスクリーニングとは全く違うのです。

ここで、明日から新たな生活を始めるにあたって。気持ちよく。納得いきたい。そういうのが目的なんじゃないでしょうか。

そんな方の空き室全体クリーニングは、回復型ハウスクリーニングでしか実現できない。と、ウォッシュテックは考えています。

ハウスクリーニング済み物件を買ったあと、ハウスクリーニングを入れて、なのに入居前にあらためて拭き掃除をしたくなる。前とぜんぜん変わってないじゃないのとクレーム入れたくなる。そんなの疲れますよね。事実、その結果、後日~数か月後あたりにドッと疲れて倒れちゃってーと仰る方も、たくさん拝見しております。

お仕事もされて学校もあっての日々の生活の中に、マンションを選んで買う。そして、手配。お引越し。それはもはやミッションインポッシブル級に消耗する活動なのです。

そんな中で、スムーズでストレスがない転居を完遂するためには、ハウスクリーニングのクオリティがきわめて重要・マストなことだと思います。

日時:2017年2月17日 AM 11:56
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