大理石の浴室壁面 タイルの汚れ

横浜市中区のマンション。大理石の浴室クリーニング

壁面の大理石タイル。全体に表面が濁り、曇ってモヤモヤとして見えます。

dairiseki-bath-kabe-kusumi0.jpg

何度もこのブログに書いてきましたが、大理石はとても繊細な石材です。

お酢やレモン汁程度の酸でもシュワっと表面が溶けて凹凸になり、光沢がすっとんでしまいます。アルカリ性に触れると、これまた一瞬で黒ずむなどの変質が起こります。そして石とはいえ脆く柔らかいので、硬いブラシやスポンジで擦りあげると、崩れてしまいます。

ですから、水分で濡れる、熱気で蒸す、身体や髪に付着した汚れを流す、それにより多種多様な汚れが繁殖しやすい「バスルーム」という環境下においては、とても維持管理が難しいと思います。

メイドさんやお手伝いさんが常駐していて毎日欠かさずケアしてくれるなら何とかなるかもしれませんが、大理石の浴室があるからといって、そこまでやらなアカンとは。新築時や内覧時には思わないですよね。今はピカピカ高級感たっぷりだけど数年後こうなるよって知ってか知らずか誰も教えないし。かくして、「困った状況になっている大理石浴室」は、けっこうな数あります。

お伺いしますと、たいてい、大理石浴室のお掃除をされる方ご自身が「どうして掃除してよいか分からぬまま、こうなってしまった」「洗剤やカビ取り剤を使い続けているうち、どんどん汚れが酷くなってしまった」という行き詰まりを感じられています。

大理石のお風呂をお掃除される方へ。日常のお掃除で、ぜひ注意して頂きたいことの一つをここでご紹介。

「酸性もアルカリ性もダメなんでしょう?じゃあ、中性って書いてある洗剤なら大丈夫よね?」とドラッグストアや通販で中性お風呂用洗剤をチョイスされる方が多いのですが、これはいけません。

日本の洗剤ほぼ全てにおいては「金属封鎖剤」という添加物が入っています。水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル(金属)を封じ込めて(封鎖)、洗剤の働きをより効率的にさせる目的で添加されています。これ、大理石にとって、変質の大きな原因となります。まめに掃除すればするほど、大理石のタイルがモヤモヤに黒ずむ。そんなの、あまりにも悲しいではないですか。

※なお、ウォッシュテックおそうじセットは、大理石にもダメージを与えないお掃除ができます。お困りの方はどうぞ。

実はこのこと、ハウスクリーニングでメシを喰っている業者ですら知らないことが多いです。大理石もユニットバスも同じ料金、同じ方法で清掃する業者に頼んだら、汚れは全く取れずヘンな仕上がりになったことがあって…。と、以前の失敗談を語られるお客様がたまにいらっしゃいます。お気を付けください。

浴室クリーニング後。かくして、大理石の浴室タイルは、このように。

dairiseki-bath-kabe-kusumi1.jpg

大理石独特の、とろりと優しい質感です。灰色がかっていたモヤモヤが見えなくなり、照明がつるりと映り込んでいます。

「わぁっ…きもちいい」と、タイルを触りながら、お客様。

石材クリーニングを謳う清掃業者の中には、磨いたり汚れを取り除く作業をそこそこに終えたり、磨く技術の低さを隠すため表面にマニキュアのようにシリコンをコーティングして隠蔽、数年後、劣化して変色したシリコンがボロボロ剥がれてきて酷いことに…ということも多いです。ウォッシュテックでは、大理石は基本的に「すっぴん」「ニュートラル」な状態が最も健全で長持ちすると考えますので、磨きの技術を非常に重視しております。磨きを一所懸命に頑張るので、浴室クリーニングの仕上げ、乾いた布で拭き上げた後のお納め時、すぐにお触りのうえ、ご感想を頂けるというわけです。

今までに受けてきたダメージの深さによって、どの程度まで大理石本来の滑らかさを取り戻せるかは、正直、磨いてみなければ分かりません。そのため「新築同様、今まで何もなかったかのような仕上がりはお約束できかねます」と必ずお伝えし、ご了承頂いた場合のみお引き受けさせて頂いております。信頼してご依頼いただけたなら、あとは、全力で頑張るのみです。

儲け心で「そこそこテキトーに済ます」ってなイイカゲンな気持ちで始めたら、大理石は決して輝きを取り戻さない。ユニットバスと比べて工程が多く、機器も多種使い、それぞれ重くて疲れますから、事故の危険も高まります。常に緊張、常に全身全霊でやって、丁度「ふーやれやれ、何とか今日も無事にお納めできた、でも、大理石って深いなぁ…」というあんばいです。

壁に重い機械を持ち上げ、均一にゆっくりと押し当て、何度も工程を重ねて磨き上げてゆく作業は、おそらく、腕や胸の筋骨隆々、身長183センチの社長にしかできないと思います。知識と経験、そして体躯。それは、誰にでも備わっているものではありません。

大理石はほんとうに大変で難しい。でも、困って困って、悩んで悩んで、調べて見つけて、エイヤっと信じて頼んでくださるお客様のためなら、えーんやこーら!です。

日時:2013年11月 5日 PM 12:02
このエントリーをはてなブックマークに追加

新着ブログ記事

過去のブログ

Page top icon