ブラシの甲羅干し

ウォッシュテックで使っているブラシ。現場終わりで干されている状況を撮影してみました。

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現場終わりには、水でしっかりと漱いで、お天道様に当てて乾かします。何気なく並んでますが、このブラシ、一本あたり最低でも数千円するのです。

毛の一本一本で汚れを弾くので、材質や汚れに即した「しなり」が大切。癖や折れ曲がりがつきやすいブラシだと、汚れに的確に届きません。しかも、洗剤に触れても変質せず、高温低温にも変化せず、毛がすり減りにくく抜けないことが望ましい。毛の材質や長さのみでなく、腕や手にやさしく力加減が行き届きやすい形状で、丈夫な柄であることも重要。

とすれば、適うブラシは、えらい高い(笑)。

「弘法筆を選ばず」なーんつって、弘法様が実際には筆にメッチャこだわっておられたように、最高の仕上がりを求めるならば、最上級な道具になっちゃうもんなんだなーと痛感します。

もちろん、これら道具にかかる費用は、ハウスクリーニングの料金に反映しています。

しかし、ハウスクリーニングには相場というものがあり、手が届かないほどの高額であれば、お客様から何度も頼まれることはありません。

ということから、良い物を、長く、大事に。これが、ウォッシュテックの節約です。

現場から持ち帰られたブラシたちは、再度あらためて、丹念に洗浄・消毒され、30分から1時間ほど脱水機に掛けられて、天日干し。この作業により、毛に付着した汚れや薬剤はオフ、毛束の根っこ部分に溜まった薬剤と水分まで、きっちりと切ることができます。

ちょっとひと手間、というような作業なのですが、これ、現場終わりの疲れ果てた肉体に鞭打つような過酷さなのです!しかし、この作業により、とてもとてもブラシは長持ちします。良いブラシなので、お手入れを徹底すれば、驚くほどに長期間にわたって機能が落ちません。

こういう工夫から、高価なブラシをたくさん使っているにも関わらず、ハウスクリーニングの料金は、同業他社よりも、若干安値で安定できているのです。

道具は100円均一のを使い捨てだ。次の現場にそのまま持ち込んでダメになるまでヘビーローテーションだ。そういった材料費の遣い方もあります。というか、それが一般的です。だって、「100円にしちゃあ、あんがい使える」レベルのブラシで100円ちょい相応の働きしかしないとしても、経営とするなれば、効率的だもの。

しかし、ウォッシュテックは、手間暇かけても、利益が薄くなっても、とにかく最上の仕事をしたいと考えます。なおかつ、なるべくリーズナブルに。せこい?ぜいたく?酔狂?それは、お客様がお決めになったら良いことです。ただひたすらに、私ども、「本気と書いてマジ」でございます。

日時:2012年11月30日 PM 05:59
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