洗面台 石の天板 光沢がない テラゾーを研磨で回復する

東京都港区のマンションにて、洗面台の天板を石材研磨

この天板は大理石ではなくテラゾーという分類です。テラゾーは、細かく砕いた天然石をセメントや樹脂で繋いで固めた人造石です。カラーデザインが自在なので、都内高級マンションでも採用率が高いです。「1枚の石かと思っていたけど、そう説明されると、そう見える!」とおっしゃる方が多い、ちょっと分かりにくいルックスが特徴です。

テラゾーも、大理石同様にお承り可能です。

土足歩行の衝撃で傷つき、光沢がなくなって薄汚れた玄関タイルの研磨をたくさん請けているウォッシュテック。

洗面台の石も同じように...と思いきや、これはこれで手ごわいのです。洗面台には、整髪料・香水・石鹸・マウスウォッシュなど身支度に必要なグッズが置かれていますよね。アルコールを含んでいたり、酸やアルカリに傾いたものが多いです。それらが知らぬ間に尻もりしてて、ちょっとちょっと染みて。

「石に光沢が無い」症状は同じとはいえ。靴の裏の砂でザクザク削れて黒く汚れる玄関タイルに対し、洗面台は薬品による浸食で表面が凸凹に、石がフガフガに崩れることがモンダイです。

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白っぽくパサパサしているところが、薬剤や水分が特に染みた跡です。大理石は何万年もそのままの形を保っている化石ではありますが、いったん染みちゃうと「もうワタシ、石やめてカルシウムに戻るわ」とパッサパサになってしまうのです。魔法が解けるみたいに。

光度計ではかってみます。

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光度ゼロ!反射光を出せどもノーリアクションなくらい光沢が無いということです。

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光度93に戻りました。

数値も大事かもですが、センサーの両脇、上側、天井から映り込んでいるライトの鮮明な形をご覧いただきたいです。

数値は、「私もモンではないどっかの場所の光沢を、どっかの誰かに証明(or説得)するため」きわめて有効なのですが、ここは「アタシの気分を引き上げてくれるアタシの洗面台」です。ウォッシュテックは、主観的なエモーションが一番大事だと考えています。

水栓の根本や手前の縁も傷みが進んでいることが多いです。もはや傷みが深すぎて研磨では「新品同様、何事もなかったかのよう」には回復できないレベルも少なくありません。しかし、凹凸や浸食をそのままにしておくと更に症状が進み、今なら7割戻せるものが5割になり、3割になり、もう何をどうしても戻らない、となります。気づかれた段階での可能な限りのメンテンナンスが得策です。

日時:2018年11月 2日 PM 02:16
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