カーペットに敷いたマットを置いた跡 マット周囲の黒ずみをクリーニング

都内にあるクリニックのエレベータ前、エントランス。1年半周期、定期的にカーペットクリーニングをさせて頂いています。

アスファルトのネバネバした黒い汚れ、排ガス、土砂などを屋外からカーペット貼りの院内まで引っ張ってくる問題に対策すべく、5年ほど前からレンタルマットを導入されています。

マットをどけると、このように四角く縁取るような形で、クッキリ黒ずみに囲まれている。

carpet-matnoato0.jpg

どうぞお近くのマットを、ペランとめくってご覧ください。カーペットのみならず、タイルなどほぼどの床でも、その周囲が黒ずんで汚れているのではないでしょうか。

カーペットクリーニングを実施しているにも関わらず、何年も何年も、伝統的に「マットの跡がある床」。それがスタンダードになっているのではないでしょうか。

この黒ずみは、もちろん上記のようにアスファルトが細かくなったものだとか靴底が擦り切れたものだとか、排ガスだとか土砂だとかカビだとか、さまざまな「汚れ」が含まれるのですが、

レンタルマットに必ず噴霧されている「汚れを吸着させるための油」も大きな原因となっています。

いわゆるレンタルモップや化学雑巾によくある、しっとりした感じ。あのシットリ成分は、ホコリや汚れをくっつけるために編み出された油です。

その油をマットの繊維に噴霧し、踏まれて踏まれて油が切れてきたら回収、吸着させたホコリや砂などの汚れを落として、再び油を噴霧、あらたに敷き直される。

油はマット回収後に毎回交換するのではなく、継ぎ足し式です。なので、完全に油を除去することはありません。

つまり、レンタルマットは、いつもちょっと汚れて黒ずんでいる。ですから、ほぼほぼダークな色あいをしているでしょう。ふんわりカラーのレンタルマットは、探されてもおそらくないはずです。どんなにパステル調のショップでも、黒に近い色合いのマットをお使いでしょう。

油しみしみのマットを踏んで、一歩出る。すると、油は、周囲のカーペットにスタンプされる。油が移ったカーペットは、「マットの汚れ吸着機能」を得る。

周囲のカーペット、レンタルマット並みに汚れる。

ぺラッとめくると、黒ずみクッキリになる。これが、マットの周り黒ずみ問題の経緯です。

なお、汚れを含んだ油を除去する技術は、ついこの前まで、この世に存在しませんでした。

多くのカーペットクリーニングに携わる業者、レンタルマットに関わる業者にも、解決できなかったのです。

なので事実現在、「カーペットにマットを敷くと、四角く黒いふちどりができる」現象が、当たり前になっているでしょう。

マットの黒ずみが長年ずーっと残り続け、マットで隠す感じに。いよいよ四角い跡にイラッとしたら、リフォーム(貼り替える)しかない。

土足歩行用カーペットとマットの悲しい宿命。ずーん。

しかしこれが!テクノロジーの進化より、定期的なカーペットクリーニングに取り入れる形で対応できるようになりました。

carpet-matnoato1.jpg

ウォッシュテックに特殊なカーペットクリーニング技術があるからかと訊ねられると、そうではありません。きわめて基本に忠実な動作です。

でも、ウォッシュテックでは、こんなふうに、世界最先端の技術を、いちはやく現場にお届けできます。

なぜなら!

1)いつも新技術にアンテナびんびんにして、いち早く試用、日本の住宅に最適化させた形で導入する。

2)正しくオペレーションをして、ケミカル(洗剤)の能力と、道具(アジテーションや回収のための機材)の能力を、最大限に引き出すことを第一とする。

これを創業以来一貫して遵守しているからだと思います。

問題を解決する方法が、この世に無いならば致し方ない。お客さまにもそのようにお伝えしてご納得頂くほかありません。しかし、この世に確かに存在する。ならば、ぜったいそこにアクセスしたいですよね!

たとえそれが世界最高水準のテクノロジーで、他のどの業者もまだやっていないことだとしても、です。

確かに、新しい技術を取得するには、一定の投資とたゆまぬ勉強が必要です。でも、お金が掛かるから、めんどくさいし苦手だから、というマインドでは先端のテクノロジーをお客様のおうちにカッチリお届けすることはできません。

ウォッシュテックは徹底的なテクノロジー至上主義といえます。テクニックは、テクノロジーに正しくアクセスさせるためにある。であれば必ず、清潔で気持ち良い仕上がりに導くことができると考えています。

なお、どんなカーペットでも「絶対落ちるって言ったじゃない!」となると困ってしまいますので、上記写真のようにマット跡がスカッと落ちるカーペットの条件というか資格というかを明記しておきます。

・前処理剤と回収剤を正しく使用するカーペットクリーニングを1〜2年周期で継続している。

・化繊。

・繊維疲労していない。

この3点が適っておれば、ほぼほぼ落とせます。しかし、たとえばウール100%もしくはウール混で、繊維1本1本に汚れがくるまれてひしゃげ折れて擦り切れている(繊維疲労)状況で、数年以上メンテナンスせず放置されているカーペットであれば、落とすことはできません。

※なお、繊維疲労はクリーニングでは何ともなりませんので、リフォームを検討されるべきです。

コストと労力を割いて的確な方法で美観と清潔を維持されてきた方のみが、最上の技術を手元に感じ取れるといえます。

ずーっと何もしてこなかったら、全くカーペットクリーニングしても成果が感じ取れないのか。じゃあ、やんなくてよくね?いいえ、全体的な汚れを取り去ることで、必ず現状よりは美しく気持ち良い状況になると思います。しかし、「今まで頑張って積み上げてきた方」と比較すれば、到達点は低いといえます。どうぞよろしくお願い致します。

日時:2016年4月15日 PM 01:43
このエントリーをはてなブックマークに追加

新着ブログ記事

過去のブログ

Page top icon