「ファブリーズで洗おう」を洗おう

ファブリーズは、効果がありますか?と、お問い合わせを頂くことがございます。

テレビでよく見かける「ファブリーズで洗おう」のCM。くさいくさーい、不潔不潔ー、もわわ〜ん。シュッシュッシューと液体をスプレーで振りかける。洗濯機から綺麗な水がジャバーッと飛び出す。家族一同、わーい、さわやか、清潔!と、喜ぶ。

小まめに洗えないものも、ファブリーズだったら清潔に除菌することができる。だから、頻繁に噴こう!何にでも噴こう!簡単だし!たった15秒ほど見ただけで、そんな気持ちがムラムラしてきます(笑)。すごい威力だ!

ファブリーズに効果があるかどうかは、正直、よく分からないです。菌、小さすぎて見えないから、液体をまかれて全域に「ギャー、死ぬー、死んだー」ってなってるかどうか、実際分からない。

しかし洗えているかどうか、ということであれば、洗えていないと答えます。

私は、「洗う」とは、ニュートラルな状況に戻す作業だと考えています。

例えば、ステンレスの蛇口だったら、白い濁りで覆われている状況から、金属本来の滑らかさがあり周りが映り込む艶やかな状況へ戻すということ。その素材本来の美しさや特長を最大限に活かすため、表面に乗っかった汚れを丹念に取り除く。生活してる中で付着する余計な汚れを取り除く。可能な限りに素材にダメージを与えない形で、汚れも洗剤も何も残さない。それがすなわち「洗う」ことと考えています。

ハウスクリーニング独特の概念ではなくて、衣類のお洗濯も、そのように捉えています。(なので、洗濯や入浴には軟水器を使っています。)

与えるのではなく、取り除く。

だから、何か別の薬剤を噴いて乾かし、さらに噴く、という行為に、ものすごく違和感があります。汚れを拭き布に転写したりタンクの中に回収したりするわけでもなく、薬剤を多量の水で濯いで流すこともない。今日の今までの汚れも薬剤も、すべてが「そこにある」と思えてなりません。

「肌を美しくするためのエステのほとんどが汚れを取り除くことなんです。電気や薬剤、あらゆる手段を使って取り除く。栄養や油分を与えるんじゃないんですね。」これ、確か、エステ業界の重鎮、たかの友梨先生が仰っていた台詞です。

肌の汚れを適切に取り除くことは、テクニック的に難しく、方法を誤るとシミやシワに繋がる。また、目に見える効果を出すためには、相応に設備投資も必要である。それゆえ、エステ店に通う必要がある。

それに比べて、有効成分たっぷりと書かれた美容液やマスクをドラッグストアで購入し、塗り塗りすることは、たやすい。私に足らない何かを埋めてくれそう。エステより安い。買うでしょう。そして、塗るでしょう。そして、エステに行った気分になる。

ですから、たかの先生のお言葉で目からウロコが落ちた女子は、きっと多いと思います。自己流エステで失敗したり、高い美容液を買っても効果を感じられなかった女子、あまたおられるからです。

ファブリーズも、それと同じ感じかな、と思います。

私はハウスクリーニング業者なので、実際に数年間ファブリーズを噴き続けられたカーペットを洗ったことがあります。その汚水は、とても奇妙でした。ドロドロと粘り気があり、泡立っているのです。そして、不透明で真っ黒で、表面にはうっすら油の膜が泳いでた。濯ぎ洗いの機械を掛けても掛けても、汚れが取れてくる。繊維本来の爽やかさは戻らず、どこかネットリと重い。

実際にカーペットクリーニングで採取された一種独特な汚水を見ますと、ファブリーズ、何も仕事しとらんかったんやな…むしろ悪影響を与えている…と実感します。

それを噴きたい気持ちは分かる。でも、そうしてみても問題は解決せず、むしろ深刻化するばかりである、と私は知っています。

何を選ばれるのかは住まう方ご本人のお考えによります。私の資産ではない以上、私から申し上げることは何もござんせん。ですから、「ファブリーズ、どうなの問題」については、私の経験談だけお話しすることにしています。ご参考まで!

日時:2013年8月19日 PM 02:04
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