水気をキチンと拭いて、お引渡し

年末大掃除ラッシュ。連日ガッチガチに現場が続いています。

初めての方からご予約を頂く場合、「以前、他のハウスクリーニング業者さんに頼んだことがあるけれど、満足できなくて…」と仰る方が多いです。

特に、お風呂掃除。浴室クリーニングは、清掃業者の経営方針によって、あるいは作業担当者の技量によって、「仕上がりの良し悪し」に大きく差が出やすいメニューと言えます。

ニュルニュル、ベタベタ、カビ、パサパサ、白っぽい曇り…あらゆる汚れが積み重なるように覆っていて、どんな洗剤と道具を使えば汚れを取り去れるの?頑張って、やってみても、成果が上がらないんだけど!腰をかがめたり、覗き込むようにしたり、汚れを見て洗う姿勢は辛い。そんなことで、家庭でのお掃除で、いちばん悩ましいのが「お風呂掃除」なのですが、それは、掃除でゴハンを食べているハウスクリーニング業者とて、同じこと。ちゃんとやろうとするほどに、厳しく難しいのであります。どのへんまで頑張る?時間と経費を投入する?それは各ハウスクリーニング業者自身が自らの考えによって決めることで、さまざまです。

お客様から伺うところ、お風呂掃除で最も多い「満足できなくて」の理由は、「作業が終わって、浴室を見てキレイだと確認して、料金を支払ったんだけど、数時間後に見てみたら、なんだか汚れが戻ってて…」とのこと。

お金を払った途端、汚れた状況に逆戻り…って、魔法が解けるみたいに!?ハウスクリーニング業者、魔法使い?(もちろん、黒い方の!)

実はそんなマジカルなことではなくて、簡単なんです。水分ベチャベチャのままか、水気をザッと大まかに拭き取るか、とにかく浴室の表面に水を付けたままでお引渡ししているんです。

水で覆われていると、全体にツヤッと見えます。鏡や壁面、床に僅かに残っている、パサパサとした硬い水垢の濁りや曇りは、マスキングされて見えなくなります。カビや黒ずみなど、微細な汚れも、ボンヤリと目立たなくなります。ゴシゴシと荒い道具で削ってキズキズ・パサパサにした跡も、見えなくなります。

浴室内が、なんとなーく濡れているので、お客様も浴室の中に足を踏み入れることなく、遠目から、指や手でふれることも無く見られますから、チェックも甘くなりがち。

そして数時間後、浴室内に残っていた水分が乾いた後になって、「あれっ!汚れがいっぱいあるじゃない?」と、気づかれるんです。

余談ですが、テレビや雑誌のお掃除特集で「ほ〜ら、裏技で、こんなにキレイになりました!」と披露されている状態のほとんどは、水で濡れ濡れ仕上げです。広く知られたマジックというか、演出なのかもしれません。

ウォッシュテックの浴室クリーニングにおいては、作業中に幾度と無く水気の無い状態にすることで、汚れの残り方をシビアにチェックしながら進めます。そしてもちろん、作業後には、吸水性の高いマイクロファイバーで丁寧に水気を拭き取ってからお引渡し時。お客様に浴室内に立ち入って頂き、実際に触ってご確認して頂きます。

汚れに真っ向から対峙し、きっちりと対処していくならば、難しい汚れや面倒な汚れを「見えないようにする、見ないようにする」ではなくて、「がっつり見る」でなくてはなりません。

せっかく業者にお風呂掃除を頼まれるなら、「濡れ濡れしっとり仕上げ」ではなく、「カラカラつやつや仕上げ」のハウスクリーニングをお勧めいたします。

あとから「ガビーン!ガッカリ…」とくるような陳腐な魔法に掛かっちゃ、もったいないですよ。

日時:2011年12月10日 PM 06:59
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