横浜市西区みなとみらい地区のタワーマンションにて浴室クリーニング。
2005年ごろ以降、タワーマンションのバスルームに多く見られるようになった、平滑な樹脂パネルが張られた、白い枠の浴室扉。
スタイリッシュで軽く、いかにも都会的なデザインです。
新築ご入居時はホウッとため息が出るような美しさです。とはいえシャワーを浴びたり体を洗ったりして毎日ご生活をされていくうちに、汚れゆくもの。
このタイプのバスドアは特に、凹凸が無く1枚物の板であるために、汚れてしまうと「とても気になる…」とお悩みの方が多いようです。透かして見るとモヤモヤとくすんで目立ちやすいんですね。
そして、扉の枠を見てみると、わ、こっちもガビガビとくもり汚れが付いている。
表面がツルッとしているので、お風呂用洗剤をつけてスポンジでキュキュッと洗えば落ちるんでしょう、と思ってしまうのです。お茶碗みたいに洗えば取れるさ、と。しかし実際にお掃除してみると、落ちない!あれれ?何これ?
ってことは、カビかな?と、カビ取り剤をスプレーされる方が多いのですが、ちょっと待った!
この汚れ、カビキラーでは落ちません。タワーマンションの多くは、室内環境がドライです。じとじと湿り続けることは稀であるため、カビの発生率は少ないです。このモヤモヤは、カビではありません。
このデザインのドア枠は、ほとんどの場合、白い塗装が施されています。ここに塩素系漂白剤であるカビ取り剤を浴びせ続けると、パサパサと光沢を失い、なめらかさを崩してしまいます。表面の塗装が傷んで穴ぼこが開く形に劣化、またその穴ぼこに汚れが入り込んで、とてもとても頑固に。更にカビ取り剤を振りかけたくなる、そしてまた傷みが進む、という悪循環に陥りやすいのです。
的確な作業手順でクリーニングすれば、傷みを与えず滑らかに取り去ることができます。
ぽっかり浮かんだお月様のように、クリアに浴室天井の照明が映り込むようになりました。あぁ、すっきり。もちろん、指で触った感触も、樹脂本来のムッチリ、キュッ。
使えば古びてダサくなる。いえいえ、ご家族皆様でしっかりお使いになられていても、ちゃんとお手入れされたなら、けっこうかなり長くまでスタイリッシュを保てますよ。